2019年10月25日金曜日

もう使えなくなる電話番号

一昨日の水曜日ほどじゃなかったが今日の外来もまずまず忙しかった。昼休み時間帯も診察をしていて、そんな時に義妹のチエコンさんから電話があった。「あ、今仕事中で、急ぐ用事かな」「いや、全然、後でまた」とだけで終わった。診察が終わった後はその件をすっかり忘れていて、夕方病院を出る前に彼女からパソコンへのメールが来ていた。

「お母さんの家の固定電話のことなんですが、解約しようと思っています。帰宅したときに使うかな?と思って、そのまま基本料金を払い続けてきました。でも、自分で掛けられなくなってしまったことや、電話を掛ける意欲も薄れてきましたし、必要が有るときは私の携帯電話でお話してもらってますので、もう不要かな、との判断です。
電話番号が無くなるのは寂しい気持ちもあり、なかなか解約に踏み切れませんでしたが、お母さんのお知り合いにも、もうご理解頂けるような状況かなと思います。今月末に手続きしようと思います。よろしいでしょうか。」
読んですぐに返信した。
「返信大いに遅れてすみません。解約全く問題ないです。もう、私の顔も忘れてしまっているくらいですから。よろしくお願い致します。」

すでに母は実家にはたまーに帰るくらいだから、もっと早く解約してくれていてもよかった。でも、母の世話はほとんどチエコンさんに任せっぱなしで、今回も嫁としての最大の気遣いをしてくれていたことにも感謝だ。今の電話番号も田舎に引っ越してから使ってきたもので12年前まではデンコーの名前で、父が亡くなってからはあこネーサの名前で登録してきた。携帯が使えなかった母に直接連絡するにはそれしかなかったが、そういえばここ1年くらいはほとんど使っていなかった。そしてこの半年は施設に入所して全く使っていなかった。

認知はあってもまだ母は元気だ。しかし少しずつお別れが近づいているんだなと思えるエピソードであった。

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