イレウスで入院した90才以上の高齢女性。イレウスチューブ挿入を非常勤のオマルDrに頼み、難渋しつつもどうにかうまくいって病棟に上がって来た。私は他の患者の件で忙しくその高齢女性の様子を見に行けたのは午後6時を過ぎていた。病室に入り「xxさん、頑張ったねー」と声を掛けたまではよかったのだがー。顔ををみて何か違和感。あれ?鼻の穴から出ているはずのチューブがない。すっきりしたお顔だ。みればベッド横の台にチューブがくるくる巻かれて片付けられている。はっ、誰か看護師が間違って抜いたのか。でもおかしい、さっきまで上手くいってよかったと聞いたばかりなのに。「xxさん、このチューブを自分で抜いたの?」この私の問いに、ウンと肯くではないか。あいちゃー。ほんのわずかな隙にやられてしまった。簡単につかめないように予防手袋をはめさせていたがしっかり抑制しておくべきだった。1時間以上の苦労が1分で水の泡・・がっくりだ。仕方ないので今夜は絶食点滴のままだ。90過ぎたおばあちゃんでも油断してはならないのであった。
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