2026年8月10日月曜日

私の偏愛シリーズ「王将」

さて朝礼スピーチだ。今回は2日前には出来上がっていたので何度もリハーサルを行うことが出来た。で、微妙な手直しをすること10回以上。所要時間も12、13分程度に収まるよう無駄な部分は省いたりした。冒頭はタイトルを示さず、いきなり「王将」のイントロが流れ、その後にタイトルが浮かび上がる演出も使った。私の意図はいかに「王将」が名曲であるか、そして曲そのものを職員に聴いてもらうことにあった。

だから全27枚のスライドのうち前振りとエピソードで21枚を費やし、みんなが「王将」を聴いてみたくなるタイミングの22枚目に村田英雄の約50年前の歌唱動画(王将の1番)を流した。次のスライドでは動画はないが歌詞を見せながら2番を流した。そしてたたみかけるように「3番がまたいいんです」と「♪明日は東京に出ていくからは〜何が何でも勝たねばならぬ〜」と語ると、クスクス笑いが起きた。3番の動画が出てくると「そこまでやるんですか」ってな反応でもあった。へへへ、だってそもそもタイトルが「私の偏愛シリーズ『王将』」なんだもん。「偏愛」とは誰が何と言おうが自分はそれが好きってものや人を指す。各職員のスピーチもこれまでの「私の夢」ではなく今後は「私の偏愛するもの」でもいいよとマジで朝礼スピーチを管理している係にお願いをしている。私は各職員の「偏愛」を見聞きしたいのだ。

かなりこだわりの強いスピーチ内容ながら評判はまずまず好評だった。外来の手帖Nsは「あら王将先生」と呼びかけて来たし、信号Drは「よく曲一つであの時間持たせましたね」と感心された。いやいや、私にすればまだまだ話足りないくらいだったのよ。「偏愛」するものって語り出せば30分1時間はあっという間なんだ。可愛いんだ理事長は夕方の所属長会議で「私が高校3年生の頃だったかな、よく聴いたものだった。今の人は『王将』って言っても分からないだろうなー」と感想を述べてくれたが、現50歳前後を境に上は知っているが下はまず知らないという状況で、その知らない世代にも知ってもらいたくて今回語ったという狙いもある。

ちょっと驚いたのが、5階病棟のマチルダ師長だった。彼女はすでに62歳、当然知っている世代だ。「先生、私はとっても懐かしく思って聴いていました」とその次「私の父は将棋指しだったんです」「『王将』もよく歌っていました」だと。ええーっ?!そりゃ驚いた。正確にはプロではなくアマチュアなんだが何度も県代表になり、それこそ「明日は東京に全国大会へ出ていくからは」ということも何度もあったそうだ。そんな日は知り合いの強者らとほぼ徹夜で将棋を指すようなこともしていたらしい。また子どもらを集めて将棋教室も開いていて(その名も「王将クラブ」!)、それはほとんどお金になるようなものではなかったが生粋の将棋好きだったようだ。私の親戚の叔母さんも北九州に嫁いだが夫が将棋のセミプロのような人だったそうで苦労したと聞いている。

実は私、将棋はほとんど指したことがない。「王将」にまつわる村田英雄、西條八十、船村徹の3人もみんな将棋が出来ない人たちだった。それでも「王将」の大ヒットに気をよくした日本将棋連盟は名誉初段を3人に進呈したとのことことである。私は「王将」好きを皆に披露出来て満足、ただそれだけだったわ〜(⌒о⌒)。

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