市には賛否の声が寄せられているが、「救急車を有料化するとはどういうことか」 「有料なら119番通報をためらってしまうかもしれない」といった実は勘違いの声が市民から上がっているという。市の担当者によると、徴収の対象となるのは救急搬送されたが入院しなかった患者のうち、医師が「緊急性がなかった」と判断した場合で、保険適用外の「選定療養費」として7700円を徴収し、病院側の判断によっては、入院しなくても徴収されないこともある。入院しなかったからといって救急車代を取るということではないのだ。
そもそも選定療養費とは、200床以上の病院を紹介状なしで受診する場合に病院が徴収するもので、2016年4月の健康保険法改正で義務化された。松阪市の3病院でも、すでに外来患者で紹介状がない場合は7700円を徴収しているのである。救急搬送の患者も、紹介状がない場合は選定療養費の対象になっている。だが、緊急時に紹介状をもらうのは現実的に難しい場合が多く、救急搬送については徴収の判断は病院側に委ねられているのが現状だ。徴収しない方針の病院もあれば、入院が必要などの条件を満たさない場合は選定療養費の対象になることを明示し、徴収している病院も複数ある。
「救急車を有料化するとはどういうことか」
「有料なら119番通報をためらってしまうかもしれない」
救急車なら無料ですぐに駆けつけてくれ病院で診てもらえる、それはそれで基本であり、具合が悪くなり自分で重症かどうかも分からない場合はためらうことなくどんどん119番コールすべきだろう。そもそも実は入院が必要な重症かどうかなんて本人にも分からないことはままある。ただ、中には故意や無意識か安易な考えで呼ぶ一定の人たちがいるゆえにこうした松阪市の取り組みは評価していいだろう。また逆にすべて有料化するのは私は反対だ。お金に余裕のない人たちが困るから・・もあるが、それよりも「お金払っているんだから」と増長し、えらそうに振る舞う「救急患者」が増えるのも迷惑だからだ。今回の松阪市の対応はいい感じだ。どのような効果があるのか、興味深く経過をみていきたい。
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