2019年10月5日土曜日

出血性ショックの原因は・・

アミュプラザで本の立ち読みなどしていたら病院から緊急連絡が入った。心肺停止で運ばれた患者が心拍戻るもヘモグロビンが4程度で吐血があった模様、上部消化管内視鏡をできないかというものだった。意識はまったく戻っておらず血圧も計れないほどと聞き、駆けつけるべきか迷った。こんなケースの場合はもっと状態を良くしてからの検査が望ましい。ただ、この人が例えば胃潰瘍の出血で急なショックで心肺停止したのならば再出血を防ぐため内視鏡で止血処置しておくのは一応理に適(かな)っている。今は土曜の15時頃で向かうとしたら今のタイミングがベターだ。夜中や人手も足りないし明日だとすでに亡くなってしまっているかもしれない。

で、やると決断し、高速で病院に向かった。救急外来室に患者は寝かされていて、動かすのもリスクあるとのことでその場で内視鏡を開始した。輸血も依頼していたがまだ届いていなかった。スコープを挿入すると食道からは出血していないのは分かった。胃の中はというと血液は見えるが食物残渣が多く出血源がどこかは分からない。こんなんじゃやっとれんよと思いつつも、少しずつ残渣を吸引し観察を続けた。ある程度見えるようになって出血源を探すがどうにも見つからなかった。十二指腸も問題ない。結局、私の診断は上部消化管からの出血ではない、だった。聞けば、本人はずっと鼻血が止まらず昨日耳鼻科受診するも、認知のせいで経鼻内視鏡の精査を拒否し、止血処置を受けていなかったそうだ。それにしても心停止するほど出血するものなのか。可能性はある。鼻血は動脈性の出血だ。2日近く出続ければショックを起こしこうなることも考えられた。輸血も行い入院の手続きを当直医がしていたが、私が病院を出てしばらくに亡くなったそうである。

帰宅前に例によってギボヒサコの様子を電話で聞いた。「ううん、お腹空いていないよ」というので、「小さなかしわ飯」と「とろ〜りチーズのエビグラタン」を買って帰った。前者をヒサコに後者を自分の腹づもりだった。だがー。高齢者優先で選択させたら、お腹が空いていないはずのヒサコはまたしても高カロリーの「エビクラタン」を選んで完食したのだった。私は2日続きで自分が食べたい方を食べられずー。くーっ!

いらついてそのままTVでラグビーワールドカップ日本対サモア戦を見て、最後の最後フォワードが押してのスクラムから松島幸太朗のトライに感動して溜飲を下げたのだった。

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