ひょんなことから、夕食後のこてる家の話題があの「冬彦さん」になった。言わずもがな1990年代のTBSドラマ「ずっとあなたが好きだった」に出てくる佐野史郎扮するマザコン夫の名前である。
きっかけはチッチが「紹介された患者が胃や食道のやや珍しい疾患だから内視鏡所見を見なさい」と指導医に言われたのだが、その紹介してきた開業医が「キジマ」という女医さんだったという。それを聞いて「その先生は私の大学時代の後輩女医さんだろう」と下の名前を言うと「確かにその名前だった」と一致した。そこで「キジマという名前のドクターは鹿児島には何名かいるな」「キジマって鹿児島に比較的多い名字なのかな」「漢字は違うけど見た目大したことないキジマという中年女性が男をだまして殺した事件があった(首都圏連続不審死事件)」などときて、私が「『冬彦さん』のドラマのプロデューサーが貴島誠一郎という名前だった」と言ったので、そこから冬彦さんネタが出てきたのだ(私も些細なことをよく覚えているものである。ついでに言うと貴島プロデューサーは鹿児島市出身である)。カールは「冬彦さんって怖かった」と「うう〜ん」と表情が歪むシーンやじっと陰から見つめている様子、そして誰もが連想するのが木馬のシーンだ。「ああやだ、怖い」とカールは思い出しては首を振った。チッチは生まれる前のドラマだから当然詳しくは知らない。何かの番組でチラッと聞いたことがあるくらいだ。(現在UーNEXTなどで全話視聴可能)するとだよ。何気なくTVを見ていたらTBSがバラエティー番組「ドラマでクイズ!THEキリヌキ」をやっていて、なんと「ずっとあなたが好きだった」が紹介され、現在の佐野史郎も登場し、あの冬彦さんの名場面がたくさん出てきたのだ。私は「おいおい、今日のこてる家の話題を知っていたんかぁ」と少々驚きつつ笑ってしまった。そして「ここで冬彦さんにまつわるクイズです」と出されたのが「冬彦さんはあるものを収集する癖がありました。それは何でしょう」というもの。これは・・なんか覚えがあるぞ・・そうだ「チョウチョの収集だっ」と口走ると果たしてそのとおりで、大量の蝶の収集箱を見て戸惑う新妻の賀来千香子の場面が紹介されていた↓。実は新妻の背後で顔半分隠しながら冬彦さんがじっと見つめてたのだ。ぞぉ〜。後の関係者の座談会で「最初はアダルトビデオ収集の予定だったが、妻をチョウの標本のように愛しているという猟奇的な性格を強調させるために蝶の収集癖に変更した」そうな。そうだ、思い出した。このドラマの翌年、私たちは出張のために沖縄へ行ったのだが、そこの病院の副院長をしていたソネやんDrが蝶を集めるのが趣味で有名で「あのドラマのせいで私はみんなから変な目で見られるようになった」とぼやいていたよ(‾□‾;)。
実はこのようなケースが当時日本中で起きており、蝶収集について偏見が助長されていたのは、なんと研究報告として文献にも乗っているのだ。→「1992 年に放映されたドラマ「ずっとあなたが好きだった」に因んだ「冬彦さん」ブームとそれにまつわる昆虫愛好家としての私の複雑な思い出」高田兼太 在野文化昆虫学研究家(伊丹市昆虫館研究報告 第13号2025年3月)https://www.jstage.jst.go.jp/article/itakon/13/0/13_5/_pdf。
たった「キジマ」という名字をきっかけにかつての「冬彦さん」ブームにまで話題が広がったお話でした〜。


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