連休中にまた韓ドラを熱心に観ていた。3月に見始めてしばらく放置していたチャン・グンソク主演の「スイッチ」もそれこそスイッチが入って一気に何話も観た。このドラマは詐欺師のグンソクが見た目そっくりの検事に成り代わって社会悪と自身の復讐をするという内容だ。元々検事志望で司法試験も合格間違いなしだった彼が、とある事情で受けられず、その後大物詐欺師になって活躍していたところ、悪役に瀕死の重傷を負わされた見た目そっくり検事の代役に検察内部から要請され活躍するという、まあ荒唐無稽な設定なんだ。
このドラマに限らず、韓国では検事が登場するあるいは検察が舞台のドラマが非常に多い。日本でもキムタクの「HERO」他いくつかあるがあまり印象に残っていない。韓国では一般ピープルにも知られる「スター検事」という検事も出てくる。現実にもいるのだろうが、日本では過分にしてそんな検事は聞いたことがない。韓国はなぜか検事という職業にステータスがあるようだ。それゆえ悪を懲らしめる期待と政界財界と癒着の疑念を持ってみられているのがドラマをとおして感じられる。
それが日本も検事(検察官)の話題が本日一気に噴出した。東京高検の黒川弘務検事長の定年を延長する閣議決定を受けて、自民党が検察庁法改正案の審議を本日強行したとの報道があって、これは行政が自分に都合のいい検察官を定年で区切られることなく延長してもらう、ということは、もしかしたら自分を逮捕にまで持って行ける権限の持ち主(検察官)に様々な影響を与えることになり、もし行政の意を汲む検察官であれば何かとやりやすくなることもある。そんな可能性のある法案を急に是が非でも認めなければならないのかという疑念は晴れない。韓ドラではその手の場面がしょっちゅうあって「スイッチ」では財閥や政治家が検事の出世コースを後押ししてあげる代わりに事件をもみ消してもらう場面が出てくる。あまりにも様々なドラマで出てくるのできっとそんなことが日常茶飯事なのではと思ってしまう。
ドラマではそういった検事や癒着する財閥、政治家などは結局やっつけられるからスカッとするが、現実世界ではどうなのか。日本も隣国の話だと笑っては済まされないがー。
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