2020年8月31日月曜日

パク・ハンビョルは整形か

 昨日「ファンタスティック・カップル」を1週間ちょうどで見終わった。三度目になるというのに鉄板の面白さだった。ところが全16話中の15話目では記憶をとりもどしたアンナが本来のセレブと数ヶ月過ごしたナ・サンシルとのギャップに涙するシーンがある(コックの用意したジャージャー麺を一口口に付けただけで「あの味じゃない」と涙を流す)。私も思わずじーんと来た。このあたりがただのドタバタコメディーではないこの作品の魅力でもあった。

舞台が南海島(ナメ)から一歩も出ず、悪人も出てこない設定でよくぞここまで面白く飽きさせずに作れたものだ。唯一悪人キャラらしいのはチャン・チョルスの元カノのオ・ユギョンだが現実的な娘の行動パターンであってイヤになるほどではない。それよりも見ようによっては主人公より若くて美人である。パク・ハンビョルという女優でこの作品以降主役、準主役を張るようになっていたはずだが、残念なことに見る機会がなかった。
すると昨年たまたま付けていたBSの韓ドラ番組で「奥様はサイボーグ」という聞いたこともないドラマでサイボーグ役で出ているのを見かけた。ファンカから10年は経っていてすぐには彼女とは気づかなかった。
それでパク・ハンビョルつながりで今度は「奥様はサイボーグ」(2017:MBC)を見ることにした。全12話という韓ドラとしては短い話数で気軽に見られるもいい。意外に面白くてなんと2日目にして8話まで見てしまった。韓ドラ雑誌でもほとんど触れられていないこんな小品でも私にとっては今話題作の「サイコだけど大丈夫」よりはるかに面白い。侮れないナ韓ドラ。

ところでパク・ハンビョル、どうしてもファンカとサイボーグとでは顔の印象が違っていて、まあ韓国だから美容整形はしているのだろうが気になって動画から写真にして比較してみた。(上がファンカ、下がサイボーグ)

上まぶたの根元が広がっているのが明らかだ。これだけでずいぶん印象が違って見える。どちらが美人かといえばやはり処理後の方だ。でも下まぶたにわずかなたるみがあり年齢を感じさせる。それと気づいたのが下まぶたにあるわずか1mmほどの脂肪点のようなもの(矢印参照)。これをみてパク・ハンビョルその人だと確信できた(笑)。

彼女は若い頃から美人で有名で(当時「オルチャン」と言われていた)だいぶ経ってからTV番組で「目を少し・・」とちゃんと整形告白していた。ふんふん。そして「奥様はサイボーグ」撮影終了後に実は妊娠4ヶ月で一般人男性と入籍していたと告白した。ただその「一般人」男性が有名人の売春斡旋をしたとの罪で昨年問題になっていた。女優生命の危機かと思われたが去年も「悲しいとき愛する(MBC)」というドラマで主人公を演じていた。本人の問題ではないのでそっとして欲しいね。その「悲しいとき愛する」ってドラマだが日本のドラマ「美しい人」(1999年TBS)のリメイクで夫のDVから逃れるために顔を整形する女性の話だった。ふふ・・。

2020年8月30日日曜日

チーム医療ですよ

 麻雀で負けた翌日は久しぶりに日曜日直業務があった。うん、これも負けた罰や。ただそんなに急患は来なくてバタバタはしなかった。

そんな中にも重症患者は一人いて、応答がおかしいとのことで運ばれ血糖が600もある高齢女性だった。糖尿病と脱水が合併したケースでお年寄りにはよくある病状と判断し、点滴とインスリンを開始したのだが、「病棟内を動き回っている」との報告があり、看護師から「脳梗塞かもしれません、CTかMRIを撮ったほうがいいのでは」と言われた。四肢麻痺がないのがひっかかるが、こういう時のスタッフの意見は無視しない方ががいい。放射線技師もいたのですぐに頭部CTを指示し、技師から「CTでははっきりした所見はないがMRIまで検査した方がいい」とアドバイスされ即OKした。

結果、左の皮質梗塞、やはり脳梗塞だったのだ。MRIですぐにそれと分かる所見があった。

その治療だが、あと1時間もすれば当直引き継ぎで脳外科のポンシンDrが来る。彼に任せよう。いやはやこの患者さん、診察当初は受け答えも出来、麻痺もないため脳梗塞以外の病状を私は考えていた。医師はリーダーであるべきだが独断独走はいけない。チーム医療の大切さを改めて痛感したネ。

2020年8月29日土曜日

チグハグ、それが実力

 最近は夜の9時10時には寝入ってしまい、明け方に目が醒めそのままうだうだと過ごすことが多くなった。あの夜型の典型だった私が朝方生活をしているのだ。といっても自ら寝入るのは嫌いで床寝してTV見つつ寝てしまうパターンだ。先に寝てしまうのでカールが照明を消してくれているのは有り難い。

今朝は5時過ぎにネット麻雀を打ち始めた。午後には3週間ぶりにリアル麻雀の約束がある。天鳳は絶不調でついに六段の持ちポイントが0になりあと1回でもラスを引けば五段降段という立ち位置だった。しかしその半荘、どうにか好調で推移しラス前になって3万4千ほどのトップ目だった。中盤に白と2ピンのシャンポン待ちになった。ドラが1枚あり白で上がれば2600点の普通の手だ。ここはダマ聴牌を選択した。しかし2巡が過ぎ、気が変わってリーチを掛けた。これで高め5200点の手になった。これを上がれば次局オーラスはトップの確率が高いだろう・・と。

だが、ネット麻雀天鳳ではやはりここはダマを選択する場面だった。最初はそう思っていたはずだ。ダントツというわけでないし、ルール上、トップ取るよりラスに落ちる可能性を危惧しないといけなかったのだ。案の定というか1万点台のラス目から追っかけリーチがかかって来てそれに放銃。それがなんとハネマン。2万2千点ほどになり数百点差でラスになった。オーラス、3位が上がって絵に描いたようにラスで終わった。五段降段である。チーン。

アンラッキーではすまされない。例えハネマンを振ってもリーチ棒千点を出していなければ少なくともラスは免れていた。欲をかいてトップを狙ったがためにビリっけつ、そして降段の憂き目に遭ったのだ。すなわちそれが実力ということ。

午後からのリアルでは4半荘目まではトップ1回がありどうにかこらえていた。しかしその後はじり貧。十分に警戒すべき場面で無理に突っ込んで満貫、ハネマンを打ち込み、リーチすべき場面でビビってオリてしまったりとどうにもチグハグ。久々に負け麻雀となった。私のミスをうまく拾った見せたまえDrが5ヶ月ぶりに大勝ちした。うーん、最近は麻雀への情熱が低下していたし成績も最悪だった。私の場合はネット麻雀の調子と連動するようだ。サブアラドDrはネットでは一時七段昇段したものの2週間もしないうちに六段降段したばかりだったのにリアルではどうにか勝ち組に回っていた。彼の場合はあまり関係しないみたい。

チグハグ麻雀は負け麻雀。それが分かっていてきちんと打てないのはまだまだ弱いから。自分のジツリキを思い知らされた1日だった。

2020年8月28日金曜日

「この病気の有名人は誰?」

 夕方近くになってのネット情報で「安倍首相辞任の意向」とあった。数日前に本日夕方に会見を行うと報道があって何か普通ではないなと思っていた。10日ほど前の慶応大病院への検査受診もマスコミの扱いが普段とは違い首相の健康不安説が流れていたのでもしやと思っていたら本当だったんだ。その会見は見るヒマがなかったが、以前からの持病の潰瘍性大腸炎が悪化して辞任をするとのことだ。それは私にとってちょっと残念なことだった。

というのも、私が行う診療で安倍さんをかなり使わせてもらっていたんだ。潰瘍性大腸炎の患者さん、特に初めてそう診断された人にそんなに心配しないでという意味で「この病気の有名人がいますが誰だか分かりますか」とよく質問していた。しかし「安倍総理ですか」と答えた人はいなかった。第一次安倍内閣を辞任したときにこの病気のせいもあったと報じられていたから知られているかと思ったら一般の人にはそうではなかった。そこで私は「この病気になっても一国の総理大臣を何年も勤め上げられるんです」と励ましていた。難病指定で完治しづらい病気であっても実際には軽症で過ごす人が多く、最近はあまりの患者増加ぶり(難病指定の中では一番多い)に直腸が侵される程度の病態では申請しても認められなくなっている。つい最近も動揺していた患者にこの話をし、病気に対し前向きに対処していくことで納得してもらっていた。

こうした有名人のモデルケースは患者さんには結構効果があるんだ。長らく青雲会病院の非常勤をしてもらっていた循環器内科の田原坂Drは「長嶋さんにはずいぶんお世話になったー」と語っていた。どういうことかというと、血栓が脳の血管に飛んで脳梗塞を起こした長嶋茂雄さんを例に出し「だからそれを防ぐには抗血栓薬を飲んだ方がいいんです」と言うとほとんどの患者が素直に応じてくれたそうだ。治療効果がどうのエビデンスがどうのと説明するよりずっと効果的だったと述懐していた。私も潰瘍性大腸炎が難病指定だと説明すると不安がる人が多いので必ず安倍さんを例に出していたのだが・・。

これからは患者さんに本日のタイトルのような質問はしにくくなった。しかし安倍さんには病状悪化をまた克服してこの病気で苦しんでいる人たちに勇気と安心を与えられるよう願う。お疲れ様でした。

2020年8月27日木曜日

「植物に学ぶ生存戦略4 話す人 山田孝之」オオバコ編

昨夜、NHK教育の「植物に学ぶ生存戦略4 話す人 山田孝之」をカールと見た。相変わらずシュールでバカバカしい中にも真面目な植物の生き残り戦略を解説していた。今回は山田がアシスタントの林田理沙アナへのラブモーションがあからさまで、解説する態度や例え話でしょっちゅうモーションをかけるがことごとくピシッと否定する林田アナという構図だった。

今回取り上げた植物は「オオバコ」「ハラン」「シロツメクサ」。

オオバコは敢えて人間や動物に踏まれる場所に生息し、本来なら競合するであろう他の植物と競合しないという生存戦略を立てていることを解説するための例えとして55才のスキンヘッドの会社員男性を呼んでいた。これなんかひげ面を何人も揃えた第2回のパターンの逆だな。そういえば山田も第3回まで伸ばし続けていた髭をきれいに剃っていた。出だしはもぐらたたきに扮したオジさんの頭を林田アナにピコピコハンマーで頭を叩かせるなど不思議さ満開で、それがなぜオオバコの解説につながるのか、続けて見ざるを得ない。そして思いがけなく曲が流れる。レットイットビーだ。「あるがままを受け入れる」オオバコの生き方を言っているのだと。
オオバコのように運命を受け入れた人たちの例として、白い歯の新庄剛志、貝殻の水着の武田久美子とよく分からん例えが続き、最後に安倍総理の絵が出て何の運命や?といぶかる視聴者に・・
ぶふふーっ。思わず笑ったが運命を受け入れる対象がどれも意味不明すぎる。そのスキンヘッドのオジさんは、家族のために会社にしがみついている55才で番組に出るためにふさふさの髪を気持ちよく叩かれるためにスキンヘッドにしたという覚悟を示したとか。
当初驚いた家族だったが気持ちよく送り出してあげたそうで、
このエピソードをもって山田はじっと林田アナを見つめ、
と語りかけ、「私と家族になりましょうよ」という思惑を感じさせたのもつかの間、
と何事もなかったのように終わらせてしまう林田アナであった。

いやはや、この調子でこてる日記を書いていたらいつまでも終わらない。今回はとりあえずオオバコ編のみにする。次はいきなり山田ではなく岡田将生が登場しこれまた林田アナだけでなく視聴者を戸惑わせていた。第3回の第2章ジュディ・オング同様大物ゲスト枠なんかなこれは。今日は写真だけですみません、終わります。

2020年8月26日水曜日

「60本です」

 ある40才代男性の診察。その人は健診で異常指摘あり「中性脂肪が高い」ことを気にしていた。採血をし直したら確かに高かったが「健診の時はもっと高かった」という。中性脂肪は前日の食事の影響を受けやすく「昨夜は食事を抜いて来ました」というから納得のいく数値ではあった。でもそれより糖尿病の重要な数値であるHbA1cが正常域ぎりぎりで肥満体型でもあったので「今後糖尿病になりそうで減量する必要がありますよ。そもそもなんで糖尿病や高脂血症や高血圧がいけないか知ってます?」と尋ねた。少し戸惑っていたので質問を変えて「体の中のどこが悪くなるかってことですよ」と言ったがスパッと正解を言える人は少ない。

答えは「血管」である。よく聞く「動脈硬化」だ。「人は血管から老いる」ともよく言われる。40代くらいまでは多少の無茶や不摂生をしても動脈硬化からくる脳梗塞、心筋梗塞、腎不全などで亡くなったりはあまりない。しかしこの時から動脈硬化予防をしっかりやった人とそうでない人とでは10年後20年後確実に差が付く。極端な場合50才前後で急死する人も出てくる。「糖尿病、高脂血症、高血圧、肥満は動脈硬化の危険因子だから・・」と言いかけ私はハッと気づいて質問し直した。「もう一つ大事な危険因子がありました。あなた、タバコ吸っています?」「吸ってます」「1日何本くらい」その患者は悪びれることなくこう答えた。

「60本です」

ぶっ飛んだね。中性脂肪だの採血結果だの心配する前にやるべきことがあるやろ。喫煙は先の4つにも劣らない危険因子だ。1日20本でさえそうなのに60本とは今時聞いたこともないくらいのスモーカーぶりだ。「1日20本くらいならだめですか」という患者に対し私は無理を承知で「1本も吸わない完全禁煙を勧める」と言った。アルコール依存患者と同じで「コップ1杯くらいなら」は無制限と同じ結果になる。覚醒剤依存患者に「覚醒剤の注射1本ならいいんじゃない」と言っているのと同じだから。ならば「禁煙治療を受けたい」と言うので確かシマッチ院長がそれをやろうと言っていたのを思い出し院内紹介をしようとした。しかし看護師に尋ねるとまだ始動していないとのこと。この禁煙治療、行うための国が言ってくる施設基準がうるさくて簡単には始められないのだった。

5つの危険因子の中で患者本人が確実に消し去ることの出来る治療法は「禁煙」だ。その方法はいろいろあるだろうがまずは必要性を自覚してもらうことが先決。今日の指導はそこにつきる。いやはやそれにしても1日60本とな。看護師が言っていた。「あの人、採血を待っている間、病院の外に出て吸っていたそうですよ」先が思いやられるわ・・。

2020年8月25日火曜日

正しいマスクの着け方

 内視鏡室に着いて検査前の準備をしていると、マスクばばあことウラコさんが「こてる先生、マスクがウラになっていますよ」と注意してきた。私は「え?そんなはずはない」と抵抗した。しかしウラコさんは「いや違います」と譲らない。私はゴムの着け具合でちゃんと表を前にしていると思っていた。ところがウラコさんは「TVで専門の先生がちゃんと説明していましたよ」とその理由を示したのだ。

マスクは前面のシワの溝がゴミやウイルスが溜まらないないように下を向くように作られているそうだ。私のマスクの黄色矢印はへこみになっていて良くないのだと。

ウラコさんの着けているマスクでは溝がちゃんと下向きになっている。


で、ゴムの止めの付け位置だが、外側にくるのと内側にくるのとがあってこのマスクはわざと外側に止められている。その方がより皮膚にマスクが密着しやすいということのようだが、本来隠すべき止め位置がさらされていて感覚的にはつい逆ではないかと思ってしまう。実際内側にあるマスクもあって↓のコッパマNsのは内側に止められている。

いずれにせよ、溝が下を向くように着けるのが正しいというのは確かなようだ。恥ずかしながら正しいマスクの着け方を知らなかったのは私でしたわ。いやー、勉強になりました。

2020年8月24日月曜日

13年ぶりにまたあの作品を見始めた

昨日、韓ドラ最新作の「サイコだけど大丈夫」をようやく見終わった。ようやくというのはたった16話なのに3週間もかかったからだ。Netflixでは今でも総合2位と「愛の不時着」についで人気があり、好きな俳優キム・スヒョンも出ているのだが、続きをどうしても見たいとはならなかった。韓ドラはハマれば夜更かししてでも続きを見たくなるのが常なのに。そんなわけで私の採点では7点にした。ただ私がこれまで7点評価をつけた作品には「バリでの出来事(2004)」「フルハウス(2004)」「魔王(2007)」「赤と黒(2010)」「キルミー・ヒルミー(2015)」「麗(2016)」など熱狂的なファンがいる作品が多い。無難で一般的な8点の作品群より面白いかもしれない。

3週間、他の作品を見られなかったので今度見るのはハマれる作品にしたいと、NetflixやUーNEXTで物色し始めた。その中で2018年の現代ドラマ「ミスティ」と若者時代劇で以前からしょっちゅうその名を聞く「トキメキ☆成均館スキャンダル(2010)」をチョイスした。どちらも出だしを見始めたのだが、物色していている最中にUーNEXTで私の大好きな「ファンタスティック・カップル(2006)」の配信が始まっているのに気がついた。この作品、これまでも何回か話題にしてきて採点は10点満点である(今まで見てきた127作品中10点は6作品しかない)。さほど好まないラブコメディーなののにこれまで2回通しでDVD鑑賞している。ネット配信は無論初めてなのでちょっと出だしを見てみたのだが・・。

もう3度目なのにまた見入ってしまった。そして先の2作品よりもこっちを見てみたいと思った。やはり面白いんだ。主人公ハン・イェスル扮するチョ・アンナ(のちにナ・サンシル)のキャラクターが抜群にイケてる。傍若無人、わがまま、高ビーで超セレブなキャラ。しかし水難事故で記憶喪失に陥る。その直前に偶然出会いひどい目に遭わされたオ・ジホ扮するチャン・チョルスが彼女に復讐しようと自宅に連れ帰り家政婦扱いするというシチュエーションでドタバタコメディーなのだが、今では大御所脚本家ホン・ジョンウン、ホン・ミラン姉妹(他の有名作品は「美男ですね」など)が書いただけあって後半は切なさ、胸キュン度が前面に出てきて一筋縄ではいかない面白さがある。アメリカの映画「潮風のいたずら」を元に作られたドラマで私はこの映画もDVDで見てみたほどだ。この年放送した局のMBCでは「朱蒙」「宮」など、より視聴率が良かった作品があったが、ハン・イェスルとオ・ジホが圧倒的な差でベスト・カップル賞を取ったのも十分に肯ける。

で、あっという間に1話を見終わり当然2話も見たくなった。ここに至ってまた「ファンタスティック・カップル」を一周することにした。面白いかどうか分からない新作より久しぶりに見る10点作品の方がいいわ。(↓左がセレブの時のハン・イェスル、右が記憶喪失でダサい格好をさせられたハン・イェスル)
↓初めて食べたジャージャー麺が気に入った彼女。
このドラマのおかげで中華料理店ではジャージャー麺の売り上げが一気に伸びたとか。

流行語ともなった主人公の口癖「コラジハゴ(ヌ)ン」(あのひどいざまは何だ、あのざまを見ろ、このざまと来たらの意味)を言うシーンも今回はよく聞き取れた。コメディのいいところはストーリーは分かっていてもシーンそのものを笑えるので見ていられる。
(↓は出会いの雨中スローモーションシーン。スコップでほおを殴り倒すハン・イェスル)
(↓愛猫を売りに出された仕返しにオ・ジホの愛犬を盗み出すハン・イェスル)

上の写真ともに第1話に出てくるシーンで画面からも面白さが伝わって来るだろう。この作品に一番貢献したのは何と言っても主人公ハン・イェスルでその後彼女が一気に主役に抜擢されるようになったのも当然だった。彼女はこの作品を「命の恩人」とさえ語っている。それゆえ、この作品の主人公ほどのハマリ役には出会っていないのはしょうがないのかも。

「ファンタスティック・カップル」はネットでは現在UーNEXTのほかにFOD、Rakuten TVでも配信されている。意外に知られていないこの作品、ぜひ見て欲しい。そういえばシホねえNsにDVDを貸して彼女の子どもが好きで何度も見ていたって言っていたっけ。見たい人にDVDをまた貸してあげたいが、なぜか第1巻(1話2話)が見つからない。どこ行ったんだー?!

2020年8月23日日曜日

ニセ医療のNGフレーズ、NGワード

 昨日の南日本新聞に「県内サル被害相次ぐ」とあり「姶良で生徒かまれけが」と続いていた。おおこれは8月11日の日記で私が見かけたサルが犯人の可能性もある。私が見かけたくらいだから地域住民に被害が出てもおかしくはない。あの時、よほど降車して動画を撮ろうとも思ったが何をされるか分からないと考え直してとどまって正解だったわ。


インチキ医療の話題をこの前からしているが、手かざし、気功の類いでニセ医療を行う医師もいてそれを信じてしまった患者らから結構な額の治療費と称するお金を巻き上げているケースがあるようだ。この場合、行為を行っている医師そのものが気功の類いを信じているからやっかいだ。医師以外のものがそれをやって「体に効く」と宣伝もしくは治療行為をやると違法になるが医師の場合許容範囲になるらしい。中には医師が宗教の宗主まがいの行動で財産をも取り込むような場合(いわゆるカルト化)もあり、それを知った子供らが訴えて取り戻そうと泥々裁判になっているとか、医師として恥ずかしい限りだ。

朝礼でもしゃべった対策の一つに腫瘍内科医の勝俣範之さんが紹介した3つのポイントがある。
上の3つがそろっていれば間違いなくニセ医療で一つでも十分に疑われるとのことだ。でも、がんと宣告されこころのパワーが低下している人は「免疫細胞療法」や「ビタミンC療法」などころりと信じてしまいそうだ。私もホームページで読んでみたがうまいこと言っているもん。この他にも疑うべきキーワードがある。「副作用がない」「免疫力アップ」「天然の」そして「絶対」である。医師たるもの「絶対」という言葉はうかつに使えないものだ。試験管での反応と人の反応は違う。きっと治るはずと内心思っていても絶対に治るとは言えないケースが多々あることはまともな医師なら身にしみて分かっている。それをホームページなどでいとも簡単に「絶対治る」使っているとなるとまずは疑った方がいい。「副作用がない」も同様のケースでそんな薬や健康食品などない。また「免疫を高める」はニセ医療者たちが好んで使うフレーズだ。そして与える品は「天然の」恵みがギュッと詰まった素晴らしい製品だってこともネ。

以上のNGフレーズ、NGワードに気をつけてネットの医療情報は見ていこう。ニセ医療でムダな時間と貴重なお金、そして大事な命を失わないために。

2020年8月22日土曜日

じゃんじゃん攻撃

 土曜午前は外来業務だった。毎回担当看護師が変わるが、最近そのたびにやっていることがある。それは「はい、じゃんじゃん攻撃」。青雲会病院では診察に呼び出す時に患者さんの名前は言わない。カルテ番号で呼ぶ。ここ10数年の個人情報保護法の影響でこうしたやり方が一般的になっている。それはいいとして、看護師さんが「カルテ番号、XX番の方、4番診察室へお入り下さいませ」と呼んでくれる時に、私が「はい、じゃんじゃん」とか「はい、どんどん」「あ、どっこい」「はい、よいしょ」「あ、よっこい」などとかけ声を掛けるのだ。するとかしこまって呼び出ししている彼女らは吹き出しそうになるのをこらえるのだが、たまに笑って呼び出してしまう。そこで私、「ちゃんと言わないか」とお叱りの言葉を掛けるのだ。この掛け声、岩手のわんこそばのお姉さん方の独特の掛け声でフジTV系のドッキリGPによく出てくるのを真似したものだ。なんか可笑しいのよねえ。ドッキリGP動画は→https://www.youtube.com/watch?v=g-dz_hqN-34

西友Nsは私の顔を見ないようにして呼び出しするし、まっちんNsはふくれ顔になるし、ダブロックNsは「うんもう」とあきれる。ハイダアイNsは二度やって二度も笑ってしまい対策がなっていない。今日はベテランのエンドグッドNsで彼女はどうにかこらえ、笑わなかった。えらい!

そんな面白いわんこそばの掛け声も最近はコロナの影響でやり方を少々変えないといけなくなったらしい。朝日新聞の記事によると「6月19日に移動自粛が全面解除されたのに合わせて、多くの店では感染対策を取りながら、提供を再開した。盛岡市の老舗「東家」では、給仕が客のそばでテンポ良くそばをおわんに盛っていたスタイルから、離れた場所から客が手を伸ばして入れてもらう方法に変更。「じゃんじゃん」「はいっどんどん」の独特のかけ声も、飛沫が飛ばないようトーンを控えることになった」とのこと。いやはや、コロナの影響はこんなところまで及んできているヨ!

おっとそうだ、私はまだわんこそばを体験したことがない。もしその機会があれば一度くらいは試してみたいナァ。はい、じゃんじゃん!

2020年8月21日金曜日

雷さんを追いやって歓迎会

4月に青雲会病院に勤務となったコジロDrの歓迎会がダ・クオーレであった。コロナのせいで延び延びになりようやく開くことが出来た。医局のこうした会ではダ・クオーレの室内ではなくて芝生の上にテーブルを持って来てのが恒例だ。これは可愛いんだ理事長好みでよほどの天候不良以外はこのパターンである。だが、今夕はそれはさすがに無理かと・・。

というのも雨だけではなく雷もバンバン落ちていたからだ。18時頃4階病棟にいたら外は薄暗く稲妻が盛んに光っていた。「絶対ないな(屋外は)」とつぶやいて18時半前にダ・クオーレに着いた。ところがテラスの位置で理事長以下みな空を見上げて雷雨が収まるのを待っている風なのだ。え、まさか・・?

まだ雷の音が聞こえるじゃないですかー。しかし「向こうの空は晴れて来ている」とビールジョッキ片手にじっと空を見上げている。うわ、これはやる気だね。待つこと20分、ついに参加10人分のテーブルを芝生に持って行き、対面同士向かい合わないように気を遣いながらセッティングを終え、歓迎会は始まった。まだ遠くで雷鳴が鳴っていたのだが・・。

ダ・クオーレでの食事はこの夏3回目だ。私はノンアルコールで済ませつつ舌鼓を打った。相変わらず美味しい。雨の後で結構涼しく確かに気持ちが良かった。開始を遅らせてでも粘っただけのことはあった。開業間もない頃は暗くて食事もよく見えないこともあったのだが、今では照明灯もつけられ何の問題もない。広々とした芝生の中でアウトドアの気分も味わえ、またまた満足して帰宅の途についたのだった。

2020年8月20日木曜日

モニタリング「心霊バス」新たなパターン

藤井聡太が王位戦を4連勝で勝ち2つめのタイトルを獲得した。18才になったばかりですでに将棋界のトップに立とうとしている。AbemaTVも4百万人視聴越えで皆の関心は高い。将棋を知らない人も見ているわけで、いずれタイトルを独占するくらいになればこんなには視聴数は稼げないかも。でもやはりすごいことだわ。

20時からTBS系のドッキリ番組「モニタリング」をカールと見た。モニタリングの中でも心霊バスシリーズは大好きで以前まるごと日記にネタにしたこともある。http://koteru-nikki-2015.blogspot.com/2018/07/tbs.html 

だいたいのパターンは同じでカップルを二人きりにさせ、他に誰もいないのに降車ボタンがピンポンと鳴ったり、なぜか吊り革や中吊り広告が落ちたりと恐怖を煽る。2年前は白服の女が幽霊もどきを演じたが、今回は浴衣姿のおばさんで白い菊を持っているという設定だった。でもこれまで何度も見ているので「こいつらびびりすぎ、驚きすぎだよなあ」と思ってしまう。基本、日本人の幽霊に対する感性を元に恐怖を煽っているので、そんな感性のないハーフの滝沢カレンが出たときにはカップルのジミー大西がびびって下向いてばかりだったのに興味津々で幽霊が出ても自ら近づいて行くという行動を取っていた。そして幽霊がドッキリだと知って逆に「本物じゃないのぉ」と残念がるほどだった。

ただ今回は2つ新しい試みがあって一つはバスが停車中に線香の匂いを外から振りまくというのと窓の外からおばさんがぬぅ〜と顔を出すというもので、窓外顔ってのはさすがの私も絶対にビビる。だって一番怖いじゃん。滝沢カレンもきっと驚くだろう。

うわはっはっー。この驚かせパターンは素晴らしい。ぜひ今後も使って欲しいわ〜。

ただこの心霊バスシリーズ、なぜカップルは普段乗らないような路線バスに二人は乗るのかとか、なぜいつも同じ席に座るのかとの説明を端折っているので視聴者にヤラセではないかとの疑念を抱かせてしまう。最初に出てきた女子二人組では恐怖のあまり一人が「彼氏に電話してきてもらぅ〜」という行動に出たためスタッフが急遽ネタばらししていた。また2018年冬の心霊バスでは女子2人が恐怖のあまり席を一番前に移動したり、バスに乗らない女性を見ただけと降車ピンポンだけであまりにビビり過ぎたため早めに終了していた。ヤラセならあり得ないパターンでおそらくヤラセではないと思う。

自分ならあの人たちほどはビビらないと思っていたが、つい最近似たような場面で「うわっ!」と驚きビビってしまった。それは階段を降りて1階の部屋に入ろうとした時、薄暗い廊下に幽霊、いやギボヒサコが立っていたのだ。トイレから出てきただけだったのだが誰もいないという場所に人がいるとそれだけでビビってしまうってことだった。
↑はそれを再現してもらったもの。怖いでしょ。

2020年8月19日水曜日

「サイコだけど大丈夫」はソ・イェジの衣装がなかったら

 相変わらず暑い。昨日はカールから画像付きLINEが届いて車内温が42℃!と表示されていたと。この間の私の車の39℃を上回った。エアコンなしじゃ熱中症になっちまうゼ。


午後は救急ピッチ当番だった。ところで、夕方から2週間前と同じく薬品会社とリモート面談の約束をしていた。あの時救急患者対応で急遽キャンセルをしたための復活面談だった。ところがまた救急患者がいてどうしても約束の17時半には間に合いそうにない。で、担当のタナカッツMRに18時くらいには出来るかもと送信した。それも間に合うかどうかだったがどうにか出来て無事つながった。

参加したのはタナカッツ君にヒラーツ君そして初めて見る女性MRのXXさん(失礼、名前を失念した)で糖尿病薬についての説明が中心だった。後半は雑談が主で高校野球愛好家のヒラーツ君とは今回の交流試合の話をしたりとリモートではあるが日頃の夕方の医局での会話と何ら変わりなかった。↓私のダジャレに受けてくれてありがとうございます、XXさん。すみません、名前を忘れてしまって・・。

帰宅して韓ドラはキム・スヒョン主演の「サイコだけど大丈夫」第11話を見た。Netflixで現在人気でこのところずっとベスト10に入っている。うーん、ただ私はなかなか入り込めなくて見始めて2週間以上経つのにやっと半分ほどだ(全16話)。舞台は海辺の眺めの良い精神病院で、登場人物は精神疾患を患っているか心に傷をもっている人が多い。

その中で、女性主人公のソ・イェジ扮する童話作家コ・ムニョンはなかなか魅力的ではある。性格はやや異常で子どもっぽくタイトルの「サイコだけど大丈夫」は彼女に付けられたものかと思われるほどだが、細身で長身(身長169cm、体重42kgだとか)な上に毎回毎回ミニスカートが多く素敵な衣装で目を楽しませてくれる。特に第6話で見せたピンクの服はウエストの細さを強調して視聴者の話題を誘った。

このドラマを見ていると、親の子に与える影響が大きいとつくづく思う。毒親のせいで精神科の治療を受けている、もしくは苦しんでいるケースが数多く出てくる。主人公たちがその影響から助け合い、自立する物語のようだ。ここまで来たら最後まで見ようとは思うが、評価はこれまでのところ10点満点中せいぜい7点かな。ソ・イェジの衣装がなかったらもっと低かったかも。↓は第2話でのサイン会でのファッション。こりゃ絶対目を引くわ。

2020年8月18日火曜日

中山祐次郎氏随想から「森と湖の里」の思い出

 昨日の夕方、信号Drに「先生なんかも大学入学時に鰻池の『森と湖の里』に行きましたか」と聞かれた。鹿大医学部での新入生歓迎イベントのことで「ええ行きましたよ」と答えた。それがどうかしたのと思ったら「昨日の南日本新聞にその様子が出ていました」と教えてくれた。医局で新聞を見てみると、医師で研修医ものの本を出している中山祐次郞氏が「日曜随想 朝の文箱」にその時の様子を書いていた。彼の本は読んだことはないが鹿児島大医学部出身というのは知っていた。1980年生まれで2浪の末に鹿大医学部合格ということは2001年頃に歓迎イベントへ参加したはずだ。私が参加したのは1978年。何と20年以上連綿と鰻池での歓迎イベントは続いていたのか。信号Drも「今も続いているのかもしれませんねえ」と感慨深そうだった。

どんなイベントだったのか、中山氏の文を読んで私たちのころとほとんど変わっていないと思った。彼らは池田湖に寄ってからの鰻池だったが私の時は長崎鼻に寄ってからだった。せっかくだから中山氏の随想を↓に載せてみる。


私の時は、長崎鼻でバス停車している間「南国情話」がエンドレスで流れていてこの歌を初めて聴く県外新入生らがあきれていたこと、鰻池でのキャンプ所長さんが「医師は『国手』とも言われているほど重要な役目を持っているんだっ」と力説していたこと、中山氏と同じように「ストーム」「部活勧誘」があったこと、そして始めてアルコールを飲み(当時は18才でも平気で飲まされていた)体中がかゆくなって蕁麻疹が出来、自分がお酒に弱い体質だと始めて分かったことなど思い出す。読んでみて、私も信号Drもあまりの変わってなさに少し驚いたのだった。↓42年前の「森と湖の里」のパンフレット。日記帳に貼り付けていた。

この日記を書くにあたって当時の日記を読み直してみた。当時は最後の国立2期校ゆえに遅く4月3日に合格発表があって4月12日が入学式、歓迎イベントが4月15日の土曜から日曜にかけて、そして4月17日から講義開始だった。日記では、バスケ部5年生の伊佐秀夫さんが印象に残ったと書いていた。しばらくしてバスケ部に私は入部した。伊佐先輩は後に阪神大震災後の神戸の診療所で活躍しTV番組で特集されたことがある。そして入学から5年後の1983年4月9日、今度は私がバスケ部の連中といっしょに部員勧誘のため「森と湖の里」に行った。勧誘の際、当時のキャップのしんどかど君が私のことを「彼はパチプロです」と紹介したのを覚えている。というのも前年は留年していてパチンコに精を出し、ある台で攻略法を見つけ、それをクラスメートが知ってパチンコブームが起きていた。その日も朝から「出勤」し、2時間ほどで定量させ、その後昼に大きく勝ち合計2万3100円も勝って当時「自己最高記録を出した」と日記に書いている。それをしんどかどは見ていたのだった。ま、それを聞いて「バスケ部に入ろう」と思った人はいなかったはずだが・・。

ここでふと気がついた。当院の信号Dr、キブンDr、カムイDr、ピッピDrは偶然鹿大同期生でこの1983年入学だった。ということは鰻池の「森と湖の里」で出会っていた可能性がある。カムイDrはバスケ部に入ったしネ。一つのイベントでなにがしかの縁を感じたな。

2020年8月17日月曜日

「今回は〇〇がなかった」

 朝礼スピーチスライドは昨日の囲碁を見た後に集中的に作った。最近のコロナ関連の根拠のない噂から始めて、ネット上でいかに間違った医療情報が流布され、それを信じている人たちが多いかを指摘した。そしてダマされないようにするにはどうしたらよいか、どのような態度でいるべきか、とってもまともな内容のスピーチだ。

一通り出来たのでしゃべる練習も兼ねてカールに聞かせた。すると「出だしのコロナがらみの話はいらないんじゃないの」と言われた。確かに、みんながいかに根拠のない噂を信じやすいかを指摘しているだけで本筋とは関係ない。最初の聞き手であるカールの意見は貴重でたいてい素直に応じた方が結果はいい。それで、コロナ関係は1枚だけにしてすぐに本題に入るようにした。それでも終えるのに10分近くかかった。まあこれで一段落だ。

今日のスピーチ担当は私と外来看護師の青雲会のユチョンことチュンジョー君で、彼は初めてのスピーチとあって顔が引きつっていた。(↓彼は屋根部屋のプリンスの主人公に顔が似ている)

彼は私と違い、スピーチ原稿に話すことを全部書いていた。そうだねえ、それがいいかも。私も以前は余裕があれば原稿を読んでいたものだが、たいていそれとは違うことをしゃべり始めるので止めてしまった。そのせいでたまにすごく緊張し声がうわずることもある。職員のみんなは「こてる先生はスピーチが上手だから・・」なんて言うがとんでもない。一般職員は数年に一度あるかないかのスピーチを数ヶ月に1回やらされているから少々慣れただけのことだ。

終わっての感想は「今回はお笑いがなかった」が一番多かった。おいおい、そこかい?みんな私の話はお笑いと思っているのか。たまにはまじめな話もするんだ。本当は巷に蔓延する「ニセ医学情報」「ニセ医療情報」には怒っていて話せば10分や20分じゃ終わらないぜぇ。今後ちょくちょくこの場で「ニセ医療批判」をやっていくつもりだからよろしくナ!

2020年8月16日日曜日

下克上じゃぁ

 相変わらず外は酷暑だしコロナの夏はステイホームに限る。

甲子園交流試合は2試合目の帯広農対健大高崎が意外で面白かった。誰がこの試合を帯広農の勝利と予想したろう。北海道のしかも21世紀枠選出の甲子園でまだ未勝利の学校に対し、一方は昨秋の関東大会を制し神宮大会でも準優勝をし選抜大会があれば優勝候補の一角であったはずだ。だが試合はやってみなければ分からない。序盤から帯広ペースで健大は一度もリードを奪えなかった。プロ志望の高崎の下慎之介は球がやや高めに浮き打たれたのに、終盤に登場した帯広のピッチャーは90km台のスローカーブを投げこれに高崎の打者がくるくると三振をする。ヒット数は帯広9本に高崎8本、そんなに差はないが、結果は4対1で帯広だった。

今大会は1試合限りで事前に対戦相手も決まっていた。勝っても負けても後はないわけでこの1試合に集中する。力の差はあってもおおむね接戦が多く面白い試合が多い。同じ高校生、本来力の差はそんなにない。やっぱり高校野球は面白い。今大会はコロナで何もかも中止の中、本当にいい企画だった。関係者に感謝だ。

NHK杯の囲碁対局も見た。二回戦の上野愛咲美女流本因坊対志田達哉八段はこれまた感動した。上野愛咲美の打ちっぷりが見事で全く男性棋士に引けを取っていない。志田八段は若手の有力株で2年前のNHK杯では準優勝もしているくらいだから価値ある勝利だ。1回戦もNHK杯優勝経験のある三村智保九段に勝利していた。彼女はまだ18才、つい最近、全棋士参加の流星戦で女性として初めて決勝に進み惜しくも準優勝だったが囲碁界としては大きなニュースになった。今回の打ちっぷりを見て確かに男性に伍していけるだけの実力の持ち主と分かった。41手目の上辺への打ち込みがすごい。アマチュアからするとまるごと石を取られそうでとても打てない。

↑「中押し」は相手投了のこと、「ちゅうおし」と読む。「なかおし」は間違い。

NHK杯の棋譜参照→。https://www.nhk.or.jp/goshogi/igo/score.html?d=20200816

YouTubeでの解説も→。https://www.youtube.com/watch?v=8pDP2ugy1hE

スポーツでもゲームでも実力が下と思われている方が快勝すると面白いし元気づけられる。巣ごもりTV観戦もいいもんだぜ!

2020年8月15日土曜日

お盆賑やかならず

 お盆ということでカールと田舎の実家へ向かった。昔だったら墓参りだけでなく両親や親戚の人たちと久々に語り合ったり飲んで食べて・・なんてあったものだが、デンコー父は亡くなってすでに13年、あこネーサ母は施設に入ってはいるがコロナのせいで面会もここ数ヶ月許されていない。ヒラーキ家の子どもたちも末っ子のヒロヤン君がいるだけ、肝心のヒラーキもゴルフに出かけていて残っていたのはチエコンさんだけだった。

おっとその前に今日は空気がとても澄んでいて開聞岳や三島列島がきれいに見渡せた。運転しながら写真を撮って後で見ると、硫黄島の左には竹島がありその背後に「ほら、屋久島が見えるでしょ」とチエコンさんに指摘され「ホントだ」と驚いた。言われないと気づかなかったわ。(屋久島がいかに大きくて高いかよく分かる↓)

主のいない実家でチエコンさんと3人で冷たいお茶を飲みながらしばし話をした。話題はほとんどが親の介護について。チエコンさん実母も施設に預けざるを得ない状況であこネーサにギボヒサコ、みんな要介護状態だ。つい5、6年前まではみんな自活できていたんだけどねえ。

そこからヒトミンチョ家に寄ると3匹いるネコのうちの「りおん」君が体調が悪くて昨日は動物病院に入院していた。ヒトミンチョ「もうだめだーと思っていたけど」すでに退院許可が出て帰ってきていた。心臓が悪いところにこの暑さでやられたらしい。それで室温調整できるようゲージを居間に移していた。「りおん」と「そらん」はへその緒が付いて時からヒトミンチョに拾われた兄弟ネコで10才と4ヶ月、ゲンちゃんと同い年だ。きれいな黒ネコのりおん君、ずっと元気でいて欲しい。

気がつけばすでに午後1時前で昼食も摂らねばとヒトミンチョ家を後にした。5月に偶然立ち寄った「青功」にまた行こうとナビでセッティングし(実は場所がよく分かっていなかった)行ってみた。ところが「すみませんー、1時でオーダーストップでして・・」と断られちゃったよ。2時まで開いているのはスマホでチェックしていたのだが・・仕方あるまい。それで食事する店だが通りにはあまりなく、番所鼻のいせえび荘に寄ってみたが意外にも駐車場は車でいっぱいで店に入る前にあきらめた。時間もないしヒトミンチョ家方面に戻ってAコープで弁当を買って食べることにした。ちょっと驚いたのは田舎の小さなスーパーって全般に値段が割高だったこと。鹿児島や姶良の大型スーパーよりずっと高い。またヒトミンチョ家に舞い戻りお茶もらいながら食事した。いやはやご迷惑かけます。
頴娃町から見た開聞岳↑。今日は眺めがほんと良かった。

2020年8月14日金曜日

お笑い「汚血の爆発」

 暑いねえ。毎日35℃くらいあって湿気もあり外に出ると一気に疲れる。こんな気候を昔はよく不快指数がいくらなんて表現していたが、なぜか最近は耳にしない。それより熱中症(これも昔は日射病の呼び名がよく使われた)や猛暑日の方をよく耳にする。時代とともに言葉も変わっていく・・。

ネットや新聞で今度の朝礼スライドに使うネタ探しをしている。今日の南日本新聞にうってつけのものがあった。怪しさ満点の医療ネタだ。まずは画像を見て欲しい。

でっかいポイントでがんの原因は「オケツのバクハツにある」だって。これを見ただけで信用ならないと正常な感覚の人間は思うはず。私はまず↓のような画像をイメージしてしまった。
いやはや・・。「汚血」というのは著者の造語である。医学用語にそんなものはない。そして「がんの原因」だが現在かなりのことまで分かってはいるがまだ解明はされていない。なのにこの著者は「汚血の爆発にある」と断定している。そし一応他人が書いたような書きぶりではあるがて自らを「権威」と言っている。本当の権威といえる人たちはもっと控えめなものだ。また「化学薬品では治りません」とこれまた断定している。これは明らかに間違い。「薬品で治る」がんが確実に存在するからだ(例えば白血病の一種)。「化学薬品は身体にとって異物」ああ、これもよく使う手法だ。異物だから体に良くないという論理は実は甚(はなは)だおかしい。薬の大部分は異物だけど体にはよく効く。異物だからそれがどうした、である。天然物は良くて人工物は悪いというイメージを利用しているだけの稚拙な論理である。

全く読む気にすらならない本であるが、わずか1200円プラス消費税で、もしかしたら良くなったら・・と病気に病む人たちは手を出すかもしれない。毒にも薬にもならない治療ならまだしも返って悪化したら(効果はないはずだろうから悪化の可能性は高い)時間とお金のムダで、下手したら人生のムダになりかねない。手術が怖くてがんの標準治療を躊躇している人なら手を出せば治るはずが治らないことも十分にありうる。

新聞社も怪しい内容ってことは分かっているはず。しかし広告料が入らないとやっていけない事情もある。それで一応、言論の自由ということで載せているわけよね。ただこの手の広告にもいい点が一つある。それは笑い飛ばすネタとしては結構面白いってこと。昔、本にもなっていた「VOW」はそうした変な広告などを笑い飛ばす内容が多かった。みなさんも信じることはまかりなりませんが、笑い飛ばしてやって下さい。(⌒о⌒)。