2026年5月14日木曜日

「暴君のシェフ」を見始める

最近の韓ドラ視聴状況だが、以前のような根気がなくて、ちょっと見始めても数話で断念するケースが多い。この1年ほど最終話まで見終わったドラマがないのだ。

今週から、まあ、たまにはと見始めたのが、Netflixで昨年から配信されている「暴君のシェフ」だ。主演は「少女時代」のユナで、フランス料理のシェフをしていて大会のチャンピオンになるほどの腕前ヨン・ジヨンを演じる。彼女は料理大会優勝後、ひょんなことから500年前の朝鮮時代にタイムスリップし、暴君として有名なイ・ホン(架空の王でイ・チェミンが演じる)と出会い、その料理人をするというストーリーだ。

ただ、イ・ホンは明らかに李氏朝鮮第10代国王「燕山君(ヨンサングン)」をモデルにしている。そして朝鮮王朝三代悪女の一人「張緑水(チャン・ノクス)」も位名の淑媛(スグォン)として登場する。ずっと以前、あるドラマ評論家か誰かが「朝鮮王朝時代をドラマにしたらどの時代が一番面白いか」という質問を人工知能にさせたら、一に燕山君の時代と出た。二は第15代国王光海君(クァンヘグン)の時代だったかな。ともかくも波乱の多い時代の方がドラマとしては面白いのだ。

実はこのドラマ、数ヶ月前に冒頭の現代の料理大会のところまでは視聴していた。主人公のユナは「少女時代」の歌手&ダンサーをしている頃からメンバーの中で唯一私が認識できていて、可愛らしさと美しさの両方を持った希有なタイプだ。
どっかのYouTubeでこのドラマが面白いと言うのを目にして、再度ちゃんと視聴してみようと思った。フランス料理の確かな腕を元に朝鮮時代でも斬新な料理と歴史上の知識を持ち(「あれが有名な悪女の淑媛か」などとつぶやく)機転を効かしながら対処していく様子が面白い。

今日は第3話、4話を見て、これが料理対決だったんだ。ドラマでは定番の見せ場だよ。有名な「チャングムの誓い」も前半は料理対決が見せ場の一つだった。現代劇ドラマでは最高視聴率を取った「製パン王キムタック(2010年)」でも製パン対決が見もので実際に視聴率はその場面が良かった。「暴君のシェフ」はタイムスリップものゆえに現代の知識を駆使しある種超能力を発揮出来る場面がたくさんある。そのころはほうれん草がまだ普及したばかりで王宮の連中もあまり知らない設定で意表を突いたり、現代から偶然持って来ていた調味料が暴君との最初の出会いの時、料理に使って急場をしのいだりなどだ。

それと、宮廷での命運と腕をかけて王宮の料理人たちと豆腐と味噌を使った料理対決では、お題の「孝」を出した大王大妃様(テワンテビママ〜)がジヨンが作った料理を食べながら涙を流す。大王大妃は娘時代の入宮する直前、母と別れたくない場面で出される料理の味をジヨンの料理で思い出したのだ。
これって、日本のマンガ「美味しんぼ」にそっくりな場面があった。「鮎のふるさと」という題で主人公山岡士郎が父である海原雄山と鮎の天ぷらで料理対決をする。登場人物の京極万太郎の退院祝いにてどっちがうまい鮎の天ぷらを作れるかで、山岡は勝利すべく、日本中のうまい鮎を徹底的に調べ、自身が納得する鮎を差し出した。万太郎も満足し山岡の勝利になるかと思いきや、雄山の出した鮎を一口食べた万太郎は涙を流し・・以下のセリフを吐くのだ。

「なんちゅうもんを食わせてくれたんや・・なんちゅうもんを・・」
「こんな旨い鮎は食べたことない・・いや、そやない。何十年か前に食べた記憶がある。 旨い、ほんま旨い・・」
「これに比べると山岡さんの鮎はカスや」
雄山の出した鮎は万太郎の出身地・高知の四万十川産だったのだ。故郷の味には流石にかなわずに雄山の勝利となった。四万十川沿いの村で生まれ育った万太郎にとって、その鮎は、久しく帰っていなかった故郷の、貧しくも清らかな少年時代を思い起こさせる味で、そのわずかな香りの違いが勝敗を分けたのだった。そして、雄山に「(万太郎の出身地を調べたなら)どこの川の鮎が喜ばれるかわかりそうなもの」とその不備を指摘され、「料理は人の心を感動させてはじめて芸術たり得る。だが、おまえの今の心がけではどんな料理を作ったところで材料自慢、腕自慢の低俗な見せびらかし料理で終わるだろう」と説教を受け、山岡は何も言い返すことができなかったというエピソードである。

ともかくもタイムスリップ+料理対決+陰謀渦巻く朝鮮時代+ラブロマンスが合体したドラマで、久々に完走出来そうだわい。

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