2025年10月13日月曜日

スポーツチームの全盛期

今日はスポーツの日で休日、てなわけでア・リーグのチャンピオンシップシリーズ第1戦ブルージェイズ対マリナーズを観戦した。ブルージェイズはトップバッターがいきなりホームランをかっ飛ばし、対ヤンキース戦で見せたように打棒炸裂かと思いきや、その後はマリナーズの先発がよく抑え、早くに同点に追いつき、その後は勝ち越し、なんとそのまま押し切ってしまった。下馬評ではブルージェイズがやや有利かなだったのにマリナーズは強かった。全30球団で唯一ワールドシリーズに進出したことのないゆえに、今年こそはの気持ちが相当つよいとみた。

日本時間8月10日、アジア人初のアメリカ野球殿堂入りを果たしたイチローがマリナーズの本拠地で永久欠番セレモニーを行った際、約13分に及ぶ英語でのスピーチの中には選手らの胸に刻まれる言葉が幾度も出てきた。その中で特に強調したセリフが「“Seize the moment!”」だ。シーズ・ザ・モーメントとは「その瞬間をつかめ!」といった意味で、イチローは「“Each of you has a chance to play in the Major Leagues. That is not something to be taken for granted. You must seize the moment.” (君たちはメジャーリーグでプレーするチャンスを持っている。それは当たり前のことではない。だからこそ、その瞬間をつかまなければならない。)」と語った。これがメンバーやシアトル市民の心に響き、SNSのハッシュタグからTシャツに至るまで、シーズン終盤のチームのマーケティングに浸透し、左翼席に巨大なバナーが掲げられたりした。こうした形のあるものだけでなく、無形のエネルギーとしてもイチローが伝えたメッセージはポストシーズン進出を目指す戦いが続く中で選手たちのフィールド上のプレーに表れているのだ。

イチローは入団したばかりの2001年にいきなり大活躍をし、チームもレギュラーシーズンで216勝という記録的な勝利数を上げ、いざワールドシリーズと意気込んだが、その一歩手前のリーグ優勝決定戦で当時最強だったニューヨーク・ヤンキースにあっさり敗れ去った。それから一度も決定戦にすら進めず24年が経過した。ただここ数年強くなって来ていて今年はキャッチャーのカル・ローリー(NHKではカル・ラリー)が60本ものホームランを打つなど覚醒し大チャンスを迎えている。だから私はア・リーグではマリナーズを応援しているのだ。

実はメジャーリーグファンであるけれどそのグッズについては私の持っているのもはほんのわずかしかない。そのわずかの中にドジャースのタオルとブルージェイズのポロシャツとマリナーズのキャップとアウトドアチェアがあった。で、そのうち残っているのはマリナーズのキャップ&チェアのみなんだ。それはカールの従弟のフミナン君が会社の海外派遣でシアトルにいる時、今は亡きギボヒサコが訪米してマリナーズの試合など見に行ったそうな。その時のお土産でマリナーズキャップをプレゼントされ、たまに屋外に出るときなど被ることがあった。当時はイチローの影響でマリナーズグッズは日本でも結構な人気だった。でも私にはなぜか似合わないのよねぇ。こんなにも自分って帽子が似合わないんだと今はすでにあきらめ気味だ。まあ、せっかくだからと被ってカールに写真撮ってもらった(↓)。ちなみにTシャツは2000年シドニーオリンピックの記念シャツ。古いものも大事に着てます(笑)。
今じゃ、世間ではドジャースの「LA」と以前からのヤンキースの「NY」の帽子が二大人気らしい。確かによく見る。で、もしマリナーズとドジャースが勝ち進んでワールドシリーズで対決したらどちらを応援するか。これはもうドジャースだ。マリナーズはまあワールドシリーズ初進出ということでよろしいんじゃないですか。ドジャースは去年勝っただろって?いや名門なんて言われているけれどいまだ連覇はしたことない。そればかりか優勝回数でも8回しかなく、ヤンキースの27回はおいといて、セントルイス・カージナルスの11回、アスレチックスとレッドソックスの9回についで5位タイ(ライバルのサンフランシスコ・ジャイアンツも8回)にすぎない。大谷というスーパースターがいるこの10年の間に遠慮なく優勝回数を増やしておかねばいつ低迷期がやって来るか分からないのだ。あのヤンキースにしても2009年を最後に16年優勝から遠ざかっているし、ヤンキースのライバルレッドソックスはベーブ・ルースをヤンキースにトレードに出してから勝てなくなり86年間優勝出来なかった(バンビーノの呪い)。シカゴ・カブスも昔から人気チームだけれど2016年に3度目の優勝を果たすまで実に108年もの空白があったのだ。いったん低迷期に入るとそれを脱却するまで数十年なんてざらなんだ。そう、ドジャースにしても私がメジャーに興味を持って見始めた1988年にアスレチックスを破って優勝してから次は2020年と32年もかかっている。あの時はアスレチックスの全盛期でそっちを私は応援していた。しかしオーナーが代わってから低迷期に入り、今じゃ本拠地のオークランドを今年から離れ、3年後ラスベガスに移転するまで仮の球場で試合をするという状況だ。全盛期ってだいたい数年が普通なんだ。

ドジャースは大谷がいる今の時期は5年から10年くらいの全盛期を維持出来そうなシステムを作りつつある。だから今年でつまずくわけにはいかない。明日からのブリュワーズ戦は軽く一蹴して、ワールドシリーズでもマリナーズあたりを4勝1敗くらいで2連覇を果たしてほしいねっ!

2025年10月12日日曜日

車の点検を利用して

プリウスの6ヶ月点検をトヨタ鹿児島で午前10時半から予約しており、それに合わせて家を出た。中央駅アミュまで買い物をするカールを乗せて降ろし、その後にトヨタに向かった。点検は1時間ほどで終わると聞き、「12時半ぐらいに車を取りに来るのでそれでいいか」と係員に伝え、歩いて私もアミュに向かった。紀伊国屋で立ち読みなどしつつ時間をつぶしているとカールからスマホに「そろそろご飯にしよう」と連絡が入り、5階の食事コーナーに行ってみた。

11時半ごろですでに店によっては待ち時間が出ているところもあった。ぐずぐすしていられないとエレベーター近くの「韓と米」という韓国料理店にした。ステーキやそば、イタリアンは最近食べたしね。
定食の中から選んだが、韓国料理名がそのまま書かれ、意外にどんな料理なのか二人とも詳しくなくメニュー表の写真の見た目でカールは(↓上)私は(↓下)を選んだ。どちらも釜ビビンバが入っているがよく分からん。味はごく普通で2人合わせて3500円しないくらいでOKだ。
最初は客はガラガラかと思っていたらすぐに埋まってきた。やはり休日は11時半ごろまでに入店するのが待たずに済ませられる。

歩いて鹿児島トヨタに向かったが、10月も半ばだというのに外はえらく暑かった。カールは当然とばかりに日傘を準備していた。
点検が終わったプリウスは「特に特に問題なしでしたが前輪のタイヤが摩耗してきていてそろそろ交換されたほうがいいです」と指摘された。見れば確かに。
新車時から2年半経過しそれも当然だろう。だが、見積もりの2本で8万円以上にはすぐには同意しかねて「また今度」と断った。今度のプリウスは195/50R19という規格でかなり珍しいタイプだ。でもタイヤ専門店だと絶対にまだ安いはず。今回はイエローハットかオートバックス、あるいはタイヤガーデンなどで事前に調べてから少しでも安いところで交換しよう。

そもそもなんで今日の午前にアミュプラザ鹿児島で買い物や食事をしたのか?それはトヨタに車を預けることができるので駐車場代が浮くからだ。最近のアミュは駐車場代がえらく高くなった。JR利用時は800円が1200円になり(20年前は500円だったのに)、他の買い物時も利用時間が短くなったりと「落ち着いて買い物ができやしない」とカールは言う。だから前もって予定されていた私の車の点検はアミュでの化粧品や小物の買い物にちょうどいいタイミングだったのだ。ついでに昼ご飯も作らなくてもいいしー。

そんな倹約好きな私たちがタイヤを定価で買うはずがないのであった。

2025年10月11日土曜日

51年ぶりに飲んだ薬とは

長島のクリニックで大腸内視鏡検査をしにまずは出水まで出かけた。前回、おれんじ鉄道へのアクセスがうまくいかかったので出水駅まで事務長の車で迎えにもらうことになっていた。それはそれで大変有り難いことになのだが、少し心配があった。実は最近その車の送迎で車酔いをしがちなのよ。以前はそうでなかったのに、事務長の車が某SUVタイプの外車になってからちょくちょく嘔気を催すようになった。特に帰りが危ない。昼食を摂ってすぐに車に乗るせいか、未消化の胃内容物がもんどりうち、冷や汗かいて出水駅のトイレにすぐに駆け込み・・なんてことが数回あった。以前の国産車(スカイライン)の時はそういうことはなかったのにー。聞けば「新車にしてから腰痛もよくするようになって」と事務長もぼやいていたので、いわゆるその車の乗り心地に何かしら問題があるのかも。一言、硬いんだよねぇ。しかも後部座席なのもよくないのかなぁ。

でもわざわざ出水から長島まで4、50分かけて送迎してもらうので「お宅の車に乗ると・・」とは言いづらい。助手席に座らせてもらおうかとも考えた。今後どうしようと考えていたら、この前、外来のニッシNsがヒントをくれた。彼女が自身のめまい止めに「トラベルミンを処方してほしい」と言って来たのだ。トラベルミンだって?懐かしい響きだ。子どもの頃、車酔いに飲んだことがあった。最後に飲んだのは確か中学の時の修学旅行の時で、バスに全く酔わなくて助かった。トラベルミンって市販薬かと思ったらちゃんと病院でも処方可能だった。めまいだけでなく動揺病(いわゆる車酔い)にも有効と載っている。それで昨日並ぼうDrに処方してもらい、今朝1錠飲んでおいた。トラベルミン、飲んだのは51年ぶりだった。

いや〜効いたよ。行きはもちろん、帰りも念のためもう1錠飲んでいたら全く酔いや嘔気が出なかった。事務長にも何も言わず「ありがとうございました」とお礼を言って、帰りの新幹線に乗った。つくづく薬って有り難いねぇ。

2025年10月10日金曜日

土壇場では判断ミスをする

午前の外来をしつつ、ドジャース対フィリーズの地区シリーズ第4戦の経過をチェックしていた。

ドジャース先発はグラスノー、フィリーズはサンチェスで、ともに好投しなかなか点が入らない。7回に入り、ドジャースは投手をグラスナウからシーハン(NHKではシーアン)にスイッチした。これを自身のYouTubeリアルタイムチャンネルで武田一浩は非難していたな。「動きがない時に先に動くと点が入ってしまうぞ」って。「あと1回、グラスノーに投げさせるべきだった」というのは、まあそうだったかもしれない。ただ、後で映像を見ると、グラスノーは脚がつりかけていた。交代は仕方なかったかと思われる。結局、武田が言うように、試合に入り込んでいたグラスノーと違ってシーハンはそうではなかった。ダブルプレーに取れたベッツからの送球を捕り損ね、結果ランナーが生き残り、タッチアップで1点を先制されてしまった。

しかしその裏、あまり打てていないドジャース打線だったが四球と安打で2死二、三塁の好機をつくり、次打席で大谷を迎えた。大谷はこのシリーズ全くていっていいほど打てていない。勝負すべき場面かとも思われたが、フィリーズベンチは申告敬遠を決断した。このあたりが大谷という存在がかなりのものだって分かる。結果、その選択は裏目に出た。次にベッツがリリーフの160km越えの絶対的クローザーのデュランから冷静に押し出し四球を選び、すぐさま同点に追いついたからだ。ストライクを投げていればさすがのベッツも打てずに3アウトチェンジだったはず。しかし満塁策ゆえに万一打たれたら一気に逆転されてしまう。きわどいところに投げざるを得ず、結果押し出しの同点になった。

この後、どうなるかと思ったら、8回から佐々木朗希が出てきた。当初、8回9回をドジャースベンチは彼に任す予定だったらしい。その期待に見事に応え、完璧にフィリーズ打線を抑えた。追い込まれると落差の大きいスプリットがあるので相手も早打ちに出たが佐々木のストレート(フォーシーム)が160km前後の上にスピンが効いていてバットの芯に当たらない。凡打となり8球、10球と少ない球数だったこともあってか延長10回も任された。そしてこの回も3人で片付け、完璧なリリーフぶりを見せつけた。こうなったら後攻めのドジャースに分があるよな。

延長の11回表はベシアが抑え、ドジャースは2死1、3塁と一打サヨナラの場面を作り、フィリーズは5番手カーカリングに継投。8番キケ・ヘルナンデスが四球を選んで2死満塁となり、9番パヘスとなった。次は大谷だが絶対に打席は回ってこない。パヘスがアウトなら12回に入るし、セーフならすなわちサヨナラ勝ちだからだ。大谷は怪訝な様子でバッターサークルに入ったようだが・・(笑)。で、みなさんもご存じの通り、ピッチャーゴロよ。「あっ!」と思ったら一旦捕り損ねたカーカリングは慌ててホームに投げた。間に合わんー!その上に球は後ろに逸れてあっけなく決着がついた。慌てずに1塁に投げていれば十分にアウトチェンジになる場面だった。↓の画像を見れば一目瞭然。
だが、極度の緊張場面、とっさに判断ミスを犯すのはままあることなのだ。似たようなケースは高校野球甲子園でもあった。2014年の1回戦、鹿屋中央対市和歌山戦だ。1対1の延長12回裏、鹿屋中央は三ゴロエラーを足場に犠打と、山下亮太の安打で1死一、三塁とチャンスを広げる。だが、次打者・米沢佑弥の打球は併殺コースの二ゴロ。市和歌山の内野陣は、中間守備を取っていたので、バックホームで決勝点を阻止するか、4‐6‐3の併殺で一気にスリーアウトチェンジを狙うか、二者択一のいずれかと思われた。直前の守備のタイムでも「まず本塁で刺す。状況次第では一、二塁で併殺」と確認したばかりだった、打球を処理したチームきっての名手・山根翔希も「本塁に投げるつもりだった」そうだが、「球場全体の声が敵のように向かってきて、頭がパニックになった」と冷静な判断力を失い、「知らない間に一塁に投げてしまった・・」この送球の間に、三塁走者が生還。打者走者・米沢も「全力で走って、後ろを向いたら試合が終わっていてびっくりした」と信じられない表情になる珍サヨナラ劇となったのである。試合後、山根は「自分のせいで台無しにしてしまって申し訳ない」と涙にくれたが、エースで主将の赤尾千尋は「あいつの守備にこれまで助けられてきた。あいつで終わったなら、仕方ない」とチームメイトを思いやった。

試合終了直後、うなだれるカーカリングをフィリーズのトムソン監督が歩み寄ってきて抱き寄せた。励ましの言葉「上を向くんだ」と耳元でかけ、左肩を強く2度たたいた。カーカリングは涙をこらえるような表情でじっと聴き入っていた・・。
確かに最後は判断ミスで負けてしまったが、そういう場面にしてしまったチーム力そのもののせいなんだと捉えているのは日本もアメリカもいっしょだな。ふう・・。

とにかくフィリーズは強かった。ドジャースの3勝はいずれももしかしたら負けていたかもと思われる試合ばっかりだった。大谷やフリーマンが絶不調でもどうにか勝ってしまうドジャースの底力のおかげだ。次のNLCS(ナショナルリーグチャンピオンシップシリーズ)はカブス、ブリュワーズどちらが来てもフィリーズほどは強くないからきっと勝てるだろう。曲がりなりにも3勝1敗以下でフィリーズには勝つとの予想は当たったからね。ブリュワーズはレギュラーシーズンでドジャースに6勝0敗と完勝しているが、あれは全部7月に対戦してドジャースがピッチャーがそろっておらず、打線もベッツ、大谷が調子が悪い時だった。今は全然別のチームになっているといっていい。

いやはや、メジャーリーグのポストシーズンに夢中で日本のプロ野球は全く見ていない。どちらもファンであるソフトバンクと阪神になったら日本シリーズはいいな。今月いっぱいは野球づくしだぁ。

2025年10月9日木曜日

応仁の乱以来の衝撃だって

外来に誰かの京都土産が置かれてあった。

「へ〜え、抹茶味のブラックサンダーか」と思って通り過ごそうとしたが、「応仁の乱以来の衝撃!」との宣伝文句が目に入った。なにそれ。それを見てしまったら開けて一口は食べてみたくなる。
ふうむ。まあいつも美味しいブラックサンダーでほのかに抹茶の味がする。いいね、ブラックサンダーもともと好きやしー。

でも「応仁の乱以来の衝撃!」ってどんなん?意味がよく分からんぞ。人世むなしい(1467)応仁の乱って暗記するのが定番で、将軍の権力や家督争いを巡り、細川勝元率いる東軍と山名宗全率いる西軍に分かれて争いがあり、京都の町は荒廃し、そこから戦国時代に世の中は入っていったというのが日本史で習ったものだ。

この「応仁の乱以来の衝撃!」は人目を引く。ネットでは、京都の土産物屋で売り子の女性が「応仁の乱かぁ、と嘲笑されるだけでちっとも買ってもらえません」と嘆いていたなどの証言もあるが、私は非常に面白いと思った。これが「太平洋戦争以来の・・」とやってしまうとまだ生々しさがあって不快感や悲壮さが出てしまう。でも応仁の乱って誰も経験した人はいないし、伝えられる逸話などもまずないはず。それでいてそこそこインパクトあるし。もっとも京都の人は「先の戦争で」というと時に応仁の乱のことを指す場合あるらしい(?)から一概には言えないが、ともかくそう銘打つことで注意を喚起される。手に取ってみようとかと思わせるだけまさにキャッチコピーとして優秀だと思った。

単に「京都ブラックサンダー」よりは「応仁の乱以来の衝撃!」があった方がなにかと話題にしやすいし、こてる日記ネタにもしようかと私に思わせた時点で、これを書いたコピーライターの勝利だった。

2025年10月8日水曜日

鹿児島はそば県

ここ数年、10月8日の日記ネタは「そばの日」がらみが多かった。鹿児島のそばチェーン「吹上庵」がこの日はざるそば、かけそばを1杯500円で食べ放題という超お得なキャンペーンをやるからだ(ただし上級店の「左膳」は700円)。私は2年前、3年前が日土だったので食べに出かけた。今年はあいにく週のど真ん中水曜日だ。しかしカールは朝から「今日は早めに出かけて絶対一番目の集団に入ってたっぷり食べるんだ」と意気込んでいた。開店の午前10時ぐらいに着くのではすでにやや遅く、1周目の客たちが食べ終わるのを待ってから入れられるので、かなり待たねばならない。それで「左膳」に着いたのは9時14分だった。それでも22番だったってLINEに画像が送られてきたわ。

「左膳」は麺が「更科そば」でちょっと上等だ。最初の入店客としてカールはざるそば(板そば)1枚ずつ計4枚頼み、最後にかけそば1杯を注文した。結局、もうそれ以上は食べることが出来きなかったが、満足して店を出たという。

カールから聞くに、食べながら他の客の食べっぷりをチラ見していると、「私には信じられないけれど、てんぷらをプラス千円で頼んでいる客がいたけどあんなことしたらせっかくのそばが食べ放題なのにお腹に入り切らないじゃない。もったいないわよ〜」と思ったとか。つまり、そこで余分な品を注文するとさほどお得ではない、自分はいったいなんで早く家を出て並んでまでして食べに来ているのかを考えなくちゃ、ってことだった。そして「店の罠に掛かってはいけない」とも。この意見を青雲の外来ベテラン看護師にすると、「そばをたくさん食べたら私なら海老のてんぷらも欲しいわぁ」と言い「どうせ、そばは安くで食べているしー」ということだ。ふむふむ、カール様の徹底ぶりは少数派なのかしらん。

さて、青雲にもう一人、医師事務作業補助者のコンフォートさんがこの日の食べ放題で出かけたという。しかし、日中は仕事で夕方は18時ごろに吹上庵に行ってみたがすでに売り切れご免で食べ放題ではなかったそうな。そう、これだけお得なキャンペーンゆえに暗くなるころには用意されたそばが売り尽くされてしまうんだ。せいぜい昼過ぎくらいまでじゃないかな。コンフォートさん「来年こそは」と思ったが来年の10月8日は木曜日だって。土日に当たるのは2028年の日曜日まで待たねばならないか・・。

今回のそばの日のニュースで知ったことだが、鹿児島は九州、西日本には珍しくうどんよりそばを好む県なんだそうだ。一般には東日本はそば、西日本はうどんを好む人が多いというデータがある。私とカールも断然そば派だ。カールは関東にいた頃があり「本格的なそばって美味しいんだ」と知ったからだそうだ。

なぜそうなったのかは、かつては、夏に収穫されるそばの栽培が東日本に適しており、また寒い地域で温かい「かけそば」が好まれたことが背景にあり、小麦の生産が盛んであった西日本では、うどんが日常的な食として定着し、また冬でも食べやすい「かけうどん」が好まれたためと考えられているそうだ。しかし鹿児島は実はかつてはそばの一大産地で1980年代は全国一の生産高のこともあった。輪作に向いていて鹿児島の土地に合っていたということもあるだろうが、その後は北海道、東北が盛んになり現在10位くらだそうだ。それでもそんな背景から西日本ではほぼ唯一のそば県として目立っている。吹上庵も県内で15ほどの店があるなどそば県だからこその展開ぶりだろう。

そばの話題をするとまた食べに行きたくなっちまったな。ズルズルズル〜。

2025年10月7日火曜日

ホイールプレイ

メジャーリーグ地区シリーズのドジャース対フィリーズ第2戦はドジャースが4対3で勝ち2連勝、シリーズ突破まであと1勝とした。7回表に4点取って9回裏は4ー1で佐々木を出せば余裕で勝ち抜けるだろうという大方の予想をロバーツ監督は調子の上がらないトライネンを投入した。そして案の定打たれ、4ー3になってなおノーアウト2塁という同点、あわや逆転かの危ない場面に陥った。ネットではこの采配を非難するものが多々出ている。

まあそれは置いておいて、ここでこの試合の勝敗を分けるキープレイが出た。投手が左のベシアに代わり、フィリーズは左打者のストットという場面。ロバーツ監督もドジャース内野陣も「ここはきっとバントを仕掛けてくる」と読んだ。そして、それはその通りだった。ストットが左投手を苦手としている上に、フィリーズにすればバントしてワンアウト3塁にしてまずは同点にすれば勝機が大いに広がる。素人でもそう読める。ベシアの初球ボールの後の2投目、ドジャース内野陣は勝負に出た。日本では最近、ブルドッグと呼ばれるギャンブル性の高い攻撃的守備で、1塁手と3塁手が猛然とバント打球めがけて突進し、捕球したボールを3塁に投げ2塁走者をアウトにするというシフトだ。3塁にはショートが入り、1塁には2塁手が入る。結果、この作戦は見事に決まり、3塁手前でショートのベッツが2塁走者をタッチアウトにした。ワンアウト1塁になり、その後をどうにかしのぎ、1点差を守り切って勝利した。

NHK解説の小早川毅彦は「うまい!」「メジャーリーグでは滅多に見ないプレイ」を感嘆し、ワースポ&MLBの里崎智也は「守備があの動きをすれば日本では攻撃側はバントをしないが・・」とつぶやいた。このバントシフトはアメリカでは「ホイールプレイ」というらしい。野手が車輪のように動くためで、日本では両頬が垂れたブルドッグに似ているため「ブルドッグ」と呼ばれるバント絶対阻止のシフトだ。その日のアメリカの野球番組でも解説されていた。解説をいろいろ聞くと、ドジャースのショートベッツの動きが良かったようだ。まず、2塁走者にこの作戦を実行すると悟られないためにベッツは走者の背後にいて自身の動きを遅らせていた。
そしてベシアが投げた直後にベッツは猛然と3塁に向かって走った。ベシアはわざと3塁側にバントしやすい球を投げていた。バットに当てる前にすでにベッツは2塁勝者に対し2〜3歩のリードを取れていた。
3塁手のマンシーが猛然と打球に向かって行く。捕球した時点での画像を見ればこの作戦がほぼ成功したことが分かる。

ただ、フィリーズの2塁手は上の写真の時点で2塁に引き返せば、ベースはがら空きだったのでアウトにはならずにすんだ。しかし実質それは無理だったろう。体が3塁を向いてしまっている。余裕でタッチアウトを取れた。

このプレイ、もしドジャースが勝ち上がれたとしたらシリーズ全体の勝敗を分けたプレイとなるだろう。

ただこのホイールプレイ、最近の高校野球ではしょっちゅう見るんだ。なぜなら延長戦に入った時、ノーアウト1塁2塁から始めるタイブレーク制が取られているからである。攻撃側はワンアウト2塁3塁にしようとバントを仕掛けてくる。それを阻止しようとブルドッグ、アメリカでいうホイールプレイを仕掛け、成功することがよくある。昨年夏の甲子園名勝負、大社対早実では両校とも成功させていた。今回のドジャース対フィリーズ戦とは違ってタッチプレイ不要だからだ。

いや〜、それでも1戦1戦が勝負のポストシーズンゆえのしびれる攻防だった。こういうのがあるから野球観戦をやめられない。そしてドジャース、フィリーズ両チームの健闘を祈る気持ちにもなる。だが、アメリカの野球ファンはというか特に東海岸のニューヨーク、フィラデルフィアのファンはそうではない。負けが続くと自チームに対し手厳しい意見や罵声を浴びせがちだ。それがあるからヤンキースなどあれだけワールドシリーズ優勝(27回)をやり遂げているのだろう。その「われらがフィリーズ」を罵倒する試合帰りの様子がSNSに投稿されているので↓をどーぞ。これ見ると、阪神ファンの負けたタイガースへの野次など可愛いもんだよ〜。「敗退後の街頭インタビューで暴言が止まらないフィリーズファン」https://www.youtube.com/watch?v=ymFb8P0dHh4

2025年10月6日月曜日

ノーベル賞受賞予想は当たったか

夕方、やや遅く帰宅すると、カールから「ノーベル賞、日本人が取ったね」 と聞かされた。ほう、生理学・医学賞か。それでTV付けると「ノーベル生理学・医学賞は大阪大の坂口志文・特任教授と米国の2人の研究者に授与された。坂口教授らは免疫反応を抑えるブレーキ役となる「制御性T細胞」を発見し、アレルギーや1型糖尿病などの自己免疫疾患、がんといった病気の新たな治療法の開発に道を開いた」のが受賞理由だとか。

真っ先に思ったのが「阪大とは珍しい」だった。ノーベル賞の自然科学分野では京大が強く、次に東大だけど阪大って今まで受賞者がいたっけ?調べると阪大がらみのノーベル受賞者はおらず、坂口先生はやはり京大卒業で研究の場は京大と海外の大学だった。でも2010年以降は阪大の施設で特任教授という仕事をしており「阪大のノーベル受賞者」の肩書きは特に問題ないだろう。

研究内容は「免疫の抑制に関する発見」で特に氏が発見した「制御性T細胞」は免疫細胞の活動を制御する役割を担うもので当初はその存在自体が疑問視されていたという。免疫はウイルスや細菌など外敵と自分の体をつくる細胞を区別し、外敵だけを排除する仕組みだが、自分の細胞と外敵をうまく区別できなくなると、自分自身を攻撃して傷つける自己免疫疾患になってしまう。制御性T細胞は異常な免疫反応を抑える役目があり、これを応用して関節リウマチの治療や癌の治療の応用などに役立っている。実際、IL-6受容体阻害薬というのがその応用でトシリズマブ(アクテムラ)注などがある。すでに実用化されているわけだ。

この坂口志文先生、2003年以降にたくさんの学術賞を受賞しており、その点ではノーベル生理学・医学賞受賞の有力候補と目されてもよかった。ただ、今年の有力候補と事前にマスコミなどが予想合戦をよくやるが、あんまり候補者として出てきていなかった。一番有力と言われていたのは、胞内にタンパク質の不良品がたまるのを防ぐ仕組みを解明した京都大学(現名城大学)の森和俊特別教授との予想が多く、睡眠に関与する「オレキシン」を発見した筑波大学の柳沢正史教授、生物の細胞同士をつなげる分子「カドヘリン」を発見した名古屋大学特別教授の竹市雅俊教授の他、「インターロイキン6」を発見した純粋に大阪大出身の岸本忠三教授(総長)などが上げられていた。

まあ、予想一番手の本命が受賞するケースはあまりなく(iPS細胞の山中伸弥教授は本命中の本命だったがー)、対抗穴馬どころか全くの圏外から選ばれることもある。そこで事前に坂口志文氏を予想していたマスコミはいたかな?と調べたら見つかった。なんと天下の朝日新聞が森和俊、岸本忠三、竹市雅俊氏らと並んで坂口志文氏を上げていたのだ。えらい!
候補として上げただけでもちゃんとリサーチしていたということで、別のマスコミなどは10名以上リストアップしていたが坂口氏の名前はなかった。朝日新聞、今回は面目を施したな。

2025年10月5日日曜日

草間リチャードの最後の画像になるか

昨日は自民党総裁選があってなんか下馬評では小泉進次郎が有力とは言われていたけれど、蓋を開ければ党民票も国会議員票も高市早苗が上回って女性初の総裁に選出された。これで女性初の総理大臣もほぼ確定で、マスコミや国民も盛り上がっているかと思いきや、案外冷静な雰囲気だ。私はあまり政治のことは詳しくないから高市さんのことを評することは出来ないが、以前から一本筋の通った発言をしているなーとは思っていた。まずはお手並み拝見で、国民のためになるような施策をして欲しいのと、医療界にいるので現状の医療機関締め付け政策だけはどうにか改善して欲しいわ。

昨日はいつものリアル麻雀を打っていた。TVは付けっぱなしだったので「アイドルグループの一員、草間リチャード敬太容疑者が下半身を露出した疑いで逮捕!」との歩道には「なんじゃそら」と思った。私のイメージでは、ほら志村けんが変なオジさんの格好で少女を前にニヤニヤしながら「ほらっ!」ってマントを開き、股間を見せつけるている様子だった。それだったら芸能人だろうが一般人だろうが終わっている。そもそも草間リチャードなんたらって誰?後でニュース詳細を知るに、新宿二丁目で飲み過ぎて陰部露出して前後不覚のところを人に見られ通報されたとか。実は私がよく見る「ドッキリGP(グランプリ)」に最近もよく出ていたそうだ。カールがそう言っていた。昨夜のドッキリにも彼の名前と画像が出ていたそうで、開陳ニュースがやや先でも編集が間に合わなかったようだ。録画しているので後でちょっと確認したらやっぱ出てたわ↓。
これは今後貴重な画像になるかも。彼がもし芸能界引退てなことにでもなれば上の画像はそれこそ最後に出てきたものになるのだから・・。

帰宅後はパーソナルチェアでうたた寝していて、明け方にメジャーリーグの地区シリーズカブス対ブリュワーズ戦をTVで確認すると、序盤でカブスが1対9と大負け状態だったので見る気をなくしそのまま寝そべっていた。するとハナビが乗っかってきたのよ。そしてカールも早起きして来たのでその様子を写真に撮ってくれた。
「私には絶対に乗っかってこないけど、テルくんが好きなのね、ハナビは」とカール。ふむ、まあ私により懐いてはいる。飼い始めて2年、ようやくだぁ。

明るくなり始めて今度はドジャース対フィリーズが始まった。結果はもう2日前の日記(10月4日)に書いてしまったよ。2日遅れでアップするこてる日記まで待てなかったわい。だいたいポストシーズンの予想をするときに大事なのはレギュラーシーズントータルの成績を見るのは間違いで9月後半のチーム状況と成績を見るのが大事と去年も言ったような気がする。すると大谷率いるドジャースは怪我明けの選手らがそろってきており、この前のレッズ戦含め7連勝もしている。まさに大事な10月を前に絶好調になりつつある状況だった。だから地元民の応援のすごいシチズンズバンク・パークで最初は押されても十分逆転可能と見ていた。事前に書いたとおり、このままドジャースが押し切るとの予想は変えないぜぇ〜。

2025年10月4日土曜日

フェラーリ・ローマ・スパイダーを買うんだって

私も60歳代半ばになっているので、今さらスポーツカーなどにも興味も関心もないのだが、今から40数年前に大学入学が同期のDr2人はもう70歳が近い年齢だというのに外国製スポーツカーに乗っている。のみならず、そのうちの1人は「近々フェラーリを買うんだ」って言ってニヤついている。

「はあ、何年か前にBMWのスポーツカーを買っていたでしょ。あれは?」「もう売った」「いくらで?」「500万くらいかな」「へー、確か2千万はしたでしょ」「ああ7年以上経っていたしー」ってそれでもその値段で売れればたいしたものだ。で、今度買うのはフェラーリのローマ・スパイダーというオープンカーでなんと4千万円はする代物らしい。「なに、よんせんまん?」「ああ」「そんなすぐに払えるお金はないでしょ」「もちろん。残価設定といって数年後に中古でどのくらいの値段になるかを計算し、3千万円でローンを組む。だれでも組めるわけじゃない。ただオレはそれが組めた」んだそうだ。へ・へ・へ・・・そうだとしてもとても私には真似出来ない。↓がフェラーリ・ローマ・スパイダー。確かに格好いいね。

もう1人も確かフェラーリに乗っていると聞いているが・・「ああ、彼ね。今はマクラーレンに乗っているよ。でもマクラーレンはフェラーリと比べて中古で値段が安くなりがちなんだ」という。ともに4千万円だとすると数年でフェラーリが70%〜75%の値落ちするのに対し、マクラーレンは50%くらいに落ちるという。マクラーレンってF1とかでよく聞くイギリスのスポーツカーメイカーなんだが構造が複雑で故障しやすいイメージがある。それが原因なのかな。

どうも実質3千万も4千万も払わずに乗れるようだがそれにしても車にそれだけつぎ込む気はしない。それだけあれば他に楽しいこと、欲しい物っていっぱいあるじゃない。自分らが若い頃はポルシェだフェラーリだランボルギーニだとスーパーカーがブームで確かに憧れたものだ。その手の車に乗れば女の子に持てた時代でもあった。でも最近は車そのものに関心がない若者も増えてきている。日本ではスポーツカーが新車として開発されなくなっているしー。

この話題をカールに振ると、「テルくんがそんなことしたら、即リコンよ」だって。いえいえ、百も承知ですから〜。

2025年10月3日金曜日

あなたは数日前に鳥刺しを食べなかったか?

昨夜の当直はトマリンDrだった。実は彼は来週から青雲会病院の内科の常勤医になることが決まっている。この4ヶ月ほど毎週木曜夜当直をしてもらっていて、常勤医へと可愛いんだ理事長や私が誘ったところOKしてもらえた。今年4月以降、内科の外来病棟救急を担当するドクターがやや手薄だったので大いに助かる。

その彼が数人入院患者を受け入れていた。そのうち中年男性の腹痛患者を私が引き受けた。最初は腸閉塞かもとのことだったが、どうも急性腸炎のようである。さらに今日の午後、20歳代男性患者が発熱、腹痛で外来受診して来た。診察、採血したところ、やや炎症反応上昇があり、腹部CTを撮ってみた。その画像で回盲部からその周辺の腸管粘膜が肥厚しているのを見て、私は患者に尋ねた。

「数日前、鳥刺しを食べなかった?」「はい、火曜日(9月30日)に食べました」「あは〜」

これ、おそらくはカンピロバクター腸炎だ。実は昨夜の入院患者も「4、5日前に鳥刺しを食べました」ということだった。同じくCTで回盲部付近の粘膜肥厚があった。カンピロバクター腸炎は、生や加熱不十分な鶏肉などでその細菌に感染することで発症する腸炎で、主な症状は、腹痛、下痢、発熱、頭痛、水様下痢のほか、時に血便が出ることもある。潜伏期間は2〜5日なので今回の2人はその点でも当たっている。菌は鶏の腸管に存在しており調理の際に肉にくっついたりし熱を通さない調理法で摂食すると感染発症してしまう。鹿児島は鳥刺しを食べる文化があり、入院患者は神奈川在住で鹿児島の叔父のところに来て食し中(あた)ってしまったようだ。↓は美味しそうな鶏刺し料理。
2人とも抗菌剤、解熱剤などで対処したが、腹痛、発熱、下痢の患者を診たらこの鹿児島では「数日前に鳥刺しは食べなかったか」と尋ねてみるのはマスト(must)だな。ただ鳥刺しが常に危険というわけではない。私自身、鹿児島ゆえに子どもの頃からたまに食べてきた。外来のずっしり師長は「県外にいる息子が大好物なんで定期的に鳥刺しを送っている」というほどだ。生牡蠣もノロウイルス感染を起こす場合もあり(私も30数年前にやられた)、生食はその危険があると常に意識をおく必要がある。だから受験や大事なスポーツの試合、旅行などの数日前は生食をしないという習慣を付けておくべきだろう。

2025年10月2日木曜日

山本、佐々木でやれる!

メジャーリーグのポストシーズン初戦ワイルドカードシリーズはドジャースがレッズに先勝して、今日山本由伸先発で連勝勝ち抜けを目指していた。私は今のドジャース打線、山本の調子からしてまず負けることはないだろうと思っていた。

だが1回表、若干硬さの見えた山本が死球でランナーを出しその後2アウトで次打者がライトフライを打ち上げた。右にそれる打球ではあったがライトのテオスカー・フェルナンデスが捕れない打球ではなかった。しかしこれを捕り損ねるのよねぇ。エラーでランナー2、3塁だ。この後ヒット打たれていきなり2点を先制された。
だが山本には自責点はつかない。エラーがなければ3アウトチェンジになっていたはずだから。テオスカーの緩慢守備はこれまでも失点の遠因になることがたびたびあった。リードした試合の終盤は守備固めに彼は交代させられることも多い。だがテオスカーは昨日もホームランなどで打点をたくさん取っているし欠かせない選手だ。例の「マネーボール」によると守備と攻撃では試合結果に影響の大きいのはデータ上は攻撃力の方であって守備力のいい選手を過大評価するのはチーム構成上やや問題であるということだった。でも外野のこうしたミスは昨年のワールドシリーズ第5戦でヤンキースのジャッジが簡単なセンターフライを捕り損ね、そこからドジャースの反撃を招きテオスカーの長打で一気に逆転されたようにポストシーズンでは時に致命的な結果になることがある。一発勝負では決定的な守備ミスをしないことも重要なポイントだ。

山本は2回以降は調子を取り戻しほぼ完璧にレッズ打線を抑えた。そのうちドジャースはじりじりと得点を重ね6回終了時点で7対2としてほぼこのシリーズの勝利が見えた。しかし山本降板後はやはりリリーフが今一で、8対4とやや追い上げられたが、9回に佐々木朗希がクローザーとして出てきて(この時は昼休みでじっくり観戦していた)、ストライク先行で球は100マイル(160km/h以上)出るし、スプリットは落ちるしでほぼ完璧なクローザーぶりだった。↓はかつてのドジャースの一員だったラックスをスプリットで空振り三振の瞬間。ドジャースタジアムの観客も「ROUKI ROUKI!」の大合唱よ。
アメリカや南米の投手はコントロールをよくする訓練が足りないんじゃないか。速球を投げることばっかしでこうした緊張する場面では制球が上手く出来ずに四球連発し、ストライクを投げざる得なくて狙い撃ちされることが多い。9月以降のドジャースリリーフ陣はそのパターンばっかしだった。しかし日本人投手は佐々木に限らずストライクをしっかり投げられる。そこに100マイルと落ちる球があればリリーフは上手く行く。これまでレッドソックスの上原浩治や岡島秀樹、ドジャースの斎藤隆、マリナーズの佐々木主浩と成功例が多いのも肯ける。これからのディビジョンシリーズ5回戦、リーグチャンピオンシップシリーズ7回戦、ワールドシリーズ7回戦のクローザーは佐々木朗希でいいんじゃないかな。

前にも書いたが、番狂わせが起きやすいので私が一番心配していたのは今回の3回戦制のシリーズだった。そこを2連勝と突破したのは大きい。次のフィリーズ戦はもしかして一番の強敵かもしれない。しかし、レギュラーシーズンでは2勝4敗と負け越しているけれど、ドジャース側の戦力が整っていない時期での結果であって、現状であれば3勝1敗か3勝0敗で勝ち上がれると思う。そうなると残りの7回戦制ではドジャースはかなり有利に戦える。日本時間の10月5日早朝から始まる対フィリーズ戦約1週間が楽しみだわい〜。

(追記:わっはっはっー!2日遅れのこてる日記、今さっき日本時間10月5日の午前、ドジャース対フィリーズ1回戦が終わり、5対3でドジャースが逆転勝ちした。大谷が失点を序盤の3点のみでこらえ、7回表にテオスカー・ヘルナンデスの逆転3ランホームラン!そして9回は佐々木が締めた。序盤のドジャース失点はテオスカーの緩慢守備で2点で済むところ余計に点を取られた。しかしこの日の日記に書いたとおり、野球では守備より打撃が大事と書いたとおりの結果になった。佐々木もクローザーになってドジャース先勝。どうやらこてる日記の予想通りになりそーだぜー!)

2025年10月1日水曜日

サブスク!

たまたま病院の某若手職員と話しをしていたら、ネットのサブスク動画配信サービスの話題になった。で、驚いたのが、その若手職員なんと6つ(!)もサブスクに入会しているという。動画配信を毎日のように楽しんでいる私ですらそれには口をあんぐりだ。Netflix、UーNEXT、Amazon Primeは私も利用している。その人はそれに加え、Hulu(フールー)、FOD、Disney+の3つも入っているんだとさ。日本ではAmazon Primeが一番入会者数は多いらしいが、これはAmazonで商品を購入する時に配送料がタダになるから私は入っているんであって、ドラマや映画はたまにAmazon独占配信のものしか見ない。それにAmazonは最近広告が入るようになって、それがイヤなら毎月+390円払いなさい方式になったので基本配信は見ていない。次が全世界で最大手のNetflixで私は以前も書いたがマリンちゃんから同時視聴のアドレスをもらってタダで見ている。しかしその見返りにUーNEXTの同時視聴を彼女に1枠上げている。Netflixの高画質版は月2290円で自分以外に3人まで視聴出来て(同時視聴追加2人の1590円版や追加1人の890円版もある)、UーNEXTは月2189円で同じく自分以外に3人が視聴可能だ(ただし有料コンテンツやポイント利用は加入者のみ視聴可)。Amazon Primeは年払いで5900円(月額払いなら毎月600円)で安い。この3つだけでも月に最低3700円は必要で残り3つのサブスクを入れると最低でも7000円以上になる。高画質版や同時視聴が増えるタイプなら8000円以上にはなりそう。ちょっと払いすぎじゃなーい?

その人に言わせると、UーNEXTではポイント使ってマンガを読むし、FODではフジ系のドラマとか見たいし、韓ドラは独占配信とはNetflixが多いし、Disney+はアニメを子どもが見るしーと確かにその配信でしか見られないものがあるから入会したのだろうが、はっきり言ってまんべんなく見ているはずがない。ある配信に夢中になっていると他の配信の視聴は必ずおろそかになるはず。だから私はDisney+などは1ヶ月間だけ入会しその時はディズニー独占配信の2、3作品くらいを見て1ヶ月以内すぐに退会する。DoCoMo系のLeminoも見たい韓ドラがあって1ヶ月入会したことがあったし、AbemaTVも数年前に1ヶ月のみ入会歴があった。そうしないとサブスクリプション(サブスク)はだらだらとお金を払い続けてしまいがちなんだ。視聴者に優しいサービスではなく会社にとって旨味のあるシステムなんだよ。

もう一つスポーツ系のサブスクもあり有名なのがDAZN(ダ・ゾーン)だ。これなんかどんどん値上げしていって今現在月に4200円もする。無論私は入会していない。しかしメジャーリーグの試合のある期間だけSPOTVNOW(月2000円)は入っている。NHKBSがドジャース戦中心に放送をやってくれてはいるが録画で後からになるし、ネットのSPOTVNOWでほぼ毎日のように生チェックしているのでまあこれくらいは仕方ないかなと思っている。で、去年もだったがワールドシリーズが終了したら速攻解約だ。でないと無駄に月2千円は痛い。

あと入会しているというか毎日必ず視聴しているのはYouTubeでこれはCM抜きにするためプレミアム会員月1280円に入会している。これはドラマやメジャーリーグ以上に視聴し生活の一部になっているので外せないんだ。ふう、さすれば私も月に5961円、メジャーがない時期(約5ヶ月)は月3961円のサブスク代を支払っていることになる。年にして6万1500円程度だ。

そんなことをカールに話すと、「私はどれも入っていないわよ」と一蹴された。そういえば次男のセージなどNetflix、Disney+は知り合いから同時視聴枠をもらい、UーNEXTは私から譲ってもらって自分では一銭も払っていない。さすがはカールの息子よ。みんな気楽にサブスクに入ると気が付かないうちに蓄えが減っていくから最近利用率が減ったと思ったら解約をしたりするなどして無駄な支払いを防がなきゃね。

そう言って、ご飯の食べこぼしを拭くためにティッシュ1枚を取ってテーブルを拭いたら、カールの目がキラリと光って「なんでティッシュを使うの、もったいないわよ。ほら、すぐそこにチラシや古い医療雑誌、新聞のあまりがあるじゃない。それで拭かないとー」との忠告を受けた。うむむ、ごもっとも。独占配信とかあっても「私なら見ないで済ませる」と我慢が利くお方だ。サブスクの誘惑に負けないカールはもう一度言うが「さすが」である。

2025年9月30日火曜日

誰が電話に出るかいっ

医療事務のフロントリリーさんから院内メールが届いた。レセプトがらみか病名付けの案件か。どちらでもなかった。
「銀座セルクプラン」だって?なんじゃそら。その次に続く「若返りサプリ」と言う文句を見てこりゃ押し売り、いや完全なキャッチセールスの類いだと分かる。
と即返信をした。だいたいこんな内容なら私にメールを送ることもせずお断りしてはいお終いのはずだ。ま、それは分かっていての報告ってことだ。

「銀座セルクプラン」って調べるとダミー会社なんかじゃなく化粧品の類いをちゃんと売ってはいる会社だった。でも病院に勝手にアンケート送りつけて返信をくれと電話をしてくるなんざええ根性をしている。今回はちょっと珍しいやり取りだったの日記ネタにした。若返りサプリなんざ、まだいらねーヨッ!

2025年9月29日月曜日

デジタルって桁違い

この前の日本料理を食べに行った際、天文館通りや和食そのものをデジカメで何枚も写真撮影したのだが、再生しようとすると変な画像になっていて、しまいには撮影そのものが出来なくなった。↓がその変な画像。まるで水平に切り刻まれたかのようだ。

同日のこてる日記に上げた写真は、一部は実際に撮影したものだが、一部はネットで拾ってきたりしてどうにか形になった。帰宅してSDカード(64GB)を取り出し、接触不良だろうかと接点復活剤などで拭いてみたりしたがよくはならなかった。SDカード取り込みアイテムには反応し、不具合写真をゴミ箱に捨てたりしてデジカメ撮影は出来るようになった。しかしなんとなく不安定でこれはSDカード自体を新調するのがいいと判断した。なんてったて2016年の12月からずっと酷使し続けて来たんだ。その間、10万枚以上もの写真や動画記録をしてきたはずで、もう悲鳴を上げているのかも。
それでそれ以前に使っていた32GBのSDカードを取りだし応急的に使うことにした。そして新しい64GBのカードをネットで調べると、売れ筋は何と千円以下じゃないか。10年くらい前からすればずいぶん安い。それでもいいかと思ったがまた10年くらい使うことを考慮しブランド品の1600円台のものにした(あんまし変わらないか)。

この手のカードは20年以上前、正確には23年前だが、コンパクトフラッシュ(CF)512MB(64GBの128分の1しかない)をネット注文した時、1枚5千円以上したのを思い出す。今ではそんな低容量のカードはほぼ存在すらしない。桁が違うってこのことだ。デジタル製品って年月とともに大幅な価格低下を来すものよねぇ・・。

2025年9月28日日曜日

ガーディアンズの試合を見て日本プロ野球を危惧する

メジャーリーグのレギュラーシーズンも明日で全162試合が終わり、日本時間の10月1日からポストシーズンが始まる。なのに、ア・リーグ、ナ・リーグともにまだポストシーズン進出チームが半分くらい決まっていないという事態になっていた。両リーグともに全15チームのうち6チームまでがポストシーズンに進出出来て、内訳は東中西の3地区の優勝チームと残りがいわゆるワイルドカードで勝率の上位3チームが生き残れる。それが残り2試合しかないのにア・リーグは東と中の両地区の優勝がまだ決まっておらず、ナ・リーグはワイルドカードが決まっていない。こんなに切羽詰まった時期までポストシーズン進出チームが決まっていない年もめずらしいが、そのためレギュラーシーズンの消化試合が少なくなり最後までファンにとっては楽しめるってわけで、これってメジャーリーグ機構のよく考えられたシステムによる恩恵だろう。

今日のドジャース対シアトル・マリナーズ戦は両チームともすでに地区優勝が決まっていていわば消化試合だった。大谷は休養で試合に出ていないしお互いのチームも先発投手が調整投球をしてブルペン投手らが交互に投げていた。だからドジャース戦より他の熱く鎬(しのぎ)をけずるようなゲームを見たくてSPOTVNOWでア・リーグのクリーブランド・ガーディアンズ対テキサス・レンジャーズ戦をネット視聴してみた。

ガーディアンズは残り2試合のうち1試合勝てば少なくともポストシーズンには行ける。しかし2年前のワールドチャンピオンのレンジャーズはもう進出の望みは絶たれている。だからレンジャーズにしてみれば勝っても負けても特にどうってことない試合だった。しかし真剣だったのよ。これって将棋の今は亡き米長邦雄の名言を思い出した。それは「将棋の対局でタイトル戦などより大事な対局がある。それは相手には昇級が掛かっているが自分には消化試合の対局だ。勝っても負けても自分には関係ないかもいしれないがその対局こそ真剣に臨むべきである」というものだ。今日のレンジャーズの立場がまさにそうだった。

試合は2対2で9回の裏ガーディアンズの攻撃に入っていた。2アウトランナーなしだったのでこれは延長タイブレークに入るかと思ったら、レンジャーズ投手はフォアボールを出してしまった。たったこれだけでホーム球場の観客から歓声が上がる。そして次打者が平凡なレフトフライかと思いきや、ポテンヒットになった↓。

これで2アウトランナー3塁1塁だ。レンジャーズ側は選手、監督がマウンドに集まり、次打者を敬遠し満塁策をとった。ふむ、投げるの左腕だし右打者を歩かせ次の左打者と勝負ってのは守りやすさからもありうる策だ。ドジャースも9回や延長の場面でよくやる。結果リリーフが打たれてなんてのがこの9月は多かったが・・。

じっと固唾を呑んで見ていたら・・予想外の結果がー。動画&写真↓をどうぞ。

いやはや、満塁からは四球で押し出しってのはあるがまさか死球とは!当てられた方は死球どころか勝利の大生還球になり球場内は大歓声に包まれた。実はガーディアンズがポストシーズンに行けるなんて8月から9月始めにかけて、私も含めてほとんどのファン、メジャーリーグ関係者が思っていなかったはず。ア・リーグ中地区はデトロイト・タイガースがそれまで絶好調で2位になんと15.5ゲーム差を付けていて9月2日の段階でも11ゲームも離れていた。それが今日でタイガースとならんで同率首位だよ。このまま同率首位ならタイブレーカーを保持しており大逆転優勝となる。タイブレーカーとは同率で並んだ場合、直接対決で勝ち越したチームを上位とする権利でガーディアンズがタイガースに直接対決で上回っているので有利なんだ。これは過去最大の逆転劇になるらしい。

このようにメジャーリーグは最後まで面白い。日本のプロ野球もこうならないかなー。私は現在のセパ両リーグ6球団全12球団というのは編成しなおして15球団にすべきと思っている。5球団3地区制にしてメジャーリーグで言えばナ・リーグ15球団と同じになりポストシーズンはワイルドカードシリーズ3試合、ディビジョンシリーズ5試合、リーグチャンピオンシップ7試合(日本ではこれが日本シリーズになる)というパターンだ。加入する3球団も四国から1球団(高松か松山になろう)、北陸から1球団(ここは新潟か金沢か)、あとは東海から静岡あたりか。セ・リーグもDH制を再来年から導入するし、すでに交流戦でセとパの試合もしょっちゅう行われているので現在のセとパを再編してやれば絶対に盛り上がると思うけどな。日本一を決めるのも今のクライマックスシリーズよりすっきりする。

私は数週間前に阪神の甲子園での優勝シーンをTVで見ていて、こんな盛り上がっている球場はアメリカにもそうそうはないのになんで市場規模がアメリカの10分の1に落ち込んでしまっているのかなと思った。40年ほど前とメジャーとプロ野球の経済格差ってそんなになかったんだよ。メジャーは給与問題で選手会がストライキまでしたし(1994年)、その後球団拡張もあり放映権をメジャーリーグ機構が一括して管理し規模がどんどん広がっていった。選手の年俸も10倍もの差が付いている。これじゃー日本よりアメリカで野球したいって思うのが当たり前だ。日本プロ野球は各球団ごとの収益にこだわっているし全体として収益が上がるシステムになっていない。なんでもかんでもアメリカを見習えとは言わないが、球団、選手、ファンが一番楽しみ頑張れるシステムを作っていかないとどんどん差が広がってしまうと危惧する。最近メジャーリーグの試合しか見ていないのは私だけではない。大谷効果もあって近所のおばさんらもメジャーリーグ中継を見るようになっているのだ。日本プロ野球はこのままではいけない、どんどん改革すべし!

2025年9月27日土曜日

「先生、『ペントハウス』が面白いですよ」

今日は午前外来であったが、ドジャースの試合(対ダイアモンドバックス)は途中経過をチェックしていて、久しぶりに安心して見ていられた。山本由伸が相変わらず絶好調で点を与えないし、大谷も54号ホームランをかっ飛ばしたし、これなら気分よく1日の後半を過ごせるんだよなー。

病棟の比較的若い女性患者が本日退院だったため、今後の注意点など病室に話しに行くと、彼女、スマホで韓ドラを視聴していた。「韓ドラならよく知っているよ私は」と話すと、「え、院長先生は忙しいのに韓ドラも見られるんですか」と聞き返されたので「いや、見始めると続けて見るがここ半年は全く見ていない。ところでそのドラマは何と言うタイトル?」と尋ねると「カンコンです」という。カンコンと聞いて「環魂」とすぐに漢字が浮かぶ人はまずいないだろう。だが私は韓ドラ雑誌を毎日のようにチラチラと読むのが日課みたいになっているので「環魂(2023年)ねぇ、知っていますよ」と言い、その作品が「ファンタジー時代劇で脚本がホン姉妹の作品でしょう」と概要を語ってみせた。そしてホン姉妹の昔の作品で私の大好きなラブコメ「ファンタスティック・カップル(2006年)」のことも教えたが、彼女はNetflixに加入するもそれが見られるUーNEXTには入っていないのでそれほどお勧めするわけにはいかなかった。

彼女は両親が韓ドラ好きで小学生の頃からよく見ていたという。「どんなのを見ていたのかな?」には「天国の階段(2004年)」ときた。いいねぇ。「『天国の階段』はかつて韓ドラを見たことがない人から韓ドラってどうなの」と聞かれたら「まずは『天国の階段』を見たらいい。まさにザ・韓ドラだから」と勧めていた作品だ。良きにつけ悪しきにつけ韓ドラの特徴がてんこ盛りだった。ええ、交通事故、記憶喪失、財閥、難病などなど全部そろってますから(笑)。

それはいいとして「今、お勧めの作品は?」と聞くと「めっちゃ面白かったのが『ペントハウス』です」と言う。「ペントハウス(2020年)」もちろん知っていた。ていうか、私も見てもいいかなという候補作品でもあった。女性主人公が3人いて超高級マンションの住人らが織りなす確執、事故、不倫などなどてんこ盛りの内容ってことも知っている。評判が良くて、シーズン2、シーズン3まで作られたこともね。ただ、見始めると次をどんどん見たくなるらしいから何か仕事を抱えている時とか、別のことに夢中になっている時は手を出せない。でも彼女が次回外来受診する4週間後までには十分視聴は可能かも。

女性主人公の3人(左からキム・ソヨン、イ・ジア、ユジン)は私が韓ドラに一番ハマった2000年代にドラマの主人公、そのライバルなどとしてよく出ていた。2010年代は3人とも単独で主人公を張るようになっていたからこのドラマの噂でその3人が出るらしいと言われていた頃、韓国のドラマ女性記者らには「3人のうちの1人が出るんだろう」と思われていた。しかし3人全員がキャスティングされたと聞き、「いったいどんなドラマになるん?」と驚いたそうだ。彼女らの熱演で大ヒットし、翌2001年に3人のうち悪役を演じたキム・ソヨンが長いキャリアで初の演技大賞を獲って面目を施した。

ううむ、全くドラマを見ていないのでこれ以上書いてもちょっと乗りが悪い。近々視聴してみよう、「ペントハウス」!。

2025年9月26日金曜日

「腰掛け割烹その」でコース料理

午後は早帰りで、夕方はカールと17時半ごろに団地からバスに乗って天文館まで向かった。外食をするためで、事前に和食の店をカールが予約していたのだ。

ここ最近、天文館へ行くのは年に10回もないな。T-MAXボウルでボウリングをしている頃はそれこそ毎週出かけていたものだったがー。見慣れない店があったりして街の様子も少しずつ変わって来ている。中でもセンテラス天文館ビルの一角にある$nooup®︎ (スヌープ)天文館店はラーメン店なのに一等地に店を構えていて少し驚いた。ラーメン店で土地代、賃代なども支払いながらやっていけるんだろうか。カールによると「けっこうお客は多いらしいわよ」とのことで、トマトスープを使っているとかで店全体確かに赤い色が目立っていた。
昔はここ、確か永田シロアリのビルだった気がする。「殺し屋参上」ってね(笑)。
そこから文化通りを少し南に下って山之口本通りより1本手前の通りに入った。目的は「腰掛け割烹その」という店だ。スマホで店の印を見て入ったのだが、そこはスナックのビルなどが多く、ほとんど入ったことがない通りだった。周囲には二本松馬場通りとか萩原通りとか名前がある通りがあるのに地図に通り名が記されていない。通りで知っている店が西口の「豚とろラーメン」店くらいであまりのなじみのなさに驚いたくらい。子どもの頃からこの周辺はよく歩いていたのに・・。
後でなんでそんなになじみがないのかなと思って地図で見れば、東口がT字路になっているからからだろう。流れが遮断されてしまい利用しずらい通りになってしまっている。なぜにそうなったのかブラタモリあたりで解明できないかな(笑)。

店は2階にあり、個室に入った。1万円のコースでまずは生ビールで乾杯。
少しずつ料理が出され、どれも美味しかったが、特に毛ガニサラダ、サイコロステーキなど良かった。メニューはあるけれど値段は書かれていない。最初からコース料理がメインなんだろう。
食べている最中はカールが「こてる家のLINE」に料理をアップするなどしていたら、チッチから「行ってみたいな」と返信があった。ふむ、鹿児島に帰省したらまた行ってもいいぞ。1時間半ほどでコースも終わり、タクシーで帰宅した。

そうそう、最後になったしまったが、わざわざコース料理を食べに出かけたのは私の66歳の誕生日だったからだ。言い忘れるところだったよ〜( ・_・;)。

2025年9月25日木曜日

エクシードが止まってしまったぁ

朝、布団の中で夢を見ていた。何の夢だったかは覚えていない。少しずつ意識も出てきてうつらうつらしていると、階下から「テルくん〜起きてるぅ〜」と私を起こす声が聞こえた。「ふわぁ〜い」と返事をし、腕時計を見ると午前6時40分ごろで、まだ起きなくても大丈夫やと目を閉じた。それから30分以上は経過したか、またカールから「早く起きないと〜」との声が聞こえてきた。そこでまた時計を見ると・・あれ?6時40分のままじゃないか。時計盤をじっくり見ると、秒針が止まっている。あちゃー。

実際の時刻は7時20分過ぎで、急いでトイレ、ひげそりなど済ませ、食事をして出かける準備をした。私の腕時計はシチズンのエクシード。なぜそれにしたのかは以前日記ネタにしている。→2016/9/8「その時計にしたワケ」https://koteru-nikki-2015.blogspot.com/2016/09/blog-post_8.html電波時計で光発電でもあるから購入して丸9年、これまで止まったりしたことはなかった。もしこれが故障ならちょっと面倒だ。

出かける少し前に窓際に光充電しやすいように、またネコが触れないところに置いてみた。秒針は動かない。しかし玄関を出て窓から内を覗くと秒針は動き始めていた。ふむふむ、これなら復活の期待が持てる。

今日は半日、時計なしで過ごしたが、何度も左腕を見ては「ああ、時計がない」という動作を繰り替えしたね。やはりそれは習慣になっている。スマホがあるから時計はなくても困らないという人も増えてきているだろうが、私はやはりウォッチがないとなー。

その後、カールからスマホにエクシードの写真が送られてきていた。

おお、11時49分になっている。ということはちゃんと動いているということだ。そして送信タイムを見ると11時49分ぴったし。ということは動いているだけでなく電波にも反応しているということだ。復活!

思えば、連休の時など外にも出ず家にこもっていたから充電が弱くなっていたのか。ともかくまだまだシチズンの電波時計にはお世話にならなきゃ。ちなみに2016年に購入した時には新発売だったこのエクシードだが、いまだに販売されている。当時は10万円以上していたが最近はAmazonなどで5万円くらいに値下がりしているようだ。デザインに飽きが来ないのでもし壊れたらまた買い直してもいいかな〜。

2025年9月24日水曜日

最後は大腸憩室出血の止血でビシッと

メジャーリーグのレギュラーシーズンも大詰めで、ドジャースの今日の対戦相手は同地区対決のアリゾナ・ダイアモンドバックスだ。しかも大谷が先発で投げるとあらば経過をちょくちょくチェックしたいではないか。しかし今日の水曜は「忙しい」方の水曜だった。なにやかにやとやっていると13時半を過ぎそうで、ずっしり師長から「院長先生、午後の会議は欠席だと連絡しましょうか」と打診があり、カルテ見たまま「ああ、そうしてー」と返事した。まだ昼食も摂らないといけなかったし、それにドジャースの試合結果も気になった。

大谷が抜群の投球で相手に1点も与えず、しかも味方が4点を取ってくれていたので「今日は大丈夫やろ」と余裕だったのだが・・。大谷が6回で降板した後、なんじゃそら、このところベタ弱いリリーフ陣が打たれ始め、それでも9回裏までどうにか1点リードしていたのにスットコがいやスコットが緊張しまくりの表情であらま・・またやられそう。しかし、はあ・・。毎度おなじみの逆転負けにやりきれんわっ。

急いで食事済ませた後、いったん院長室で気を取り直して、まだ会議をやっているかもと小会議室に向かった。予想通り、まだ医療リスク対策委員会はやっていて、席に着くと、委員長が「以上で終わりですが、院長先生、一言ありますか」と来た。「ドジャースが不甲斐なくて気分悪いわ」と言いたいところ、「いや、遅くなりまして・・特にないですね」と穏やかに答えた。「そうですか、ではこれで終わりにします」と、わずか1分程度の出席で終わった。帰り際、難ガター検査室科長に「(それでも)間違いなく私は出席済みだよな」とつぶやき、ニヤリとしたのだった。

そこから1時間くらいは仮眠を取った。しかし15時からまた外来と内視鏡からお呼ばれだ。今日は大腸憩室疾患が2人いてどちらも入院になった。1人は大腸憩室炎で腹痛が特に目立ち、もう1人は1日半前から新鮮下血ありとのことで大腸憩室出血がかなり疑われた。大腸内視鏡を開始すると案外に血液の腸管付着が少ない。まあ経口下剤で前処置をしているからあらかた便と血は排泄されているからだろう。出血源憩室を求めてじっくり探していると、上行結腸に「これは」という憩室があった。

血糊のようなものが憩室内から顔を覗かせている。「これ、犯人くさい」とスコープの先端でちょいと刺激することにした。直後、わっ!出たよ、やっぱり。
これは100%間違いなく出血源憩室だ。ここで大事なのはまずはクリップをこの憩室そのものかその近くに掛けておくことだ。こんなにはっきりしているのに見失うおそれがあるからだ。大腸の管の中って有り体に言えばどこを切り取っても似たような背景、模様なので出血が止まってしまうと、あれ、さっきの憩室はどこ?となりやすい。しかも憩室ってだいたい近くに多発していることが多くて紛らわしいしー。

今回は吸引絞扼ではなくてクリップ縫縮で止血を行った↓。まあこれでほぼ一件落着よ。

忙しくて疲れもたまっていても、1日の最後がこれでビシッと決まった。ドジャースが負けようが仕事が忙しかろうが、これがあればやって行けます、ハイ!。

2025年9月23日火曜日

オハナボー

秋分の日の休み、これがまたずっと家の中だったのよ。「暑さ寒さも彼岸まで」とは言われるけれど、朝から蒸し暑くてあんまし出かける気分でもなかった。お墓参りもちょくちょく行っているしねー。録りだめビデオをREGZA75Z870Nでまったりと見て過ごす。これやね。

おっと、働き者のカールは「お日さまが出る前にー」と庭の草むしりを頑張って済ませていた。それで朝シャワーを終えて居間に来て私の椅子に陣取っていたハナビに挨拶をしようとしていた。ハナビはなぜかこの前購入したパーソナルチェアがお気に入りで、席を離れるとすかさず乗ってきてくつろぐんだ。仕方ないので古いボロ椅子に私は座らざるを得なくなる。

で、「オハナボー」とカールが呼びかける。オハナボーことハナビは「ううん、なんじゃい」てな感じで見ている。

徐々にカールは顔を近づけていく。かなり接近してきた。ハナビは目をそらさずじっと動かない。
これが相手がゲンちゃんだとカールは「ゲーンちゃん、可愛い」と顔をくっつけるんだが・・。実はハナビは上の写真までが限界なんだ。以前だとこれくらいで前足が飛んできてネコパンチを食らっていた。最近はだいぶ慣れて警戒心が薄れたかじーっとしてくれることが多くなった。だがまだカールは抱っこが出来ない。私ですら抱っこはせいぜい5秒くらいまでだ。お邪魔が嫌いなハナビに関わりすぎると必殺引っ掻きがやってくる。昨日カールはそれでやられて大急ぎで手洗い消毒していた。ハナビを飼い始めてちょうど2年。互いに慣れてきて来たとはいえまだまだ壁は残っている。

オハナボー、これからもずっと可愛がって上げるから素直に抱っこくらいさせてよね〜。

2025年9月22日月曜日

パンチングするヤツ

廊下からドア越しにハナビがこっちを覗いていた。覗いている先は・・

あはは、ゲンちゃんが毛布の上でまったりと寝ていたのでした。
これにハナビ、「ボクもそっちへ行きたいよぉ〜」と私を見つめた。
私は「そんな、すぐに入れてはやらないよー」と態度を保留していた。すると、お顔を手で掻き掻きした。それって次の動作に入る準備なんだ、分かっているよ〜。
うわっは、やりやがった。ドアのガラス(実はそこだけプラスチックに変更している)をパンチングだ。
実際の様子を動画でどーぞ。