いつもは1週間遅れだが、速報でお知らせ。これを速報しないでいつするってかっ!
念願のボウリングパーフェクトゲームを達成した。もちろん人生初で、ボウリングを始めて26年目での悲願達成だ。月2回の串木野トリオリーグ戦でのことで3ゲームマッチの3ゲーム目にストライクを12個並べ最高点の300点を達成したのである。
なんていうか、前触れとか予感めいたものは全くなかった。ボールは1年以上使ってきた少々お古のマスターマインド・アインシュタイン。調子はあまり良くなく1ゲーム目179、2ゲーム目180と並みのスコアでスリウェル君の192、235、海広しDrの215、235に比べればその差は歴然だ。ただ、1ゲーム目チームパーフェクトがかかった10フレの3投をアンカーらしく見事にパンチアウトしチームパーフェクトに貢献できていた。チームパーフェクトは今年3回目でいずれも自分が達成していて、さすがに最初の時ほどしびれずに投げられたのが個人パーフェクトがかかった3ゲーム目にも生かされていたのかな。
2ゲームの終わり頃からようやく立ち位置と狙うラインがここだと読めてきていた。3ゲーム開始から5フレくらいまでストライクが続き、ああ、頑張ればパーフェクトもあるなーと軽く思っていた。指の抜けが悪くテーピングも変えるなどし絶好調では決してなかった。いつか途切れるさ、これまでがそうだったし、今度もきっとそう、必ずストライクは途切れる・・。
しかし6フレ7フレもストライクだった。でもここからが大変なのだ。あと5つストライクを続けないといけないしー。8フレもストライクでいやが応にもパーフェクトがちらついてきた。いいや、きっと途切れる。9フレ、右側のレーン。今日はこっちの方が少しラインを間違うと厚く食い込みピンが残りがちだ。でもここはきちんと投げられた。ストライク!おおっ、少し周囲がざわつき始める。
10フレ、第1投球者のスリウェル君が投げる。当然チームパーフェクトもかかっている。1投目2投目とストライクが出た。ほう、次で本日2回目のチームパーフェクトだ。スリウェル君、緊張して「センセ、(緊張で)お尻が熱くなって来ました」と。しかしそこを見事ストライクとしこれでチームパーフェクト達成で今日は3ゲームとも全勝が確定した。海広しDrはストライクのあと9本ミスで終わり、いよいよ私の個人パーフェクトが成るか。
いつもならお節介ともいえるナインコール「XXレーンのこてる選手、ただいま9連続ストライク、パーフェクト目指して10フレの投球です」がアナウンスされるがそれがなかった。これは幸い、まずは1投目投げた。うん、若干厚めだがまずまずの投球。これはストライク出るだろう。ストライク!よしっ!
ついで2投目。実はこれまで10連続ストライクは何回かあったが11回連続はなかった。ここが難関なのだ。さっきと同じように構えたのだが、投げた瞬間、ミスったと分かった。やはり緊張していた。ボールの落とし場所が板目で2枚も内側(13枚目)に入った。当然厚めにヒットする。ピンが弾けるも、ああ10ピンが残った、がっく・・あれ?左に飛び壁に当たったヘッドピンがコロコロと10ピンに向かっている・・倒れろ!パタッ、倒れた!!思わず飛び上がったヨ。デジカメビデオを撮影頼んでいたスリウェル君も同じく飛び上がり後で見ると画面が揺れていた。↓。
うわぁー。なんというラッキーさ。これはパーフェクトが本当に出来るんじゃないか。いや、ここまでお膳立てされ出来ないのはいけない。本当に狙うゾ。
そして最終投球前についにアナウンスが流れた。「9レーンで投球のこてる選手、次の1投でパーフェクト達成となります、皆さま、9レーンにご注目下さいませー」確かそう聞こえたがあまり意識しないようにした。軽くため息をつき、後はこれまでと同じように投げるだけ・・さ。腕に力を入れないようにターゲット見つめ投球動作に入った。が、心臓がドキドキするのが分かったし右脚が少し震えるのも自分では分かった。ボールのリリースが若干早くなった。いけない。少し遠く投げるロフトボールになってしまった。スパットは今度は9枚目を通過しさっきと4枚もずれている。まずい。だが、ロフトしスパットも狂ったということはマイナス掛けるマイナスでボールはなんとポケットに真っ直ぐ向かっていった。もしや・・カーン!途中はどうあれ結果は完璧なストライク!やったー!私は両手を挙げ飛び上がったネ。本当にパーフェクトを達成しちまった。何だか信じられない。それほど調子は良くなく最後の最後まで好調時と違う違和感があった。でもどうだ。結果は最高だ。↓(投げる直前右脚がやや震えているのがよーく見れば分かる)。
チームのスリウェル、海広しDr始め、リーグボウラーに何人も握手を求められた。昨年11月にこのリーグでパーフェクト達成したさあいっどさんもやって来た。私がパーフェクトの瞬間を撮影し後日プレゼントしてえらく感謝されたあのおじさんボウラーだ。ガヤガヤの中で早速カールに電話し祝福してもらった。帰る前にきっと天鳳をやっているだろうサブアラドDrにも報告、やっぱり打っていたけど「それはおめでとう」と祝ってくれた。さらに三男のマイボウラーチッチにもメールを打った。返事は「個人で?」とまずは確認。「当たり前よー」に「すごい(笑) 自慢します」だってよ。ハハ。
いやー、でも正直まだそんなに実感が湧かないのよ。昨日の歯科医師会月例でも優勝するどころか4位、アベ177という凡庸な結果だったしー。ただ、今月のレーンコンディションがやや易しくそれに助けられたのは間違いない。スリウェル君は3ゲーム合計でアベ200アップは初めてだったというし海広しDrも200アベいった。先月の難しいコンディションだと200を出すのも容易ではなかった。パーフェクトって多少のミスショットも許してくれるコンディションの時に出やすいわけで私はそのチャンスをものに出来たってことだ。それは日頃練習してきたからでぽっと出のボウラーはいくら易しいレーンでも出来やしない。ただ、10フレ2投目のピンアクション(メッセンジャーと呼ばれるやつ)に最終投球のミスショットでもジャストポケットに入る幸運など、何だかボウリングの神様が私に「お前、ボウリング頑張って来たから今夜は私からプレゼントをして上げよう」と粋な計らいをしてくれたのではと思う。そうだ、もうすぐ57才の誕生日が来るんだった。ああ、誕生日プレゼントだったかあ。ありがとう、ボウリングの神様!