WBCが終わったと思ったら、今度はセンバツ高校野球だ。それが終わる頃にはメジャーリーグも開幕、無論プロ野球も始まる。野球ファンには息つくヒマを与えないね。
さて、今年のセンバツは九州沖縄からの選出が多い。普段は4校だが明治神宮大会に九州代表の九州国際大が参加し優勝したので1校参加枠が与えられ沖縄尚学が選出された。それと21世紀枠でも長崎西が選ばれたため計6校も選ばれている。沖縄尚学は昨年夏の優勝とエースの末吉君がいるのが選ばれた大きな理由だろう。大会関係者も似たような戦歴ならばネームバリューの大きい沖尚を選びたくなるよな。長崎西はというと高校野球オタクには1981年の名古屋電気の工藤公康にきりきり舞いにやられノーヒットノーランを喰らった弱小校として記憶されている(その後甲子園に出られないことから『工藤の呪い』とも言われている)。
後にプロになって高校野球時期になると工藤のインタビューが紹介され「投げてみて相手チーム(長崎西)は愛知大会の3、4回戦レベルだなと思った」という記事が出てくる。あの頃はぽっと出の公立校が甲子園にも出ることがままあった。昭和50年代までは夏の甲子園もまだ公立校が私立校よりやや多かった時代だ。それに長崎西ってもろ進学校で鹿児島で言えば鶴丸クラス。私の医学部同期にもそこの卒業生がいたくらいで、そうそう滋賀県のナンバーワン公立校の膳所(ぜぜ)校出身もいて入学した年(1978年)の夏に甲子園出場をしている。そんな時代だった。長崎西はあの年の夏以来45年ぶりの甲子園が決まり、工藤から金属バットもプレゼントされたらしい。今度は絶対にヒットを打つと打撃練習に力を入れているとか。長い歴史を誇る甲子園大会ゆえにそんなエピソードにも胸が熱くなる。
対戦表を見ると、「おおっ」と思うのが、大会3日目の東洋大姫路(兵庫)対花咲徳栄(埼玉)だ。この2校の対戦も高校野球オタクなら知らないものはいない。2003年のセンバツでの準々決勝、初出場の花咲徳栄と東洋大姫路は0対0で延長に突入するも2対2で15回引き分け、翌日の再試合でも延長に入った。結局延長10回6対5で東洋大姫路がサヨナラ勝ちするのだが、2試合続けて延長という初めてのケースにセンバツ名勝負として記憶され、その後センバツ期間中のNHK「センバツ球春譜」でも毎年紹介されている。その年の閉会式でも大会関係者の総評で「花咲徳栄は結果は負けたけれど大きな花を咲かせました」と持ち上げられていた。その後、花咲徳栄は強豪として名をはせ、2017年夏には初の全国優勝も成し遂げる。東洋大姫路はその後やや低迷したものの最近元履正社の岡田監督が就任して甲子園にもよく出るようになってきた。また、東洋大姫路は甲子園大会期間中にそのレギュラー選手と自分が個別に会話したことのある唯一の学校でもある。2006年の夏の大会を観戦に行った時、泊まったホテルが偶然いっしょで、夜に素振りをしていた某レギュラー選手とばったり出会い、一言二言話をしたのだった。
大会4日目の神戸国際大対九州国際大も興味深い。なんてったってこれは初の国際大同士の対決じゃないか?これまで三重海星対長崎海星対決(1972年夏1回戦、1989年夏2回戦)があって結果は1勝1敗、同大学系列では日大三対日大桜丘対決(1972年春決勝)、智弁学園対智弁和歌山対決(2021年夏決勝)、東海大甲府対東海大相模対決(2021年春1回戦)、東海大二(現:熊本星翔)対東海大一(現:静岡翔洋)(1983年夏1回戦)があり、いずれも後者が勝っている。他にもほぼ同名でいえばここ最近最強学校として名が上がる大阪桐蔭だが、甲子園の歴史で言えばまだ新参者であって、和歌山の桐蔭高校が夏の大会初の2年連続優勝をしたことで知られている。ただし大正時代1921年1922年の和歌山中時代のことだからオタク以外は知らないって言ってもいいか。さらに神奈川には最近はあまり出てこないが桐蔭学園(1972年夏優勝)がいる。この桐蔭対決は私の記憶では春も夏も一度もないはず。今後に期待したい(笑)。
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