2026年8月22日土曜日

甲子園活躍校盛衰記

2日前の日記にも書いたが、いつも夜21時以降にアップロードする「こてる日記」を朝8時半に行った。「こてる日記」が2日遅れでアップするようになっているため、午前10時の夏の甲子園決勝開始前にその予想を書いておくためだ。

このところ決勝の結果予想はほぼ当たっている。難しかったのは2年前の京都国際対関東第一くらいか。これは分からず予想しなかった。よく覚えているのは2015年の東海大相模対仙台育英戦で、「優勝確率は東海大相模55%仙台育英45%」で接戦だろうがわずかに東海大相模有利と予想した。すると東海大相模が5回までに6対3と先制、6回に仙台育英が追いつき6対6となり終盤へ。9回表に相模が決定的な4点を入れ10対6で夏2度目の優勝を決めたのだった。

で、そのことを2015年8月22日のこてる日記に書いている。今日と全く同じ日付だ(ただし決勝の試合は8月20日に行われた)。以下にそのまま再掲する。

2015年8月22日「高校野球・バクチと予想」

夏の甲子園も終わって2日経った。今年は例年になくハマって観戦したのでいわゆる〇〇ロス症候群じゃないけれど何かがぽっかりあいて消失したような感覚が残っている。

今回、初戦を見た各校の戦力では東海大相模と仙台育英の2校が抜けていると感じ、途中クジで当たらなければこの2校が決勝に残るだろうと予想した。ホントだ。結果が出てからならいくらでもそう言えるだろうと思われるのがイヤだが正直にそう思っていた。野球などしたことがないけれどずっと高校野球を見続けているからだいたい分かるものなのだ。で、決勝直前、内視鏡室助手のスタッケイ君に「どっちが勝つと思う?」と予想させると「仙台育英です」と即答だった。私は「ううむ、パーセントでいえば55対45くらいで東海大相模有利だな」と言った。そうですかぁといぶかしげだったが、中盤6対6の後相模が押しきった内容からしてだいたい当たったといえるだろう。後で彼に「どうだ」と言うと「参りました」と頭を下げていたよ。

ならば世間地下で行われていると思われる高校野球賭博などやれば勝てるじゃないか?でもそれはダメなのだ。例えば2回戦の鹿実対中京大中京戦、予想では実際この日記にも書いたとおり中京有利とした。従ってバクチするならそっちに掛けることになろう。しかし心情的には鹿実を応援しているので試合を楽しめず予想どおりにお金が入ってもしっくりこない。もし全試合掛けの対象にしてしまえば高校野球観戦が楽しめなくなる羽目になる。あれは純粋にバクチ好きな人がやるものだろう。

実はもう27、8年ほど前のこと、出張した病院では驚いたことに事務局がごく少額だが職員に予想クジをさせていた。私は予想と期待がごちゃごちゃになって当然のように外れてしまった。そのたった1回の経験で高校野球オタクはバクチには向かないと悟ったのだった。

この日記も今年と同じ2日後の8月24日にアップしている。事実は上に書いてあるとおりなのだが、いかんせん結果が分かってから書いたものなので「東海大相模有利」を予想したという真実味が薄い。だから今回は試合開始前に書いておこうと思ったのだ。

いや〜、しかし序盤に智弁和歌山が2点先制していると知った時は「ふむふむ我の予想通り」とほくそ笑んだ。外来仕事中で急遽緊急大腸内視鏡をする羽目になりその準備をしていて試合経過をチェックすると、なんと8回表に健大高崎が1ー2から2ランホームランを打ち逆転していると知った時は「ゲゲッ」となった。いや、心情的には健大高崎の初優勝も見てみたいとは思ったが、今回は事前予想をネット上で智弁有利と宣言しているので残り8回9回で同点もしくは逆転をして欲しいと思った。すると8回裏に智弁はチャンスをつかみ1死2、3塁からスクイズを仕掛けた。これが決まり3対3の同点!このシーンを見てから安心して私は大腸内視鏡検査に向かった。いやいや内視鏡検査も落ち着いた気持ちで行わないとねー。

検査が終わって結果を見たら4対3で智弁和歌山が勝っていて「ふむ、予想通り」ってニンマリしたが、まさか暴投での決勝点だったとは後で知った。これで智弁和歌山は夏4度目の優勝でPL学園とならんで5位タイとなり、これはなかなかのものだ。ちなみに1位は中京大中京で7回。2位は6回の広島商、3位は5回で松山商と大阪桐蔭だ。戦前からの古豪がいまだ優勝回数が多い中、大阪桐蔭と智弁和歌山は1990年代から台頭してきた新興校で30数年でこれだけ優勝回数を重ねているのはすごい。特に大阪桐蔭は夏5回春5回の優勝で合計10回は1位中京大中京の夏7回春4回の合計11回に迫っている。しかも大阪桐蔭、決勝戦は10回出てすべて勝っているのはすごいとしか言いようがない。

高校野球オタクは試合が終わっても優勝回数記録などをチェックする。そうやって味わい尽くすのがオタクたるゆえんなのだ。そうそう、11年前の日記で書くのを忘れていたことがあった。東海大相模は夏は2回優勝したと書いたが、奇しくもそのスコアは10対6でいっしょなんだ。昭和45年夏の決勝は東海大相模とPL学園で行われ10対6で東海大相模初優勝を遂げた。その時私はまだ」小学5年生で「あまり聞かない珍しい名前の学校が2校出てきて10対6なんてとんでもないスコアの試合をやった」という記憶がある。それまでは「〇〇商」といった公立校が多く出場し、私立では日大の系列校はよく聞くけれど、東海大系なんて初めて聞いて「東海大相撲(とうかいおおずもう)ってお相撲さんが高校野球に出るの?」ととんでもない勘違いをしたくらいだった。さらにPLとかローマ字の学校名なんてへんちくりんだなと感じていた。その後PL学園は昭和51年にも決勝に進むが桜美林に敗れまたも準優勝。広陵のように準優勝癖が続くのかと思いきや昭和53年に逆転逆転で初優勝を遂げる。そこからの10年間の活躍は凄まじく夏4回春3回も優勝している。特に昭和62年の立浪らを擁しての春夏連続優勝では夏優勝を私は甲子園で観戦していたこともあって思い出深い。その後もPL学園は甲子園によく出場し一番の有名校となっていたのは多くの人が記憶にあるはずだが、実は昭和62年(1987年)をピークにその後一度も決勝戦の舞台には立てていないのだ。松阪擁する横浜との延長17回の死闘は1998年夏準々決勝だし、1999年春の準決勝沖縄尚学に敗れたのと2006年マエケンこと前田健太を擁して春に準決勝に進んだのが最高成績なんだ。実はピークを境にゆっくりと下がり続けていたのだ。今では10年くらい前に野球部は休部となり、PL学園そのものへの入学者が減って学校の存続すら危うい状況だ。これはPL教団そのもののが信者減少や高齢化に伴い衰退し、学校への財政的・組織的なバックアップが出来なくなったからだろう。

智弁和歌山も2000年夏の2度目の優勝を境にゆっくり低迷期に行きそうだったが、2021年の3度目優勝以降は常勝軍団になりつつある。それはなぜかというと、中谷仁監督が就任した後の2019年秋に寮が新設されたのが大きいと私はみている。それまで同校の野球部には長らく寮がなかったが遠方からの県外生や選手たちの体づくりを支える環境として新設され、優秀な選手が入りやすくなったのだろう。大阪桐蔭と履正社はどちらも大阪の強豪校だが2校の違いは寮のある大阪桐蔭とない履正社ではっきりしていて、寮がある方が選手も集めやすいしミーティングその他選手をまとめやすくそれが戦績にも出ているように思える。今の時代、県内外の優秀な選手をいかに集められるか、それが出来るか出来ないかで甲子園出場その後の活躍度合いに差が出るのだ。

最近は私立校が全盛で公立校が衰退しているのもそんな理由があるわけだった。

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