2018年10月27日土曜日

延長18回をずっと見る

土曜だけど休みで朝からずっと家にいた。当然TVは付けっぱなし。午前9時過ぎからメジャーリーグのワールドシリーズ第3戦ドジャース対レッドソックスが始まっていた。本拠地に戻ったドジャースはここで勝たないと3連敗になりチャンピオンの夢が遠のく。是か非でも勝たねばならない戦いだった。ゲームは3回にドジャースが1点先制した後は投手戦で8回表にクローザーのケンリー・ジャンセンが出てきた。いつもは9回に出てくるが最小点差のため絶対的抑えのエースで早めに締めたかったのだろう。しかしこれが裏目に出た。ホームランで同点にされたのだ。あらら、簡単には勝たせてくれないな。

この後延長戦に入った。私は根を詰めて観戦していたわけではなく、ネットしたり「こてる日記」を書いたりしていた。

メジャーを張本さんなんかバカにしているが、この目で見れば最高峰レベルというのが分かる。何といってもすごいのは個人能力の高さで、ピッチャーは球が速くて力強く、バッターは振りが鋭く当たればホームランだ。守備にしても三塁から一塁への送球など筋力があるせいか非常に素早く余裕がある。ただ時にボーンヘッドがでることがあり、延長13回にドジャース2塁手から1塁への送球がずれてレッドソックスに1点が入った。その裏今度はレッドソックスが2塁への深い打球の1塁への送球を大きく外しドジャースに点が入った。これで2ー2、同点が続くことになった。お互いの抑えピッチャーは出てくるヤツみんな球が速くて簡単に点が入りそうな感じがしない。ブルペンでは前田健太がいてこの雰囲気の中で出てきたらばかすか打たれ惨めな状態になりやしないか少し心配になった。そして延長15回にとうとう前田が登場した。最初の打者は打ち取ったにも関わらず守備がまずくてセーフ、その次を四球にしてノーアウト1、2塁のピンチになった。ほうら・・しかしここでレッドソックスは珍しくもバントを仕掛けてきた。このあたりがレギュラーシーズンとは違うワールドシリーズの緊張感か。それをマエケンは3塁に投げアウト!ここは日本人選手のいいところが出たね。これで落ち着いたのか2者連続三振にして切り抜けた。そして16回も継続し何と3者連続三振に切って取った。球が低めで球速も150km出ていたからかなり調子が良かったとみた。何よりせっかくのいい試合を壊さずにしてほっとした。

延長15回以上は100年以上のワールドシリーズの歴史の中で最長となりさらにその記録を伸ばしていった。5時間6時間経過しても拮抗して決着が付かない。現地時間でも深夜0時を過ぎてしまった。朝から見ているのに日本時間は午後の16時過ぎてもまだ試合をやっている。いったいどうなると半ば感心し半ば呆れて画面を見ていた。で、18回裏ドジャースのマンシーが出てきたところでこの試合初めて私はカメラを構えた。その前の打席でホームラン性のファールを打っていて何かある予感がした。するとなんとセンターにホームラン!ついに決着が付いた。時間にして7時間20分、足かけ2日で実に2試合分かけての長試合は終わった。




これはメジャーの歴史に残る試合だろう。日本では延長打ち切り引き分けがあるからあり得ないがメジャーはとことん決着するまで続ける。それでもワールドシリーズでの延長18回は100年に1度の試合といっていい。それを始めから終わりまで見ていたのも何かの縁か。これでドジャースが調子を出し久々の(30年ぶり)ワールドシリーズ制覇したらカッコいい。

私がメジャーリーグに興味を持ったのが1988年でその年はア・リーグがアスレチックスの全盛期でリッキー・ヘンダーソン、カンセコ、マグワイアなど打者に魅力あふれる選手が多く応援していたのにナ・リーグのドジャースの投手ハーシュハイザーを打てずドジャースに6回目の優勝をとげられてしまった。その時のドジャース監督があのラ・ソーダで今夜も観戦に来ている様子がTVに出ていた。アスレチックスは翌年もワールドシリーズに出てサンフランシスコジャイアンツを破り優勝できた。対するドジャースはそれ以来ワールドシリーズに勝っておらず、去年も勝利直前までいきながらアストロズに負けて3勝4敗で敗れており、ワールドシリーズに勝つというのはそれくらい大変なことなのだ。

そのまま夜になって今度はソフトバンク対広島の日本シリーズが始まった。これがまた投手戦で後半は点が入る感じがしない。夜23時を回っても決着付かず12回引き分けに終わった。いやー、まったく野球漬けの1日だったわい。

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