2021年4月16日金曜日

「帰りましょうね」

カールがネットでケンミンショーの動画を見ていた。沖縄言葉が特集で、沖縄の人の言い草である「何々しましょうね〜」がやり玉に上げられていた。沖縄県民以外の人がそのように言われたら、何かをいっしょにするのかと思いがちだが、違うのだ。ウチナーンチュに「そろそろ帰りましょうねー」と言われたら「(私は一人で)お先にそろそろ帰ります」のという意味なのだ。私も沖縄出張時代にカールの親戚などによくこの言葉を言われて違和感を持った。Let'sの意味じゃないんかい?って。

ネットでもある人の経験談が紹介されていた。

沖縄に引っ越してきてまもなく、大手家電量販店に電気製品を買いに来たときのこと、お店に並べられていた冷蔵庫を気に入った彼は、店員さんに在庫があるかどうか訊ねた。店員さんは、バックヤードに在庫があるか確認しに行こうとしてこう言ったそうだ。

「在庫があるか倉庫に見に行きましょうね~」

友人は何の疑いも持たずに、倉庫を見に行こうとする店員さんの後をのこのこ付いていった。お客さんが何故か付いて来ているのに気が付き、店員さんは振り帰りながら、再び言います。

店員:「あの~、倉庫を
見に行きましょうね~(^^)」

友人:「あっ、はい・・・」

バックヤードに入っていく店員、
おかしいな~と思いつつバックヤードに付いて行く友人。

店員「あの~・・・(なぜ付いてくるのですか?)」

友人「いっしょに、倉庫へ見に行くんですよね?」

店員「へっ・・・」

これは店員の方が悪いだろう。ナイチャーならいっしょに見に行くものだと思って当然だ。

「見に行きましょう」はさほど聞く機会はないが、頻度で言うと「帰りましょうね」が圧倒的によく聞かれる。沖縄で観光でなくて生活したらほぼ100%経験するはずだ。だから、だから飲み会などで女性に「帰りましょうね」と言われて、ドキッとしつつものこのこ付いて行ってはいけない。ストーカーかと不審がられるのがオチだよ〜(笑)。

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