開けると錦帯橋そのままに弧を描いた形のせんべいでいわゆる「瓦せんべい」の一種だった。「誰が持って来たの?」と周囲に尋ねると、山の神さんから「私ですー」と返事があったので「へー、錦帯橋に行ってきたの」と聞くと「え?え?」と曖昧な返事で、「実はこれはもらい物でして」と横流しだと判明した。なーんだ、残念。私は子どもの頃から錦帯橋は知っているはいるが一度も訪れたことがなく、橋見物の感想でも聞きたかったのだけどナ。
外来に付く看護師らに何かを頼んだ直後、「〇〇をお願いね、よろしく」と言うところ、「よろしく、哀愁」と最近よく言う。と、反応が二つに分かれる。きょとんとするか無視するのは比較的若い看護師で、にやっと笑うかアホなこと言ってーというお顔をするのはだいたい50才以上の看護師だ。40才代は微妙な表情をよくする。聴いたことはあるけど・・というような。郷ひろみの大ヒット曲「よろしく哀愁」は1974年、昭和49年発売というからもう45年も前の曲だ。20、30代の看護師が知らないのも無理はない。曲調からして筒美京平だなと思って調べたら案の定そうだった。ちょっと驚いたのが郷の最大のヒット曲でオリコン第1位もこの曲だけ、彼がジャニーズ事務所にいたころで今じゃ1位獲得はしょっちゅうのジャニーズ事務所の初の1位獲得曲だったそうだ。
郷ひろみってヒット曲を連発しているイメージだ。ただ、デビュー曲の「男の子女の子」、ほかにも「林檎殺人事件」「お嫁サンバ」「哀愁のカサブランカ」「2億4千万の瞳」「GOLDFINGER '99」など有名な曲があるわりに100万枚越えのミリオンセラーがないんだ。野球で言えばアベレージヒッタータイプか。まあ一発屋よりはいい。芸能界で長く生きぬいて来ただけに例えヒット曲が今はなくても十分にやっていける。クリスタルキング「大都会」やKANの「愛は勝つ」なんて何百万枚売れてもご本人たちのことはあまり知られていない。「よろしく哀愁」は知らなくても「郷ひろみ」は20才代もみんな知っている。そこが偉大なんだ。
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