2026年2月15日日曜日

テーマを絞れば楽になる

朝10時ごろ、家を出て病院へ向かった。で、院長室にこもって電カル開き、火曜日の医局会レクチャースライド作りに勤しんだ。消化管異物の実例写真や病歴チェックなど必要で、まだまだ作成資料が不十分だったのだ。それに家にいるとついついだらけてしまって仕事もはかどらないしー。

改めて青雲会病院のここ15年ほどの消化管異物症例患者数を調べると合計40人いてそのうち28人が誤飲によるもので、残り12人が異食癖や性倒錯による事例だった。まずは一般的な誤飲の症例を集めて、同時にスライド作成もやっていった。そうこうするうちに「こりゃ異食癖の症例まで語るのは時間が足りないぞ」と分かってきた。医局会ではおおよそ15分、長くても20分くらいにまとめないとみんなの仕事に差し障りが出てくる。ここは思い切って誤飲のみの症例に絞ろう。そもそもこれだけの症例数をレクチャー付きで全部しゃべるのには無理があった。そうだ、今回は誤飲例をPARTⅠ、次回に異食例をPARTⅡにして発表すればいい。そう思うとだいぶ気が楽になった。

このテーマを思いついて「しめた」と思っていたのになかなか捗(はかど)らなかったのは広げすぎが原因だったんだ。そうして夕方までに9割方スライド作りまで終えることが出来た。後は消化管異物で一番難儀した「胃石」についてのスライドを追加するだけだ。15年で1例しか経験していないが治療完了するまでに1ヶ月を要したケースである。6ー7cm大の大きくて硬い胃石が胃内に鎮座し出血性胃潰瘍まで作っていた。通常のスネアでは掛かりもせず、強くて大きなものを取り寄せ、それでも上手く行かずEHL(電気水圧衝撃波胆管結石破砕術)の器械を取り寄せ、少しずつ破砕しそれをスネアで砕き、ネット鉗子で回収するといった作業を繰り返しどうにか完了出来た。胃石を柔らかくする効果があるというコカコーラも注入した。文献や学会報告では有効とのことで本人にも飲んでもらったりしたがこの胃石には効果がなかった。そのことをこてる日記で呟いたら、某TV局が目を付け、胃石へのコーラ療法の資料を提供出来ないかと連絡もあった。しかし、実際は無効だったと伝えると丁寧に「今回はなしということで」とお断りの連絡があった。まあ、TV局はコーラが治療薬にというトピックス的な話題に興味があっただけなんだろうよ。

と、まあ誤飲異物症例だけでも語る内容はいくらでもあり、半分に絞ったのは大正解だった。語り口を変えれば朝礼スピーチにも使えるかも。ふふ、ここ2週間はこいつのせいでなかなかゆったりした時間を過ごせていなかった。せっっかくだ、使い回しして後が楽になるようにしよっ!

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