今日は午前のみ外来勤務だった。で、病院に着くやいなや「先生、救急患者が搬入されています」だと。めまい、嘔吐で自宅から運ばれて来た高齢女性だった。そしてその後、よく外来に来る高齢男性が心窩部痛がすると言って救急車で運ばれて来た。今日私は救急ピッチ当番でもあった。
検査や画像診断の指示を出し、その間通常外来も診る。すると腹痛で来た中年男性の患者さん、CTで虫垂炎が悪化していそうな所見があった。3人も入院になるかぁ。そこでめまいの患者は脳外科のポンシンDrへ、虫垂炎患者は信号Drへ診てもらうよう依頼した。へへへ、ここはシェアしないとー。結局私は入院患者は1人のみでどうにか午前外来を乗り切ったと思った。すると昼12時を過ぎてから「先生、最後に発熱外来の患者さんをひとり診て欲しいです」と言われた。高齢女性で高熱があった。若手外来看護師が「インコロ調べておきますか」と聞いてくるので「うんやって、インコロ」とオウム返しに返事した。
インコロ?
私も初めて聞いた時は何じゃそれと思った。これはインフルエンザとコロナを合わせた略語(隠語とも言うべきか)だ。二つが同時感染した場合は「フルロナ」という言い方もあるそうだ。発熱で来院した患者さんはまずインフルエンザか新型コロナかを先に調べておきたい。だから診察に入る前にスタッフにその二つの感染症を調べる体制になっている。そして言葉を略して縮める日本人の癖が出てくる。青雲会病院の場合、それがインコロだ。
たいていどっちも陰性で実はただの風邪ですってなることが多いが、この患者さん、インフルエンザA型が出た。うわっ。しかもだよ。2日前にインフルエンザワクチンを接種したばかりだという。あらら、それは残念というか運が悪い。インフルエンザワクチンは効き目が出るのに少なくとも1週間、いや2週間くらい待たなくてはならない。2日程度ではまず効果は出ないんだ。罹るまいと思って受けたのに、恨めしやワクチン。こんなこともあるんだねぇ。インフルに効く薬を処方し「自宅で安静に」と指導し帰っていただきましたー。

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