午前7時前から覚醒はしていたのだがきつくて起きたくはなかった。目を閉じても5分おきくらいに目が覚める。壁時計を見ても一向に時計が進まない。何度もそれを繰り返し8時前にどうにか起き上がり職員食堂に向かった。食欲は今一つないのだけれど朝ご飯だけは食べないとー。私にとってこれはもう強迫的な習慣だ。食堂はエアコンが入っておらず寒かった。食べているのか震えているのか分からないほどで急いで食べた。結局、全部は食べられなかった。
その足で医局に向かった。昨夜から今朝までの当直日誌への記載をするためだ。行くと、外科のDrはもちろん内科のタクミDr、泌尿器科や非常勤のDrらもすでにいて意外に混んでいた。4台ある電子カルテの空くの数分待たねばなかったほどだ。信号Drは「あれ?こてる先生は当直だったんですか」と少し驚いていた。昨日から体調がかなり悪かったはずなのにーって。「ええ、そうでした」とだけ答えてそれ以上はしゃべらなかった。大きく咳き込んでしまうので、医局員に少なからず不安感を与えたくなかった。院長室に戻ってから「ゲホゲホーっ」て吐きだしたのさー。
午前8時半にはムラムラ看護部長が「大変でしたねぇ」とリポビタンD、それに温かいブラックコーヒーを持って来てくれた。それは良かったが私は少しでも休みたくて椅子に深く腰掛け、部屋のライトを消しておいてとムラムラさんに頼んだ。そしてアイマスクを着けて仮眠の態勢を取った。先ほどよりは眠りにつけたようで5分おきの覚醒はしなかった。で、気がつくと9時15分は過ぎていた。あれ?!いつもなら各部署から5、6人は業務報告が来て印鑑やサインをするはずなのにー。誰も入ってこなかったのか、それとも遠慮したのか。どちらでもいいが私にとっては助かった。これで午前の内視鏡業務をどうにか続けることが出来る。
胃カメラは10件以上やったかな。大腸内視鏡も予約2件当たっていたがこれは非常勤のエイエイコーDrに代わりにやってもらうことにして、昨夜から今朝にかけて下血した入院患者の大腸内視鏡は私がすることにした。下血の性状からして動脈出血で大腸憩室出血が一番に考えられたが事前のCTでは憩室の所見がない。となると・・この患者は糖尿病放置例でしばし絶食点滴管理の後、今週から食事開始になっていた。宿便が直腸にあってその刺激で出血性の直腸潰瘍でも起こしたか?果たしてそのとおりで、肛門直下に2つ潰瘍がありそのうち1つに露出血管を認めた。出血源が判明すればこっちのものだ。止血剤局注後にクリップを掛け、今回はさらにその上にゴムバンド結紮法(EBL)も追加した。これでばっちし。念のため2日間は絶食点滴にしておけば例えゴムやクリップが外れても再出血はしない。
なんか内視鏡止血が上手くいったら少し元気が出てきた。昼食を摂ってすぐに病院を出た。当直明けは午後は毎回そうだが、今回はそうでなくても早退するつもりだった。帰宅してすぐにシャワーを浴びそのまま布団に入った。今は寝るに限る。
夕食時には右眼が痛がゆく結膜炎も起こしていた。抗生剤点眼薬があったはずだがー。するとなんと未開封の点眼薬がぞろぞろと出てきた。カールが「未開封なら期限切れでもたぶん大丈夫よ」との有り難いアドバイス。で、古そうなのを開けて使ってみたのだが・・深夜どうにも右眼の違和感が拭えず見直すとちっちゃい膿が残っていた。点眼剤を改めて確認するとぬわぁんと2007年使用期限の品だった。「げ、20年も前のが効くはずないよ〜」と今度は2017年期限切れのヤツを開封し点眼した。まだ2018年、2021年のが残っていたけどやはり古いヤツからだよな、うん。
調べると塗り薬も開封済み未開封合わせて10本くらいあった。こてる家の物持ちの良さもこうなるとどうなのか・・。ま、翌朝には結膜炎、かなり良くなっていた。使用期限過ぎても10年以内くらいなら有効というカールの「Speaking words of wisdom」は証明されたのだった( ・_・;)。
0 件のコメント:
コメントを投稿