おお、そうと言われなければ絶対に京平様とは分からない。なんてったって20才代の風貌しか知らなかったんだしー。今回の放送で彼にお世話になった歌手がたくさん出てきたが、彼の作った曲が初めてのヒット、あるいは初めての紅白出場という歌手がいかに多いことか。いしだあゆみ(ブルーライトヨコハマ)、太田裕美(木綿のハンカチーフ)、岩崎宏美(ロマンス)、近藤真彦(スニーカーぶる〜す)、麻丘めぐみ(私の彼は左きき)、松本伊代(センチメンタルジャーニー)、郷ひろみ(男の子女の子)などアイドル系だけでなくジュディオング(魅せられて)、堺正章(さらば恋人)、最初に上げた尾崎紀世彦(また逢う日まで)の大人の歌など、それは彼が作曲だけではなく歌い手の個性を如何に活かすかというプロデューサー的な才能もあったからだと今回知った。いや、さっき挙げた10曲もほんの一部だ。まだまだこの曲も京平様かというのがいっぱいある。NHKが6年前に「希代のヒットメーカー 作曲家 筒美京平」としてどうしても取り上げたかったのも分かるのだ。しかし表に出たがらない本人のこれっきりですよという約束そのままで今回もそのちょと前の映像を使ったようだ。
記録でいえば日本歌謡界で他の追随を許さないレコード&CD枚数7600万枚ほどを売り上げ、これは未だに破られていない。作品性でもレコード大賞作曲賞ほか各音楽賞の数などももちろん1位だ。作詞家でいえば阿久悠が匹敵する。ただそのどちらも国民栄誉賞はもらっていない。かつての歌謡界の大御所(古賀政男、吉田正、服部良一、遠藤実)らが多く受賞しているのにポップス系は軽く扱われている。彼らの受賞理由は「数多くの歌謡曲を作り、国民に希望と潤いを与えた」なんだそうだ。それってこの40年、筒美京平にこそ当てはまっている。まあ、彼自身の性格から固辞しそうだが、実績功績を考えても何ら遜色はない。存命のうちにぜひ京平様に国民栄誉賞を受け取ってもらいたいものだ。
(1年前のこてる日記2016/9/20「名曲また逢う日まで」も参照:http://koteru-nikki-2015.blogspot.com/2016/09/blog-post_20.html
さらに2018/1/18「いしだあゆみ「ブルーライトヨコハマ」でもその御尊顔が拝められる。http://koteru-nikki-2015.blogspot.com/2018/01/blog-post_29.html」)
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