カールが青雲会病院で帯状疱疹のワクチン接種を受けた。帯状疱疹ワクチンには2種類あり、簡単に言えば簡易型(生水痘ワクチン)と高性能型(シングリックス)で、高性能型は有効率が9割も効き、有効期間も10年くらいと長い。今回はその高性能型を打っておきたいと希望したのだ。カールは数年前に簡易型のワクチンを接種済みなのにである。
費用も結構かかるのになぜにそこまで予防したいのか。それは叔母のヨーコバーバが帯状疱疹を発症しその後遺症を患い、それを見て「ああはなりたくない。予防出来るものなら是非したい」と強く思ったからだ。当時、高性能型のワクチンは病院にはなく簡易型の生ワクチンを接種したが、「できれば高性能型が良かった」と言っていた。なぜ青雲会にそのタイプのワクチンがないのか、当時のとっくん薬局長に尋ねると「1本2万円でそれを2回打つ必要があり、高いですから」という。うん?うちのカールは高くても性能がよく有効期間もずっと長いワクチンの方を打ちたかったという。「私の妻のように高性能型を希望する人はほかにいないのか」とさらに尋ねると「ぼちぼちあります」というではないか。「ならば導入してよ」とそのタイプ=シングリックスも使えるようにしてもらったのだった。↓に2つのワクチンの違いを表にした。
また2025年度から帯状疱疹のワクチンの定期接種が実施され公費助成が受けられる可能性があり、カールも「いずれ助成可能だが」と打診すると「思い立った時にやっておきたい」とのこと。確かに、後でやれば安くすむと思っているうちに感染していまったりすると後悔もする。その点カールは徹底している。他の例では、知り合いの女性新聞記者が子宮頚癌で亡くなった、義従姉が乳癌になったなどと知り、もしや自分もと毎年必ず検診も受けている。決して他人事とは思わないその姿勢は徹底している。シングリックスは副反応も強いと聞く。実際、カールは午後から筋肉痛や微熱、倦怠感で相当きつかった。「以前のコロナワクチンよりきつい」という。ふらふらしているのを見て、私は解熱鎮痛剤を投与させた。それでも「ワクチン接種しなければ良かった」などという後悔はない。後遺症や命に関わることを思えば副反応なんて一過性のことだって、カールは物事を本質的に理解し実行に移せるタイプなのだ。
例えば一般の患者さんに「癌検診を受けた方がいいですよ」と勧めると、躊躇したり嫌がる人がいる。「なぜ受けないのですか」と尋ねると「癌ですって言われるのが怖いから」と答えるんだ。検査を受けると癌を指摘されるかもしれない、受けなければ癌だと言われることはない、だから検診や検査は受けない・・・何かおかしくない?私はこうした人たちを「感情で物事を判断するタイプ」と勝手に呼んでいる。検査を受けずに放置したままが一番怖いのは自明のことではないか。
ワクチンも世の中にはうがった見方をして反対論や恐怖を訴え「ワクチンなんて」とあらぬ方向に誘導する輩がいる。コロナワクチンや子宮頚癌ワクチンの時がとくにひどかった。ワクチン反対派の扇動には乗らないことが大事だ。帯状疱疹になって後遺症で苦しむより帯状疱疹ワクチン、特に高性能型のシングリックスは予防効果も効能期間もすぐれているのでぜひお勧めしたいね。

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