私の大好きな和歌、
「秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる」(古今集:藤原 敏行)をパロって一首。
「秋来ぬと目にはさやかに見えねども虫の声にぞおどろかれぬる」
うーん、元歌は風の音が遠くにかすかに聞こえるかどうかくらいといった繊細さが命だが、虫の声は間近にはっきり聞こえたわけでそれに気がつく(おどろくはこの時代は気がつくという意味で現代とは少し違う)というのはちょっと理に合わないか。やはり元歌にはかなわないわ。
虫の声を聞けばなんだか涼しい気分になる。いつまでも夏はいばっていない。二十四節気というから14、5日すれば季節がまた変わりじきに彼岸花も咲くはずだ。もうすぐ9月、ようやくひどかった暑さからも抜け出せそうだ。
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