夜、こてる家のTVはNHKを映していた。「あしたが変わるトリセツショー」をやっていて今週のテーマは「嗅覚」だった。特に嗅覚を失う病気やその対策についてためになる話題を提供していた。耳鼻科は専門でもないし、嗅覚の病気になったこともないので根を詰めて見る気はなく、和室に移り自分のチェアに座ってチラ見程度で過ごしていた。
すると「嗅覚を失う原因」というグラフが大きく出ていてその1位はダントツで慢性副鼻腔炎とあり「ああなるほど」と思って次の2位を見たら「うん?」と困惑した。
「カンボーゴ」とある。はて?カンボーゴって何だ。私は番組が解説する前にGoogleで検索し始めた。専門外とはいえ私も医者の端くれ、全く知らない病気または症候群があるのは落ち着かない。カンボーゴって初めて聞く病名だが、耳鼻科では以前からの病名を最近そのように言い替えたのだろうかとも思った。以前も書いたが、昔言っていた「痴呆症」が「認知症」になったり、精神科での「精神分裂病」が「統合失調症」になったり、ひらがながカタカナになったケースでは「らい病」が「ハンセン病」がある。「カンボーゴ」もその類いか・・。しかし、全く出てこなかった。な、ばかりか「カンボンゴ」が正しい表記じゃないですか、ぐらいに言ってくる。検索されるのは韓ドラの「力の強い女カンナムスン」がらみばかりでどうも登場人物に「カンボンゴ」がいるようで、主人公カン・ナムスンの父親の名前だった。そのドラマは以前見たが、絶対に嗅覚障害とは無縁のドラマだ。いったいどういうこと?と番組を見ていると・・
おいおい、「感冒後」のことかい。「いわゆる風邪などウイルス感染のあと」に起きる嗅覚障害ってことだ。紛らわしいぞ、NHK!特に新型コロナ感染後には嗅覚や味覚障害が出やすいことは知られている。これはウイルス感染が起きると鼻の嗅覚細胞はウイルスもろとも細胞死をすることで脳へのウイルス浸潤を防御するシステムがあるのだそうだ。「計画的細胞死」という。
いったんは細胞死するがおおよそ数ヶ月で元に戻ることが多いらしいが繰り返すと元に戻らないこともあるから注意が必要とのことである。いや、ためになる情報ではあったが、カンボーゴには参った。いや、いったい何だろうと思わせて注意を引きつける技だったんだな。やられましたよ、NHKさん(-_-)。
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