2026年1月18日日曜日

上白石萌音よりもその背後が気になった

REGZAのタイムシフトで女優の上白石萌音が小学生時代3年間通ったメキシコの日本人学校(日本メキシコ学院=リセオ)を再訪する番組「世界くらべてみたら」を見た。彼女は両親が学校教師で父親の仕事のためメキシコで生活したことがあったそうだ。番組ではメキシコと日本の学校の常識の違いを取り上げていて、通学が治安が悪いため親の車での送り迎えが必須だったり、授業は朝早く午前7時20分から開始し昼過ぎには終了、その後は即帰宅で、家族そろって(親も仕事を中断して帰宅する)2時間ほど昼食を摂るとか、生徒らに「知っている日本語は何?」と質問し100個の日本語を集めなくてはいけないとか、まあバラエティーと教養のバランスのとれた番組だった。

上白石萌音が昔懐かしい音楽室や図書室に入って、子ども時代を振り返るということで、卒業アルバムも保管されていてそれを萌音ちゃんが恥じらいつつも懐かしく読み返すシーンが出てきた。
大方の視聴者は萌音ちゃんの表情に目が行ったのだろう。が、私は背後の書棚にグイッと引きつけられた。何と私が小学高学年から中学生のころに読みふけった江戸川乱歩、コナン・ドイル、モーリス・ルブランの探偵冒険物の本がずらりと並んでいるじゃないか。怪人二十面相、ホームズ、ルパンと言った方が通りがいいだろう。しかも乱歩のは50年以上前の私が読んでいたシリーズの背表紙そのもので懐かしいったらありゃしない。そのシリーズは2、30巻くらいまでは少年探偵団が出てくるが、後半になると乱歩の大人向けの作品を読みやすくしたものが出てきて、作風がかなり違うのに違和感を覚えたものだったが、少年探偵団物とはちがった魅力があって私は好きだった。「赤い幼虫」「暗黒星」「死の十字路」「大暗室」「影男」などいつ二十面相が出てくるんだろうと思っていたら全然話が違っていてねー。「暗黒星」とはずっと後にブラックホールのことを乱歩はそう名付けたんだと気がついたり、「三角館の恐怖」は古いアメリカの推理小説「エンジェル家の殺人」を日本風に翻案したものだと数十年後「エンジェル家ー」を中古本屋で買ってから知ったものだった。

しかしメキシコのこの学校、あんましそこの子どもらはそれらの本を読まないのかな、50年も前の本の割には綺麗な状態で置かれている。私は「ルパン対ホームズ」「813」「黄金三角」「銀星号事件」などホームズ、ルパンものは毎日図書館から借りては返し全巻読破した。実際に買って読んだのはルパンの「八点鐘」と「七つ星の謎」くらいで学校の図書館がなければあの頃でしか味わえなかった没入感は経験できなかったはず。大人になってからルパン物の「813」と「虎の牙」を読んだが、子どもの頃のようなワクワク感は得られなかったしー。

このメキシコの日本人学校は仕事でメキシコ滞在する日本人のためにあの田中角栄首相の肝いりで出来たものだという。上白石萌音に言わせると、ここでの生活が自己形成に大きく関わり、国中に歌や踊りがあふれていて改めて音楽やエンタテインメントの魅力を感じ、また人との繋がりを大切にする国で人と話すことや人との関係を築くことが好きになるなど自己の形成に大きな影響を与えたんだと。なるほど、でもきっと探偵物のシリーズはあまり読まなかったんだろーうね。

そっか、同じ環境でも人によって受ける影響は違って当然。今後の萌音ちゃんのさらなる活躍に期待しよう。

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