沖縄最終日の今日午前はメジャーリーグ中継を見ていた。ドジャース対オリオールズの第2戦だ。ここまでドジャースは4連敗、今日の先発はいつも連敗ストッパー役が回ってくる山本由伸だった。試合は山本が絶好調で四球が2つあるだけで相手打線に1本のヒットも許さず、ドジャースは1点ずつ加点し3ー0で終盤に入っていた。普段なら6回7回あたりで投手交代となるのだが、山本がノーヒットピッチングを続けているので8回も投げていた。ドジャースのメンバーは誰も山本に声を掛けない。これはノーヒット状態に時にはよくある光景だ。ベンチもヒット1本打たれるまでは続投させるという意思がはっきりと出ていた。
そしてついに9回の裏に入った。ヒットを打たれず後3人をアウトに取ればノーヒットノーラン達成だ。メジャーリーグでは野茂が2回、岩隈久志が1回やり遂げている。山本は日本プロ野球では2回すでに達成しているがメジャーでは無論初めてのことだ。
すぐに2人をアウトにし、最後のバッターは1番の若手ジャクソン・ホリデーだった。こいつと3番のガナー・ヘンダーソンの2人がやっかいだなと私は睨んでいた。しかしそれでも今日の山本なら相当の確率でノーヒッターを達成出来ると思った。そこで私はデジカメで写真と動画を撮り始めていた。↓「あと一人!」とTV画面を指さす私。
カウントは2ボール1ストライクだった。私はスプリットを投げて欲しいと思っていた。今日の山本のスプリットは右外にそして下にすごく落ちて狙って打ってもとても当たりそうには見えなかった。カウントがやや悪いのが気になっていてストライクボールは投げずにボールになるスプリットを投げればたとえフォアボールでも記録は途切れない。しかし山本の投げた球はやや内角のほぼ真ん中に来た。あちゃー!しっかりボールを捉えられたぁ〜。その瞬間は動画に残っている↓。ボールがスタンドに入る前に、私は「ホームランだぁ〜」と声を上げていた。がっくり・・。しかし、それよりもこの後山本は降板するだろうが、ちゃんとアウトを取って3対1でドジャースが勝利して欲しかったのだ。解説の小早川さんも「まだアウトは26個しか取っていません。27個取るまでは試合は終わりません」と言っていたが、なのにドジャースベンチは試合は終わっていないのになぜか山本への祝福モードって雰囲気だった。あとでこの日は解説ではなかった武田一浩が自身のYouTubeで「あれ、山本は打たれたけど、ここでリリーフには交代させない方がいい。まだ気力は残っているし、代わったら(リリーフは)打たれるよ」と言っていた。私も一抹の不安を持って見ていたが、その不安が本当になってしまった。トライネンがヒット打たれた後、制球が定まらずデッドボールフォアボールと満塁にしてしまったのだ。そしてここでピッチャー交代をベンチはミスった。次打者は左バッターだったので左のスコットに代えるタイミングだったのにそのまま動揺しているトライネンを続投させたのだ。結果はまたしてもフォアボールで押し出しとなり3ー2になった。さすがにここで交代させ、スコットが登場したが、もうダメ。彼は昨日もそれほど悪い球ではなかったのにサヨナラホームランを浴び1ー2で負けていて、一言で言えば今はツキがない選手なんだ。それがこんな酷な状況を任させると実力以下のパフォーマンスしか出せないもの。低めの明らかなボール球を痛打されランナー2者が帰り3ー4で逆転サヨナラ負けを喫したのだ。はあ・・がっくり。本当にがっくり。ノーヒットノーラン逃したことよりも負けたことに呆れ、どっと疲れたのだ。
敢えて言えばホームランキャッチをやろうとしなかったライトのパヘスは悪くなく(あれは取れなかった)、2ボールにした時点で内角のカットボールを選択した山本に責任がある。いつもの攻め方をしてしまったのだ。ここはさっきも書いたようにノーヒットをさせない投球をすべきで外角低めへとあと2つフォアボールを出してもいいやくらいのスプリット中心の投げ方をすれば良かった。昨日のスコットも2ストライク取っていたのにホームランになる可能性のある内角に投げて延長へのチャンスを逃したわけで、山本の投げたのは昨日と全く同じコースだったのよ。その後のリリーフのトライネンは山本のナイスピッチングを無駄に出来ないという意識が強すぎて硬さが前面に出てしまった。結果チームが勝てばええんやという開き直りが出来ていなかった。まあ後からならいくらでも言えるが・・。
しっかし、こんな天国から地獄への暗転ってある?いや、滅多にあるものではない。少し後にどこかのAIかなにがはじき出したデータでは99.6%の確率で勝利するはずだったという。100に1つもないことが起きたのよ。午後は何もする気が起きずふて寝していた。U18の試合が琉球朝日放送であったがビデオでちょこっと結果を見ただけ。夜は21時ごろ飛行機で帰鹿し駐車場で阪神の優勝シーンを見たがどこかよそ事で「ふーん」って感じ。私らが子どもの頃、巨人が負けると機嫌が悪くなるオヤジがよくいたそうだが、その気持ちがよく分かるわ。
この塞ぎ込みが多少なりとも改善するには、仮眠を取って午前2時半から始まる第3戦のビデオを2時間遅れで見始めた明け方まで待たねばならなかったのである。
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