2017年8月28日月曜日

秋来ぬと・・

8月も末だ。暦の上ではすでに秋、なんだがまだまだ暑い。しかし今日自宅の猫の額ほどの庭を通ると「リーリーリー」と虫の声が聞こえた。あれマツムシが鳴いている、いやスズムシか?どっちでもない気もする。虫の声で種類まではよく知らない。でもこんなに暑いのにいつの間にやら秋は忍び寄って来ていた。そういえば蝉の鳴き声も弱くなっている気がする。2週間ほど前は力強くてうるさいほどだったのに。

私の大好きな和歌、
「秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる」(古今集:藤原 敏行)をパロって一首。

「秋来ぬと目にはさやかに見えねども虫の声にぞおどろかれぬる」

うーん、元歌は風の音が遠くにかすかに聞こえるかどうかくらいといった繊細さが命だが、虫の声は間近にはっきり聞こえたわけでそれに気がつく(おどろくはこの時代は気がつくという意味で現代とは少し違う)というのはちょっと理に合わないか。やはり元歌にはかなわないわ。

虫の声を聞けばなんだか涼しい気分になる。いつまでも夏はいばっていない。二十四節気というから14、5日すれば季節がまた変わりじきに彼岸花も咲くはずだ。もうすぐ9月、ようやくひどかった暑さからも抜け出せそうだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿