いやー、感動した。ラグビーワールドカップ日本対アイルランドだ。途中からは「もしかしたら勝てるかも」になって残り10分では「これはきっと勝つ」に変わった。なんといっても日本が押していたもん。タックルは決まるし、スクラムも負けていなかった。気が付けば後半はアイルランドを0点に抑えていた。すごい!
4年前の対南アフリカ戦は生で見ていて驚きの感動だったが、今回は日本が本当に力を付けて来た上でもしかすると順当勝ちだったのでは?というじわじわの感動だった。戦前予想されたキックをほとんど使わずポゼッションを重視し、とにかくアタックを繰り返す戦術だったのは意外で、「プラン通りでした」という選手のインタビューを聞けばこれはW杯本番用に相手国をだましていたのかも。というのも本番直前の対南アフリカ戦でもキックを使っての攻めをやっていたしここ数ヶ月はそうした戦術だった。ただそれで今一結果を残していなかった。すべては今日のアイルランドをだます戦略だったとすれば・・日本侮り難し。
翌日の日テレシューイチを見ていたら、MCの中山秀征が静岡の会場で代表ユニフォームを来て応援をしていた。側に安村直樹というアナウンサーが付いていてちょこちょこと中山秀征に教えるように場面場面を解説してくれていた。前半30分を過ぎてアイルランドが日本を攻めてスクラムを組んできた。そこを日本ががっちり守り、アイルランドの反則を誘った場面、安村アナがちょっと驚いたような顔で「すごい。アイルランド相手にスクラムで勝った。これは日本やれるかも」と実は重要なポイントだったことを指摘していた。
私はこのアナを「結構ラグビーのことを知っているなぁ」と感心して見ていた。いちいち言っていることがツボにはまるというか、中山MCにも分かりやすくかつ楽しさが湧いてくるように話してくれるのだ。残り10分になったら「これはもう19対12で日本が勝つイメージしか湧かない」と冷静に日本勝利を予言出来ていたが、実際にノーサイドの笛が鳴ったらもう顔をくしゃくしゃにして拝むように泣きじゃくっていた。いやぁ、ラグビー愛がほとばしっていたなあ。調べると、慶応大ラグビー部出身で「W杯日本大会の実況をしたいから」が入社動機だったそうで、「日本大会を機にラグビーを文化にしたい。日本中の居酒屋で侍ジャパンの打順や、サッカー代表の先発を予想するのと同じようにラグビートークが『おつまみ』になるようにしたい」とラグビートップリーグ(TL)アンバサダーに就任し、局の垣根を越えて宣伝活動を行っている筋金入りのラグビーオタクだ。その思い、少なくとも私には十分に伝わったゾ。
今回はアイルランドに初めて勝ったというだけでなく日本ラグビーが本当に世界トップレベルに伍していけると証明したゲームだった。かつてニュージーランドに100点以上取られ(1995年第3回大会:145-17)笑い者になった弱小ジャパンはそこにはいない。ラグビーワールドカップ、ますます楽しみになって来たっ!
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