2024年9月30日月曜日

体験学習君、投打に活躍す

青雲会病院には病院見学や体験実習などで院外の様々な人たちが出入りしている。その人たちは必ず一度は院長室に来て「よろしくお願いします」と挨拶をする。そこで私は恒例の写真撮影をする。別にそれを集めて何かをするということではなく、言わばメモ代わりってところだ。青雲の職員なら私がそんなことをやっているとみんな知っているが、部外者の中には少々面食らう人もいるようだ(当然か)。最近は事前に「院長室ではそうされますよ」とたぶん説明があるようで、さほど驚かれず苦笑いで済ませてくれる。

つい先週も某高校の生徒3人が体験実習に来た。女子2人に男子1人で、見れば男子は丸刈りだ。すぐに「君、野球部?」と尋ねたら、案の定そうだった。その学校は県内でも結構強く、だいたいベスト8くらいまでよく進出している。当院看護師の息子も10年ほど前にそこに所属し夏の大会で準決勝まで行き惜しくも敗れたのはよく覚えている。そんな話を語った後「見学していってね」と見送ったが、その彼がどのポジションなのか、そもそもレギュラーなのかすら聞かなかった。まあ、補欠かもなとさえ思ったしー。後でネットで調べてみようかと思ったら、写真は名札も写っていたけれど名前は小さくて判別しづらかった。

それがだよ。今朝の南日本新聞のスポーツ欄を見て驚いた。秋の九州大会県予選でそこの高校が勝ったとあり、エースで投げ打点や3塁打など打ち投打に活躍したと出ている選手がなんと体験学習君だったのだ。名字はある程度判別できていたが名前は分かっていなかった。しかし新聞の名前を写真で見直すと字画がまず当たっている。で、病院の担当の鼓笛隊Nsに確認すると、最初から「うちの高校の野球部のエースです」って紹介があったんだって。それは聞いていなかったよー。新聞の記事は最後に「〇〇高のエース体験学習君は投打に大車輪の活躍だった」と結んでいた。
いやいや、補欠かもなんて私もまったく見る目がなかった。当院での体験学習が何らか役立ってくれたらそれでいい。秋の大会は優勝しなくても九州大会に行けば甲子園への道は開ける。頑張れ体験学習君!

2024年9月29日日曜日

百恵に笑われる

昨日の外来で一通り診察した40歳代女性の患者さんに私は尋ねた。

「あなたのお名前『百恵』さんは山口百恵から取ったんですか」

すると「ええそうです」と期待通りの答えだった。生まれ年が1977年、昭和52年だったので山口百恵の全盛期ゆえにそう思ったのだ。だいたい女の子の名前ってその時に流行っていた芸能人の名前から取られることが多い。男子はそうでもないが女子はそうなんだ。何年か前の日記ネタで昭和53年生まれの「奈々」さんがいて「岡田奈々」からかと聞いたら案の定だったこともある(「あなたの父親は岡田奈々が好き」→https://koteru-nikki-2015.blogspot.com/2017/02/blog-post_10.html)。職場には「明菜」さんがいて昭和60年生まれで聞いたらやはり中森明菜からだった。私の親戚の女の子で「沙織」っているけど確か昭和47年生まれだったかな、南沙織からだって親は言っていたし、私の大学内視鏡グループの後輩女医は「小百合」で生まれが昭和39年だから絶対吉永小百合が由来だったはず。さらにその5年前、私が生まれた年は誰が一番人気があったかというと、これが芸能人ではない、正田美智子さんつまりは美智子皇太子妃で、いわゆるミッチーブーム真っ盛りだった。ただ、正面切っての「美智子」さんもいたようだが、私の周囲には「美智代」さんとか「美智香」さんはいたな。美智子って付けたいが当時の御時世、親たちもすこし遠慮したのかな。

それと病棟の患者さんで「今塩屋」さんという高齢の方が胃瘻チューブを自分で抜去したと連絡があった。こうした場合、すぐに胃瘻の瘻孔にバルーンチューブを入れて孔(あな)が縮んで小さくならないにする必要がある。その後、新たなチューブを入れ直すわけだが、この時きちんと胃の中にチューブ先端が入っていることを確認また証明できないとそれこそ万が一に腹腔内に注入食が誤注入されたら大変なことになる。腹膜炎で命に関わる事態だ。そこで私はチューブの入れ替えは今日急遽胃カメラ下で行うと病棟に伝えた。それが一番確実な方法だ。で、病棟から「いつするのか、今すぐにか」と問うてきた。そこで私は答えた。

「名前は『今塩屋』だけど後にしおーや」

ちょうど先ほどの外来中だったのよ。「ぷっ」って百恵さんに笑われてしもーたがな(⌒о⌒)。↓は1977年(昭和52年)の百恵ちゃん。

2024年9月28日土曜日

急に75型TVの話題が・・

ドジャースは西地区優勝が決まって、レギュラーシーズン残り3試合は消化試合か・・ではなかった。ナ・リーグ全体1位かせめて2位にはなっておく必要がある。そうなればホームで試合を開始でき、移動など考えると有利だ。それと大谷翔平がここに来て1試合3、4本のヒットを続ければ首位打者の可能性が出てきたんだ。そうなれば三冠王となりナ・リーグ87年ぶりの快挙である。当初、ロバーツ監督はロッキーズとの3連戦の2戦目に大谷を休ませる予定だったらしいがそうもいかなくなってきた。しかも今日の大谷なんと5打数4安打!現在打率首位のパドレスのアラエスに4厘差くらいまで迫って来た。大谷は明らかにホームランではなくヒット狙いに切り替えてきている。つい1週間ほど前はとても追いつけそうになかったのにー。

大谷は「(記録のことは)あまり考えていません」なんてインタビューでは言っているが真に受けてはいけない。というのも「50ー50」の時も「特に意識していない」と言っていたようだったが、つい最近の記事ではドジャースコーチに「50ー50をやりたい」と意欲を見せていたという。大谷は本音をぐいぐいというタイプじゃないからねー。これで三冠王となれば打者としてもう何も言うことがないくらい最高のシーズンになる。来年から投手兼任になれば三冠や50ー50以上は厳しいしー。残り2試合首位打者は相当厳しいが最後の最後まで楽しませてくれて感謝感謝だ。

チッチが今日沖縄に行き、別宅の部屋に行ってTVを見ようとしたら「付かない」とカールに連絡して来たという。沖縄のTVは2008年に鹿児島で購入した古いREGZAなんだがB-CASカードの接触不良じゃないだろうかと私は答えた。ただいかんせん古いTVで画質も鮮やかさが足りず買い替えてもいいくらいと思った。カールと相談し今度沖縄に行った時に買おうかと話が盛り上がった。ただ、沖縄にはたいてい数日しか滞在しないことが多くネット購入では届く日が安定せず受け取れない可能性がある。家電量販店に行って買い持って来てもらうのもいいがネットに比べ割高になるのがイヤだ。

そしてどんなTVを買うかも少し迷った。今あるのは当時は主流の大きさだった42型だ。しかし鹿児島の自宅で65型に慣れているため55型でさえ小さく感じる。「65型は欲しいよねぇ」と語っているうちに、ふとアイデアが。「今、家の65型のREGZAを沖縄に送って、鹿児島の自宅に75型を買うってのはどうかな」「そうね」と同意もしてくれた。そうすればカールの沖縄行きに合わせて鹿児島から送ることも可能だ。で、早速75型の当然REGZAを調べ始めた。タイムシフトがないタイプなら20万円台でもあったがそれではダメでやはり最低30万円以上、フラッグシップ機になると型落ちでも40万円以上、最新型フラッグシップ機は液晶の最安値でも50万円もする。ふう・・。

でも買いものって買う前が一番楽しいんだよな。TVも3年前にREGZAを買って以降、新型が出てもあまり興味が持てなかった。だって買う可能性はほぼゼロだったから。でも今日の午後はネットでTVの検索にいそしみ、ああでもないこうでもないとシミュレーションして何時間も過ごしたのだった。

2024年9月27日金曜日

勝ったのは石破茂

昨日は午後の休みを取れなかったので今日こそはと思った。しかしどうしても昼過ぎまで仕事が残り15時過ぎにしか帰れなかった。まあ、休みが取れただけいいか。それに朝はドジャースがパドレスに逆転勝ちしナ・リーグ西地区優勝を果たして気分もよかった。大谷も3安打で勝ちにつながる打点も上げたしね。

で、帰宅してみると、自民党総裁選では上位2名の決選投票で高市、石破で争われ、初回投票2位の石破さんが逆転勝ちで新総裁に選出されたと知った。うわー、石破さんかよ〜。私は政治のどうのこうのはよくは知らないんだけど、石破さんのしゃべり方が少し苦手なんよ。なんか回りくどいっていうか。アイドル好きだったりオタク気質のキャラなのはいいんだけどね。

高市さんって歯切れのいい発言や女性初というインパクトもあってなかなか新総裁にいいんではないかと密かに思っていたが、投票地域を見れば都市部では人気だったが自民党の従来の支持層の多い地方県では石破さんのほうが票を取っていた。靖国問題なんかも高市さんの言うところはなるほどとは思うが、近隣諸国とムダなあつれきを生みそうで、そこを穏健派からは不安視されたかな。煮え切らない石破さんにも支持される理由があるってことか。

まあ自民党議員の中での力学が働いたんだろう。石破さん、しばらくはお手並み拝見ってところかな。

2024年9月26日木曜日

トシ登り従兄はなぜに朝6時に電話をかけたのか

朝、自宅を出る頃にスマホにトシ登り従兄からの電話連絡が来ていたことに気がついた。おや、珍しい。ただ、かかってきた時刻が午前6時ちょうどだったのが気になった。えらく早い時間帯だ。私が出られなくても仕方ないだろう。何か体調でも悪いんだろうか。これまで朝早くにあった電話では、たいていどこか具合が悪くて「原因はなんだろうか」「どこに行けばいいだろうか」などという相談が多かった。そうだ、何年か前に某従兄からの相談では心筋梗塞も考慮すべきというアドバイスをしたら本当にそうだったこともある。

で、返信してみた。つながらない。出ないのだ。本当に体調のことで心配しているならすぐに出そうなものだがー。そこでカールに「今日が私の誕生日だからお祝いの電話だったのかなー(笑)」と言ってみた。カールは笑って「そうかもよ」なんていう。そう、今日が私の65歳の誕生日で、私も高齢者の仲間入りなんである。でもそうじゃないだろうな。というのもこれまで私の誕生日にトシ登り従兄からお祝いされたことはないから。通勤途中の車中でもBluetoothを使って電話してみたが出なかった。

で、そんなことも忘れかけていた昼前、内視鏡検査もそろそろ落ち着きつつあるころ、トシ登り従兄から電話があった。すると「(私の電話に出なかったのは)透析に出かけなくてはならなかったから」だったそうだ。で、「なんでまた朝の6時ごろに電話をしたの?」とダイレクトに尋ねてみた。「私の誕生日だから?」と冗談交じりに言うと「うん、そうなのよ」と。へっ、ほんとに?「今朝6時前に南日本新聞の『南風録』を読んだら「洞爺丸」「狩野川」「伊勢湾」って台風の話題だったんだ。それで思い出してよー」うわ、それならすべてを理解した。私も今朝の南風録は読んでいた。

規模が大きく被害も甚大だった台風には気象庁が特別に名前を付けるものがある。その中で戦後1000名以上の被害者を出した昭和29年の洞爺丸台風、昭和33年の狩野川台風、昭和34年の伊勢湾台風はいずれも9月26日に上陸した台風で、今日の日を「台風特異日」とか「台風襲来の日」とか言っているのだ。伊勢湾台風の日に私は生まれたのだが、当時7歳だったトシ登り従兄はそのことを覚えていると私に言ったことがあった。そうか。体調が悪いわけではないそうでそれはよかった。「ありがとう」と感謝し、短く電話は終えた。

今日の午後は早帰りが出来る日だったのだが、内視鏡検査や状態の悪い受け持ち患者がいて転院相談、レセプト点検などもあり結局帰宅はいつもの夕方になった。家ではカールが「全部手作りよ」と誕生日祝いの食事を作ってくれていた。和牛ステーキにサツマイモを使ったスープ、前菜も🍤、枝豆、バジル🌿のトマトソースゼラチン固めと凝ったものでチョコレートケーキも全部手作りだと。

おお!
特にプレゼントはなくても十分過ぎる。朝から夕方まで有り難い65の誕生日祝いであった。

2024年9月25日水曜日

胸くそ悪い記事ってこんな記事のことをいう

ちょっと気分の悪い記事を読んだ。Yahooニュースでジャーナリストの山田順という人が書いていた「「日韓逆転」の現実をグアムで痛感。なぜ韓国人は日本人より豊かになったのか?」という記事だ。

「ヨーロッパで今日本人観光客をほとんど見かけない、最近グアムに行ったら日本人観光客よりはるかに韓国人観光客のほうが多く、もはやグアムは「韓国人のためのリゾートアイランド」と化していた。」

といった出だしから始まり、実質GDPや購買力平価では韓国がすでに日本を上回りより豊かになっている、それに英語力とデジタルスキルで韓国人が日本人を上回っている。「人材」としても韓国人が日本人より上にいるからだと論を展開し、「すでに日韓はあらゆる面で逆転した。それを物語るのが、グアムである」と断じていた。

はあ?

あらゆる面で韓国が上だって?・・ありえない。私は日本にやって来た韓国人が発信しているYouTubeをちょくちょく見ているが、ほとんどの韓国人(中には脱北した北朝鮮人もいる)が来てみると、一様に日本が韓国より先進国だと感じ入る場面が出てくる。中には先の話のように韓国の方がGDPで日本と並んで成長率も上回っているから上だと思い込んでいたのに、来日するとその思いとは違うと愕然とするんだ。それに「日本で働きたい」っていう韓国人若者がすごく多いってよ。それがあらゆる面で逆転しているだって?経済や経済学については私は詳しくないが、実感としても日本が韓国に逆転されているとは到底思えない。グアムに韓国人が日本人の倍行っている(これは事実)といってもさー、日本人がグアムにハマって大挙して押し寄せたのは30年以上も前のことでしょ。今さらグアムに行くのが夢って人、日本にいる?

だいたい韓国は日本よりいろんな面で20ー30年遅れていたでしょ。さすがに半導体などデジタル技術で日本より進んだ分野も出てきたが、輸出依存、中国依存、貧富の差、若者の就職難など危うい面が相当あるってよ。私は2012年に初めて韓国に行ったがそこで見たソウルの町並みには「なんだか昔の日本の風景だな」と思えたところも多かった。まあいい。このジャーナリストの論理はなんだか一部のデータだけを元に、自分の言いたいこと、たぶん日本の権力側(自民党といってもいいか)の政策に反発心があってそれに見合う話をしていきたいだけって思えた。

教育政策についても「日本は諸外国と比較して、教育にお金をかけてこなかった。OECD各国における公的教育支出のGDP比を見ると、日本は3.5%でOECD各国平均4.8%を大きく下回っている。これは37カ国中でなんと36位で、もはや致命的とも言える状況になっている。世界共通語の英語とプログラミング。デジタルエコノミーのこの時代に、この重要な2点を怠ったために、日本人は人材としては世界でもっとも劣った労働者になってしまった。」と論じている。そんなデータだけではたして日本人が「世界でもっとも劣った労働者になってしまった」とみなさんは思える?とうてい思えない。日本人労働者って世界でも一番っていうくらいの資質があるの間違いじゃないか。一例を挙げればカメラ産業ってなんでかつてはヨーロッパで盛んだったのに今ではほぼ日本が市場のすべてを占めているの?日本の車はなんで常に信頼性でいつも一番を取るの?韓国車は何で日本では売れないの?そんなに韓国の労働者が日本より優れているならいろんな産業で世界をリードしてもおかしくないはずなのに。韓国が先進国だって?ははは、お笑いだね。GDPなどで韓国は先進国の仲間入りをしたと自国マスコミがはやし立てたそうだが、世界はそうは見ていない。先進国を名乗るならば世界にむけての相応の責任も伴う。韓国はそこが弱いんだ。そこを指摘すれば話が長くなるのでここは止めておこう。

英語力の問題にしても日本人は日本にいるだけでそうとう仕事が出来るのでそれほど世界に出ていく必要がないゆえになかなか伸びないという解釈も出来る。英語が出来るだけならアメリカはともかくイギリスがなんで世界で一番になっていないんだ。韓国は自国だけでは経済を回せないのでとにかく海外を意識した戦略を立てねばやっていけない国柄だ。KーPOPがそうならざるざるを得ないようにね。JーPOPは日本を相手だけで商売出来るから海外進出がどうしても彼の国と比べおろそかになる。でもだからといってKーPOPの方が優れているわけじゃない。

この人の主張、論理の進め方には違和感だらけだった。そういえば左翼ジャーナリストの青木理という人が「日本人は劣等民族」とか言ってそうで批判を浴びているらしい。この人も一般ピープルが自民党に投票し続けるのを苦々しく思ってそう口走ったらしいが、ちょいと頭でっかちの左指向のジャーナリストに多いんだよこんな人。日本は戦後から約80年経ってどうなった。紆余曲折あったにしても世界に確固たる先進国としての地位を築いているではないか。その大部分を自民党が政権担当してやって来た。自民党に問題のあることなんてみんなが知っている。でも結果として日本を豊かに過ごしやすい国にしてくれた事実をしっかりわきまえないといけない。自民党でなければどの政党がよかったの?頭でっかちの人はかつてのソ連や北朝鮮がいいなんて本気で思っていたしそうも言っていたんだよ。それらの国はどうなったかどうなっているか、今の日本の方が100倍良い国だって分かるよね、山田さん、青木さん。

まあともかくも最近読んだ記事で一番の胸くそ悪いものだった。胸くそ悪いとはどういうことか分からないって人は↓の記事をまあ読んでみて。https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/d26ebb64ac1665c0db4b7a1f7847e85f37ca5330

2024年9月24日火曜日

喉野津香恵って誰よ

40代男性の胃カメラを担当した。検査前に電カルを見て、なぜ胃カメラ指示が出されたかを確認する。そこで「ふふ」と私は笑った。検査が終わり一段落したころ、指示を出したダヒロDrにこう尋ねてみた。

「先生は中学生のころ、俣野繁美とか俣野香織とかいう名前をいじって友人らと笑い合ったことはない?」「え、またのしげみ?いいやないですねー」「じゃー、小田真理とか水田真理とかは?」「いいえ、ないです」

うーん、真面目というか・・。私が中学のころはみんなでそんなあるかないか冗談みたい名前を思いついては言い合い、大いに笑い合ったものだった。2017年10月4日にはその話題がまるまるこてる日記ネタになった。「ユー ダマス ナリ→https://koteru-nikki-2015.blogspot.com/2017/10/blog-post_4.html」つい最近そのユーダマスナリさんも闘病の末亡くなった。「あの人は昔、詐欺師だったんだって」「え?!ホントですか」「ユー ダマス ナリ(湯田増成)」「やられたーっ」ってなるのが私の鉄板ネタだったのだ。

おっと、なんでそんな質問を彼にしたのかというと、今回の胃カメラをするきっかけがカルテに↓のように書かれていたからだ。
「センセー、喉野津香恵(のどの つかえ)さんて人、いるんですかぁ」と写真に撮って見せたのよ〜(⌒о⌒)。「えー!いやいやこれは完全に変換ミスですぅ」「あは、分かってます〜、でもこんな名前の人がいたら面白かったんですがー。他に中川塁=仲が悪いとか浅香唯=朝痒いなんて塾講師や芸能人にもいますよ(笑)」

私なんか言葉遊び大好きでしょっちゅうそんなことを考えているのに、ダヒロDrのように「全く思ったことも考えたこともないです」というタイプもいる。ま、人それぞれか。私がダジャレ頭なのは小学高学年のころから全く変わっていない。まさに三つ子の魂百までなんだよな。

2024年9月23日月曜日

「なおエ」と「してド」

月曜も休みでドジャース対ロッキーズが5時過ぎにあるとなればやはり起きて見ざる得ない。今日はNHKBSがダルビッシュのパドレス戦を中継でそっちは当然見ずに、ドジャース戦をネットで観戦した。SPOTVNOWに加入した意味がここにある。

ドジャースは山本由伸を先発に立てたが今一コントロールが悪くそこを突かれ打たれた。結局1ー4から1ー5になって「弱いロッキーズに負け越すんかい」とじりじりしながら見ていたら、中盤に大谷らの活躍で1点差4ー5にまで詰め寄った。そして9回裏、大谷からの攻撃という場面で応援する側が思うのは「ここで大谷にホームラン打ってもらってまずは同点」だ。しかし8、9割方そうはならない。塁に出ても結局クローザーに抑えられて1点差終了の負けってパターンなんだ。

でもー。寝そべってM2 MacBook Airを抱えていた手を振り上げ、手を叩いて喜んでしまった。本当にそんな都合のいい展開になったのよー。起死回生の同点ホームラン!1塁に走り出す大谷が自軍ダグアウトを指さし、「どやっ!」というポーズをして走り出した。
ああ、これって2年前、エンゼルス時代の大谷が9回に3ラン打って同点に追いついた時にみせたポーズといっしょだぁ。
2022/6/21、対ロイヤルズ戦で大谷は躍動し、6回に14号3ラン、9回に同点の15号3ラン、2本の犠飛で4打数3安打8打点と打ちまくった。しかし、結局延長11回の末に11-12で敗れ勝利を手にできなかった。この試合は米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」がその年を振り返り、エンゼルスの残念なシーズンを特徴づける試合として取り上げていた。「大谷が活躍しました、なおエンゼルスは敗れました」の「なおエ」の典型パターンとして記憶される試合だった。

だがドジャースでは・・なんと次打者のムーキー・ベッツが大谷に続いてホームランを打ち、あっという間にサヨナラ勝ちしてしまった。うわわ、やっぱり違うわ。大谷活躍してドジャースも勝利の「してド」だよ。大谷は本当にドジャースに移籍して(エンゼルス抜けて)大正解だった。いや〜、今日は朝からほんまに気分よく過ごせた。このところ大谷&メジャーリーグネタばかりだが、それが一番の関心事なんだから必然日記ネタにもなる。残り1ヶ月、ヒリヒリする9月を過ごしたら、ワクワクする10月にしてちょーだいな、大谷くん!

2024年9月22日日曜日

緊張と解除

連休中の日曜、外を見ると雨だ。先週も書いたようにお彼岸で墓参りは予定していない。こうなればいつものように家で寝ながらメジャーリーグ中継見るっぺよ〜。

MOGUたまごソファに寝そべってドジャースの試合を見ているとハナビがやって来た。最近は私の胸に乗っかるクセが付いてきている。今朝も乗っかって「ただ今休憩中」って感じ。それをなでなでする。そうするとやっぱり気持ち良さげなんだ。私は気づかなかったがカールがこっそり写真を撮っていたわ。

そうしてくつろいだ後は勝手に降りてゲンちゃんのいる畳部屋に移動した。となると、また軽い緊張状態が生じる。ゲンちゃんからは仕掛けはしない。なんやお前・・↓。
まともに勝負すると勝てないのでじっとしているハナビ↓。

それならと畳部屋の中程の定位置に移動するゲンちゃん。だが、後ろを見せたときにハナビは狙いを定める↓。尻尾やお尻に突っかかるのだ。「こら〜だめだぞ」と私たちは警告する。
お人好しのゲンちゃんは定位置でゆったりと構える。するとあきらめたのかハナビも緊張を解いた。
二匹の緊張はわずか5分ほどだった。

ハナビがしつこくゲンちゃんの背後を突こうとする態度が改まらなければ、強制的に居間から1階の廊下に追い出すのがこてる家の決まりだ。そしてしばらくするとハナビは廊下からドアをつかんで「入れてくれ〜」とまたうるさいのよ。で、また入れて上げるが邪魔っ子になったらまた追い出す。もうこの繰り返しだべよ。でも1年経って自ら胸にお座りもするようになった。我慢強くしつけるしかないねよぇ。

2024年9月21日土曜日

悪球打ちを見るハナビ

昨日の大谷の歴史的な試合&50ー50達成の興奮も収まらぬ中、今日からはロサンゼルスでの試合があり、かように過密日程でメジャーリーグの試合は続く。今度の3連戦相手はコロラド・ロッキーズだ。ただ今ナ・リーグ西地区の最下位と与し易い相手のはずだが、現在ドジャース先発陣は弱くて先制されそれを追いかける展開だった。

今日は大腸内視鏡の仕事を頼まれ長島まで行って検査をしつつ合間にネットのSPOTVNOWで観戦していた。いつもは7件ほどなのに5件と検査数が少なく早く終わって出水駅13時13分の新幹線にぎりぎり間に合った。クリニックの事務長の運転するSUVの後部座席でSPOTVNOWを見ていたら、5回に大谷が見逃せば四球になる高めのくそボールを叩いて2ランホームランにしよった。「うわー」って私は声を上げたよ。これで3ー2と逆転したこともだが、明らかなボール球をホームランにするかねぇと呆れるほどで、実況も言っていたように次打者のムーキー・ベッツがあんぐりとした表情で大谷とボールの行方を見ていたのが可笑しかった。
帰宅してからもNHKBSの放送を改めて見直した。そのホームランの時に解説の小早川毅彦は思わず「すごい!」とつぶやいていた。ロッキーズの監督も首を小さく左右に振って「ありえない」という表情。それくらい常識外れの打ち方だった。その後のベンチでベッツとT・ヘルナンデスが大谷の打ち方の真似をしてそのパワーとテクニックに半ばあきれ、感嘆してたのも可笑しい。

そのビデオ再生中、ハナビはテーブルでゲンちゃんは床でくつろいでいた。最近この位置関係が多い。たまにハナビのちょっかいはあるが以前に比べればグッと少なくなってきている。この後、私がMOGUソファに寝そべって野球観戦しているとハナビは必ず寄ってきてこすりつけるマーキングや胸にのっかったりするのだ。
飼い始めて1周年、ハナビは気の強さは変わらないが確実に家ネコ化してきているよー。

2024年9月20日金曜日

あっという間の50−50

今日は早くから起きて、5時半からのドジャース対マーリンズ戦を観戦した。

大谷、第1打席からホームラン性の2塁打で調子よさそう。そして3塁への盗塁を試みて「あ、アウトだ」と思ったが、何とセーフ。スローで見ると相手3塁手のグラブの置き所が悪くセーフにさせてしまった。ラッキーな大谷、べろ出してむふふって表情だった。ただこの打撃を見たNHKBS解説の田中賢介が「かなり良いスイングでしたから、ホームランが出るような気がします。これはどんどん良くなりますよ」と今日の活躍を予言していた(やるね)。

次の打席はシングルヒットでランナー2者を返し打点も付いた。そして第3打席もランナーがいてピッチャーに押し込まれるもしぶとく左中間に球を運び2塁打かと思いきや大谷は3塁を目指した。え、暴走では?と思ったとおり相手中継プレーでアウトになった。打った直後、大谷はすぐに全力疾走せずにほんの0.01秒くらいだが躊躇する様子がビデオで見えた。この後すごいことが起きて記録ずくめの試合になるのだが、後から思えば唯一この第3打席だけが少し残念だった。これが3塁打なら今日は本人2度目のサイクルヒットだったろうに・・。

約2時間経過し第4打席で大谷は完璧なホームランをかっ飛ばした。49号でこれでとうとう50ー50達成にリーチを掛けた(すでに盗塁は51に達していた)。ずっと見ていたかったがそろそろ仕事のため家を出ないといけない。高速道路を運転中、TVのワイドショーで「やりました大谷選手、50号ホームランを打ち、これで50ー50達成です」と言っているではないか。なになにそんなにあっさり達成しちゃったの?!カールからも8時1分にLINEで「あっというまに。50号」と来ていた。チッチも見ていたそうで「朝から元気をもらえる」とか言っていたそうだ。確かに。
院長室に着いたらすぐにネットでSPOTVNOWを立ち上げドジャース対マーリンズ戦を観戦した。すでに14対3でドジャースの圧勝は間違いない。5打数5安打って大谷はメジャーで初めてだし、打点7は確か8をエンゼルス時代にやっているからそれに次ぐ数字だなんて思っていたら何と9回に下位打線が頑張って大谷に打順が回ってきた。いや、打線が頑張ったは間違い、すでにこんな試合のメジャーのお約束で投手が投げないで野手が投手の代わりをする場面だったのだ。おいおい、これってホームラン打つよね。いいんですか。野手は2回続けて外角のクソボールを投げた。バットが届きそうもないボールだ。これに場内の観客が大きくブーイングした。これはストライクを投げるしかないだろう。となると今の大谷には格好のホームランボールだ。ネット解説のAKI猪瀬さんも「これはホームラン競争(と同じ)でしょう」と語るや否や、カキーン!。もう予告ホームランもかくやという当たりで51号ホームラン達成だ。なんと6打数6安打で3連続ホームランの打点10、もうマンガでしかありえない展開になった。しかも51ー51で50ー50達成前にプレッシャーで苦労するのではと予想する識者もいた中、あっという間だ。

いやはや〜。

50ー50がなぜすごいのか。ホームランを打つ打者というのはパワーが必要だ。必然体重のある打者が多く走力は落ちる。今回の大谷でシーズン50ホームラン以上は延べ50人になるそうだが、50ホームラン打者の平均盗塁数は10盗塁くらいで、逆に50以上盗塁をするスピードに長けた打者の平均ホームラン数は8個くらいだという。これで分かるとおり、この2つを両立させるのは至難の業(わざ)なのだ。大谷は今年だけが打者専念で来年以降はさすがに投手をしながらの50ー50は無理だろう。これで個人成績はもうお腹いっぱいって感じ。あとはチームのワールドシリーズ制覇、これだよ。これがないとどうしても片手落ちになる。優勝に貢献出来てこそさらに価値が高まるというものだ。今年のドジャースは投手力に不安があるのでワールドシリーズ制覇はかなり厳しいだろう。しかし大谷ならば早ければ今年、今年が叶わなくてもきっと来年以降やってくれると思う。そんな期待と元気をもらえる選手だ。礼賛!

2024年9月19日木曜日

県民所得はビリだけれど

カールが「今度、松山に行ったらフレンチの美味しい店に行こう」と言ってきた。

「松山?」瞬間、四国の松山を最初に思い浮かべたが、私たちは一度も四国に行ったことがないのでそれはない、あ、そうか知覧町の松山地区にそんなフレンチの店が出来たのか、最近カールはチエコンさんと会って知覧で食事しているからそこからの情報か・・そこで「ちょっと待って、松山と言うけどどこの松山だい?」と確かめた。

すると、「那覇の松山よ」と。ああそーか、沖縄は那覇の繁華街の松山の話だったか(台湾の台北にも松山はあるがさすがにそれはない)。「今度、沖縄に行った時は絶対に行きたいのよ」という。なんでも最近沖縄にも高級フレンチ店があって那覇市だけでなくてうるま市や宜野湾市、名護市などにもそれぞれがオープンしていて最低2万はするんだとか。東京あたりからシェフが移住して店を構えているらしい。へーーえ。「名護とかうるまは行って帰るのも大変だけど、松山だったら那覇の家から歩いてでもどうにか行けるじゃない」と。なるほど、それはいいね。

で、私が「そんな高級店があちこち出来ているなんて沖縄も豊かになったんだね」と感想を言った。「そうかしら」とカールは言うが、私も沖縄を36年前から知っている。以前はそんな店は見たことも聞いたこともなかった(私が知らないだけかもしれないが)。そう実感するのだが果たして統計的にもそうなんだろうか。

調べてみた。一人あたりの県民所得でみると、意外にも沖縄はずーーーっと全国最下位なんだ。あれ?平成以降、令和になってもこれは変わっていない。ちなみに鹿児島はビリから4番目。沖縄が復帰する前は全国最下位をいつも争っていたくらいでともに貧乏県と言える。ただ、全国平均との差は沖縄も50年前よりずっと縮まっている。沖縄が県民所得で最下位を脱出するのが難しいのは人口減少率が全国でも一番少ないこともあり(子どもや老人が多いため所得がない人の割合が多く)そもそも統計上分母が大きい。大きな機械産業、製造業を持たず島嶼(とうしょ)地域でありさまざまな労働生産性が低くなりがちで企業所得も計算される一人あたりの県民所得は低くなる傾向にある。

そして50年ほど前比べ各県の所得格差はずっと縮まっているのである。そもそもだが県民所得の全国平均を上回っている都道府県は東京、愛知、栃木、静岡のたった4県しかない。東京がダントツで最下位の沖縄の2倍以上だ。しかし↓のグラフでも分かるように各都道府県の職差ってそんなに極端なものではない(東京を除く)。日本は他国と比べ地域格差が少ない国なんだ。

沖縄は実は軍用地からの所得もあり財産所得はやや多くビリではない。財産所得は県民所得には入らない。県民所得という観点からだと沖縄は相変わらず貧乏県だが、実感として昔より豊かになっているという感触はあながち間違ってはいないということだ。

カールは沖縄には所用でちょくちょく行けるけれど、私といっしょとなると今のところ決まってはいない。でも次行った時は絶対「松山」でフレンチを食べるぞー。

2024年9月18日水曜日

スピルバーグ初監督作品「激突!」

YouTubeでなぜかスティーブン・スピルバーグ監督の映画(TV映画)第1作として有名な「激突!(原題;Duel)1971年」のカーチィスシーンが10分ほど紹介されていた。もうTVで何度も見たことがあるのだが、見始めると10分ほどとはいえやはり最後まで見てしまった。

それで夜、UーNEXTで最初からきちんと見てみた。この映画、他の動画サービスでは扱っておらずUーNEXTだけみたいで入っていて良かったわ。今回じっくりと見て、主人公がなにかのセールスマンをしていてお金の回収のためにテキサスからカリフォルニアに向かうこと、妻と今一つうまくいっていない様子でその仕事を早く済ませて妻に会うために長い1本道を車で走らせていたことが分かった。とりあえずあのルートを引き返そうとは思わなかったってことだ。

まあそれはいい。この映画、アメリカではTVで放映され高視聴率と高評価を得た。スピルバーグとちょっとしか面識のなかったジョージ・ルーカスはフランシス・コッポラ宅のホームパーティに出ていた。その席を外して「10分か15分くらい見てやろう」と「激突!」を見始めたらやめられなくなった。そして「この男はすごく出来る・・」「もっとよく知りたい・・」と思ったという。それくらい、いったん見始めると止められなくなる素晴らしい演出なんだ。

物語では主人公の車が不気味なタンクローリーに嫌がらせを受け、次第にタンクローリーは主人公を殺そうとしているのではないかという動きを見せるようになる。途中、給油所やドライブインでタンクローリーのドラーバーらしき人影を見るが顔は最後まで確認出来ない。線路の踏切で待機していると後ろからタンクローリーはぶつかって来て線路内に巻き込ませようと明らかに殺意を表面化させてきた。その後、タンクローリーを振り切ったかのように見えても待ち伏せされたりししつこくからんでくる。

ヒッチコックのほぼ全作品を見た私は、この映画でいくつかヒッチコックに共通する演出を指摘出来た。スクールバスの下りとかでは主人公と観客以外は何でそんなに慌てているか分からないもどかしさがあり、そして急場を切り抜けた後、居眠りしていた主人公、観客はそんなことで大丈夫かと不安を駆り立てられているところに轟音が聞こえ、ほうらまたタンクローリーが近づいたぞ逃げろと思うのだが、実際は近くを通った列車の音だったなど、緊張と弛緩、ブラックユーモアなどヒッチコックの影響が明らかにある。

1971年と言えばヒッチコックは晩年にあたり衰えも見られた時期だが、以前この「激突!」やそれに続く「ジョーズ」をヒッチが撮っていたらと思ったこともあった。でも、スピルバーグはその道の後継者でもあるなと再認識した。この手のサスペンス、若さも重要だ。ともかくも若干25歳とはいえ才能あふれる監督の作品だと見れば分かる。ラストシーンの少し前、主人公の車がもう相手はいないだろうと思って運転しているところ、遠景で撮影し道路の真ん中で、急に右に左にのたうち回るシーンがある。何をしている、回りには何も誰もいないのに。しかしカメラはすぅーと引いてみせる。すると手前にあのタンクローリーの車体の一部が現れ、なぜ車がそんな動きをしたのか観客は知る羽目になるのだ。うまいし面白い。
なお今回、この作品を調べて初めて分かったことがあった。迫り来るタンクローリーの正面になぜか車のナンバープレートがいくつも張り付けられているシーンが何度も出てくる。実はこの物語、タンクローリーの煽り運転のお話などではなく、もともとの正体不明の相手はハイウエイで車を狙って人殺しを楽しむ殺人鬼であっていくつも張り付けられたナンバープレートはその戦利品なんだと。これって連続殺人鬼が殺した記念に被害者の持ち物を手元に飾っておく事例といっしょだわ。
それとこのTV映画が日本でまだほとんど知られていない頃、TV朝日の「日曜洋画劇場」担当の高橋浩さんという人が自宅で16ミリフィルムを取り寄せ、見てすぐに購入を決めたところ、後で映画化の話や洋画劇場で放送するためには70数分という時間が短すぎて90分のするよう撮影を追加依頼させ現在の90分の映画になったというエピソードで、高橋氏は「今思えばあのスピルバーグによくフィルムを継ぎ足させたなぁと思う」と話しているそうだ。

スピルバーグの初監督作品がこの「激突!」でアニメの宮崎駿の初監督作品が私の大好きな「ルパン三世カリオストロの城」だが、共通するのは現在ではどちらも映画を目指す若者向けの演出の教科書的作品になっていること、そしてどちらも見始めると止められなくなること、さらに言えば初監督作品といえども天才と言われる監督は処女作でも凡庸の人に比べはるかに優れた作品を作っているということで、映画監督で元々優れた才能の持ち主は第1作目でも非凡な作品を作るし、努力すればどんどん優れた作品を作れるものではないんだなということだ。その道を目指す若い人には可哀想なくらいの現実だがたぶん当たっていると思う。

私が中学2年の冬にこのTV映画では日本では劇場公開された。TV映画がそんなふうに普通の映画館で公開されるということは異例で私はこの映画を知ってはいたが見には行かなかった。高校の時にTV朝日系で放送されて後半からたまたま見た。当然最後まで見たが、なぜかその後の放送でも冒頭の15分くらいを見ておらず、今回はそれもしっかり見られてよかった。古い映画でも名作はやはり名作、皆さんもその機会があったらぜひ視聴してみよう。

2024年9月17日火曜日

平松地域の明と暗

出勤前に南日本新聞朝刊を見ていたら「自宅放火疑い 71歳男を逮捕 姶良警察署」との記事があった。何?姶良だと?71歳くらいだと病院にかかりつけの人かも知れないと思った。

名前を見て、ああやっぱりと思った。旧青雲病院時代の20年くらい前からたまに受診する独居男性だった。昨日の未明、午前3時半頃から5時10分頃までの間、自宅に放火し全焼させたという。火事のあった平松地域に住む外来看護師のマシだNsに聞くと「朝からワ〜ンワ〜ンとサイレンがうるさくって何かと思ったら火事だった。私が気づいた時(午前5時前)にはすでに白い煙になっていた」とのことだ。彼女によると「〇〇さんは朝早くからコンビニの中で座っていることがよくあった」そうだ。ちょっと何を考えているのか分からないところがあったようだ。もう一人、外来のエンドグッドNsは旧病院時代から〇〇さんが苦手で「先生、ちょっと悪いけどあの人には付きたくないんです」と言ってきたのを思い出す。理由はここでは書けないが日頃そんなことをあまり言う彼女ではないので覚えていた。放火となれば例えそれが自宅でも結構罪は重いのだろうか。動機など全く知りようもないが、ただ〇〇さんが孤独な人だったのでは?ということだけは間違いないだろう。

それにマシだNsともう一つ話題に上ったのが、鹿児島県の地価上昇率でトップになったのが姶良市でしかも平松がその中で一番の上昇率だったことだ。記者曰く「姶良体育センターの近く、平松の閑静な住宅街が土地の上昇率トップでした」とのことで、価格を評価した不動産鑑定士の泊成人さんは「近くに桜島スマートインターができた」ことや、「鹿児島市に比較的近い」ことを理由に挙げ、「鹿児島市のベッドタウンとして人気で、新しい分譲地は高値で取り引きされる傾向」なんだとか。
ただ、上昇率なので平松地域の実際の価格は1平方メートルあたり2万6400円で、県内で一番高い鹿児島市上荒田町17番の25万3000円と比べれば10分の1の安さだ。人気があるのも肯ける。マシださんも「気がついたら薮や田んぼが更地になっている」とかで住宅地化が進んでいるという。

県内では新規住宅地として人気の一角にもなっているが、一方では昔からの住人が独居に火を掛けたりもする。姶良市平松の明と暗が表面化した日だった。

2024年9月16日月曜日

妻が寝込むと・・

今日も休みだ。朝は大谷&ドジャースの対ブレーブス戦を見ていた。4連戦で2連敗しておりここで負けると西地区優勝も怪しくなる状況で、序盤から接戦だった。0ー2から大谷の2塁打2本で同点に追いついたのが効いた。9回にチャンスを迎えたドジャース、打者は大谷となれば当然申告敬遠された。がしかし、このシチュエーションでこの前も燃えたムーキー・ベッツが今回もヒットを放ち逆転に成功した。そればかりか、その後が続き、なんと一気に7点取って9ー2で一見大勝したかのような結果に。これで1勝返し、どうにか同じ西地区で迫っているサンディエゴ・パドレスとの差を保った。「ヒリヒリした9月」を本当に味わってますな、大谷くん!

その野球を見ている間、カールは「なにかきつい」と言ってまた2階で休んでいた。珍しい。風邪でも引いたのだろうか。昨日は特にきついこともしていなかったようだが。昼にはどうにか起きてきて食事を作ってくれた。関節痛や喉の調子がよくないようだ。咳も少しある。これってセージの症状とそっくりだ。鹿児島に来ている間、彼は風邪っぽかった。カールは車でしょっちゅういっしょに行動していたからうつった可能性はある。解熱鎮痛剤の「カロナールを飲んだら」とアドバイスした。

カールが寝込むと心配になる。思えば結婚以来大きな病気はしたことがなく風邪で寝込むこともほとんどなかった。2009年11月に私以外一家全員新型インフルエンザに罹って、全員の弁当分を私が買って来たことがあったくらいか。あの時はタミフルを飲ませたら皆1日で症状が改善し、その効果にびっくりしたのも思い出す。私だけ罹らなかったのは、当時医療関係者だけ10月に新型インフルエンザのワクチン接種が実施されていたからであった。

夕方には「関節痛もないし気分も全然ちがう」といつものカールになっていた。「カロナールって効くね」とも。そうかそれは良かった。でも元気なのが当たり前がそうではないのだ。カールは週に2、3回はエクササイズにも出かけ身体作りもしている。そして定期健診も怠らない。妻がいつも健康である有り難さを感じる1日であった。

2024年9月15日日曜日

7年も入れなかったお店

昨日の話になるが、セージ一家を見送った後、田舎へ行った。ベビーシートをチエコンさんから借りていたのでそれを返すのと、来週のお彼岸の代わりに墓参りするためだった。終わって帰りがけに知覧で昼食を摂ろうとなった。先月のお盆は吹上庵そば道場でチッチも交えて食事していた。で、今回は・・・ついにというか、トンカツで有名な「とまと」になった。実はここで食事しようとこれまで何度もチャレンジしてきたが、一度も食べることが出来なかったのだ。

いつだったかな?調べると最初は7年前の2017年で、TV番組で紹介されていたので田舎に行った際に寄ってみようとしたら、申込時間ぎりぎりの13時半に着いて、私たちの前まで入場OKだったが入れなかった。それがケチの付き始めだった(→https://koteru-nikki-2015.blogspot.com/2017/05/10.html)。その後、何度か立ち寄るも休日だったり客が多かったりで、5、6回ほど一度も店に入れなかった。実は先月も寄ったのだが、木曜が休日とかで、「そば道場」にしたのだった。それで「もうこの店は私たちには縁がない」と言うようになっていた。今日も駐車場には車がいっぱいだったが「一つ空いている」とカールが気づき、そこに駐めて予約表に申し込んだのだった。やれやれ。↓お肉の販売もしている。

20分ほどで席に着くことが出来、私は黒豚ロースカツ定食をカールはヒレカツ定食を頼んだ。黒豚ロースカツが一番高くで1650円、ヒレカツは1100円と結構割安だ。↓は黒豚ロースカツ。

私もカールも美味しく食べたが、カールには少し量が多かったようでロースカツは二切れ私が食べた。「少なくして値段も少し安くしてくれれば」とカールはこぼしたが1100円でも十分に安いと思ったゾ。この値段にしてこの分量は人気が出るはずだ。食べ終えた後は知覧茶をぐいっと一飲み。トンカツには知覧茶が合います。
7年越しのチャレンジをクリア出来て私たちは満足であった(⌒о⌒)。

2024年9月14日土曜日

またね、ココちゃん

朝、セージ夫妻&ココちゃんが千葉に帰るのでカールの車で空港へ見送った。昨夜は「しばらく会えないねぇ〜」と言いつつ、いっしょに何枚も写真を撮ってもらった。

やっぱり笑顔はいいねー↑。↓指をちゅぱちゅぱするので私も真似てみた。
後からは髪の毛を引っ張られたりして・・。セージ夫妻がケラケラ笑うこと!
今朝は体重がいっしょくらいのゲンちゃんといっしょにハイチーズ。すぐにゲンちゃんを追い越すね。ハナビはまだこんなこと出来ないので一匹だけ仲間はずれだ(m(._.)m)。写真を見ればネコっていつまでも赤ちゃんのままやね。だから可愛い生き物なんだ。
ココちゃんはじきに寝返りもうつだろう。昨日、昔の写真を見ていたらセージは7ヶ月で立ってじきに歩きもしていた。兄弟の中で一番成長が早かったな。ココちゃんはパパほどではないがまず順調な生育ぶりだ。何より両親の愛情たっぷりに育っているのが分かるから何にも心配ない。そうだ、来月関東に私たちは行くのでまた会えるんだった。またね〜ココちゃん。

2024年9月13日金曜日

医師は定年を迎えても

朝、ホテルバイキングは食事内容も品数、中身ともに美味しいものが多くまだまだ食べたかったが、私だけ先にホテルを出た。カールも「昨夜も食事が多くて食べきれなかった。今朝もまだまだ食べたいのにお腹がいっぱいなのが悔しい」とこぼしていたな(笑)。30分ほど遅れると事前に伝えていたので午前9時までに着けばよい。緑の中をゆるりと一人でドライブがてら下っていった。

朝は眠かったねぇ。だから昼休みはしっかり仮眠を取った。病院の仕事が終わっても、夜19時から姶良郡医師会館での脳外科・整形外科救急輪番の協議会に出席せねばならなかった。この秋から来年初めにかけて霧島市立医師会医療センターが新築移転をすることになっているが、3ヶ月半ほどMRIが使えなくなるそうだ。そのため救急輪番の脳外科疾患のMRI検査が出来なくなりその代替を残りの救急担当をする病院が診ることなどが話し合われた。実は青雲会病院は姶良市なのでこの問題の影響は少ない。ただ、まれに霧島市でにっちもさっちも行かなくなったときは受け入れてくれるかという司会者からの問いには即答で「はい」と答えた。医師会医療センターの河野院長は病院の都合で周辺施設に迷惑がかかることで恐縮していたが、事情は分かるのでそこを指摘する意見はなく、皆協力的な態度だったのは好感が持てた。

終わって河野院長が私にわざわざ挨拶に来てくれた。実は学生時代の先輩後輩の関係なのだ。特に私が1年生の時の夏の知覧川辺バスケ合宿と名古屋への西医体遠征が懐かしい。河野先生も鹿大教授を定年退職の後は医療センターの院長として尽力されている。新築移転なんてこのクラスの病院だと50年に1回くらいの大きな事業だ。青雲会病院の場合は16年前に一気に2日間で終えられたが医療センターは規模が大きい分大変らしい。それはともかく、せっかくだからと写真を撮った。それを見て先生「お互い年取ったねぁ」と一言。思えばいっしょにバスケをしていたのは45年以上も前だ。半世紀近い・・言われてちょっとびっくり。なんだかつい20年くらい前のことに思える。

他の業種ならともにとっくに定年を迎えている年齢だが、医師はまだまだ働けるし働くべき仕事がいっぱいある。ありがたいことだと思おうか。

2024年9月12日木曜日

「ラビスタ霧島ヒルズ」にて

セージ家族は昼にカールの車でギボヒサコのいる老人施設へお見舞いに行き、ココちゃんを初めて披露した。 あこネーサ母と違って家族を誰か分からないということはないが、ギボヒサコも若干衰えがある上に脳梗塞後遺症で言葉を発することが出来ない。大きな目を見開くだけの反応だったということだ。

おっとその前に午前はセージ&マーヤ夫妻は青雲会病院で胃カメラを受けた。二人とも胃カメラは受けたことがなく、こんな機会はないからと私が強く勧めていたのだ。結果は特に問題なしでめでたし、その間ココちゃんはカールが待合室で預かっていた。ココちゃんはいつものようにぐっすり寝ていい子だった。ベテランのブルゾンNsからは「お孫さんが出来たんですねー、わぁ可愛い」と言ってくれたとか。

夕方、私は少し早めに病院を出た。今日はセージ家族と霧島のリゾートホテルに一泊する予定なのである。先にカールらは着いて温泉に入っているという。ナビで設定すると蒲生を通って空港を通り過ぎ国道223号線に出ると早いと分かった。高速を併用すればまだ早く着くが、夕食時間が17時半と19時半があって後者になったというので急ぐ必要はなくなった。1時間ほどかけて着くと、ホテルは丸尾滝の近くにあるラビスタ霧島ヒルズで初めて利用した。6年ほど前に出来たホテルで各部屋に露天風呂があり料理もイタリアンとこれまでの霧島のホテルにはないタイプだ。

着くと、ロビーには風呂上がりのカールがソファに座ってウイスキーの炭酸割りを飲んでいた。「お酒もコーヒーもタダなのよ」という。ほう。私はホットコーヒーを飲み、外を見れば湯煙が湧き眼下には錦江湾と桜島が見える。いいねえ。
食事がまだしばらく後なので一人で大浴場へ行くと、私以外にはおじさん一人しかおらず、それもすぐにいなくなって独占状態になった。大きな内湯でまずは身体を温め、外に出て露天風呂で風を感じたり、打たせ湯の後、サウナに入った。5、6分後出て水湯に浸かっていると若い外人さん二人が入ってきた。外人さんてたいてい局部をタオルで隠すことなんかしないのよねぇ。見えてしまったわ〜。

夕食はセージ家族といっしょだった。ココちゃんを間に置いてセージ夫妻、対面に私たちで食前酒の後に飲み物を注文したが、私たちはイタリアの大衆ビールをセージ夫妻はノンアルコールのフルーツジュースを頼んでいた。マーヤさんは実はお酒が全く飲めないそうで(ファミリーみんな飲まないそうだ)、その影響かセージは飲めるはずだが最近は全く飲まなくなったとか。
料理はちゃんとしたイタリアンで美味しかった。メインディッシュではなく期待もさほどしてなかったサツマイモのスープが絶品だった。へーえ。

お腹いっぱいになってそれぞれ部屋に帰り、私はこてる日記を書き、カールはセージらの部屋に寄った後、また温泉に行った。カールは着いた時、夜、そして翌早朝とたいてい3回温泉に入るんだ。「せっかく温泉宿に来ているんだから〜」と。いや好きだねぇ。

時刻も過ぎ、22時45分になり私はBSで「ワースポ&MLB」を見始めた。この番組はいつもはビデオ視聴だが、今日はそうもいかずリアルタイムで見るしかない。カールはすでに寝入っている。がしかしー。大谷やドジャースの活躍のあった内容を10分も覚えず寝入っていたようだ。後からカールに「TVの音とテルくんのいびきがうるさくて何度も目が覚めた。TVを消さなきゃと思うのだけど身体が動かなくて・・」と文句を言われたわ。未明に自ら覚醒しTV消して椅子からベッドに入り込んで寝たのだが、カールのスピスピといういびきに今度は私の方がなかなか寝付けなかったのであった。

2024年9月11日水曜日

ココちゃんは世界で一番だって

千葉からセージ夫婦&ココちゃんがやって来た。2ヶ月前は私たちがお宮参りに関東に行ったが、今度は向こうが墓参り&旅行ってことだ。朝、カールが空港に迎えに行き、その足で田舎に行ってヒラーキ&チエコンさんらのいる実家へ、そして墓参りも済ませたという。あこネーサ母のいる老人施設は面会がいまだに厳しくかなわなかったそうだ。残念。

帰宅するとココちゃんはぐっすりお眠りの最中だった。ちなみに帰郷で疲れたセージパパも寝ていた。

やがてみんな目が覚めて、カールの作った夕食を食べ、セージはココちゃんをお風呂に入れた。自分のうちにあるような赤ちゃん用のベビーバスがないため洗面器にお尻を漬け洗っていた。可愛かったんでその写真もアップしておこう。
セージ曰く、「こういっちゃなんだけど、他の赤ちゃんよりうちの子がずっと可愛い。うん、世界で一番可愛い」と。私は「そういうのは親バカって言うんだ」とは言わず、心の中でニヤリとし、ただ肯いただけだった。そんな言い草を以前別のところでも聞いたことがある。世の中の全うな親たちはそう思うのが当たり前かもね。

そんな私にセージは大事なココちゃんをそっと抱かそうとするのよ。おっかなびっくりで抱っこしました、ハイ。

ちょうど生後4ヶ月を迎えることでもう少しで寝返りをうちそうだが、まだとのこと。明日は大バーバ(ギボヒサコ)にも挨拶しようね、ココちゃん。

2024年9月10日火曜日

新型コロナワクチン投票結果

朝の医局会で一つの議題が出た。それは2024年10月からの定期接種となる新型コロナ・ワクチンをどこのメーカーにするかということだった。コロナワクチンは今年3月までは公費負担があったが、10月からは65歳以上の高齢者と60歳から64歳までの重症化リスクの高い人で一部費用負担(開始期間や負担金などは自治体によって異なる)をする定期接種となり、それ以外の人は全額自己負担となるのである。何の補助もなければ1万円以上はかかるが65歳以上は各市町村から何らかの補助が出るので接種を受ける人は一定以上はいるはずだ。ちなみに私も10月にはすでに65歳になる(!)ので受けるつもりではいる。

で、その前に各病院はどこのメーカーを使用するか決めねばならない。以前は海外の1社か2社しか選択肢はなかったが、海外のF社からmRNAワクチン、国内からT社の不活化ワクチン、D社のmRNAワクチンが新たに開発され、それぞれアピールしてきている。先週はT社、今週はD社が医局会で説明会を設けたのだった。値段はほぼ同じで有効性もそんなに差はなかった。気になる副反応もさほど差はない。こりゃどこを選ぶのか迷ってしまうな。

それで「選択するのに期限も迫ってきているので今日の医局会で決めてしまいましょう」となった。司会の信号Drが意見を求めると、まず、可愛いんだ理事長が「ここはやはり国産にしようか」と言った。そんなに差がないなら国産にしたいというのはまあ肯ける。ではT社かD社となるが、カムイDrが「不活化タイプのワクチンが発熱などの副反応がかなり少なく良さそうでT社にしたい」と意見をした。mRNAワクチンは副反応が出やすいというイメージがあり、不活化タイプがその点でいいのではということだ。他のDrから「不活化タイプは免疫が出来るのが若干遅いのではないだろうか」とmRNAワクチンタイプを推す意見も出た。どっちにも決まりそうになく挙手で決めましょうかとなったが、その前に私が手を挙げた。実はここまで3社を聞いてきて全然違う観点から、海外製ではあるがF社のワクチンが院内職員に好まれる点があるのではと意見したのだ。というのもF社の新製品は従来のように一つの瓶から6人分を針で吸い取って注射器に分けるのではなくすでに1人分の注射器として仕分けされている。使い勝手がよさそうなのだ。その分医療従事者にとってかなり実施負担が軽減されるはず。D社のは2人分の瓶をそれぞれ吸って1人分にするという手間が残っている。これって病院職員にとって大きくない?看護師さんらは絶対F社がいいって言いそう。ただその分100円割高にはなる。

私は自分の意見のとおりF社に挙手するつもりだった。が、やはり国産の2社からでとなって結果は半々くらいかと思ったら、その通りで8対6で結論が出た。後で知ったがタクミDrは挙手の前に病棟に呼ばれて席を外していた。「もし自分がいたら・・」と選んだ方を入れると結果は8対7になっていた。いや〜大接戦だった。まだ現時点ではその結果をここでは出せない。また接種の値段をどの程度にするかなどもある程度まとまりつつあるが正式にはまだ決まっていない。全国の各医療機関はどこも同じような悩みをかかえているんだろう・・な。

2024年9月9日月曜日

こてる家最新ネコ事情

最近のこてる家の内外のネコ事情。

外ネコではモリサンチー家のキタローことクネオが相変わらずよくやって来る。同じモリサンチー家のハッピーちゃんは来るのは月に1、2回程度かな。クネオは2日に1回はやってきて、ロッジがなくなって剥き出しになったコンクリートの上でクネクネくねっている。

ハナビが外ネコから家ネコになってちょうど1年経った。まだたまに引っ掻いたり噛みついたりがあるが、だいぶ慣れてきてナデナデさせてくれるし、私には乗っかってくつろいだりもする。そのハナビと兄弟ネコとおぼしきクロちゃんは相変わらず警戒心が強くエサがもらいたいのにすぐには寄ってこない。だから「心配ないよ」と決して驚かすことなくそっとエサを上げてすぐに窓を閉めてあげる。すると、そろりとやって来てエサを食べ始めるんだ。

その様子をじっとハナビが見つめている。1年経過し2匹の体格差がはっきりしてきた。クロは痩せたままだがハナビは一回り大きくなっている。
外のクロちゃんをよそに、うちの2匹はまた緊張状態になった。
だが見つめ合っているときはケンカにはならない。ゲンちゃんが油断、もしくは余裕を見せて後ろを見せた時がいけない。ハナビがここぞとばかりに突っかかる。でも今日はじっと見つめあっただけで何事も起きなかった。
しばらくするとハナビは窓から外を眺め、ゲンちゃんはカーペットでくつろいでいた。ずっと後に、ゲンちゃんは台所の裏窓から外を眺めていて私がカメラを構えるとちらっとこっちを向いてじーっ。
何か哲学しているような感じだったネ。