2023年9月30日土曜日

ホントは休みの土曜青雲内視鏡室

今日の土曜業務は外来診察に加え救急ピッチ担当だ。救急依頼があればまずは私が受け、必要に応じて他Drに振り分けることもある。内視鏡は土曜は基本休みなのですることはまずない・・。

さっそく依頼が来た。70歳代の男性で介護マンション自室で動けなくなっていた。ハイ分かりました、受け入れまーす。その救急車を待っている最中に、隼人心満病院から「うちの入院患者が朝食前に嘔吐し血液も混じっていた。消化管出血の精査をしてくれないか」との依頼があった。近隣の病院に断られ姶良まで依頼してきたのだ。どうにか診るのは可能、と受け入れOKした。最初の救急車が来て採血点滴CTなど指示し、その救急車を待っている時に「10代の男性が喘息発作で意識不明との連絡があります」と来た。なに?意識がないとは穏やかじゃない。救急当番だがちょっと手が回らないゾと思ったら、外来看護師がすぐに動き、脳外科のポンシンDrに頼み診てもらうことになった。後で分かったが、実はそっちが一番の重症で気管挿管や人工呼吸をし、結局大学病院にまで転送していた。

吐血患者は胃カメラで見ると全くの正常で血の一滴も付いていなかった。たまたま嘔吐時に粘膜が切れただけみたい。と・・加治木マグロ病院から電話があった。「入院患者で吐血がありましてそちらで診ていただけないかと・・」はあ、今日は吐血日和かぁ・・丁重にお断りした。ちょっと救急患者が多くて対応しきれない。え、90歳の腹痛患者も来てるって?そっちは外科のキブン先生に診てもらおう。なにー、今度は下血の60歳代女性も来ているってー?!今日土曜日は本来内視鏡室は休みなのにぃーーー。↓が11時半頃の救急外来の様子。左が挿管中の患者、真ん中がS状結腸軸捻転、右が脱水で入院直前の患者さん。

ちょっと整理しよう。下血は私の領分だ。しかも3日前に一度大腸内視鏡をしたばかりで、その時は大腸憩室はあるも出血源が分からず血も止まっていたから帰宅させていた。ならば緊急で大腸内視鏡をせねば。するとキブン先生から「高齢男性はS状結腸軸捻転でした。先生よろしく」と。うわー、そっちも急がねばー。最初の70歳代男性の入院指示を出した後、レントゲン室で捻転の内視鏡解除を行った。そして大腸内視鏡。腸管全部を観察しS状結腸に血液付着が多くそこからの出血とは分かるも出血憩室までは特定出来なかった。しかしその人も結局入院へ。何やかにやで終わったのは14時半を過ぎていた。

あれ、今日は内視鏡担当日だったかな?いやはやとんでもない内視鏡休室日だったわぁ。はあ。

2023年9月29日金曜日

TV局にジャニーズ問題を解決する気があるのか

昨日、「その気になったら書くかも」記したが早くもその気になった。ジャニーズネタを書いた勢いで、30年以上ぶりに北公次の暴露本第1弾「光GENJIへ(1988年)」を手にしてみた。第2弾とは違い、ちゃんと帯も残っていてきれいな状態で保存されていた。↓4人のうち下段が北公次。右上のおりも政夫と比べると男臭さより可愛さがまさっていてジャニー喜多川の好みだったのだろう。

北公次は合宿所とかではなく同じアパートでジャニー喜多川と同棲していた点が後のジャニーズJr.らとは違う。しかし和歌山の田舎から出てきて貧しい家庭だった彼にとっては仕方ない状況で(江木俊夫やおりも政夫は自宅が東京だった)、毎晩のように行われる性行為がずっと嫌で嫌で仕方なかったという。本の中で触れられているが「ホモには2種類あり相手にホモ嗜好がある男性を好きなタイプとそうでないタイプでジャニー喜多川は後者だった」とのことだ。ジャニーズの来る男性はほとんどが普通の男の子でほぼ全員がジャニー喜多川の行為には嫌悪感を示していた。北公次はそうした生活が4年半にも及び徐々に精神的に参ってしまう。これは彼に限らずジャニー喜多川によって初めて性行為というものを経験させられた少年たちが大勢いて、中にはたった1回の行為で精神的におかしくなった子もいる。

後にジャニー喜多川はジュニアたちが13歳になるのを待ってから行為に及ぶようになる。というのもついこの間までのことだが(今年の7月12日まで)性交同意年齢が13歳未満禁止だったのを分かっていたのだ(現在は16歳未満に引き上げられた)。12歳以下にやってしまうと即アウトだが、13歳以上になるとお互いの意志確認など罪に値するかどうかは訴える側に面倒さがあるのだ。中には13歳の誕生日にヤラれたジュニアもいるらしい(まさに鬼畜)。

まあジャニー喜多川の鬼畜ぶりは今ではいくらでも知ることが出来る。問題はそれらを許した芸能界とメディア、主にTV局、出版社だ。今でこそTV局もフジTVが「ジャニーズ事務所に会社名変更を申し入れた」などと、かつてならあり得ない態度を示したりもしているが、NHKは番組内で「深く反省はしている」というものの、出演した弁護士の蔵元左近氏による「再発防止のため、NHK内の組織上の問題を調査することが必要で、第三者委員会の設置も必要に応じて行われるべきと思います」という意見に対し、稲葉NHK会長の答えは「調査は行わない」というにべもないものだった。はあ?だ。いや、「ジャニーズ事務所による被害者への補償と再発防止策の着実な実施が確認されるまで、新規に所属タレントの出演依頼を行わない方針」というのは分かるよ、でもここまでの被害を何十年も見過ごしてきたのはなぜか、自分らにも責任はないのかという検証は必要だろうよ。

主要TV6局のコメントを見ても、どこも判で押したように「重く受け止める」と言っているが、今まで報道してこなかったことについての謝罪はしていない。「長年ジャニーズ事務所に忖度してきた各局が急に態度を変えて「注視していく」「要望する」と言われても信用できない」との意見もネット上には多い。「テレビ局はジャニーズ事務所による性犯罪の共犯だ。タレント事務所の性犯罪を黙認し、テレビビジネスによる利益拡大を優先させた責任は重大」などと「注視」や「要望」する立場ではなく、共犯だろうとみなす声も多いのだ。

2019年7月に日本の公正取引委員会がジャニーズ事務所に「注意」をしたことがあった(処分や警告ではない)。「退所したSMAP元メンバー3人の番組起用を妨げるような働きかけがあった場合」は独占禁止法違反につながる恐れがありますよということだ。これに対するジャニーズ事務所は見解を出し今でもホームページで確認できる。その見解は「弊社がテレビ局に圧力などをかけた事実はなく、公正取引委員会からも独占禁止法違反行為があったとして行政処分や警告を受けたものでもありません。とはいえ、このような当局からの調査を受けたことは重く受け止め、今後は誤解を受けないように留意したいと思います」だ。これまた、はあ?だ。

今回の性加害問題に関して、「外部専門家による再発防止特別チーム」が調査報告書を公表しているが、「根本原因はジャニー氏の性嗜好異常。被害の拡大を招いたのは藤島メリー泰子氏の放置と隠蔽」と断じている。報告書の中には、事務所の副社長を務めてきたメリー喜多川氏(2021年死去)がメディアに圧力をかけてきた様子が綴られている。

・マスコミ対応を委ねられているメリー喜多川は、ドラマの共演者が気に入らないと、その放送局の社長に直接電話をかけ、外すよう要求することもあった。
・メリー喜多川は、元SMAPの森がオートレーサーの試験に合格した事実を前向きに報じようとした民放のプロデューサーに、「SMAPには森なんていなかったでしょ?」「最初からいないの。森はSMAPのメンバーじゃない」などと大声を出した。
・映画プロデューサーの奥山和由氏が映画『226』にジャニーズをやめたばかりの本木雅弘をキャスティングした際にも、「よく考えて」と連絡して来たので「ダメならハッキリそう言ってください」と返事すると「ダメとは言わない、もう一度よく考えて」と言ってきたので、熟考して魅力を感じての配役、本木で決行したが、それ以来ジャニーズ事務所、出禁的待遇になった。本木雅弘もそれ以降ジャニーズ事務所タレントとの共演はない。これが圧力でなくて何だというのか。

ある週刊誌記者は言う。「SMAPが国民的な人気グループになってから、メリー氏の振る舞いがさらに横暴になった。業界では周知の事実でした。だから、近年は圧力ではなく、忖度という言葉が使われてきた。何にもないのに忖度なんてしません。過去に圧力があったから、自然と忖度するようになった。メリー氏の思い通りの展開でしょうね。奥山氏のように圧力に屈しないプロデューサーがいれば、また状況は違ったと思いますが」

欧米諸国では昨日も書いたように独占禁止法の触れた場合の罰則がかなり厳しい。罰金なども半端ないのだ。日本では公正取引委員会の「注意喚起」という非常に軽い警告のようなものだけで実に芸能プロダクションにとっては甘くて過ごしやすい環境が与えられている。そこを上手く利用しのし上がったのがジャニーズ事務所だ。そこに甘んじ是正、自浄しきれなかったTV局などが反省や「重く受け止める」だけでは、また第二第三のジャニーズ事務所を生むだけではないか。TV局には期待出来ない(少なくとも現9月29日の時点では)。

独占禁止に関する法律の改正が必要だろう。それは性被害を二度と起こさせないということや公正な競争を邪魔しないということににとどまらない。日本の芸能全般の向上にもつながるはずなのだ。今日本発のカルチャーで言えばアニメが世界的に非常に有名だ。それは映画やドラマなど大手事務所の圧力やTV局、映画会社の忖度などほとんどなく才能あふれる若者を自由に使える環境が整っているからとも言える。私はドラマについては日本のものより韓国やアメリカなどをよく見ている。単純にそっちの方が面白いと思うからだ。日本のドラマなんてキャスティングが1年先2年先まで事務所の意向などで決まっているらしい。その点だけが日本発のドラマのレベル低下の原因とは思わないが、いくばくかの影響はあるはずだ。

今回の性加害報道がここまで問題化したのは、皆が知るとおりイギリス国営放送局BBCの「J-POPの捕食者 秘められたスキャンダル」というドキュメンタリーが放送されてからだ。さすがBBCと言いたいところだが、実はBBC自身も同様の手痛い間違いを犯していたのだ。それはジミー・サヴィル(2011年84歳で死去)という「ナイト」の爵位も授けられ、イギリスの国宝とまで言われたBBCの子ども番組や音楽番組の人気司会者が、主に少年少女らに性的虐待を40年以上も繰り返していたという事件があった。このことが問題になったのは死後1年経った2012年で、被害者らが相次いで告発し他放送局が「性的虐待報道」を行い、BBC含めイギリス社会全体で検証し直した。その結果、ジミー・サヴィルは50年以上に渡って分かっているだけでも200件以上の性的虐待を行っていて、「常に性的暴力の犠牲者を獲物のように探していた常習者」だったと断定され、「機会があればいつでも」性的暴行に及び、その行為は「働いていたBBCのあらゆる施設」で行われたと指摘された。
さらに、「サヴィル氏による「おぞましい」虐待行為を止められなかったのは、BBCがそのための機会を何度も逃したからだ」と報告書で批判されたのだ。BBCの一部の幹部はその事実を知っていたにも関わらず、慈善活動家でイギリス王室とも友好関係にあり力を持っていたサヴィルを告発し解雇する勇気はなかったらしい。そして告発以後もBBCは当初隠蔽しようとする動きすらあった。しかし10億円以上の費用を掛け、700人以上の事情聴取、1000ページに及ぶ報告書を出した。どの国も似たような事件があるということで必ずしも日本特有の案件ではなかったわけだが、イギリスは今後こういったことがあってはならないと彼の死後でも警察まで動いていわゆるけじめをつけたということだ。BBCがジャニー喜多川の性加害に注目し独自取材をしたのはこの事件も背景にあったのは間違いない。ここまで来てもう一度言う。NHK稲葉会長の答えは「調査は行わない」である。

本木雅弘はジャニーズとは決別しても日本アカデミー主演賞を受賞するなど活躍出来ている。しかし彼の出る映画にジャニーズ事務所の有能なタレントを使うことが出来ないなどの弊害もあったわけで、最近の日本映画、ドラマが韓国に押されているのは自由にキャスティングするのを邪魔するジャニーズ事務所のせいなのかもしれないのだ。ま、これはたぶん言い過ぎだろうが、昨日も書いたように「エージェント、マネージメント、プロダクション」を一つの事務所が出来ないようにしないといけないのではないか。そしていろいろと調べて私でさせこんな意見を言えるのに、根本的に解決しようという態度のないTV局の態度には将来が暗いといわざるを得ない。敢えて厳しく言えば、各TV局は、ジャニーズ事務所にもの言える立場にはなく性加害の共犯者だったのにである。

2023年9月28日木曜日

なぜにジャニーズ事務所は怪物化したのか

一連の「ジャニー喜多川性加害問題」を見聴きしていろいろと思うことがある。

まず驚くのが、ジャニー喜多川が行った性加害は数百人にも上るとの第三者報告があったが、実際はそれ以上であろうということだ。プライベートな合宿所だけではなくみんなが見ているレッスン場でもあからさまに股間を触るなどし、それを周囲は何も言わない言えない雰囲気であり、性加害はほぼ毎日行われていたそうだ。1965年に週刊サンケイが初めて性加害報道を行い、1988年から数回に渡って元フォーリーブスの北公次が暴露本を出し、1999年に週刊文春が報道キャンペーンを展開し、結果裁判で事実と認定されたことは、まさに事実であったから知っていたが、1950年代から小学生(服部良一氏の息子当時小学2年生)にもオーラルセックスを強要していたこと、彼が80歳を過ぎても性加害を続けていたことなどは知らず、本当に驚いた。

思うのが、多くの報道関係者がこのことをほとんど取り上げなかったためにこれほどの性加害を生んだということだ。ジャニー喜多川やジャニーズ事務所だけが問題ではないということ。それはジャニーズ事務所という怪物を生んでしまった芸能界という業界の問題、いびつな構造がありながら是正出来なかった報道界の問題、はてはそれらを許してしまっていた日本の社会、ひいては日本人の性質の問題まで広がっているのではないかということだ。

こてる日記の今年9月7日「「ゲイノー問題」再び」で私は最後に芸能事務所を不本意で辞めた芸能人らがその後TVに出演出来ないなどのいわゆる「干され」問題について触れた。その圧力の最も強い強い事務所の一つがジャニーズ事務所だった。それは一番の人気者だった元SMAPのメンバーですら例外ではない。普通に考えればおかしいんだよ。これは芸能事務所があまりにも力を持ちすぎてしまいがちな日本芸能界のシステムがあるからだ。アメリカはどうだろう。実はアメリカではこんな問題は生じにくい。日本の場合、芸能事務所が芸能人を売り込んだりするいわゆるエージェント行為、芸能人を育てるいわゆるマネージメント行為、芸能作品(ドラマなど)を作るプロダクション行為の3つを一つの事務所が行うことが出来る。しかしアメリカでは反トラスト法(いわゆる独占禁止法にあたり主要な3つの法律がある)があり、それらをまとめてやろうとすると違法になる。何度も言うがそのような独占的な力を得られたがために巨大化いや怪物化したのが今のジャニーズ事務所だ。

アメリカではマイケル・ジャクソンでさえ都合の悪い写真を隠蔽することは不可能だった。しかしジャニー喜多川はそのプロフィール写真をほとんど撮られていないし、また撮られても公表されることはなかった。もしそれをTV局や出版社がそうすればジャニーズ関係の仕事がなくなることを意味していたからだ。明らかな犯罪を犯している者(喜多川)、それをかくまう者(事務所)にとっては好都合だったことだろう。「うちの子のスキャンダルを取り上げたらうちのタレントは出せません」「他事務所のアイドルを出すのならうちはおたくには出せません」これらはジャニーズ事務所の圧力としてよく聞く話だ。

これらの圧力の仕方は、あの北公次の暴露本第2弾「光GENJIへ再び(1989年)」の中に書かれているそのままの文章だ。30年以上前となんら変わりない。その本は↓の写真にあるとおりで、長いこと放置してあったせいで帯もあったが半分ちぎれてしまっている。でもこの本が中古市場で今1万円近くするとはねぇ。帯には「・・殺したい!!」とぶっそうな文言が記されていてその答えはちゃんと本文にある(誰かは分かるよね)。さらにびっくりする内容もあり、それは現事務所の重鎮のことだ。合宿所を飛び出して辞めた14歳少年の手紙が紹介され「・・・北さんはジャニーさんにやられたそうだけど、僕は〇〇隊のXXXさん(名は明かせないが方角名が入る)にホモみたいなことをされたんです。聞いて下さい!XXXさんはテレビとはちがってすごいいやらしくって、いつも僕の裸や風呂をのぞきにきたりするんです。・・・僕が風呂に入ってくるときに、XXXさんが僕のあそこをあらってくれたんです。いやだというといじめられるし、悩みました。・・・(本文44ページ)」いやはや、上が上だと下も似たような行為をするものなんだろうか。この本、具体的にジャニー喜多川にヤラれた超有名アイドルらの名前も実名で書かれてある。もっと衝撃的だった第1弾の「光GENJIへ」など2万円近くもするらしい。今になって注目を浴びているんだな。これらの暴露本、私持っているけどどうする?


実はこの第2弾、私はまだ読んでいなかった。第1弾に衝撃を受け、これもつい買ったのだが、ジャニー喜多川のいやらしいを通り越してあまりにひどい行為をまた読むのかとついつい放置してしまっていた。しかし昭和に活躍した北公次の訴えを綴った文は令和の現代もそっくりそのまま使えることに驚き感心もしている。

ジャニー喜多川には功績があるという意見もある。しかしおぞましいまでの性加害の実態を知るにつれそんな意見は今や無視していいとさえ思える。(ジャニー喜多川の肩をあからさまに持ち、批判する人たちに辛辣な意見を述べたデビィ夫人は今後おそらくTVに出られないのではないか)そしてその事実を何十年も隠蔽出来て表沙汰にさせなかった巨大な力を一芸能事務所が持つことが出来た日本のシステムに今後何らかのメスを入れる必要があると思う。そこを書きたいがテーマが大きくもあり、それにちょっと疲れた。私は本来ジャニー喜多川の話題はあまり好きではないのだ。またその気になったら書くかもしれない。今言えるのはジャニーズ事務所のこの前の記者会見での対応はかなり生ぬるかった。近々また会見をするらしいが、少なくとも事務所名は変えるはず。そして抜本的に改善、もしくは解体すら視野に入れて対処しないと、このままではつぶれても仕方がない、そう思っている。

2023年9月27日水曜日

ネコがしぶとく生きていくためには

朝、無事にゲンちゃんとハナビのエサが食べられているのを見て安心した。ところが、午前7時過ぎ、BSで「あまちゃん」を見ていたら「ウ〜〜ウギャ〜」とネコのうなり声が聞こえてきたんだ。ハナビの声じゃない。しかも外からだ。窓に顔を近づけてもすぐそこにはいない。どうやらうちの駐車場の入口付近から聞こえる。カメラを持って外に出てみた。

キタローとクロちゃんだった。
この2匹、どちらもハナビに圧(お)されて遠慮していたのがまたエサもらいに来るようになったんだ。キタローは7年前の10月からの古株で裏のモリサンチー家のネコだ。クロは今年の3月からのまだまだ新参者。来る時間帯が微妙にずれていたのに今日はたまたまかち合ったみたい。すると、当然縄張り意識からケンカになる。クロはもとより臆病、私は写真を撮った時にはすでに引き下がろうとしていた。あのうなり声はキタローだったんだ。上の写真からちょうど40秒後が↓の写真。うらめしそうにクロちゃんは去って行った。その後、私はキタロー用の皿にエサを入れてあげた。結局半分は食べ残していたけどね。
キタローは家、外両方でエサもらいには事欠かず夜は安心できる寝床がある。物怖じしなくて人懐っこいハナビは家ネコに昇格出来た。クロちゃんは野良ネコでかつ臆病(慎重派とも)だから食住ともに生きていくのは大変だろう。

あ、そうそう。ハナビがうちの庭を陣取ってからモリサンチー家のネコのもう1匹ハッピーはとんと来なくなっていたが、9月23日に久しぶりに現れた。相変わらず可愛いねぇ。
彼女は2015年の初めごろから来ているからもう8年以上だ。その頃はムサシというロシアンブルーのネコもモリサンチー家にはいたが翌年くらいに行方不明になってしまった。飼い主の五月森Drは捜したらしいけど・・。ムサシは警戒心が強くなかなかうちには懐(なつ)かなかった。キャラがそうでなかったら見守ってあげていたのにー。↓2015年5月30日のムサシ。ムサシは今どこに。
人間に懐く、これもネコが生きていく上で大事な要素じゃないかな。おっと、これで3日連続ネコネタだ。こてる日記はネコブログじゃないんですけど〜。

2023年9月26日火曜日

ネコ2匹、私1人

前日昼間、家ネコ2匹のにらみ合いがあってからほぼ12時間後、草木も眠る丑三つ時にまたしてもこてる家ではにらみ合いが生じた。場所は昼間と同じ居間の爪とぎだ。ハナビが爪とぎに座っているのをゲンちゃんが気に入らないのだ。ゲンちゃんってこの爪とぎを数ヶ月間も使っていなかったのにハナビが来てから急に使うようになっていた。本能の縄張り意識が刺激されたのだろう。

う〜う〜ゲンちゃんが唸って、まさに飛びかかろうとしたとき、ハナビはパッとその場を離れて廊下に逃げ出した。ゲンちゃん、すぐに追いかける。私も廊下に飛び出した。場合によっては2匹を引き離さなくてはー。

見れば、ハナビは寝そべって一応降参のポーズだ。ゲンちゃんは上から威嚇するようなポーズ。しかしハナビはお腹を見せ気味だが、いざという時には反撃もするよという態勢だった。しばらくにらみ合いが続く。これはカメラに撮っておかねばと、私は一旦その場を離れ、戻るとハナビは起き上がり壁を背にしてゲンちゃんと対峙していた。

しばらくは↑の態勢が続いたが、ゲンちゃんがうなり声を上げた時、ついにハナビが逃げ出した。廊下から居間へ、テーブルの下に逃げ込む。ゲンちゃんも追いかけた。

互いにテーブル下に入って一定距離を保ちここで終戦。数分後、ハナビを廊下にゲンちゃんを居間に分けさせた。廊下へのドアにビーズクッションを置いて出入り出来ないようにした。給餌器もそれぞれの場所にあるからしばらくは離れて過ごさせよう。

実はカールが昨日から関東に旅行に出かけていて今日明日は家で面倒みる人がいないんだ。誰もいないときに2匹がバトルして怪我をしてはいけない。そもそもゲンちゃんはハナビを嫌ってはいなかったんだ。ケンカになったのは今日が初めて。たまたまネコの本能が出てしまっただけだろう。きっと仲良く過ごせるはずで、ここはいっときの冷却期間、そう信じているゾ。

あれ?そういえば今日は私の誕生日だった。なんと64歳。ビートルズの曲「When I’m Sixty-Four(僕が64歳になっても):1967」と同じ年だぁ。LINEで家族みんな「おめでとう」と言ってくれたり、内視鏡室でスタッフが「ハッピーバースデー」を歌ってくれたりはしたが、まさかネコ2匹と私だけで誕生日を過ごすとは。アハハ・・。

2023年9月25日月曜日

ハナビ無双

今日の午後は早帰りで昼過ぎには帰宅した。

と、ゲンちゃんとハナビの間でちょっとした緊張関係が生じていた。居間に置いてあるネコ用爪とぎをめぐってである。その爪とぎはどちらが使っても構わないのだが、今日は先にハナビが座ってゴシゴシやった後、その場でじっとしていた。それをやや遠くからゲンちゃんが「オレの縄張りの爪とぎに座って何ごと?」と見つめ、近寄って来た。

↓「あいつ、なに座ってやがる」
↓「こら、どかんかい」「はあ、ここはボクが先に座ってたんだけど・・」
↓「ちっ、どかんのかい、まあ今回はゆるしたろか」「うぅ・・」
それから数分、ハナビは視線はそらさずにいたが、さらに5分後はまったりと・・↓
その10分後、離れたハナビを爪とぎに座って見つめるゲンちゃん↓
どうやら大人のゲンちゃんがゆずった格好になった。ハナビはハナビで自分のどこが悪いんだと思っている様子。そういったある種のずうずうしさを持ったネコだったから「5ヶ月の審査」を経て、こてる家のネコになれたのだ。
↓「このネコ生意気なんでしゅけど、こてるさん〜」と、ゲンちゃん言いたげだ。
一段落した後、昨日夜のワースポ&MLBの録画を見た。キャスターの菊池柚香(ゆうか)ちゃん、相変わらず愛くるしいねえ。すると、ハナビがTVに寄ってきてなにやらお邪魔ネコに。それをじっと見つめる柚香ちゃん。↓ボク、そんな可愛くないでしゅけど見つめられちゃった。
その後も写真撮ろうとしたら、ぬぁんとハナビのしっぽが柚香ちゃんに。あらら、ヒゲ〇みたい。ハナビ無双状態でしたわ。
しかし、ハナビ対ゲンちゃんのバトルはまだ終わってはいなかったのだった(明日に続く)。

2023年9月24日日曜日

アイルランド対南アフリカ戦、勝敗を分けたもの

明け方起きて、ラグビーワールドカップの予選リーグプールBの大一番アイルランド対南アフリカ戦を見た。国別ランキング1位のアイルランドと2位の南アフリカの対戦とあって、いやはや力の入った熱戦だった。現時点でラグビーの世界の最高峰レベルの試合だったと言えるだろう。

序盤に南アがペナルティで3点先取するも、その後互いになかなか点が動かない。そのうちアイルランドがわずかなチャンスをものにしトライと決め7ー3とリードした。どちらも相手がルーマニアだとアイルランド82ー8、南ア76ー0ととんでもない得点をあげるのに、強国同士はデフェンスが強いからそんなに点が入らない。前半はこの点差のまま終わった。

後半は南アが攻める攻める。そして早いうちにトライが決まった。8ー7と逆転。しかしここでコンバージョンのキック2点を決め損ねたのが響いたな。10ー7にしていたらアイルランドもトライは難しくせいぜいペナルティキックの3点を取るくらいで10ー10の同点になるくらいの力関係だった。後半終盤に南アはペナルティを確実に狙える場面が来たのにその時点で点差が8ー13だったからねえ、スクラムやラインアウトを選択せざる得なかった。10ー13だったらペナルティゴールで13ー13となって引き分け、そして得失点差で予選も1位通過できたかもしれない。キックの精度が試合結果を分けたのかも。

それにしても前回大会よりアイルランドは確実に強い。あの時日本はよう勝った。前々回の南ア戦も日本が勝ったのは本当に奇跡的だというのがよく分かる。今大会のこの2チームには日本は勝てそうもない。南アはあの試合がきっかけでその後は決して相手をなめてかからないような姿勢で対戦するようになったそうだ。そのおかげもあってか前回大会は優勝出来た(?)のかも。アイルランドも今大会そうかもしれない。ただ南アも負けたとはいえ十分に優勝する力がある。やはりフランス、アイルランド、南アが今大会3強か。

ただ組み合わせでプールB1位になるだろうアイルランドがプールAのおそらくは2位になるニュージーランドと対戦、南アはフランスと対戦となりそうだ。ニュージーランドはいうまでもない世界1のラグビー大国、予選リーグでフランスに負けたとはいえ侮れない。南ア対フランス戦は優勝の行方を占う一大決戦になるだろう。ベスト8での激突10月15日と16日が大注目だ。

2023年9月23日土曜日

「しゃちょう〜♡」

見せたまえDrのところでいつもの麻雀に興じていた時、TVから流れてくるあの二人のやり取りが・・。

「・・電動でスパッスパッっと切断する・・耐久性に優れたチェーンにこだわり、切れ味がスゴ〜〜イ」いかにも取って付けたような頭の初老男性が語って「・・19800円のご紹介です」と値段を言うと、「もう少し安くお願いします」と上目使いの女。すかさず男が「バッテリーも付けて6980円ですよ〜」って既に画面にはでかでかと出ているじゃん。おい、元の19800円は盛りすぎやろ。そして女が手を合わせ「ありがとう〜しゃちょう〜♡」となまめかしい声で感謝して30秒のCMが終わる。

はあ・・これが社長と愛人のやり取り風「夢グループ」の通信販売CMだ。最近、TVで見ない日はないといってもいい。社長は福島出身の石田重廣65歳、私よりたった1歳年上だ。愛人(?)役は保科有里でれっきとした歌手。作曲家の三木たかし先生の弟子でもあった。

石田社長が輸入販売や通信販売の広告に使うイメージキャラクターを探すうち、芸能界とのパイプができ、最初の所属となったのは兄弟デュオ「狩人」でその時に今は昔の歌手の公演が極端に少ないことに驚いた。依頼する側が公演料が高いのではと遠慮したりする風潮を知り、公演のパッケージ販売を始めたところこれが大成功した。社長曰く、「営業の出演料をはっきり明記したDMを企業・ホテル・商工会議所など約5千ヶ所に出したんですね。ステージ1本80万円。ステージ2本160万円にバツをつけて、ディスカウント価格100万円(アハ、ここでも同じ・・)。どうやら芸能界では営業価格はマル秘で、その値段も交渉次第。代理店が間に入りますから、お客さまも気安く依頼ができない。ですから、こういう試みはありえなかった。ところが、依頼が殺到したんです。狩人は年2本だったのが、なんとその年100本以上の仕事が決まりました」そして「これは素人だからできる発想です。それまでの狩人の営業で取り引きのあった会社からはクレームが来ましたけどね。けれど僕は、タレントに依頼してくれるお客さまや、イベントに足を運んでくれるお客さまがよろこんでくれればいいという考えが根底にありました。結果的にこのやり方は、タレントとお客さまの双方が満足するものでした。で、僕は僕で欲が湧いて、よし、このやり方で他の歌手でも仕事をしようと思い、誰かをスカウトしようと思い立った」そうで、NHKホールでぽつんと寂しそうにしている三善英史を受け入れ、会社名を「夢グループ」にし、その後、「あそこに行けば仕事がもらえるという噂が広がり、歌手たちからの売り込みが増え、千昌夫、チェリッシュや黒沢年雄、松方弘樹も、立て続けに夢グループに所属することになったそうな。これは客、タレント、会社三者がみんな満足する三方一両損ならぬ三方一両得だな。

私とほぼ同年齢なのに「CD」や「DVD」を「シーデー」「デーブイデー」と発音するなど垢抜けなさが目立つ石田社長。使うタレントもすべて昭和の香り漂う人たちばかり。見た目や振る舞いはそうではなくても実は計算ずくで相当の切れ者なのかも。

麻雀でリーチし、打つ手を迷っている相手に「(当たり牌を)出して〜しゃちょう〜」と声色を真似るのが今日は流行った。でも簡単に当たり牌を出してくれるはずもなく今回もちょい負けで終わったのサ。

2023年9月22日金曜日

下血、スピード解決

金曜の午後は約30分の感染症チームの会議があった後にまた外来業務がある。午後の外来は単に定期処方薬を希望する患者が多い中、新患の人も受け付けている。

16時過ぎに「電話で受診希望の30歳代後半の男性がいて、腹痛と下血があるそうです」と外来看護師から連絡が来た。私は今日は内視鏡担当ではないが、このケース受けざるを得ないと判断し、「急いで来るように言ってくれ。できれば16時半頃までに」と頼んだ。下血の中には急変する場合があるし、どのみち内視鏡検査は避けられないので、残り1時間ほどの業務時間内に済ませたかったのだ。

患者は16時半前には来て、さっそく問診&診察をした。で、すぐに結論。「あなたの病気は8、9割がた『虚血性大腸炎』です。採血と大腸内視鏡をすぐにして確かめましょう」と説明した。患者曰く「昨日、便秘、腹痛が生じ、1時間ほどトイレにこもって冷や汗が出るほどだった。以前もこんなことがあったが、今回は特にきつく、その後下血が出た」というもので、大腸内視鏡をする消化器内視鏡医ならばほぼ虚血性大腸炎と分かる典型的な症状だ。ただ他の施設なら「明日か来週あたり大腸内視鏡で確かめましょう」となるところが多いはず。しかし明日明後日は土日で青雲会病院では予定検査は組めない。ならば浣腸でいいからさくっと虚血性大腸炎であるかどうかを確かめたい。患者に「この腸炎はほとんどが左腹部にありほとんど下行結腸に発生します。内視鏡でそれを確かめます」と説明したが、可能ならさらに深部の横行結腸、上行結腸も見ておきたい。

検査が開始されたのが17時ちょうどごろ。ものの数分で下行結腸に粘膜発赤、びらん、縦走潰瘍と虚血性大腸炎に特徴的な内視鏡所見があった。

「全く予想通りの結果ですわ」と患者さんに言った。そして横行結腸に入れば正常所見でこれも予想どおり。ただこの部位以降糞塊がたくさん残っている。それでもさらに奥まで進めて上行結腸も糞塊をよけながら盲腸まで確認し、出血がなく可視内で腫瘍所見もないことを確認した。

検査が終わって聞けば、よく便秘をし腹痛もしょっちゅうで「ころころ便でウサギの糞のような便が出るんです」と言う。その便はまさに兎糞様便といって症状は過敏性腸症候群の便秘型の典型だ。聞くだけでも診断は付くが、内視鏡検査が終わっているので他の特殊な腸炎でないことは自信を持って言える。それでこのタイプの便秘に使われる比較的新しいタイプの下剤を処方し、腹痛時には60年以上も前から使われているブスコパン頓服を出した。いまだにこの薬に代わる腹痛薬は出ていないと言ってもいい定番薬なのにこの患者さん「初めて処方されます」だと。へーえ。

で、全て終わったのが17時30分ぴったし。初受診してから診察、検査、処方まで1時間で終わりやがった。この患者さんはほんとにラッキーだ。たまたま他の外来患者さんや内視鏡予定や救急外来患者がいなかったこと、明日明後日が土日に緊急内視鏡検査をこちら側が避けたかったことなどが相まってスピード解決となった。そして、私の急な内視鏡要請にも嫌な顔一つせず準備、補助してくれた内視鏡室スタッフにも感謝だ。ただただ有り難い。謝謝!

2023年9月21日木曜日

なぜにウェストが締まったミネラルウォーター

青雲医局には冷蔵庫にミネラルウォーターやお茶、アイスコーヒーなどが提供されている。中には私のゼロコーラ、マイボトルなども入っている。ミネラルウォーターは以前はフランスのボルビックで愛飲していたが水枯渇などで輸入されなくなり、このところアメリカ製のクリスタルガイザーがもっぱらだ。そしてミネラルウォーターの癖のなさが最近は気に入り、医局ではゼロコーラをほとんど飲まなくなったくらい。

そんなマウント・シャスタの水を飲もうと、昨日ボトルを手にしたとき少し違和感があった。ボトルが少し凹んでいてくびれがあるのだ。まあ握りやすいがなんか変な感じ。今日のボトルはこれまで同様のずんどうなボトルで冷蔵庫にはその2種類の形状のが混在していた。

飲み比べても特に変化はない。しかしなんでこんな形状になったのだろうと気になったので、今は別部屋にいる医師事務作業補助者の丁伝さんにスリムなクリスタルガイザーを渡して「なんでこんな形なのか知らない?」と尋ねてみた。当然というか「あら変ですねー」で原因はすぐには分からなかった。ダイエットを目論んでいる私に、ペットボトルも「私みたいにウエストきゅっとなってみたら」と挑発しているかぁ?

で、今日、作業補助者のいる旧医局に行ってみると、その原因が分かった。山の神さんが「あのペットボトルですねー、期限切れだったんです。といっても今月の7日までだったんですけど」と教えてくれた。ほう、なるほど。で、最新版は2025年の4月期限だそうだから1年半ほども飲まれずにいたことになる。「実は、一番奥にあったケースが開けられずに手前のものから新しいのが来てて・・」医局移転がきっかけで一番奥のケースもついに開かれるときが来たからっていうことだ。そうか納得した。

合点がいった私だが、そんな期限切れでもいいから飲んでやろうと、また医局に戻り、冷蔵庫を開けると・・あれれ、みんな新品のずんどうボトルばかりになっていた。期限切れだからきっと撤去したのだろう。ちょっぴり残念な気がしたな。

2023年9月20日水曜日

サブアラド、夕方のニュースに出る

サブアラドDrから「今日の夕方のKTSニュースでオレが出るはずだから」と電話があった。「ほう」「コロナワクチンの接種で取材を受けたんよ」だって。コロナ5類移行後初の全世代対象ワクチンということでニュース対象になったようだ。

昼頃、「ネットでは先行して出ていた」と彼からそのサイト情報がLINEで送られてきた。そして「禿げてとるんよ」と自嘲気味なコメントも。それは仕方ないやろ↓、ううむ、まあ薄くはなっているわな。それほど気にすることはないと思うが。
夕方は感染症の会議がありリアルタイムではKTSニュースを見ることは出来なかった。その最中、カールから「サブアラド先生、TV📺に出てた」とLINE連絡があった。偶然見かけたそうだ。それと分からず見ていたそうで、最後に「サブアラド医師」の表示が出て気づいた。ハイ、その画面↓。
「(ウイルスの)型が変わってきて、それに対応した新しいワクチンが始まっているので」と言い、次に「接種がのぞましい」とキメていた。ほほう、大したもんだ。

このニュースを見て、かつて大学時代の恩師の三力先生から自宅に電話があったそうだ。彼は不在で奥さんが対応したらしいが、「(後から語った)感染症専門家の西教授より立派だった」ってさ。ほうほう、そこで私は「当然、先生もワクチンを打ったんでしょうね」と尋ねると「いいや」だと。「何で?」と聞くと「まずは患者さん優先だろ」と。ううむ、うまく言い返しやがった。TVで上手にしゃべるだけのことはあるぜー。

2023年9月19日火曜日

ネコの複数問題

さて家ネコになったハナビだが、まだいくつかの問題がある。

一つはエサ問題で、新型の自動給餌器はうまく作動しているものの、ゲンちゃんがすぐに横取りしようとするんだ。自分の給餌器にたっぷりエサがあるのに新しもの好きなのか安いハナビのエサを食べようとする。ハナビは外ではエサには強く出て他のネコたちが遠慮するほどだったけど、こてる家ではゲンちゃんに遠慮している。このままではおデブ気味のゲンちゃんがますます太り、ハナビは栄養失調?かぁ。↓は朝5時2分過ぎの様子。最初ゲンちゃんがエサを横取りしようとしたのを私が阻止し、ハナビに食べさせているところ。うらめしそうにハナビを見るゲンちゃん。

そこでエサ時間の朝夕5時にはゲンちゃんを給餌器のある居間に閉じ込める作戦に出た。給餌器は時間差でゲンちゃんのが数分早く給餌される。そして居間と廊下の間に椅子を置き、居間からゲンちゃんがハナビの給餌器のある廊下&玄関に行けないようにした。これでハナビは安心して食べることが出来て20gを完食した。朝5時に私たちのどっちかが起きていないといけないがしばらくはこれで行こう。

もう一つはおしっこ問題だ。ハナビはトイレにウンチはまずまず出来るが、おしっこが上手に出来ない。ネコってきれい好きだから砂に排泄したがるのだが、入口の形状に問題があるのか、後ろ足が完全にトイレ内に入りきれないうちに用をたしてしまうのよ。それで下に新聞紙を置いて毎回片付けている。時にゲンちゃんのトイレにもオシッコをしようとして失敗することもある。そこで慣れてもらうのを期待はするが、それまでは犬用のオシッコシートを買ってトイレ入り口に置こうかなどとカールと話している。

夜の20時過ぎ。ゲンちゃんは居間のテーブルに上がってくつろいでいた。そこにカールが頭をうずめ「ゲンちゃん、可愛い〜」とやっていた。戸惑いながらもやるに任せているゲンちゃん↓。

それから10分後、ゲンちゃんはまだテーブルの上にいた。あれ?ゲンちゃん、耳の向きがおかしいねぇ。後ろを向いている。すかさず私は写真を撮った。そして10秒もしないうちに耳はいつものように前を向いたのである。
いったいどうしてそんな動きをしたのかねぇ、ゲンちゃん。ちょっと珍しいことだったので日記に載せてみたよ。

2023年9月18日月曜日

生涯教育講演会オンデマンド問題をAIにやらせてみた

明け方、ラグビーワールドカップの日本対イングランド戦を見た。前半は日本の方が押している場面が多かった。しかしやはりイングランドの地力がまさった。後半の日本はちょっとした判断ミスでトライを取られ、その後はずるずると後退した。まあ私の予想どおりの結果だったな。ラグビーは高校時代の体育で習っただけだど、ずっと試合を見ていればどっちが強いかなど素人でもだいたい分かる。今大会はフランスと南アフリカあたりが強そう。ランク1位のアイルランドの試合をまだ見ていないので、近々予選リーグでの南アフリカ対アイルランド戦が楽しみだ。

さて今日はほぼ丸1日、日本内科学会の認定内科医の単位取得のための生涯教育講演会のオンデマンド問題をずっと聴いていた。各年度にA、B、Cセッションがあって各講演30分ほどだいたい7講演あり、それで5単位取得出来る。しかし各講演後に2題計14問題がありそれを60%以上の正解率を取らないとだめだ。来年3月までに総単位25単位を取らねば認定内科医を取り消される。現在私は10単位しかなくあと15単位が必要。それで今日は朝から晩まで頑張ったのである。

最初のAセッションは胃癌や慢性膵炎、喘息、脳卒中などなじみのある疾患の講演で面白く聴けたが、Bセッションは心臓、整形外科、統計学なんてのもあって出された問題もすぐには返答出来ないのも多かった。たいていは講演のビデオを視聴し直せば解答は出せる。しかしAに午前中、Bで夕方までかかり、少し疲れた。Cセッションはぱっと見、さらに興味の薄い専門外の分野が多かったので、Aセッションの2019年度のものを選んで視聴することにした。炎症性腸疾患、アルコール性肝障害、脳血管障害、リウマチ、喘息などだ。一つのセッションを真面目に聴くと3時間半から4時間も掛かる。途中からはNetflixなどでおなじみの1.5倍速で聴いたよ。結局夜の23時ごろまで掛かって、問題の正解率もA12/14、Bが13/14、2019のAが13/14と80〜90%以上で各5単位計15単位をしっかりと取得出来た。ふう〜だ。

最後のあたり、少し迷った問題をふと「生成AI(ChatGPT)にやらせてみたらどうなる?」と思って4、5題やらせてみせた。全問正解したか?否。半分くらいは間違っていた。ある心臓の問題では門外漢の私ですらAIの出した解答は明らかに間違いだろうと思って、自分の考えたのを選んだらやっぱり私の方が正しかったりした。まだまだ生成AIは発展途上、しっかり自分の頭で考えることが大事なのは言うまでもない。

↓はAIが正解を間違った一例。

僧帽弁閉鎖不全症や三尖弁閉鎖不全症について正しいのはどれか。1つ選べ。 

a. 機能性僧帽弁閉鎖不全症の診断には運動負荷が有用である場合がある。
b. 三尖弁閉鎖不全症は予後には影響しない。 
c. MitraClipは三尖弁閉鎖不全症に対する低侵襲カテーテル治療である。
d. MitraClipが機能性僧帽弁閉鎖不全症の予後を改善したというデータはない。 
e. 2020年の日本循環器学会弁膜症治療ガイドラインにおいてMitraClipはいまだ推奨クラスがない。

これに対し、ChatGPTが出した答えが↓だ。

正しい選択肢は次のとおりです:
c. MitraClipは三尖弁閉鎖不全症に対する低侵襲カテーテル治療である。

うん?

ChatGPTの説明:
a. 運動負荷は機能性僧帽弁閉鎖不全症の診断には一般的には使用されません。機能性僧帽弁閉鎖不全症は心臓の弁が正常に機能しない状態で、運動負荷検査は通常、冠動脈疾患などの心臓の異常を評価するために行われます。
b. 三尖弁閉鎖不全症は、心臓の弁が正常に機能しない状態であり、適切な治療が行われない場合、予後に影響を及ぼすことがあります。重度の三尖弁閉鎖不全症は心不全や他の合併症を引き起こす可能性があります。
d. MitraClipが機能性僧帽弁閉鎖不全症の予後を改善したというデータは限られており、一般的にはまだ確立されていない場合があります。
e. 2020年の日本循環器学会弁膜症治療ガイドラインにおいて、MitraClipに関する推奨クラスがまだ設定されていない可能性があります。ガイドラインは定期的に見直され、最新の研究結果に基づいて更新されます。

講師はMitraClipという手技は三尖弁閉鎖不全症ではなく僧帽弁閉鎖不全症に対する治療法と何度も言っていた。「c」は真っ先に間違いと分かる選択肢だ。私は少し迷うも「a」が正解だろうと思った。「場合がある」という終わり方は正解になりやすいということもある。物事には例外が付きものだ。逆に「全否定」するような文面の場合は不正解が多い。「b」などがそれにあたる。果たして正解は「a」だった。だからもっともらしいAIの「a.の説明」は間違った解説ということになる。

2023年9月17日日曜日

「“マリリン”を生きる」

9月に入ってメジャーリーグ、エンゼルスの試合をほとんど見なくなった。大谷が怪我で出場しなくなったからだ。大谷あってのエンゼルス、選手が変わっても阪神のファンとは違うってこと。NHKも大谷が出るかもしれないということで、ずっとエンゼルスの中継をしていたが、明日以降は中継も別チームに変わるようだ。ゲンキンなものだ。

そこで録りだめしていたドキュメンタリー番組をいくつか見た。ドキュはNHKのBS1に良作が多い。「相対論 vs. 量子論 事象の地平線と“異次元のダンス”」は物理学の論争の話で「論争の発端は、車いすの天才・ホーキング博士が提示した「ブラックホール情報パラドックス」である。ブラックホールに飲みこまれた物質の「情報」は永遠に失われるというホーキングの説を認めると、物理学の根本原理が揺らぐとして強く反論したのがサスキンド博士だ。理論物理学の2人の巨頭が繰り広げた大論争は20年に及び、この宇宙を記述するための新たな理論「超弦理論」の研究が大きく進展した。果たして宇宙は全て幻なのか!?」ということだが、ほとんど私には理解出来なかった。ただ最後の超弦理論というのが2つの理論をまとめて上手く説明出来るという事実は興味深かった。哲学で言う「正・反・合」「正(テーゼ)」「反(アンチテーゼ)」「合(ジンテーゼ)」だな。

次に見たのは「“マリリン”を生きる」で、一人の少女がマリリン・モンローとしてハリウッドを代表する女優になるまでを描いていた。これ2022年のフランス製作のドキュメンタリーだ。イギリスやフランスは結構良質のドキュメンタリーを作っている(ジャニーズ喜多川の問題もイギリスだった)。マリリン・モンローの本名が「ノーマ・ジーン」だというのは知っていた。母親は彼女の父親が誰かは知らなかった。彼女は孤児院に入れられたり里親に育てられたりする中、現状を打破したいという強い気持ちがあった。そして12歳の頃に自分の体が人には(特に男性には)魅力的に映るということに気づいた。ピンナップガールから始まってどうすればカメラマンに気に入られるかを日々研究し一定の評価を得る。そして映画界に入るチャンスが訪れる。そこでも様々な努力を続けていたというのが非常に印象的だった。端役から始まり徐々に人気を得ていっても空いた時間は自己研鑽に費やしていたのだ。当時、彼女を知る人が言う「演劇のレッスンを3時間受けたら昼食、その後ダンスのレッスンを1時間、歌を1時間、フェンシングを1時間、さらに乗馬も。何故そんなに頑張るのかと聞くと、チャンスが訪れた時に準備万端でいたい、と」やはり並みの人ではなかった。

1953年は飛躍の年で『ナイアガラ』『紳士は金髪がお好き』『百万長者と結婚する方法』という有名作品に主演した。ここまで、私の見たことのある彼女の出演作品が「ナイアガラ」たった1作だけということに気づいた。彼女がいわゆる「モンローウォーク」を初めて披露した作品で有名だが、私はサスペンス物にハマっていた30数年前にその手の作品の一環として見たのだった。マリリン・モンローがすごいのは映画を見たから知っているとかではないことで、彼女の存在そのものがセクシー女優の代表、ハリウッド黄金期を代表する女優、ブロンド白人女性の代表といったアイコンになっていることだ。おバカな金髪娘というありきたりの役しか来ないことや出演料が低く抑えられたりしても、その資質を活かす努力でのし上がっていったことが分かる。
番組は彼女がピークを迎えた1956年30歳の頃で終わり、演技派女優としてやっていきたい希望や薬物に頼るなどの知られた事実はさほど描かれていなかった。返ってそれで良かった。36歳でおそらくは薬物中毒で亡くなるのだが、しわが寄ってたるんだ体型になどならずに済み、マリリン・モンローのまま今なお世界中の人々の記憶に残っている。私は彼女がそれほどタイプではないのだが、この番組で彼女を見直した。良質のドキュメンタリーってほんと面白くてためになるわー。

2023年9月16日土曜日

阿久根駅のウシガエル

長島のクリニックに大腸内視鏡検査を頼まれ、新幹線で出水駅まで行き、そこから肥薩おれんじ鉄道に乗り換え、阿久根の折口駅で降り、クリニック事務長に車で拾ってもらう予定だった。これは何十回もやって来たことだ。ただ、座席がいつもは車両前部に座るのに後部の横椅子に座ったのがいつもと違っていた。これは時刻表変更に伴い鹿児島発の新幹線が10分遅れるようになっておれんじ鉄道も乗るのがぎりぎりになったから。まあいいかと、座ってスマホで韓ドラのキム・ソヒョンちゃん主演「無駄なウソ(2023・tvN)」の第5話を見ていた。

列車が各駅に止まるたびに駅名を確認はしていた。野田郷駅は確認した。もうすぐ折口駅だ。そう思いつつも韓ドラが第5話の終わり近くの小クライマックスを迎えていた。列車が止まった。本来なら駅名を確認し降りるべきだったろう。しかし、チラッと見た時、「野田郷」の駅名が見えた。あれ?まだ野田郷か・・私は席を立たなかった。あと1、2分で第5話が終わるしー。駅名パネルの右下だけをチラ見して勘違いしていたのだった↓。

列車が動き出した時にスマホの電話が鳴った。いや、イヤホンをしていたので音は鳴らなかった。誰からやろ。げ、事務長や。

「あーー!」

ゆっくりと動き出した列車にアナウンスがあった。「次は阿久根、阿久根〜です」うわ〜降り損ねたぁー!はあ・・でもジタバタしても仕方がない。すぐに事務長に電話し、阿久根駅まで迎え直してくれるよう頼んだ。

7分ほど経過して阿久根駅に着いて、運転手や駅の職員に超過料金を払おうとしたが「お代は結構です」とのことだった。阿久根駅に来るのは約20年ぶりだ。鹿児島から八代まで新幹線が通るまではこの駅で降りて事務長に迎えに来てもらっていた。久しぶりに見る駅舎はあの頃と全然違っていて木調の休憩室や食堂などちょっとセンスのいいものになっていた。

外に出て事務長の車を待っている間、私はげんなりしていた。実は20数年前、阿久根で降りずにやり過ごしたことがあった。文庫本を読んでいて駅に着いたのも気づかないという大失態だった。今回もスマホに気を取られていたという点では似たようなものだ。あの時は携帯電話も持っておらず隣席の人に借りて事務長に平謝りで出水駅まで向かえに来てもらうよう頼んだのだった。ああ・・もう二度としないと思っていたのに・・。

三方ヶ原の戦いで武田信玄にこっぴどくやられて逃げ回った徳川家康は、その時の惨めな様子を戒めとして絵師に描かせたそうだが、私も反省の意味を込めて無様な様子を写真に残そう。

いつものように「こてる先生、今どうしてんのぉ」とスマホに掛かってきたサブアラドDrに、阿久根駅にいるこの画像を返信した。そしたら「ウシガエルみたいやぁ」だってさ。言われても「そのとおり」と答えるのみだったわー。

2023年9月15日金曜日

影ながらトラキチを

阪神、やっぱり昨日優勝しちゃったネ。スチョル先生は阪神戦の観戦にはことごとくツキがなく、「見に行けばまず負ける」って言っていた。で、今夜の広島球場でもいい勝負したようだが1点差で今月初めての負けを喫していた。やっぱり・・(´_` )。
スチョル先生の兄で元国立病院院長のてげてげ先生からメールが届いた。題して「トラキチ、60有余年を振り返る」だ。主に国立病院時代の思い出を語っていて、「甲子園球場でのタイガーズとしては18年ぶりの岡田監督の胴上げの瞬間をBS朝日テレビで視ながら、さまざまな感慨が蘇ってきました。でもやはり真っ先に思い出すのは、国立病院の筋ジス病棟での日々です」との出だしで思い出を語っていた。

巨人ファンの筋ジストロフィー患者が多い中「あの頃は病棟に行くと、まず前日の試合の「講評」から始まったものです・・阪神が負けた日には回診はやらないし、サヨナラで勝つものなら日曜日でも朝早く病棟に顔を出して、巨人ファンの部屋をくまなく回って、「あそこはこうすればよかったのになあ」と傷口に塩をなするような論評を加えたりするものでした。」とトラキチの鏡のような行動をすれば、かなりの巨人ファンの患者さんは、ある時の文集に「私たちの病院には困った人がいます。それはてげてげ院長です・・・」で始まる紙媒体を利用した「告発」したんだとか。

また60年ほどの昔の鹿児島では「阪神の試合をラジオで聞くには「朝日放送」か「毎日放送」の電波をキャッチしなければならないので、夏場は感度のよくないラジオをもって蚊に刺されながら山の上に登ったものです」と述懐しており、当時はTVもラジオも巨人戦一色、現代のBS放送やネットが浸透し比較的簡単にファン球団の野球観戦が出来る有り難みが身に沁みる。先のスチョル先生はスポーツ配信のアカウントを一つ余っているからと娘婿から譲り受け(婿殿の鏡やぁ)、今年から毎日毎晩阪神戦を観戦出来るようになったそうで「夜は阪神戦が終わらないと何も出来なくなった」と嬉しい悲鳴を上げていた。

さてさて、これからのトラキチにとっては、優勝はしても気になるのが「日本シリーズ進出して日本一になれるか」どうかであろう。これだけの人気チームでありながら去年前までで優勝は5回で日本一になったのはたった1回とセ・リーグではビリ、横浜ベイスターズですら2回達成しているのにー。パ・リーグは結成20年足らずの東北楽天ゴールデンイーグルス優勝1回日本一1回で最小だがこれは致し方ない。阪神は戦前の1リーグ時代の4回優勝は除いて、2リーグ時代以降70年以上歴史があるのにこの回数は全く自慢出来ない。口や応援ではいくら圧倒しても実績では巨人の足元にも及ばない(優勝38回、日本一22回)のだ。福岡ソフトバンクホークスファンの私はセ・リーグでは阪神を応援している。21世紀になってホークスは阪神と日本シリーズで対決すること2回、さすがに阪神を応援はできなかった。でも今年はパ・リーグを勝ち抜く力はないようだし、ぜひ阪神の日本一を見たいと思っている。そして今後、21世紀は実績でも阪神ファン、トラキチが自慢出来るよう影ながら応援していきたい。メジャーリーグでは阪神と同じような境遇だったボストン・レッドソックスが21世紀になって一番のワールドシリーズ優勝回数を誇っている。阪神もきっとそうなれる!

2023年9月14日木曜日

伊吹いりこ

明け方、ぼうっとNHKの番組を眺めていたら、瀬戸内海にある島が出て来ていた。伊吹島(いぶきじま)と言っていた。島民が漁に出て行くシーンがあったが、2隻の船がそろって海に向かい途中で分かれて網を出した。ぐるっと回って網を回収に入ると小さな魚がいっぱい揚がってきた。なんて魚?カタクチイワシだという。そして回収した魚を一つの運搬船で網元がある伊吹島へ向かうのだがこれがものすごいスピードなんだ。何でそんなにスピードを出すん。これには理由があった。

実は伊吹島って「いりこ(煮干し)」作りで有名で「伊吹いりこ」というブランドがあるそうだ。鮮度が高いうちに釜茹でする必要があり、漁獲から加工までなんと約30分という超スピードだ。カタクチイワシの大きさに合わせて乾燥時間を調整することで、苦味の元となる脂分が少なく仕上がり、煮干し界の最高峰ブランド日本一なんだそうだ。このように漁獲から加工まで一貫して伊吹島で行う体制が出来ている。讃岐うどんの出汁にも濃厚で旨味がいっぱいの“イリコだし”が欠かせず、さぬきうどんの文化は伊吹いりこあってこそとのこと。へーーえ、全く知らなかった。
美味しそうな伊吹いりこ↑。断末魔↓のような格好のいりこも。
煮干しにそんなに興味はなかった私でさえ「美味そう、食ってみてぇ」とつぶやいたほどだ。ただカタクチイワシの中でも脂の乗ったものは常温で煮干しにして流通させると酸化して味も落ち日持ちもせず値段が付かないという。普通の魚は脂が乗ったものが良いのになんとも皮肉な事実だ。最近は平成に入って海の栄養が豊富になりすぎ太ったイワシ(脂イワシ)がとれるようになり最盛期の昭和後期に比べ漁獲量が減っているという。そこでこの脂イワシどうにか活用出来ないかと、3年ほど前に伊吹島の15の網元が中心となって、試行錯誤して「脂イワシ」の冷凍製品を作り出した。実は、乾燥させずに食べると、脂の部分がおいしい「脂イワシ」。塩ゆでしたイワシを、冷凍させて「脂のうま味を楽しむ」という、いわば逆転の発想だ。
ペーストにしたイワシのうま味と栄養を、カレーのルーのように小さくまとめたもので、計量せずに調理できて、「魚の目や頭が怖い」という子どもたちにも好評なんだとか。あはは、私には「美味しそう」と見えるいりこは子どもには「怖い」と見えるのか。

もう一度動画を見てみたいと思ったが、深夜の地上波はタイムシフトマシンでも非録画時間にしており残念。見逃し配信もしばらくないようだ。そんなわけでせめて「こてる日記」にはとどめておこうか。

2023年9月13日水曜日

根っからの阪神ファンがなぜ巨人を応援したのか

外来で「太刀掛(たちかけ)」という患者さんが来た。珍しい名字なので事前に「名字由来net」で調べてみると、全国順位14,146位で全国人数およそ410人、由来は「現広島県西部である安芸が起源(ルーツ)である、古代氏族であり、美努(みの)王の妻県犬養(あがたのいぬかい)三千代が橘宿禰(すくね)の氏姓を与えられることに始まる橘氏がある。亀山神社宮司家。近年、広島県呉市に多数みられる」とあった。ともかくも先祖は広島らしい。

そこで「太刀掛とは珍しいですねえ、ひょっとして広島の出身ですか」と尋ねてみた。すると、少し驚いたように「私は広島ではないのですがそっちの出です」と答えた。「ああ、やはり」と私は言い、続けて「呉あたりに多い名字ですよねぇ」「みたいです」「呉と言えばやっぱ『仁義なき戦い』でしょう。私はあの映画が好きでしてー」と話題を広げようとしたが、思い直して診察を続け、終わろうとしたら「広島を言われたのは初めてでした」とのことだった。ふふふ、まさか事前に調査していたとは言わずにおいた。せっかく驚いてくれたのだし・・ネ!

広島と言えばプロ野球の阪神のマジックの対象チームだ。9月に入って阪神は絶好調で負けなし、マジックがどんどん減って明日にも優勝という状況になっている。そこで60年来の阪神ファンのスチョルDrからLINEが届いていた。てっきり「もうすぐ優勝、待ちきれない」ぐらいの内容かと思いきや、全く違っていた。「今日(9月12日)は(人生で)初めて巨人を応援しました^_^」だと。どういうこと?「阪神、絶好調!明日には決まりそう。明後日の広島戦のチケットは大暴落(>_<)」ははぁ〜ん、9月15日に広島球場へ阪神戦を見に行くとは聞いていた。事前の予想ではその頃はまだマジック減らしをしているはずだった。それが14日には優勝が決まりそうで「明後日、ふやけた試合を見てきます!」だって。他人事ながら「14日はぜひ阪神には負けていただきましょう」と返信しておいた。

スチョル先生が対巨人戦でよもや巨人を応援する羽目になるとは。いやはや強すぎる阪神のAREのせいです(⌒о⌒)。

2023年9月12日火曜日

なじんでよ、ハナビ

家ネコにして1週間以上経ったハナビちゃんだがまだまだこてる家に慣れていないところも多い。一昨日「カリカリマシーンSP」という自動給餌器をネットで購入してセッティングした。

この器械、ゲンちゃん用にも既に購入し使っているが、見た目は同じでも監視カメラはなくスマホ連動でもなく給餌セッティングは直接器械に入力するタイプだ。新型も1日2回午前5時と午後5時に20gで開始すると、ちゃんと動きエサが出てきた。エサはハナビ用に買いだめしてきた安いやつ、それを食いしん坊のハナビがパクパク食べるはずが・・げ、ゲンちゃんなんでお前が食べる?!ゲンちゃん、ハナビのエサより5倍以上高い上等のエサがあるというのに・・。目新しいものに興味が湧くは人間もネコもいっしょだ。ハナビのエサを食べないようにゲンちゃんの頭を抑える↓。
それぞれ自分用だと↓のようにしつけなきゃ。
同じエサにすればいいと思われるが、ゲンちゃんのは高齢ネコ用に調整されたエサなんだ。ハナビも本来は勝ち気なネコなのにこてる家に入ってからはおとなしい。そして玄関に置いたトイレも上手に利用仕切れていない。入口が狭いのか外にお漏らししてしまうことがあるのだ。カールがすかさず洗って匂いがつかないようにした。

それにあんなに活発だったハナビが2階のチッチやセージの部屋でじっと過ごしていることが多い。また私のナデナデにはされるがままだが、カールには「ンがっ」と噛みつくのよ。これは外ネコの頃にカールは「何か付いていたら嫌だから」と決してなでなかったからだろう。

ゲンちゃんは子ネコの時に保護したからうちにはすぐになじんだ。ハナビは約2年、他家、そして野良ネコで過ごしているからこてる家になじむにはまだもう少し時間がかかるかもなぁ。

2023年9月11日月曜日

「キャンペーンです、お得です」ってか

当直開けで午後帰宅となった。やはり眠い。居眠り運転にならずにどうにか団地前の交差点に着いた頃、0120の電話が鳴った。スマホはBluetooth通信でつながっているので運転中も会話出来る。「ああ、またか」と思いつつも電話に出た。「AUーSo-netからです」・・やはり「今回は大変お得なキャンペーンがございまして・・」・・はいはい「ネット配信のUーNEXTでの無料サービスが云々」と言ってきたところで話を私はさえぎった。

「私、UーNEXTには加入していますけど」「あ、そうですか。それでもこのキャンペーンでは加入されているいる方でも利用して下さいましたら都合2千円ほどの映画チケットを手に入れることが出来ます・・」ふう・・とため息をついて、私は「お断りしますわ」と拒否することを伝えた。「まずは結論から」が大事とちょっと前に職員に話したばかりだしな。

私はそのキャンペーン促進部職員に言ってやった。「いくらかお得な商品をただで手に入れることが出来るのは分かった。でも、最初の1、2ヶ月は無料で後で断ればいいということだけど、実はその断りの連絡をしないといけないってのが利用者にとってはとってもストレスなんですよ」「は・・」「後で必ず断るという行為がストレスになっているということを分かって欲しい。AUに入会してSo-netを利用して最初の2ヶ月近く無料キャンペーンを勧められるまま利用したが、断らないとそのまま継続利用になり毎月結構な額を支払うことになっていた。どうにか断って無駄金を払わずにすんだが、その無料期間も後で必ず契約キャンセルしないといけないと思っていてそれがとっても重荷に感じていたの。だから最初から断るつもりのキャンペーンなんか入りたくないです」とまくし立てた。相手は「はあ・・そうですか。分かりました」と、叱られた子どもみたいになって引き下がった。

私がそこまで言ったのは、AU加入してこの手のキャンペーン連絡が毎週のようにやって来ることもある。以前のBBIQの時はほとんどなかった。たいてい「お得ですよ〜」と言うのだが、確かにお得でも手続きのためにまずは10分以上も説明を聞かされ、さっきも書いたように後で何らかのお断りを入れたりしなくてはならない。面倒なんだ。何もしなければ(そもそもAUの通信代が安くなるというキャンペーンに乗らなければ)通信会社乗り換えなど面倒くさいことをしなくても済んだんだ。月額いくらか安くなるのはまあ良かったが、何度も何度もキャンペーン電話にこうも付き合わされては・・個人の持ち時間もお金なんだよー。

はい、だから今度からはAUもしくはSo-netと聞けばどうのこうの言わずに最初から断ろう。それがお互いのためだし、ねっ!

2023年9月10日日曜日

スポーツ観戦三昧やぁ

昨日に続いて明け方スポーツ観戦をした。日本サッカーの対ドイツ親善試合だ。アウェイでしかも相手は前年のワールドカップでの敗戦の雪辱を晴らそうと虎視眈々という噂だった。今回はそうそう日本は勝てないだろう、ドローなら良しかなと私はぼんやり思っていた。明け方4時くらいからの試合でTV付けた時には日本がまさかの1ー0でリードという場面だった。ほう、やるじゃんと思ったのもつかの間、また寝入ってしまって、気がついたら後半の始めごろだった。

え、2ー1でまだ日本がリードしているの?へーえ。日本は後半はシステムを前半の4バックから5バックに変えて守備を固めカウンターを狙う作戦で、ドイツが攻め込まれるんじゃないかと少し心配したが、あわやという場面がほとんどなかった。そのまま終盤近くになり、今度は相手のちょっとしたパスの隙を突き、久保がインターセプトしそのまま独走、キーパーとの一対一になった。そこでも背後からやって来る浅野に冷静にパスし楽々とゴールを奪った。ほう!こうれで3ー1となり勝負あった。すごいぞジャパン。その後の4点目はまたもや久保からのセンタリングを田中碧がヘディングで決め、なんと4ー1でドイツに完勝した。日本もたいしたものだがどうしたのドイツ?日本が強かったのかドイツが弱かったのか。どうもその後の評論や識者の感想では日本が明らかに強くなり、ドイツは低迷期というこのようだ。

驚いたのが、あの辛口で鳴るセルジオ越後が珍しく褒めていたんだよ→「情報戦の勝利だね。相手左サイドバックはボロボロだった。その情報が事前に入ったから、日本は右MF伊東、DF菅原が集中的に攻めて、前半2得点。後半もMF久保がそのサイドから2アシストと、4点すべてが日本の右サイドから生まれた。それを修正できなかった相手監督は解雇されるだろうな。」「日本はW杯の時より間違いなく成長していた。前半は互角以上に戦ってリードして、後半5バックに変えたのは、何かを試す狙いではなく単純に勝ちたかったからだと思う。その戦術がはまってカウンターも決まった。一方で、ドイツの衰退時代はしばらく続くね。足元ばかりで、裏が取れない。選手層が薄いし、点が取れるFWもいなかった。」といい、日本の問題点もそこはセルジオさん指摘していて、「日本は、システマチックに戦う欧州チームには対抗できることが証明された。今後の課題は南米のチームだ。W杯でベスト8の壁を越えるには、南米勢にも勝たないといけない。欧州は戦術で得点を狙うが、南米は個人で突破してくる。この日、唯一苦しんだのも、MFサネの個人突破だからね。サネのような選手は南米に何人もいる。日本が苦手とする相手をどう克服するか。今回はドイツに完全アウェーで勝ったが、南米勢との完全アウェー戦は過去3戦全敗、通算0得点8失点だ。次のステージに上がるためには、克服してほしい。」と個人技中心の南米チームへの対策が必要と語っていた。最後に「とにかく今日はドイツに勝って、早起きしたかいがあったね。試合後、選手は誰も言わなかったけれど「ブラボー」だったよ。」と、これは相当だ。喜んでいいぞサムライブルー!

夜は夕方から病院当直だった。途中、外来や救急に呼ばれながらも台湾でのU-18ベースボールワールドカップ決勝日本対台湾とラグビーワールドカップ初戦日本対チリ戦、そしてバスケットワールドカップ3位決定戦アメリカ対カナダを録画とチャンネル切り換えで並行しつつ見ていた。しっかし、なんでワールドカップが3競技同時にあるん?

日本とは関係ないが、バスケですごい場面があった。第4Qにカナダに4点リードされたアメリカが残り数秒で追いつくには、フリースローの1本目を決め、2本目はわざと外しこぼれ球を3点シュートするしかない状況になり、なんとそれを見事にやってのけたこと、これは鳥肌ものだった。これを生で見ただけでも良かったよ。ただ、そうなったらアメリカは勝たなくちゃいけないのにずっとカナダに押されっぱなし。延長に入ったあとはまったくダメだった。なんかなぁ、NBA選手とはいえベストメンバーじゃないし、優勝でなければ3位も4位もいっしょということなのかなぁ。

野球は日本が台湾に0ー1でリードされていた。しかし台湾のわずかな隙を日本高校野球のエリートたちは逃さなかった。4回表、四球から犠牲バントで1アウト2塁にし、ここで意表を突くセーフティバント。いったんアウト判定も今はビデオ判定がある。わずかとはいえ明らかにセーフで1、3塁の好機になった。そしてさらにスクイズバント。これが決まって1ー1の同点・・あらら慌てた台湾選手、1塁に暴投しこの間に2点目が入って日本がリードした。これで勝てると思ったね。ピッチャーの大阪桐蔭前田悠伍は点を取られる感じがしなかった。結局2ー1で日本の初優勝。いいぞ!4回は犠牲、セーフティ、スクイズとバント3種類をそれぞれ見事に決めたのが「スラッガーはいらない、スモールベースボールや」という馬淵監督の思い切りと信念の成せる業だった。選手もえらいが馬淵監督もえらい。高校野球界では若干アンチも多い馬淵監督だが今回は相当見直したわ。

最後はラグビーだ。これは録画しておいたのを追っかけ再生して見た。チリに先制されたところは見ずに日本が追いついたところからだ。うーん、結局42ー12で勝つには勝ったがちょっともろさもあると感じたな。次戦のイングランド戦では相手も本調子じゃないと聞くけれど、勝つのは難しい気がした。ただトライを4つ以上取り勝ち点を1上乗せ出来たのは良かった。8年前はそれが出来なくて南アフリカに勝ちながら予選リーグ敗退だったもの。

いやはや、このところエンゼルスの試合ばっかし観戦だったのが、大谷が欠場してすっかりメジャーリーグ以外のスポーツ観戦になってしまった。しかしいずれも真剣勝負のスポーツは面白い。まだまだ楽しませてもらうぜー!

2023年9月9日土曜日

ラグビーワールドカップ開幕

バスケのワールドカップが大詰めになったと思ったら今日からラグビーワールドカップが始まった。その初戦、開催国のフランス対ニュージーランド戦を明け方から日記書きつつ見ていたよ。

前半から後半に入った時点では典型的なシーソーゲームで二転三転していたが、後半途中からはフランスがずっと押し気味であのニュージーランドが足が止まって得点出来そうな感じがしなくなった。結局27ー13でフランスが勝った。観客の大歓声も後押ししたこともあるがニュージーランドの力が若干落ちていたようにも見えた。ただニュージーランドが予選リーグで負けを喫したのはこれが初めてだというからその事実に驚く。ラグビーはかように番狂わせが少ない競技で日本は練習試合を含めてニュージーランドに勝ったことは一度もないんだ。


まだ始まったばかりだがフランスがこのまま後押しと勢いのまま初優勝する・・かもしれないが、ラグビーのワールドカップは1ヶ月半以上もの長丁場だ。決勝は10月29日なのでその頃までずっと絶好調を維持するのは難しい。前回大会でも予選リーグで南アフリカは初戦のニュージーランドに敗れたが、徐々に調子を取り戻し、決勝ではそれまでずっと好調だったイングランドを寄せ付けず3度目の優勝を果たした。この3国にオーストラリアを加えた4国は元々力が拮抗しているのでコンディションの持って行き方次第ではまだどうなるか分からない。

思えば8年前の大会で深夜日本対南アフリカ戦を見ていた私は、日本が食い下がり善戦しているのを驚きつつもそれでも勝ちまでは大変だろう、勝ち点がもらえるだけでも大したものと思っていた。しかし後半も大接戦で終盤に南アフリカがペナルティーもらってスクラムかペナルティーキックかの選択を迫られた時、キックを選択し32ー29とリードした。あと数分をしのげば勝ちなので得意のデフェンスで守り切ろうという選択だった。日本が弱いと思えばスクラムを選択する可能性もあったはずが、そんな余裕を与えなかったのもあの時の日本が相当なものだったということだ。そして日本にも相手ペナルティーでスクラムかキックか選択の場面が来た。キックを選べば32ー32で同点終了になる場面、日本は何とスクラムを選択したのだ。この時、日本ヘッドコーチのエディジョーンズは「何でキックを選択しない?!」とオーバーなリアクションで選手らをなじっていたよ。しかし結果は知ってのとおり、南アフリカの分厚いデフェンスを押し切りトライを決め、34ー32の逆転勝利!私はラグビーの試合を見て初めて涙が出た。いや、野球やサッカーでも涙なんか流したことはほとんど記憶がない。それくらい感動的な試合だった(私だけでなくイングランド、ニュージーランドなど諸外国でも今でもラグビーの奇跡としてこの試合がよく取り上げられる)。

明日は日本の初戦対チリ戦がある。そればかりかサッカーでは対ドイツとの親善試合、高校野球のU18の対台湾との世界大会決勝があり、さらに日本は敗退したバスケワールドカップの3位決定戦、決勝戦もある。今年は野球WBCに始まり女子サッカーワールドカップ、思えば前年末のサッカーワールドカップと世界大会ばやりだ。国の威信かけて戦う試合は面白い。そして最近の日本がどの競技でも強くなっているのが頼もしい。おかげで睡眠不足が続くことになるが、涙流すくらいの試合なら何度見てもいいぞ、ガンバレニッポン!

2023年9月8日金曜日

コロナ禍で良いことも

朝7時ごろ、カールが家ネコ2匹と外ネコ2匹の4匹が同じ枠内の写真に撮れたと見せてくれた。

家ネコ左がゲンちゃんで右がハナビだ。外のロッジでくつろいでクネる寸前なのがキタロー(クネオ)で、駐車場にいて小さく写っているのがクロちゃん。ハナビがロッジからいなくなって毎日のようにキタローやクロちゃんが訪問しに来ている。で、少しだけエサを上げるのだが、クロちゃんは回りに誰もいない時しか食べてくれない。基本的に怖がりなんだ。だから好奇心旺盛で人を怖がらないハナビとは全く違う人生いや猫生を歩まざるを得ないな。上目づかいでエサを食べるクロちゃん、可愛いんだけどねぇ。

先週末コロナ感染が発覚したカワゼンDrと非常勤の並ぶンDrが今日から復帰した。特にカワゼンDrは発熱外来やコロナ病棟受け持ちなどこの3年間中心に仕事を続けていて、これまで未感染だったのが不思議なくらいだった。ただ、今回の感染は院内ではなく勉強会で出張しての感染のようだし、私やコロナ対策最前線のシマッチ院長、可愛いんだ理事長、外科の信号Drなども3年間未感染だ。ちゃんと防備すれば病院内では感染はなかなかしないものだと思った。

そのおかげか、この3年半以上、私はインフルエンザも普通の風邪もひいていない。マスクに手洗い、人混みを避けるといった対策で、いわゆる感冒系の病気は相当罹らずに済むと実感出来ている。そんなの今じゃ当たり前と思うが、コロナがなければその辺テキトーで毎年最低1回は風邪に罹っていたのだ。無駄に呼吸器系感染に罹らずに済んでいる、これはコロナ禍にあって珍しく良いことの一つだネ(笑)。