先月胃カメラで早期胃癌が見つかった某患者からお礼の電話が来て「本当に感謝しています」とのことだったそうだ(私は不在で内視鏡室の看護師が出た)。昔ならたぶん手術になっていたと思うが胃カメラで粘膜を剥ぎ取る処置(ESD)で済んだ。早期胃癌でも組織型が周囲に浸潤しやすいタイプで原則から言えばやはり手術のはずだったが、まずはESDでも可能かもとそっちを勧めた。結果はOKで入院もほんの1週間程度、お腹を切られることもなく、周囲からしたら胃癌を取ったのだと分かりやしない。不幸中の幸いだった。
見つけたのは私ではなく昨日も話題にした千門Drだ。形だけならとても癌に見えなかったが色調が白色でややおかしいと感じ、生検をしたところ、検査した本人もびっくりの胃癌の結果だった。説明と治療方針をおおよそ決めたのは私で、実際に治療したのは紹介した鹿児島市内の某病院である。その担当医は青雲会病院に週1回内視鏡検査に来てもらっているので紹介しやすいということもあった。「こんなに小さな状態で発見出来たのは素晴らしい」と言っていたそうでそれで感激してわざわざうちに謝意の電話をしてきたようである。
ぜひ発見した千門Drに伝えておきたいが、彼は月曜にアデノウイルスによる結膜炎に罹ってしまい2週間の勤務停止と安静を眼科に指示され休み中である。残念!
0 件のコメント:
コメントを投稿