2025年9月6日土曜日

旧盆よりも野球

旧盆最終日、カーシェアでカールは車を借り、4年前に亡くなったサダオ叔父さんへの供え物を買ってヨーコバーバの家に寄った。仏壇にお供えして祈りを捧げてから、今度は旧実家に寄ってみることにした。
古かった木造家屋は完全に取り壊され更地になっていた。実は従弟の木いちご君が新築を予定しているんだ。オーバーバーは20年以上前に亡くなり、ギボヒサコも去年他界し、キシュン叔父さんから長男の木いちご君へと変遷していたのだった。その後、ギボヒサコが納骨されている識名霊園に向かった。お墓参りということなのだが、なんと今日はメインテナンスでお休みだった。旧盆の最終日なのになんで?と一瞬思ったが、実はだからこそ休みになっていたんだ。カールによると「沖縄の旧盆では先祖の霊はお墓ではなく家に帰ってきているとされているの。お墓には行かないんで今日をメインテナンスの日にしたんだわ」とのことだ。なるほど〜。

ちょっと予定が早まってお昼にしようとなり、私が「沖縄そばがいいかな」とリクエストすると、カールはナビで与那原町の「沖縄そば与那原家」というところに設定し向かった。午前11時からということで11時過ぎに着いたのだが、なんと旧盆でここもお休みだった。「もしかしたらそうかもと思った」とカール。そこで「旧盆でも絶対に休みにならないところにするわ」とピザのシェーキーズへと向かった。なるほど外資系なら休みにはしまいて。私はこの店は初めてで最初に1600円ほど払ってあとは食べ放題飲み放題システムだった。ピザがメインだがパスタにカレーもあった。で、予想されることではあるがこのシステム、食べ過ぎてしまうのよねぇ。
近くの席に青い服のゆったりとしたのを着ている外人男性がいたが、おっきな丸太ん棒のような体型をしていた。チラ見するとよく食べること。3人前はしっかり摂っていた気がする。彼にとってはこの店は安上がりで満腹できる最高のシステムだったろうね。

真っ昼間は私は昼寝してその間カールはサダオ叔父さん宅で供え物を下げ、実家ではギボヒサコへのお祈りもしっかりとやっていた。で、夕方からモノレールで壺川駅まで行き、セルラースタジアムにU18の野球ワールドカップの日本対韓国戦を見に行った。事前に予約しすでにチケットも取っていたのだ。

18時半からゲーム開始で、日本の先発は沖縄尚学の末吉投手だった。地元ファンらの大声援を受けてだったけれど、若干球が荒れていてヒットも打たれ2回に2点を取られ1対2と逆転されてしまった。しかしそこをダブルプレーで1点差で我慢するとその裏日本が同点からまた逆転した。相手ピッチャーは長身で150km以上を投げていたが日本選手もよく打ち返し、結局降板させた。末吉君もその後は要所を抑え4回でリリーフの健大高崎石垣元気投手に交代となった。その石垣君、代わりっぱなは末吉君以上に球が荒れデッドボールも出していた。しかし球速はある。150km以上の速球に加えカーブもよく切れてその次の回からは韓国選手は全くバットが当たらなかった。今夏の甲子園では活躍出来なかったが、さすが事前の下馬評では横浜とならんで優勝候補筆頭に挙げられていたのも納得した。↓上、末吉、下、石垣。

私たちはバックネット裏のいい席にいたが、ちょうど真後ろに韓国を応援しているおばさんがいた。周囲は日本を応援する客ばかりというのに、打席に立った韓国人選手の名前をリズム取って声援をしていた。「キム〇〇、安打(アンタ)せよ!」とか。勇気あるなぁ。私なんか甲子園でかつてソフトバンク対阪神の日本シリーズでソフトバンクを応援したくても阪神ファンばかりの中じっとおとなしくしていたのにさー(2014年10月25日「日本シリーズin甲子園」参照→http://koteru-nikki-2015.blogspot.com/2014/10/in.html)。でも4回か5回ごろにいなくなった。やっぱり応援しづらかったからなぁ。韓国側ベンチのある一塁側内野に移動したのかも(笑)。またカールの隣の中年のオジさんは何度も指笛を鳴らそうとするのだけれど「スー、スーって音漏ればっかしで、笑いをこらえなくてはならなかった」そうな。↓写真のピンク〇の人。
あと、日本の攻撃時にかわいらしい女の子たちがステージ衣装を着て応援の音頭取ったり、グラウンド整備の間はチアダンスを披露したりしていた。↓カメラやビデオ撮影していたのは身内の親や祖父母だったみたい。
試合は7回まででうーん野球は9回までとは思うが、7回まででも2時間は掛かっていたし、こうした大きな大会では実力を見るには7回にしないとスムーズに行かないのもよく分かった。結局4対2で韓国に勝利し予選ラウンド2連勝となった。上位3チームまでが次のラウンドに進出でまずは日本の進出は固い。あとはもう一方の台湾やアメリカがいるチームにどのくらいやれるかだ。このU18は前回2023年に日本はようやく優勝出来た。それまではアメリカが圧倒的に優勝回数は多い。今野球熱が高まっている沖縄でぜひ優勝目指して頑張って欲しい。

そうそう、今夜の観客数は5千人を超えていた。昨日の対イタリアよりは土曜ということもあってか多かったらしい。しかーしだ。驚いたのは一昨日の日本代表チームの壮行試合で、なんと1万8千人を越える観客が押し寄せ、外野席も開放するなどしほぼ満員だったそうだ。本試合でもない単なる練習試合になんで?実は日本代表の相手が沖縄選抜の高校生チームだったのだ。そしてその投げるピッチャーがU18が末吉良丞、県選抜は新垣有絃で、夏の甲子園を制覇した沖縄尚学の2枚看板が投げ合う夢の対決となったのだ。これは夏の甲子園優勝の余韻がまだ残る沖縄のファンにはたまらない。投手末吉に対し沖縄尚学のチームメートである眞喜志拓斗、比嘉大登、宜野座恵夢ら甲子園優勝メンバー同士の対決もあり、球場を大いに盛り上げたんだとか。↓本試合よりもすごかった、その様子。
試合は結局代表チームが沖縄選抜に4―3で勝った。これが逆の結果だったら「沖縄代表を本試合に出せー」って声がしきりだったろーね(笑)。

いや〜、朝はBSでドジャース、昼はほとんど寝ていたがNHKでソフトバンクの試合を見て、夜は高校野球の生観戦と、沖縄は旧盆よりも野球観戦がメインだったのかとカールと笑ってしまうほどだったよ〜。

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