2024年11月14日木曜日

佐々木朗希を非難する前に

今、日米ともプロ野球はオフシーズンだが、いわゆるストーブリーグネタも多くなかなか飽きさせない。

特に千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手のメジャーリーグ挑戦をロッテが容認したというニュースには驚きと喜びが同時に湧き上がった。というのも、噂はずっとあったものの25歳にならなければいわゆるポスティングシステムでメジャー挑戦するのは理(利)に合わないと思っていたから。マスコミ等でも報じられているとおり、あと2年待てば何十億という利益が舞い込むし、それは佐々木本人だけでなくロッテにとっても同様だったはずだ。山本由伸がそれで昨年契約金約462億円、ロッテには譲渡金約72億円という巨額のお金が動いたのだ。それが佐々木の場合はせいぜい契約金10億円クラス、ロッテにも2億円程度というから話がよく分からない。まあ、佐々木にしてみれば1年でも早くメジャーに行きたいというのはあったのだろう。でもロッテは・・。
何か裏がありそうだが、私はそれより佐々木がメジャーに行くのが確定したことがうれしい。ドジャースが最有力ということらしいから大谷らと一致協力してワールドシリーズを連覇して欲しいし、ドジャース入りがならなくてもメジャーで活躍する姿を見てみたいのだ。佐々木の身勝手なメジャー指向はプロ野球にとって損失だぁ、あいつはワガママだとか反発している日本の野球ファンが多いとは聞くが、私は何も思わない。だってメジャーの方が面白いし見ていて楽しいもん。かつて30年以上前はそれほど日本とは市場規模が違わなかったメジャーが10倍もの市場に拡大していったのに日本はそんな努力をしてこなかった(出来なかった)。その報いでしょ。

なぜメジャーリーグ(MLB)と日本プロ野球(NPB)とはこんなに差が付いたのか。それは歴史的なものと構造的なものに理由があるようだ。メジャーは収入源として一番大きいテレビ放映権をMLBが一括管理し市場価値を高め収入の分配を実現している。ジャイアンツ人気で一極集中(パ・リーグはそうでもないが)の日本との差は開く一方だ。ただ観客動員については日本も負けておらず可能性はある。私は球団再編成(とくにエクスパンション、球団増設)が必要だと思う。メジャーの10月のポストシーズンの盛り上がりを思えば、12プラス4の16球団4地区にするとか、12プラス3の15球団3地区にして優勝チームとそれに続くワイルドカードチームの5回戦制、7回戦制にするとずっと盛り上がるだろう。CSのシステムも今一だよな。今年の優勝はジャイアンツとホークス、でも日本一はベイスターズとなんだか変だ。

佐々木を非難する前に、じゃーなんで有力選手がなぜメジャーを目指すのかと我が身を振り返ることが大事だろう。

(メジャーリーグとプロ野球と差の考察がすぐれたサイトあり。ぜひご覧を。ANA総合研究所の講師である廣岡信也氏↓がこの問題をか詳しくかつ分かりやすく解説し問題提起している。
https://www.anahd.co.jp/group/ari/human/report/pdf/report-2024-08-01.pdf

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