2025年9月9日火曜日

物ではなくて

夕方、外来のベテラン看護師ブルゾンさんから院内電話あり、「今から院長室に来ていいですか」という。OKすると、何かしら袋を持って来た。「それは?」「外来患者のスキルフルさんが先生にこれをって。ハガツオですよ」と聞き、「ああ」と思った。

このスキルフルさん、かなり年配の男性患者で、以前からお魚系のレトルトやパックものなどを「先生、食べてください」と持って来ていた。それはまあ有り難いのではあるが、受け取っても食べきれないか、毎日お魚ばかりが料理に並ぶことにもなり、多くを外来看護師らに譲ったりしていた。つい、1週間ほど前もレトルト系をたくさん持って来られてほとんどを他の職員に譲ったばかりなのに・・。まあ何かしら頼みたいことがあったようだが、その時間帯は外来担当ではなかったので丁重にお断りした。で、ハガツオも生だし、氷もいっぱいビニール袋に入っていて持ち帰る気力をなくした。これまた「みんなに分けて」とブルゾンさんにお願いした。いやはや。

帰宅してカールにこの経緯を話すと、「あら、ハガツオ、良かったのに」と言ったが「いや、同じ魚が5パックもあったんだ。最初は良くても絶対に『食べるのが大変』ってなる」と私は断言した。以前のレトルトでも「捨てるわけにもいかないしー」と食べきるのに苦労すらしたからだ。

どうもねぇ、こうしたおくりものはやはり今後はお断りしないとな。ていうか断っていたんだが、置いて行かれたりしてそれこそ捨てるわけにもいかず今日みたくなってしまっていた。「先生のおかげで」とか「いつも診ていただきありがとうございます」の言葉だけでも医療関係者は嬉しいものなんだ。物ではなくて言葉で。これをよろしくー。

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