2022年6月30日木曜日

1+1は0になる

昨日のこと。

カールが「1階の畳部屋のエアコンが壊れていて困った」とこてる家のLINEでぼやいていた。そして「畳部屋は室内灯も壊れている、付かない」と嘆き節が・・。これにテルが「電球代えても?」と反応した。「そう、電球代えてもダメ、悲しすぎ」とカール。「なんでかな」とテル。「電球売りたいくらいだ。本体がダメ」で「家も古くなると、いろいろガタガタだね」と結論づけていた。

帰宅してその件を言われ、実際に私もスイッチを入れようとしたがやはり付かなかった。「ほんと、いやになるわ」とカールが嘆くので、どうにかしないとなと思った。が、ふと「その前に同じ部屋の電化製品が二つ同時に壊れるって少しおかしいな。もしかしたらブレーカーが落ちていないか?」と疑問を呈した。

するとカール。ハッとして「そうかも!」と。調べたら、案の定畳部屋のブレーカーが降りていた。カール曰く「少しでも電気代節約しようとして畳部屋のブレーカーを切っていたんだった」だって。冬はエアコン使わないし、照明もデスクのもので済ませていたからブレーカーのことを忘れていたのだ。LINEに「ケチすぎ ママ」と頭かきかきしていたわ(笑)。

ここで私はあることを思い出した。30年近く前、オウム事件の報道が各局華やかし頃、テレ朝でよく見るレポーターの犯した過ちだ。そのレポーターはオウム事件に関するある目撃者のインタビューをワイドショーで紹介していた。ところが、だ。これに視聴者から「おかしい」とクレームが来た。問題はその目撃者とやらで、別事件、それも帝銀事件で重要な目撃をしたとのことで同じレポーターがインタビューをしそれもTVで紹介していたのだ。オウム事件と帝銀事件、そんな犯罪史上に残る大事件の両方の目撃をしたというのはあまりにもレアなケースではないか?視聴者もバカではない。一つだけなら信じる人もいようが二つとなるとその実はゼロ、どっちも嘘ではないかと思いたくなる。ジャーナリストとしてきちんとウラを取った上で報道をしなければいけないのは基本中の基本だ。結局、そのレポーターはそれがきっかけでその世界から消えた。

今回もエアコン一つだけなら故障として対策しただろう。しかし同じ部屋の照明灯も故障といわれると、それは実は故障ではないかもしれない。1+1は2ではなく0になるケースは意外に多いって知るべきだわ。うむ。

2022年6月29日水曜日

テンション上昇

日常診療中に急にテンションが上がることがある。

下血患者の緊急大腸内視鏡をしていて憩室出血の出血源を見つけた時、うちの内視鏡スタッフによると「こてる先生のテンションが上がって急に元気になるのが分かる」んだそうだ。それはそうかも。今日の下血のケースも上行結腸に凝血がべったりとあって見ればドクドクと出血していた。まさしくそこだ!ですぐに止血処置に入り上手く止められた。毎回この日記でも内視鏡医冥利に尽きるなどと書いている。

そうだ、昨日はキスマンクリニックに紹介患者の検査結果を伝えに電話を掛けたところ、受付の女性が私と同姓であると分かって急にテンションが上がった。「え、何?キスマンクリニックのマ〇〇〇さんですか。私は青雲会病院のマ〇〇〇です」と一発かまし、「結婚してマ〇〇〇になったの」「いいえ」「ということは最初からマ〇〇〇かぁ。いい名字ですよねえ」など電話口で余談を続けるものだから周囲が少し呆れていたよ(⌒о⌒)。

また外来患者で初老の女性の名前が「奈子」と昭和20年代生まれにしては平成っぽい名前だったのでそこを話題にしてみたら、「そうなんですよー」と食いついて来た。「博多のアイドルグループHKTにも『奈子』って名前の子がいますよ」と教えると、「そうらしいですね」と知っていた。少しテンションが上がり、「なかなか時代を先取りした名前で、親のセンスを感じる」と言うと、「そうでもないんです」とのこと。「私は3番目の女子で上2人は漢字3文字で子が付く普通の名前だったんですが、呼ぶ時は2つ字で呼ぶんだから最初から2文字にする」と付けられた名前が「な子」だった。余りにもテキトーな名付けのせいで「何て読むの?」と聞かれることがしょっちゅうで、成人した後、家庭裁判所に漢字変更を申し入れたら一発でOKだった。そこでめでたく「奈子」になったというわけだ。だよねえ。せめて「なこ」にしてくれたら面倒なことにはなっていなかったろうに。

昼休みにシホねえNsからLINEメールに画像がたくさん送られて来た。「優しくて面白い大好きな彼氏です💝😍幸せ」と絵文字付きで新しい彼氏の紹介だった。へーえ。息子とのツーショットもあったから公認って感じ。今年始めに「いい人がいたらこてる先生とカールさんに紹介します」と書いていたからさほど驚きはしなかったな。いいねえ、テンションMAXで。

カールも飲み会制限も緩むらしいからまたシホねえNsといっしょに飲み会をしたいって言っていた。テンション上げて暑さも吹っ飛ばそうかい!

2022年6月28日火曜日

え、まだ6月なのに

ふるさと納税を利用して西伊豆の魚の干物をカールが取り寄せていた。以前も頼んで美味しかったのでまた利用したわけだ。それで朝からサバの塩焼きが出てきた。なかなか美味しい。それは良かったのだが、病院の昼食もサバの煮付けだった。被(かぶ)ったねぇ。たまに前の日の夕食がカレーで、翌朝も残りのカレー、すると病院昼食もカレーってことがある。ま、どんなに好きな食べ物でも被ってOKなのは三度までかな(笑)。

ええー?!もう梅雨が明けたって?ついこの間梅雨入りしたばかっしなのにー。確かに外は晴れだ。となると熱中症患者がしばらくは続くぞい。熱中症患者が一番多いのは体が暑さにまだ慣れていない梅雨明けの暑い7月なんだ(今年は6月末か)。

すると、キスマンクリニックから電話で「アルコール依存の初老男性が吐血しているらしくて救急経由でそちらで診て欲しい」との依頼があった。すわ、診断静脈瘤出血か胃潰瘍出血か。運ばれて救急外来で診察すると吐血患者という感じではない。どっちかと言ったら脱水症に思えた。おまけに血糖も16と低血糖もあった。すぐにブドウ糖注射後、点滴をして緊急内視鏡へ。内視鏡所見は専門用語でAGML(急性出血性胃粘膜病変)というびらん(ごく小さな浅い潰瘍)が多発し微出血している状態だった。通常吐血はしない。実際ティッシュに少し血が付いただけだった。それよりも家の中はクーラーはつけずにかなり暑い環境で昨日朝から食事が摂れず水分もコップ1杯しか飲めていなかったそうだ。熱中症といってよかったな。(結局、点滴だけですぐに元気になり、2日後の胃カメラではAGMLの所見はほぼ消えていた)

いやー、今年の夏は熱中症が多くなりそうだ。となると、救急搬送、発熱がある、コロナか、いや熱中症だってパターンが多々あるな。忙しい夏になりそうだわ。

2022年6月27日月曜日

カミキリ注意報

朝、内視鏡室に行くと、助手のウラコさんが近寄って来て「先生(私を見て)」という態度を取った。「うん?ええとどうしたのかな・・」と曖昧な返事をすると「うん、もう!」と少々おかんむりだった。

上に上げているゴーグルがなんだかキツネみたいだと言いたいのか、何か新しいメイクでもしたのかと思いきや、「もう・・髪をバサッと切ったのですよ」と言われてしまった。

あ〜〜来たよ、来たよ。女性は髪を切ったことに気づいてくれないと気分を害するんだ。私はそれでカールに何度も痛い目に遭っている。カールの場合は何の前触れもなく「髪切ったのよ!」と怒り出すんだもん。まあ10cmも短くしたらせめて「あ、髪切ったんだ」ぐらいは言わないと女性は大抵機嫌を損ねる。これは妻や恋人でなくてもいっしょだ。言うと、「(短くなって)おかしいでしょ」と謙遜するのだが「いやいやそんなことないよ」と言っておけば丸く収まる。一番良くないのはやはり気づかず無関心でやり過ごすことだ。

ウラコさんは職場でも数少なくなった私より年上女性職員なんだけど、その点に関してはやはり女性なのだった。男性職員、女性が髪を切ったことには敏感になろう。そして必ず一言声を掛けよう。そうしないと、それはカミナリ注意報より怖いことになるやもしれないのだ。

2022年6月26日日曜日

日曜は休み・・のはずが

昨日土曜はリアル麻雀をいつもの見せたまえDrの院長室でやっていた。夕方前、病院から電話があった。こんな場合、何か具合の悪い患者がいて指示を仰ぎたいか、緊急内視鏡が必要な患者が来たか、だいたいその2つくらいだ。だが違った。具合が悪かったのは非常勤で土曜夕方から日曜夕方まで日当直に来る予定のファストリバDrだった。なんでも嘔吐下痢になって仕事が出来る状態じゃないという。「(夕方からの)当直はどうなさいます?」と当直当番のチュンジョー君。どうもこうも「今オレは闘牌真っ最中じゃけん」なんて言えるわけもなく「ちょっと今日の夜は用事があって出来ない。誰か他のDrに当たってくれないか」と言い、さらに「私は明日の朝から夕方までの日直は出来るが」と付け加えた。せめて今夜を青雲常勤医で乗り切ってくれい。

しばらくしてまた電話があった。「今夜は合い言葉Drが出来るそうです。明日はこてる先生でよろしいですか」と聞くので「ああ、いいよ。でもファストリバDrが明朝、元気になって日直出来ると連絡あれば、午前8時までにまた私に連絡してくれないか」と付け加えた。少しでも日直しないで済む可能性は残して置きたい・・。

だが今朝午前7時半に「やはり、ファストリバDrはまだ調子が悪くて日直は休ませて欲しいとのことです」とチュンジョー君から連絡があり、まあしゃーないなと出かけた。午前途中までは意外にヒマだったけれど、昼前から救急患者が一人終われば次の救急依頼が来るパターンで怒濤の4連続救急車だった。起立性低血圧のケース、熱中症じみたケースもあり、野球少年の前額部打撲もあった。15時ごろ運ばれたの脳梗塞患者は夕方から脳外科のポンシンDrが当直だったので彼に引き継いでもらった。

そうそう、野球少年の時はちょうどTV見ていてメジャーリーグのエンゼルス対マリナーズで大谷の打席だった。救急外来から呼ばれたけれどせめて彼の打席を見終わってから・・と医局でねばっていたら、やったよ、ショーヘイオオタニ、ものすごい打球で140m以上飛んだ大ホームラン!!うほーとすぐに外来に降りて、少年に「今な、大谷がホームラン打ったぞ」と教えてやった。だが、少年は泣きべそかいてうんともすんとも。野球帽にユニフォーム着ていたけれどまだ10歳だって。CT検査までして「大丈夫、ただのたんこぶだ」と特に処置することもなく帰宅させた。いやー、大谷のホームランだけが今日一番ハッピーな瞬間だったのよねぇー。

帰宅して夕食後、TVの前に陣取り、録りだめビデオを見始めた。まずは土曜のPリーグを・・しかし結局誰が勝ったのか分からず、翌日未明に覚醒した時にはTVは民放のショッピング番組を延々とやっていたのだった。

2022年6月25日土曜日

ちやほやアロハ

この前、カールが沖縄に行った時、アロハシャツコーナーで「あ、これ可愛い!」と一目で気に入って買っておいたアロハを、今日初めて着て行った。カールに言わせれば、そのシャツは「ねえねえ、ここにいるわよ、あなたのお目当ては!」と自らカールに語りかけてきたんだという。「良い服ってたいていそうなのよ」と。ただ、そのアロハはトムとジェリーの絵をデザインしたもので、私は「そもそもこれはアロハか?」と質問したくらいだった。↓。

カールは「これはアロハ、間違いないの」と断じた。ふむ、これまでカールがいいといったものはたいてい評判が良く、特に看護師らの受けがいい。で、これを着て外来に行ったところ最近になくみんなから声を掛けられた。近づいて見ては「可愛いー」「トムとジェリー、私好きなの〜」など、普通のアロハを着た時と比べてすごい関心の寄せられ方だった。写真を撮るのが好きなマシだNsは写真を撮って私にLINEで送信してくれ、「また来週も着て来てね」とお気に入りの様子だった。

もし自分が選んでいたら絶対に買っていないタイプのアロハなんだが・・このあたりの見極めぶりは全く敵わない。さすがっ!

2022年6月24日金曜日

放射線女

金曜午前は外来担当で最初に子宮がん検診のスメア検査が数名ある。それが終わって本格的に外来に入るのだが、今日はいきなり「高齢男性の救急要請があります」と来た。金曜午前救急担当は本当は2年前に亡くなったピッピDrの担当だった。しかしその後は特に決めずに搬送患者の症状で誰かが受け持つことにしている。だいたいは内科が多いので私に振り分けられることが多い。

発熱があると聞いていたのでまずはコロナのPCR検査をしてから診察をすると指示して、スメア検査に行った。今日は3名でそれほど多くなく助かった。すぐに救急外来に戻り、採血や点滴、レントゲンなどの指示を出していたら、「また高齢男性の救急要請です」だと。廊下で動けなくなっているからだって?しやーない、受入れOKでこのあとしばらく救急外来に張り付けになった。その間、私の外来は当然ストップだ。内服処方のみで済む患者さんは各Drに振り分けられ、どうしてもという人だけ(たまに何時間でも待つという人もいる)待機してもらう。

結局その2人は私の担当で入院になった。その間、ちょっとイラついたのは「こてる先生に話しがしたいという電話が入っている」と連絡あり「何?」と尋ねると、ある30代女性からで名前を聞いてすぐに分かった。放射線女だ。すぐに「拒否してくれ。全くもう」と断った。

この人は当院では有名で、10年以上前から「私は大学生の時、大学の放射線回折装置で被爆して死にかけた。今もその症状で苦しんでいる」と訴え続けているのだ。おかしいと思いつつも最初のころはその訴えに応じて検査や診察をしたが特に目立つ異常はなく、しかも40シーベルトもの放射線を浴びたと訴えるので、これは本当におかしいと何度もその矛盾点を指摘してきたが全く埒(らち)があかなかった。40シーベルトの放射線を浴びると人は確実に死ぬ(致死量は7シーベルト)。なのに彼女はいろいろ症状を訴えるわりには元気そうに見える。

訴えに応じて紹介状を書いたこともあった。また、当院だけでなくあちこちの医療施設を受診しているようなのでこの日記を読んだ医療関係者の中には見当が付く人もいるかもしれない。最終的に私が付けた病名は「放射線被害妄想」だ。そしていくら説明しても何の効果もないので現在は診ないようにした。ともかく彼女の診察は1時間以上もかかり結果は何も変わらない、10年以上訴えていることが何も変わらないということは驚き呆れるほどだ。そういうことが何度も続き、ほかの患者の診察にも支障を来すようになったので、診療拒否は当然の経緯だった。

しかし彼女はあきらめない。受付の段階で「こてる先生への診察は出来ません」と断っているのだが、受付を通さず突然診察室に入って来て「放射線がどうのこうの」といきなり語りかけてきたりするので昨年は警察を呼んだこともあった。また逆に保健所から「おたくは何で患者さんの診察を拒否するのか」と質問が来たこともあり、震源はやはりその放射線女だった。今月はすでに電話で私への受診を希望の連絡が一度ならず来ており、こっちとしては、また始まった、不毛な時間で診察の邪魔をされたくないと当然拒否の姿勢だ。

昼前にはドック利用者でどうしてもこてる先生で胃カメラをという人が2名いたので担当日ではないが内視鏡室に出向いた。「済みませんねえ、わざわざお願いして」と言われれば「いえ、どうしたしまして」とスムーズに検査もしましょうというものだ。診療する側とされる側との信頼関係が取れることを医療用語で「ラポールが取れる」というがほとんどの患者さんやドック利用者との間にはラポールが取れている。これがないと診療は本当に難しくなる。

午後も16時近くなるとさすがに余裕が出てくる。診察室でのんびりしていると背後のドアが開いて、突然「先生、放射線に当たったっていう証拠の写真があるんです」との声がした。振り返ると・・あちゃー、放射線女だ。「何で入って来る!」診察の基本表もなく受付を通して入ってきたのではないのは明らかだ。他の職員も駆けつけ、すったもんだで「何を言っている!出て行け!」と私は大声で怒鳴った。そこまで言われれば普通の人は顔色が変わるものだが、彼女はほとんど応えない。ともかくも職員に手伝ってもらってその場は収まった。いやいや。

ただ今回は気になることを言っていた。「私は先生のせいで死にかけたんです」という。はあ?だが、「先生が紹介状に『妄想だ』と書いたせいでちゃんと診察してもらえなくて(死にかけた)」ということだそうだ。当院でも他のDrが診察したことがあるが一番話しを聴いて診察をしてきたのは私だ。だから放射線被害の証拠があったと言っては私に頼って来るのだ。他の先生はまともに対応してくれないかもな。すでに私も対応しなくなっているが、具合の悪いのが私のせいだと言うようになるとよもやの行動に出てくるかもしれない。ちょっと用心しなくては。

その後、女性は売店でなにやらお菓子の類いを買って食べていたがすぐに立ち去る気配がなかったそうだ。その後、どこかに潜んでいないか職員が検索してくれ、1時間ほどで「どこにもいない」との連絡があった。やれやれだ。彼女には当然精神科受診もしてもらったのだが有効な手立てはなかった。このような強固な妄想を持つ人間にはいったいどうしたらいいのでしょう😩。

2022年6月23日木曜日

勘違いDr

7月から内視鏡と外来を担当してくれるダヒロDrが挨拶に来た。内視鏡室や外来スタッフへ紹介していったが、私は「ダヒロDr、58歳です」と必ず付け加えた。いきなり年齢をバラしたのは、事前に「彼が今度来るよ」と言うとたいていのスタッフが「何歳なんですか」と聞き返してきたからだ。「ううむ、確か50代半ばは過ぎていると思うが・・」とやや曖昧な返事しか出来ないでいた。これでよし、と。
大学でいっしょに仕事をしていた後輩であり、長らく務めた鹿児島市内の病院を辞め、週4回青雲会病院に来てくれることになった。ちょうど彼が内視鏡室に来た時、私が大腸内視鏡をするタイミングだったのでその様子を見てもらい、その後電カルの使い方の簡単なレクチャー、仕事内容の大まかな確認などして17時から理事長室で可愛いんだ理事長やラブカメ先生らと面談をした。30分ほどで終わり、院内を理事長自ら紹介していき、最後は駐車場にまで来てしまった。そこで帰りがけの泌尿器科の合い言葉Drとすれ違い、「今度、月から木まで内科外来や内視鏡をしてくれるダヒロDrです。金曜日は来ませんけど」と紹介した。

合い言葉Drにはごく普通にそう言っただけだったのだが、彼はちょっと勘違いしたらしい。翌朝、少し深刻な顔をして「先生、青雲の勤務を制限されるおつもりなんですか?」と尋ねてきたのだ。は?という私の表情に「金曜日はもう来なくて月から木までの週4日勤務されるとか・・」とのことだったので、あはー、ダヒロDrの勤務をそのまま私の勤務と勘違いしていたんだと分かった。ちゃんと事情を話すとほっとした様子で「いやー、確かめて良かった。みんなに言いふらすとこでしたよ」と。

いやいや、合い言葉Drならぬ勘違いDrでしたな(笑)。

2022年6月22日水曜日

ニャン対策はデスクボード

ただいま、カールが不在なのでゲンちゃんが甘えてきて困る。なんてったってMacBookProの前に座って動かない。こてる日記はキーボードカチャカチャが命なのでこいつが陣取るとやりにくくてしょーがない。↓6月19日分の日記記載中にお邪魔ネコ。

それでオマルさんとの碁の検討に切り替えて時間を過ごすも甘えてまだ逃げない。
同じような悩みを抱えている人は多いらしく、その理由や対策グッズの紹介もいろんなサイトにあった。みんなも困ってるんだ。→https://petokoto.com/articles/3118↓

紹介サイトにあったように、キーボードカバーというのがあるとカールからも聞いていたが↓のようなものだという。

ふふ、このネコも可愛いねえ。だからパソコンの前から追い出せないのよねぇ。Amazonで2900円ほどか・・ちょっと買おうかなとも思ったが、いやいや待て、このカバーそのものが邪魔くさくなることも考えられる。そこそこの大きさだし。ま、後でカールと相談しよーか。

2022年6月21日火曜日

M2MacBookAirに決めた

この前書いたマイMacの次期ノートパソコンだが、今のところM2搭載MacBookAirにしようと思っている。デザインも新しいし薄いしもう一つの候補の14インチMacBookProよりも安いというのもいい。そんな中、スチョル内科からの帰りにアミュのMac販売店に寄って14インチMacBookProモデルを直接触ることが出来た。そこで思ったのが1.6kgが予想していたより重くないってこと。現13インチMacBookProが1.4kgだからそこまで感じないのか・・。USB-Cポート3つ付く点やSDカードポートがある点など引かれるものがある。しかしモデルの横にある値段表を見れば・・値段が最低でも30万円以上するし自分の希望スペックで勘定すると34万円にもなった。うわわ、今の自分にそこまでパソコンにつぎ込む必要があるのか。そう、考えれば20万円台で済むニューMacBookAirがやはり第一の選択肢だ。ただ、発表はあったものの発売はまだである。ちょっぴり待ち遠しいな。

午後は早帰りではあったが、夕方17時から病院の理事会があってそれには出席する必要があったので時間つぶしも兼ねて、老健「青雲荘」にいるオマルさんのところに行き、囲碁を打った。例の瀬越憲作氏の「中国定石」がまた出現し、私は対策どおりに打ったのだが、予想にない手を打たれ、結果はAIに後でかけてみると自分が悪い状勢ではなかったにも関わらず、「失敗したかも」という気持ちがあって無理手を連発、そこをしっかり咎められ大敗してしまった。はあ・・。これでトータル私の22勝21敗。追いつかれそうだ。

ところでAIを稼働させると13インチMacBookProはすごく熱を持つんだ。相当演算を繰り返しているのか次の展開図を示すにも10秒以上かかることがある。これが現MacBookProよりCPUの性能が格段にアップしたM2チップ搭載のMacBookAirではどのくらい短縮できるのか。うーん、やはり期待しちゃうゾ。

2022年6月20日月曜日

意見を聞く、意見を言わせる

昨日は日曜夕方からの当直だった。夜間に入院患者が転倒し頭部打撲後出血を来した。病室に診に行くと2cm以上にわたって挫創がある。これをステイプラーでカチカチと留め止血した。まあこれで大丈夫、と思ったが、舞妓はんNsが「頭部CTを撮った方がいいんじゃないでしょうか」と言ってきた。私は「ううむ、しなくても良さそうだが・・」と乗り気じゃなかったが「こんな(出血がひどかった)ケースではCTを撮っていますよ」と言うので「なら撮ろう」と指示を出した。青雲会病院では隔日で放射線技師が当番で泊まる決まりで、今夜は非番だと私は知っていた。それで、わざわざ呼び出すほどでは・・と最初は思ったのだ。

しかしー。呼び出して撮影した甲斐があった。外傷性の脳出血を起こしていたのだ。ひええ。

私はよく周囲の意見を聞く方である。日頃、転倒頭部打撲の患者さんをよく観ているのに「看護師ふぜいが医者に向かってー」なんて思っていると、痛いしっぺ返しを食らう。この患者さんは脳外科Drに連絡し、降圧剤、出血剤、脳浮腫予防の点滴など指示を出してもらった。それに今の医療はチーム医療だ。Dr自身が周囲が意見を言いやすい雰囲気を作っておく必要がある。「この先生に意見したら叱られそう」なんて看護師に思われているとそれが医療ミスにつながるのだ。

私単独の判断は間違いだったかもしれないがトータルでは間違いではなかった。それが大事ってことだな。うん。

2022年6月19日日曜日

「写真」の効用

スチョル先生のところへ内視鏡検査を頼まれ出水市まで出向いた。ちょうど当番日にも当たっていたところ、スチョル先生「以前と比べて当番日を受診する患者がガクンと減った。午前が終わろうとするのにたった3人だよ」と言う。コロナの影響なんだろう。少し具合が悪くても「行けばコロナ患者も来ているかもしれない」という気持ちが抑止力となって受診控えになっているとみる。ま、それだけ本来は休日受診しなくてもいい患者が多かったのでは。

今回はスチョル先生の2番目の兄のてげてげ先生が胃カメラを受けるために鹿児島から来ていた。「スチョルクリニックで受けるのは初めて」とのことだが、実は2年前は青雲会病院で私の担当で受けていた。「確かその時にクニンダDrとも会っているが」とてげてげ先生が覚えていて「確かにそうですよ」とMacBookProのアプリケーションソフト「写真」に入っている写真を見せた。すぐに写真を見せられるのは、先生の名前で検索した結果だった。撮った写真の人物はほぼ全てタグ付けしすぐに検索出来るようにしているからこそ出来る芸当だ。

で、その時は気づかなかったが、てげてげ先生、2年前とまったく同じシャツを着ていた。おそらく先生も意識していなかったとは思うが。上が2年前、下が今回。

私は年に1回の会合に行く時は必ず「写真」アプリを立ち上げ、前年の服装をチェックし同じ服を着ていかないようにしている。人間の志向というものは似たようなもので無意識に同じ服装を着ていくことがままある。それに対し参加した人は1年前とはいえ意外と覚えているものなのだ。特に同窓会、忘年会などは年に1回しか会わない人も多いので気を遣う。

写真を撮りまくり、自分でも面倒と思っているタグ付け。それなりの効用はある、とちょぴり思ったネ(笑)。

2022年6月18日土曜日

そこは散髪屋やサロンか

今日は朝から休みで、録りだめビデオを見たり、昼前には散髪(スピードカット原良店)に出かけたりした。

前回「ちょっと短めに」と頼んだら、担当がおっちゃんでこの人バリカンでじゃんじゃん刈りまくるタイプで、えらく短くなってカールに「やり過ぎ。ちょっと見た目、足りない人みたい」と言われてしまった。今回もそのおっちゃんだ。で、「ちょっとカットするくらいで・・」と頼んだ。すると、いつもはバリカンから刈り始めるのにハサミでちょんちょん丁寧にカットし始めた。バリカンももみあげを揃える時に使ったくらい。仕上がりはちょうどいいくらいになった。うーん、スピードカットも担当者が誰かで、長め、短めを言い分けないといけないな。おばちゃんの時は髪が残り過ぎてすぐに頭が邪魔くさくなった。彼女の時には少し短めに、おっちゃんの時には少し長めにと覚えておこう。

そのおばちゃんだが、年配の客と世間話をしながらカッティングしていた。客は昭和38年くらいに縁あって嫁をもらいその後子どもが出来て云々と語っていたら、おばちゃんは「私も子どもがいたら・・」と話していたので、年配客が「おや、結婚はしてないの?」「あはは、独身ですよ」「バツが付いているとか・・」「いいえ、付いてません」と縁がなかったのかタイミングが合わなかったのか独身のままということが判明した。へーえ。

以前は散髪屋とか床屋はそんな会話が当たり前だった。私も小学生から結婚式前日まで近所の「とりまる」という散髪屋にお世話になっていた。子どもながらそこのオヤジととりとめのない会話をしたものだった。4月17日にセンテラスや元実家周辺を散策した際に見たら、まだその散髪屋はあった。もっとも「サロンとりまる」という名前だったけれど。息子さんか誰かが継承してやっているのだろうか。最後にカットしてもらったのが33年前。あの時のおっちゃんがまだやっているとは思えない。

団地内のカッティングサロン「岩チャン倶楽部」がなくなり1200円のスピードカットに通うようになってちょうど3年になる。今日はなんだか久しぶりに「サロン」の雰囲気がスピードカット店にもあった。いつからこの手のカット店に通うになったのかとこてる日記を調べたら、あら、ぴったし3年前の6月18日だった。https://koteru-nikki-2015.blogspot.com/2019/06/blog-post_25.html

そこで一首。「その髪長いねと君が言ったから6月18日は散髪記念日」ハハ。

2022年6月17日金曜日

勉強会の効用

昨日、さつま川内市のしんどかどDrから「おつかれさまです。明日の勉強会は大丈夫ですか?」とLINE連絡が来たので「予習十分です。翌朝は土曜休みなので深夜の勉強も可能です」と返信していた。で、勉強会参加のみんなを待たすわけにもいかないので終業時間ぴったしに病院を出るつもりでいた。

しかし救急搬入依頼があり、当番のカクデンDrがすぐに行けないとのことで初期対応を頼まれた。ううむ、それならどうにか可能だが入院指示までとなると川内到着がかなり遅れてしまうが・・。ともかくも悩むヒマなく救急車はやって来る。発熱もあるとのことでまずはPCR検査をするよう指示した後、救急隊の病状報告の書類を確認したりしていた。ちょっと病院出発は遅れるぞ、とやきもきしていたが、終業時間前にはカクデンDrが来てくれ、引き継いでほぼぴったしに出ることが出来た。

川内へは蒲生へ向かい、祁答院、市比野、樋脇を通って行く。今の時期は日が長く田んぼやアジサイの花を見つつ気分の良いドライブといった感じだ。↓は信号待ちで撮った蒲生地区のたんぼ。ザ・田舎です。


18時半にはしんどかどクリニックに着き、さっそく勉強会が始まった。前回、前々回はしんどかどDrのレポート結果は良くなかったが、いつまでもそんなことはなく、逆に世抜きDrの成績が悪かった。ただ彼は時々鋭い質問を私に浴びせ、それは予想もつかないものだったので私は驚いたりした。しかし全般的に私は落ち着いて難題をこなし結果も一番良かった。領木Drは昼間、整形外科の手術がたくさんあったとかで多少疲れもあったようだ。長時間の勉強会はきついとのことで、みんな了承し、会は少し早めに終わった。

帰りは西回り九州道を使ったのだが、夜間工事があって市来インターより鹿児島までは通行禁止だった。しかたなく国道3号を下ることにした。そこでプリウスの速度設定を60km/hにして運転したら、ストップアンドゴーもないし、高速みたいにスピード出し過ぎもないせいか、燃費がどんどん伸びて26km/Lを楽に越えた。へーえ。日頃は鹿児島姶良間の高速通行がメインなので22km/L前後が多い。古くは自動車のカタログ燃費は「60km/h定地燃費」というのが表記されていて、たいてい実燃費より随分良い燃費だったものだ。最近はWLTC モードというのが使われていて、日本の走行実態も反映した国際調和排出ガス・燃費試験法の燃費値になるらしい。プリウスの燃費はカタログによると私のグレードでは30.8km/Lだ。国道を50、60km/Lで走ればそれくらいには近づくと思った。ちょっとしたハプニングで面白い経験も出来て、これも勉強会の効用だったかな(笑)。

2022年6月16日木曜日

リモート面談、あんた誰?

ERCPの2件が無事に終了し、ほっとした後、17時半から倍得る薬品とのリモート面談を行った。普通は鹿児島県内のMRとだけだが、今回は広島のおおばばMRともいっしょに行うということだ。実はこれ、以前も他社でしたことがある。ベロリンガーの名古屋に転勤になったタシケントMRと面談を鹿児島の同じボウリング仲間だったタナカッツMRがセッティングをしてくれたことがある。今回は倍得る薬品のオウムMRが麻雀仲間だったおおばばMRとのセッティングしてくれたのだ。

おおばばMRとは3年ほど前までリアルでもネットでも麻雀が共通の話題だった。最近麻雀の調子が良く、天鳳七段に上がったのを私も知っている。そうなんだが、画面に出てきたMRを見て「は?」となった。

「あんた、だれ?」この白髪頭の日焼けしたのがおおばばMR?


「そうですよ」とおおばばMR。「へーーえ」ちょうど3年半前の彼の写真が↓だ。


実はその頃もずっと髪を染めていたんだとか。いや、知らなかった。聞けば、2年前のコロナが始まった時に2ヶ月もずっと自宅でのリモート勤務だった。MR活動がほとんど出来ないし人と合わないんで髪も白いに任せていたらそのままで行こうとなったそうだ。サブアラドDrや腹出しDrにも見せようかと言ったら「ぜひ(見せて下さい)」ということで、LINEを通じて腹出しDrに送ると「誰だこれ❔俳優ですか?」との反応(笑)。「本人が先生に見せて欲しいと言ったので送りましたが・・なんと、倍得る薬品のおおばばMRの現在の姿です」には「嘘だろ‼️」とすぐには信じなかった。で、3年前のと比べて「確かにほくろの位置がいっしょだ」と納得していた。サブアラドDrは事前に私がおおばばMRとリモートすると教えていたので「どうにかおおばば君と分かった」と言っていたが、そうでなければ「いや分からんかったかも」とのことだった。

話題は白髪と麻雀がほとんどで、こっちが「何か薬の話しがあるんじゃないの」と聞かなければ話題にも出て来なかった。おおばばMRは天鳳でサブアラド六段が七段に上がったら「鳳凰卓で同卓し闘牌したい」との願望があるだって。ふむ、面白そうだ。ならばサブアラド六段には早くまた七段にもどってもらわないとな(上から目線)。

この後、おおばばMRとの通信が上手くいかない時があって「どうした」と尋ねると、なんと江田島から広島へ向かうフェリーからリモートしていたんだと。はあ・・。今の時代、通信網の整備ってすごいことになってますねー。それらも含め感心することしきりでしたわ。

2022年6月15日水曜日

超高齢者社会

肌が黄色くなっているとのことで施設入所の高齢女性が外来に来ているという。採血を先に指示した後、診察すると、なんと御年100歳。さすがに車椅子での来院だが、意外に元気そうで少し驚いた。でも採血データは良くないな。CTを撮ると総胆管がえらく拡張していた。胆管結石はなく腫瘍系の閉塞性黄疸だろう。すぐに入院手続きをして「明日ERCPをする」と家族に説明をした。

こんなケースが去年もあった。その人は99歳女性でやはり黄疸があり、ERCPをすると、十二指腸乳頭部の癌だった。根治は望めないので減黄のための金属ステントを入れて経過観察とした。そのおばあちゃん、まだ歩けるそうで、この前はマダニを付けたまま入院してきていた。それも2匹。家の中にじっとしているだけならマダニにも噛まれないだろうにねえ。家は木津志という姶良でも山の中の地域で、周辺にはサルやタヌキがよく出没しているという。長女が隣家にいるとはいえ独居とは・・まるで日本昔話の世界だ。

私の担当ではもう一人100歳の入院患者がいる。さすがにこの人は施設入所だ。体調はもどっていて、来週早々には退院の予定である。90歳以上の入院が多いと驚いていたのはちょっと以前の話、100歳前後も結構いらっしゃるのだ。

100歳まではいかないが、隣の老健のオマルさん90歳とは週に2、3回は囲碁の対戦を続けている。驚くことに少し前に失敗した隅での折衝(定石)を修正してきて私はそれにまんまとやられてしまった。オマルさんは老健で磁石碁盤を前に私との対戦を振り返ったり囲碁新聞を読んだりして毎日勉強をしている。これじゃボケるヒマはないわ。これで私の22勝19敗。石と石のぶつかり合いではやはりオマルさんに分がある。今夜はその対戦をパソコンの囲碁AIにかけてどの手が悪かったのかチェックしたりした。AIはいいわ。どの手が敗着だったのかはっきり教えてくれる(悪い手を打つと勝率がぐっと下がるんだ)。パソコンやネットを味方に付け、その点は還暦とはいえ若さがもの言うな。

え、さっき連絡があった救急車でまた来るのが100歳の女性だって?いったい100歳以上が何人いるんだ。ともかくも日本の超高齢者社会はすごいって話だよ。

2022年6月14日火曜日

事故渋滞遅刻落とし前

火曜の朝はいつもより早い。医局会があるからだ。で、いつものように午前8時40分には自宅を出たのだが、高速を走行中、姶良へと降りる下り坂に差し掛かったところで、車が渋滞をしていて嫌な予感がした。ほとんど車が動かない。こりゃ事故が起きたな。医局会にはもう間に合わない。デジカメで渋滞の様子を写真に撮った。

サブアラドDrからも電話が掛かってきた。「渋滞だよ。こてる先生はどこを走っている?」「私も(渋滞の)真っ最中です。先生は?」と尋ねると、いつもは私の方が遅れて走るのだが、今日は彼が1km以上後方だった。「あは、しばらくはダラダラ運転ですね。あ、事故現場が見えてきた。やっぱり、姶良インターに向かうあの下り坂ですよ」年に何回かは事故が起きる場所だ。
雨の中、軽自動車がスリップしたのだろう。写真では見えないが左前輪はグチャってやられていた。

結局、病院には40分近くも遅れて着いた。医局会はすでに終わっていた。それは仕方ないとして、人間ドック室に連絡すると、案の定、たつやましたDrもまだ到着していなかった。彼は非常勤で医局会には出ないので今頃渋滞の真ん中あたりだろう。今日は人間ドック利用者の内科診察当番だ、ここは私が代理でするしかない。

公然と医局会に出ずに済んだのはいいとして、そこはちゃんと落とし前がつくものなのよ、人生って。

2022年6月13日月曜日

新型M2MacBookAirか14インチMacBookProか

アップル社が来月にも高性能CPUのM2チップ搭載の新型MacBookAirを発売すると発表があった。現在私のMacBookPro13インチがキーボードとSSD容量に不安を抱える中このMacBookAirが狙い目かなと思った。デザインが一新され、性能もかつてのMacBookProと変わらないかそれより上回っている部分もある。↓。
ただ全てが良いかというといくつか気になる点もある。まずは大幅に値上がりしたということ。円安も影響もあり4万くらいは上昇した感じでこれはかなり痛い。それと外部インターフェイスが14インチMacBookProはSDカードスロットもあるしUSBーCも左右に付いていて使い勝手がいいがMacBookAirは左側にUSBーCが2つしかないというのもねぇ。かといってそれが付いている14インチMacBookProはこれまで私が使ってきたものの正常進化版と言えるが、重く、値段も30万を越えるものになってしまい、ちょっとなあである。病院内で常にMacBookProを持ち歩いている私には14インチの1.6kgは現在の1.4kgからしたら負担が大きい。↓。
その点MacBookAirは1.24kgというから魅力的だ。いやいやMacBookAirは冷却ファンが付いていない。2年前に熱暴走して13インチMacBookProが壊れた経験を持つ私はそこは少し不安がある(結局修理代に6万もかかった)。重さと値段を我慢して14インチMacBookProにすべきか・・。

で、結局すぐには結論を出さないことにした。現在のMacBookProも壊れかけているとはいえ使えているし、それにどうするか悩んでいる時間もまた楽しいのねよぇ。買ってしまったら少なくとも数年以上は「どうせ買わないから」ってなってしまうもん。

2022年6月12日日曜日

94なのにそれも頼むんかい

山形屋に夏用のパンツ(ズボン)を買いに行った。2階の紳士服売り場には年に数回は訪れる。今回はカールが「よく着ているベージュ以外の色を」とのことで薄いブルーとグレーが混ざったのをセレクトしてくれた。問題はサイズだ。健診の時はお腹を引っ込めて測定するところ、ここではわざと膨らませて測ってもらった。出来上がりで余裕がなくなるのが嫌で少し大きめサイズが好みなのだ。

すると店員さん「(ウエスト)94cmです」と言うではないか。へっ!そんなに?せいぜい88cm、どんなに大きくても91cm程度だろうと思っていたのに・・。かつては85cm以下のこともあった。体重が80kgからなかなか落ちてこないのはやはりそういうことか。

このあと昼食をとなったが、まだ午前11時前で食べるには少し早い。この前行ってみたセンテラスにまた行き、最上階の15階に行って「黒ノ壽」はどうかと見たが、開店は11時半からとのこと。展望テラスから階下を眺めると南側に「小金太ラーメンがあるね。行ってみる?」とカールが提案した。なるほど、聞いたことのある有名店だが私たちはない。この機会に行ってみようか。↓が小金太ラーメン。といってもよく分からないでしょう。

拡大して見ると↓。

小金太ラーメンは天文館公園が目の前の樋之口町にある店で、あらら、ここも11時半開店だった。でも「20分くらいなら待つか」と行列に並んだ。途中、去年なくなった同級生の店「清美軒」やこれも同級生の店「蜂楽饅頭」の前を通り、子どものころ何度か世話になった地蔵角交番をちょいと眺め、「無邪気」の白熊には小さな行列が出来ていて少し驚いたり、確かこのあたりに「このみや」という鳥の店があったはずだがと見れば今は「このみや不動産」になっていたり、それにタイヨー銀座店が60年近く前とほとんど変わってなかったりで驚きだった。千日町一帯は思い出と結びつき過ぎだ。このラーメン店も元の実家から歩いて2分程度、並んでいる間も眺めれば、角玉会館や中村さんちは一等地のビルのままで、今では取手市の市長になった藤井君ちはそのまま「フジイハイツ」になっていた。ただ、天文館公園は昭和40年代の様相とはまったく別物になっている。洗練され綺麗になった。日焼けした女の子が噴水の中を行ったり来たり遊んでいたのが可愛かったナ。

時間になり、みんないっせいに店内へ。私たちはチャーシューラーメンを頼んだ。それに付け加えて私はおにぎり1個とギョーザを1皿追加したが、カールは内心「ウエスト94cmとだぁと分かっているのに、これじゃダメだな」と思ったそうな。うむむ、ほんとは90cmないし、ラーメンだけじゃさびしいでしょ。それに初めての店だからさ、ギョーザも試してみたいしー・・。

豚骨スープにチャーシューがこれまたたくさんのっていた。確かに美味しいラーメンだ。でもチャーシューは公称94cmには少し多かったかな。次は普通の小金太ラーメンでご飯、ギョーザなしでもいいか。というのも、夕方19時になってもお腹がほとんど空かなかったのよ。「だからね」とどこかで誰かの声が聞こえたようだが、きっと空耳だったろう・・。

2022年6月11日土曜日

半荘に4回も上がった役とは

朝は休みのはずの土曜だったのに、病院から「1週間前に火事やねん病院から紹介され内視鏡をしてすぐに帰した患者さんがまた血を吐いた」とのことで、急遽、病院に出かけた。その患者さんは鎮痛剤の飲み過ぎが原因の胃潰瘍で私の出した指示を守ればそんなに再出血するはずもないと思っていたのにー。

1週間処方した内服薬はきちんと服用されていた。見れば意外に患者さんは元気そうだ。さっそく上部消化管内視鏡をやってみると・・うん?全然出血していないし、潰瘍も改善傾向だ。付いて来た看護師さんに尋ねるとせいぜい5ml程度の褐色に近い吐血だったそうで、私の診断は胃潰瘍出血ではない、採血結果も悪くなく「心配無用。帰院してOK」だった。やっぱり一度検査してまず大丈夫と帰しているから休日返上して再検査はするわな。ま、取り越し苦労で済んで良かったわ。

午後からはリアルの麻雀が予定されていて、事前に1ヶ月以上ぶりに半荘1回だけ天鳳をやってみた。東場でリーチ攻勢に困ってしまい迷ったあげく少しでも安全と思った9ピンが三色付きの一発に裏ドラも乗ってハネ満を計上してしまった。ラスがチラつく中、後半どうにかラス抜けしオーラスを迎え、ここでもかろうじて聴牌形をとり、数百点差で3位に逃れることが出来た。途中、クリックミスもするなどブランクの影響が出たが、まずはホッとした。

そのおかげか、リアル麻雀ではトップから始まりおおむねいい位置に付けていてずっとプラスの状態を続けられた。対してサブアラドDrは天鳳でも七段から六段に落ち、それも五段が近いポイントにまで落ちていて、調子の悪さがリアル麻雀にも出ていた。

4回目の半荘で少し珍しいことが続いた。なんと七対子を4回も上がったのだ。七対子は珍しくもないが1回の半荘で1回も上がれないこともあるし、上がれてもせいぜい2回くらいじゃないか。それが4回も上がれるなんて麻雀歴40年以上の私でも記憶がない。最初はやぶれかぶれのドラ単騎リーチでこれをツモってハネ満に仕上げた。

次は早い順目に赤5索待ちになったがもう少し良い待ちをとリーチはかけずに聴牌を変えていたら白を持って来てリーチ。これを見せたまえDrが手の内から降り打ちして6400点。トップ逆転した。
さらに断ヤオドラ1の七対子を聴牌するもサブアラドDrのリーチが来ていてとりあえず聴牌維持のつもりでいると当たり牌の2ピンをリーチのサブアラドが切ってくれこれまた6400点。
そしてまたサブアラドDrのリーチ攻勢に慎重に打ち回しているとリーチ宣言牌の8索で聴牌してすぐに腹出しDrが出してくれ3200点と聴牌したらすぐに上がれるという七対子祭りの様相を呈した。いずれも捨牌に七対子らしい不自然なところもなくこれはツイている、いや今日は七対子の神様に好かれていたってか。

夜まで打ってトータルでもトップ。サブアラドDrは沈み、これで今年のトータル成績も逆転した。ちょっと悔しそうだったな、サブアラド。まあまあ、今年はまだ半分に差し掛かったばかり。この2年不調だった見せたまえDrも今年は復調気配で自身のクリニックの出産取り扱いを3月末で止めたのが良い風に影響しているのかもしれない。まだまだ闘牌は続くよ・・。

2022年6月10日金曜日

イタリアンレストラン「肝付」

今日は結婚記念日で二人で歩いて食事に出かけた。行き先は団地にあるイタリアンレストラン「肝付」である。雨中、傘を差して夕食に出かけるというのは滅多にないことだ。さらに行き先の「肝付」は団地内にありながら二人とも初めてだった。

車を利用しなかったので私も久々にアルコールを飲むことにした。で、選んだのがスパークリングワインでこれは飲みやすく美味しかった。ただ1本750mlを二人で飲んだので帰宅してからが大変だった。私はそのまま寝込んでまうし、カールは頭痛がして少しきつかったそうだ。
料理はコースにはせず、アラカルトであれこれ頼んだ。シーザーサラダは本来は鉄板で温めながら食べるものなんだそうだ。動画で↓どうぞ。
黒毛和牛フィレ肉、オマール海老トマトクリームパスタ、牛タンシチューなど。どれも美味しかった。


オーナーシェフは店名どおり肝付さんという方で「というと、あの島津と戦国時代に戦った肝付氏の御子孫ですか」と尋ねると、やはりそうだった。「それで名前に『兼』の字が付きます」とのことで「私のところは分家ですけど、みんな兼が付くので同姓同名が多いんです」と笑っておられた。

料理の写真を撮ってそれをカールはチッチに送っていた。チーはイタリアンが好きなんで帰省したら今度は3人でまた来よう。ただ、運転しないからといってアルコールは飲まないか、控えめにだ。33年前、新婚旅行でカナダに着いて最初の夜、ビール1杯でひっくり返った苦い思い出をまた思い出したことだった。

2022年6月9日木曜日

切れ痔かな

非常勤外科Drから依頼の20代女性患者に大腸内視鏡を行った。↓以下参照。
肛門鏡まで行われていて、それは特に問題ないけれど、大腸の奥の方に所見がないとも限らず、本人も検査を希望とあれば内視鏡検査をするしかない。こういう若い患者さんの場合、懸念されるのが潰瘍性大腸炎だ。この病気は直腸から病変が始まるので内視鏡挿入直後におおよそ異常有りか無しかが分かる。見れば全く正常の粘膜でホッとした。
その後、盲腸まで観察し、スコープを抜きつつ観察するけれど、どこにも所見はなく正常だ。そのことを患者さんにも話しながら検査を続けた。下部大腸に来たころに「となれば、その出血は何が原因だったのか・・」直腸、肛門まで観察し「内視鏡所見では全くの正常です。ということは肛門粘膜がたまたま切れて出血した・・つまりは切れ痔かな」と語った。
その患者さんも安心して検査室を出た後だ。私は検査に付いていた秋の萩君、茶の里Ns、ハイダアイNsに向かって「みんなー分かってくれないのかナァー」と残念がった。何か、私の口調からして冗談めいたことを言ったようだとはみんなは気づいてくれたのだが、「患者さんの名前はユウキさんでしたからカナさんじゃないし・・」との返事だ。

「切れ痔(裂肛)」だったので「切れ痔かな」と言ったのよ。「いやー難しいです。全然気づきませんでしたぁ」と看護師ら。いちいち解説するのもヤボなんだがねぇ。

(注釈;切れ字とは句中または句末に用いて、句に曲折をもたせたり、特別に言い切る働きをしたりする語で「や」「かな」「けり」などの語がある)

2022年6月8日水曜日

「我が心のテレサ・テン」

朝、カールが庭を見て「やだ、バジルがやられている」とプランターを指さした。アナグマがあさったのか。土の下に何か実が成っていると思っての仕業に違いない。幸い、葉っぱは食べられていなかった。いやいや、しばらくはアナグマへの対策が必要とは、参ったわ。私は囲碁は打つけど将棋は指さないのにねぇ。


先週放送のNHKの「映像の世紀バタフライエフェクト」であった「我が心のテレサ・テン」を録画で見た。台湾生まれで一度も中国大陸を訪れていなかったテレサ・テンの歌が中国大陸の人民の心を深くとらえていた事実とテレサ・テン自身は台湾も中国本土も香港も関係はなく皆「中国人(チャイニーズ)だ」という態度を生涯貫いていたいう内容だった。少しだけ日本でのデビュー時の映像も出ていたが、多くの日本人がイメージするのは「つぐない」「愛人」「時の流れに身をまかせ」などの演歌系の歌手としてだろう。しかしそれ以前から彼女はアジア、中国語圏では幅広いジャンルの歌を歌える大スターだった。

番組では彼女の代表曲として「月亮代表我的心(日本語バージョンはなく『月が私の心を表している』と訳される)」が何度も登場した。これは個人的にもうれしかった。彼女の曲で私が一番好きな歌だからである。日本でヒットした曲も悪くはないがこの歌には全く敵わない。元々は彼女の曲ではないが1977年に彼女が歌ってから大ヒットした。私は彼女の有名な曲とは知らず、偶然ある韓ドラ(「四姉妹物語」2001MBC)の主題歌だったことで大好きになったのだ。その時の曲はテンポもやや速くポップなアレンジだったが、テレサ・テンの情感込めた歌い方も相当なものだ。密かにカセットで聴いていた中国の若者らが「こんな歌い方は聴いたことがない」そして「この歌を聴くまで自分たちが抑圧されているとは気づいていなかった」と驚いたそうだが、「愛」とは「毛沢東」や「共産党」がらみを愛することしか知らなかった時代故に驚きまた深く心に染みたということだそうだ。
テレサ・テンは生涯、中国本国が自由化するのを願っていた。天安門で学生らのデモが起きていた頃に、香港在住だった彼女は香港での集会で学生支援の歌も披露している。しかし33年前の6月4日に天安門事件が起きてしまう。そのせいで大陸で翌年予定されていたコンサート開催は不可能になった。彼女の両親は中国河北省出身の戦後台湾に移った外省人で彼女はぜひともルーツである大陸で歌いたかったはずだ。

今、中国は専制主義の国だ。中国の憲法によると「共産党の指導の元に」全てが動くと明言され、それに反すれば刑務所行きかもしくは・・である。だがいずれは崩壊するはず。10年、100年かかろうが自由を抑圧する社会がずっと存続するはずもない。そして、かつてのように禁止されてもテレサ・テンの歌はずっと民衆に聴かれ、歌われ続けるだろう。

2022年6月7日火曜日

それはハクビシンだったか、いや

夜の20時半頃だった。カールが庭に面した網戸から外を見ていて、ハッと驚いたようにつぶやいた。

「あ、ハクビシンがいる」

なにー!私も慌てて網戸から外をのぞくとロッジと庭の間にタヌキのようなものがいて、顔の正中に白い帯が通っている。おそらくハクビシンだ。何かごそごそと音がするのでカールは外を見ていたのだった。

すぐにデジカメを取ってフラッシュをオンにしてシャッターを押した。ところが写ったのは反射した網戸だけで全く写っていない。こりゃいかんと網戸を開けて何枚か撮影した。だがー・・。

「あっ、ゲンちゃん!!」

完全家ネコのゲンちゃんが外に飛び出したのだ。まずい!カールに「あーあ」と言われ、私も「しまったぁ」ゲンちゃんを家の中に戻すのに以前かなり苦労したことを思い出した。

そのゲンちゃん、ロッジから庭に向かってものすごいうなり声を上げた。ハクビシンを威嚇している。庭にも向かって縄張りを侵す外敵相手に野生を取り戻したかのようだった。カールが連れ戻そうとするが興奮したゲンちゃんはすぐには捕まらなかった。数分してようやく抱っこ出来て、家中に連れ戻し、ほっとできた。ゲンちゃん、しばらくは外への警戒感を緩めていなかったネ。

トータルで5、6分の騒動だった。で、デジカメ写真を再生してみて驚いた。撮影失敗したと思っていたが、ハクビシンと思われる姿が撮れていたのだ。

最近、庭やゴミ出し場所などを荒らしていたのはこいつだったのだ。カールはさっそくバンブックさん(6月2日日記参照)に証拠写真をスマホで転送していた。こやつはまた出没するな。ネットで画像を調べてみると・・どうもハクビシンにしては白模様が弱い。それに耳の形がアナグマに似ている。こいつはアナグマかっ。↓がアナグマ。これにそっくりだ。

後日、カールが県に駆除してもらえないかと相談したのだが、農家で生計を立てていて荒らされて困っているなら対応もするが、我が家のケースでは出来ないとのことだ。ううむ、どうするべ・・。