2022年1月31日月曜日

新型コロナウイルス感染者発生のお知らせ

朝から緊急で所属長会議が開かれた。先週、職員及び患者さんに新型コロナ感染が判明したからだ。1月28日、29日でほぼ職員全員にPCRもしくは抗原検査を実施し数名の発生が確認されたが、1月30日日曜にさらに陽性判明者が判明したという。それで濃厚接触にあたる職員らには休業要請するなどした。病院のホームページにもこの事実は公開されている。http://www.seiunkaibyouin.jp/info/040131_covid19/

夕方にも定時の所属長会議が開かれ今後の対策を協議した。感染経路はおよそ判明しているが、ともかく新たな発生を防ぐべく入院患者の検査隔離を徹底すること、接触、飛沫感染を防ぐための対策の他、入院制限、救急患者制限も行わざるを得なくなった。無料のPCR検査も中止になった。まあこれまで2年近く誰も感染することなく出来ていたのが奇跡的なことだった。ワクチン3回打ってもこのオミクロンは防げないほど感染力はある。ただ、一番症状が重かった職員は39℃の発熱があったのだが、その人のみ2回接種で、あとは皆3回接種で症状がかなり軽かった。まあ症状軽減には3回のワクチン接種は有効といえよう。

今週に入ってもまだ鹿児島県内は600人700人とコロナ発生がある。ただそろそろピークだろう。2月いっぱいで減少し3月末には収束するのではないか。毎度書いているがオミクロンコロナでは症状がきついより社会的制限がきつい。内視鏡検査も外来診察もかなりの感染防御をして行っている。正直面倒くさい。↓内視鏡だとN95マスクも必要になる。息苦しいぜぇ。やはりコロナの「収束」ならぬ「終息」を早く期待したいわっ。

2022年1月30日日曜日

ゾンビが流行っている

実はタッピーNsがもう一つ見たという映画があって韓国映画で「王宮の夜鬼」という時代劇+ゾンビ物だという。2018年の作品かぁ、へー、知らなかったナ。ていうか、私は韓ドラはよく見るけれど韓国映画はたま〜に見る程度なんだ。でも「チャン・ドンゴンとヒョンビンが主人公だった」というから出演俳優を聞いただけでA級映画だって分かる。チャン・ドンゴンは元祖イケメン俳優でかつて日本では韓流四天王(イ・ビョンホン、ペ・ヨンジュン、ウォンビン)なんてもてはやされていた。今でもイ・ビョンホンともども現役で活躍している。ヒョンビンは10年以上前から韓ドラファンには有名だったが一昨年あの「愛の不時着」で一般の日本人にも知られるようになった。
で、2時間で終わるというし、UーNEXTに配信があったので、これをスマホにダウンロードして見てみた。ちょうど長島のクリニックに大腸内視鏡をしに行く仕事があって「新幹線」での時間つぶしにいいかなと。で、思ったよ、出てくるゾンビの動きが韓国映画「新感染 ファイナル・エクスプレス」(2016)といっしょだって。とにかくすばしこいんだ。本来本家のアメリカゾンビは動きがゆったりだけど「新感染」でのゾンビは速くて凶暴なのが新鮮でアクション感がすごかった。だから韓国でのゾンビはこうでなくてはもう観客には受け入れられないのだろう。

それとタッピーNsも言ってたけれどチャン・ドンゴン扮する王宮高官がしぶとくて強い。「チャン・ドンゴン、なかなかやられないのよー」とタッピーNsが驚くやらやら呆れるやらで、私はそれに加えて「彼もこんな存在感のある悪役が出来るんだ」と感心した。私は彼の30年近く前の初主演ドラマ「一枝梅」(1993)でのつたない演技を見ているからね。まあ映画「チング」(2001)で汚れ役に挑戦し幅を広げていたからこれくらいは当然か。ヒョンビンも最初は頼りなさそうな王子役が最後は別人のごとく活躍しチャン・ドンゴンやゾンビらをやっつける。グロテスクな映像が苦手でなければまずまずの面白さだった。

でもゾンビ物としてはやはり「新感染」には及ばない。あれは傑作だった。タッピーNsには悪いが見ていない人にはコンユ主演の「新感染」をお勧めするわ。たいていの配信サービスで提供されているのもいいしー。
それとゾンビ物が流行っているらしく、今現在Netflixの日本での総合TOP10の1位になっている韓ドラ「今、私たちの学校は...」は学園物+ゾンビ物のようだ。この調子だと恋愛物+ゾンビ、嫁姑物+ゾンビ、スポーツ物+ゾンビ、はてはミュージカル+ゾンビなどなんでもゾンビとくっつければヒットしそうだ。いや、プロデューサーたちはきっと真剣にそう考えているに違いないネッ。↓画像は「今、私たちの学校は...」から。近々、鑑賞する予定だ。

2022年1月29日土曜日

「犬鳴村」「樹海村」と来て・・

急遽、土曜外来をすることになったが、患者さんはかなり少なかった。これはコロナ蔓延とはあまり関係なく毎年1月の29日から31日は外来は少ないのだ。だいたい1ヶ月か4週間処方を受ける患者さんが多く、今から1ヶ月前は年末年始の休みで外来を実施していないせいである。

それで私の外来に付いたタッピーNsと昼前には診療の合間が出来てしばし雑談に興じる余裕もあった。そこで彼女が「先生ね、この前孫たちといっしょにいたのだけど、なぜか無性にホラー映画が見たくなってさー」と来た。そりゃまたへんな趣味が・・と声に出しかけたが、彼女は「中2の孫娘も見てみたいと言うんで(動画配信で)『犬鳴村』ってのを見たのよ」と続けた。あー、犬鳴村って聞いたことあるな。わりと最近の映画か小説じゃなかったか。

なんとか村って横溝正史の「八つ墓村」あたりがはじまりなんじゃなかろうか。だいたいが因習にとらわれた村人たちの中に主人公がはまり込んで恐怖の体験をするストーリーだ。それに「犬鳴村」って正史の代表作の一つ「犬神家の一族」と組み合わせたようなタイトルだ。下のポスターには小さな赤い文字で「日本には行ってはならない場所がある」と読んだだけでコワい。

「それで孫たちには今ひとつピンとこなかったみたいだけど、私にはまあまあ怖かった。それでその次に『樹海村』ってのもあってそれも見たの」「『樹海村』って富士の裾野かいな・・」「うーん、こっちの方はそれほど怖くなかったかな・・」
ポスターには「日本にはまだ、行ってはならない場所がある」だって。「そんでさー」とタッピーNsはたたみかける。「その次の映画がまた近々あるんだけど、それは『牛首村』だってー」

これには私は笑ってしまって「おいおい、次が『牛首村』ならさらにその次は『豚足村』かいな」あはは。

後でネットでポスター写真をよく見てみると、下の方に「実在の最凶心霊スポット」の映画化とある。いやはやいったいどこまで続くのやら。そうか、タッピーNsのような愛好者がいるから続くんだな。納得。

2022年1月28日金曜日

二匹がロッジで見つめ合う

青雲会病院では15分程度でPCR検査が出来る器械を4台、その他にも精密なPCRが出来るもの、多人数が出来るものなど3種ものPCR検査ユニットがある。入院患者さんなどはすべてPCRを受け陰性確認してからの入院になる。こうすることで水際対策をしているわけだが、今朝は内視鏡検査のたつやましたDrがPCRを受けてから病院に入るよう指示を受けた。月曜に胃カメラ受けた人が昨日コロナ陽性が判明し、検査実施医はたつやましたDr、そういうことだった。オミクロン株は潜伏期がこれまでのコロナよりずっと短いと聞いている。2、3日程度らしい。となると月曜の時点ではその患者さんは感染していたかしていなかったかくらいだ。おそらくたつやましたDrは感染はしていないだろうとの観測だった。で、結果は陰性。ほっ、である。

18床まで増やしたコロナ病床も今日から32病床。すでに今日で20人以上の入院数になる。ピークはまだ見えない。ただ沖縄が少し減り始めなのはいい傾向だ。沖縄は2週間前くらいがピークだったようだ。ならば鹿児島もそのくらいガマンすれば先が見えるぞぉー。

明日の土曜代診勤務のため、今日の午後は早帰りした。帰宅し駐車場から自宅居間を見ると、ハッピーちゃんがロッジに来ていた。あ、窓の向こうにゲンちゃんが。二匹は見つめ合っている?

と、思ってデジカメ写真を撮ったら、次の瞬間には二匹ともこっちを見た。何、邪魔すんなよーってか(⌒о⌒)。

2022年1月27日木曜日

コロナでグチる

今日の当院のコロナPCR陽性者は41名だったって。いやはや月曜から20名20名30名40名とうなぎ上りに増えてきている。姶良地域に限ったことでなく鹿児島市も相当な感染者数になっている。幸い重症化した患者さんが多くないのはこれまでも触れてきたが、問題は濃厚接触者対応になった人たちが長期休まなければならなく、介護施設、児童施設などが休園になりそのあおりを地域社会が被(こうむ)っていることだ。

今度の土曜日に午前中勤務予定だったコジロ女医が「(休園で鹿児島市の)子どもを預かってくれる施設がない」と困ってしまった。そこで私が代診することになった。ま、特にその日午前は用事をいれていなかったし、ここはお互い様だ。

今、保健所の業務は本来の仕事が出来ない状態に陥っている。この前も触れた感染症の2類相当という基準が完璧には守られていない。なぜそう言えるのか。2類と言えば結核もそうなのよ。感染力を持った結核患者を何百人も自宅待機させますかってことだ。入院させて感染病棟で治療するのが当たり前なのに。それに2類のままだと地方自治体の自由な采配(「自治事務」という)では対処できず、「法定受託事務」という国が本来果たす役割を法律・政令により自治体の事務処理が義務付けられるものになる。それをきちんと守ろうとすればこの何百人もの事務処理は全く不可能なのでもう放置プレイするしかなくなっているのだ。そもそもこのオミクロン、ほんとに重症患者さんが少ない。世界的にみてもそうらしいからこれまでのコロナと同じような対処法では社会的損失が大きいのではないか?

つまり、現状このオミクロンのコロナはこれまでの感染症の法律では対処できていない、ならば対処出来るように決まり(法律でも政令でも)を変えればいいのにと思う。この前書いたようにそれがこの日本ではなかなか出来ない。現場が混乱するとか言っているけれどすでに混乱しつつあるじゃない。はあ、毎回私はぼやいているヨ。でもあと1ヶ月もすればほぼ収束に向かうはずだから(南アメリカやイギリスをみてそう判断出来る)、そしたら決まりを変えずにどうにかなったということで、やっぱり今までどおりってことになるのか・・ああ。

2022年1月26日水曜日

ピンサロ店員と対戦

今日、病院で調べたコロナPCRでは陽性者が30名を越えていたそうだ。難ガターさん始め検査室の面々は悲鳴を上げそう。コロナ病床18床もすぐに14、5埋まりやがて満床になりそうで、県の要請で1月28日には32床に増やす予定である。最初の頃は入院患者は若い人が多かったがここに来て高齢者が増えてきている。若者感染者の多くは自宅待機になっていて、トータルで患者数が増えた分高齢者も増えたため、優先して入院させているということだろう。

外来はまずまずでお昼にはちょっとヒマになった。昼休み期間中はノートパソコンでサブアラドDrの天鳳を観戦することが多い。今日は2位で終わっていた。彼も一時六段を降段しそうになっていたのにこのところ持ち直し原点付近に復帰している。そんな中、天鳳観戦画面を付けっぱなしにしていたら、外来担当の西友Nsがちょこっと覗き込んだらしい。後でそのことを私に話して来た。

「センセー、昼にパソコンで見たんですけど〜、麻雀やっている人の名前に『ピンサロ店員』っていたの、あれ何ですかぁ?」

ピンサロ?あ・・。あはは、そうかそれが目に付いたか。「『ピンサロ店員』ってのはネット麻雀に参加している人の名前でハンドルネーム、いわゆる麻雀ニックネームなんだよ。私は『こてる』だし、知り合いの先生は『サブアラド』、内視鏡に来ているたつやました先生は『スーパーたっつん』で打っていて、ピンサロ店員さんは今は九段でかなり強い人なんだ。今朝も私はその人と当たってラスを喰らわされたよ、チクショー」と教えた。

↓は観戦の画面。この時はピンサロ店員は打っていないけど、私の知り合いのDr3人が同じ時間帯にそれぞれ対戦していた。

ピンサロ店員九段は一時十段にもなったことがあり相当強いのは間違いない。打っている時間帯を見ると平日の日中もよく打っているので普通のサラリーマンではないだろう。もしかしたら本当にピンサロ店員かもしれない。というのも21時から24時くらいに打っているケースが少ないんだ。私とは明け方に対戦するケースが大半だ。これまで15回対戦して勝率40%とやや分が悪い。たつやましたDrはピンサロ店員の打ちっぷりが「攻撃的で観戦するのが好きなんです」と言っている。↓私とピンサロ店員との対戦結果。結構いい勝負。

まあそれにしても「ピンサロ店員」はかなりインパクトの強いネームだ。天鳳にはたまにこんなエロ系インパクトの強いネーミングの人が出てくる。真っ先に浮かぶのが「私はがちほも」さんだ。この人も強く九段にまで上がったことがある。そんなネーミングをするだけに本当にゲイなのかと私ならずとも思ったものだ。昨年5月7日を最後に最近はまったく打っていない。あとこれも十段になった人で「シンプルなワキガ」さんもいる。天鳳はあまりにも変なネーミングは禁止されているはずだからこれらはぎりぎりOKだったということだ。

ただ電話でサブアラドDrと「ピンサロ店員」さんと対戦の話をしていたら、カールが「え、何?」と怪訝な表情になり「テルくんまで変な人かと思われるよ」と言ってきた。ああ、会話でその名を出すのはちょっとはばかれるナ、気を付けましょ。

2022年1月25日火曜日

年休でステイホーム

今日の午後は年休(有給休暇)を取った。例の年間最低5日は年休を取りなさいという働き方改革法案の義務を守るためだ。昨日、総務から連絡があり「こてる先生はまだ3.5日残っています」だって。ちょうど午後は内視鏡検査も少なく病棟も落ち着いていたので、急遽0.5日分休暇を申請したのだった。

しかし帰宅してもカールは外出中で、特にすることもなく、人をダメにするソファで寝そべって録画しておいたグレートトラバース3の15分バージョンを何回分か見た。
南アルプスの高峰群をほぼ制覇していたな。昨年11月に甲府盆地から北岳、間ノ岳、鳳凰山、甲斐駒ヶ岳を見ていたから興味があった。でもそのうち眠りかけていたらカールから電話があり車の駐車場入れ替えをしに外に出た。その後はネット麻雀だ。なんと半荘2回して一度も上がれず、また放銃もしないで結局2度ともラスになった。まったくゲームに参加できずに負けるこのパターンを手も足も出ない意味で「地蔵ラス」という。はぁ〜。

17時になるとゲンちゃんが自動給餌器のカラカラとこぼれる音にサッと反応しエサにパクつく。今はゲンちゃんダイエットのためにエサの量は朝夕20gずつと以前の2/3に減らしてる。でもそのせいで食い足りないんだよ〜。ずっと給餌器の近くに居座って私が近づくと上目づかいになる。「ねえ〜エサちょうだい」って。そんな顔をされるとネー。
でもここはガマン。甘やかすとダメなんだ。ゲンちゃんも11才、人間で言えば還暦くらい。以前のように7kg以上の肥満体に戻すわけにはいかない。ここは私が勝った。ゲンちゃんはとうとう自分のおうちに引き返していった。ふぅ。

年休の午後はこうして人から見たらつまらぬステイホームで過ぎていったのだった。

2022年1月24日月曜日

イギリスで出来て日本でなぜ出来ないのか

オミクロン株コロナが猛威を振るっている。検査技師長の難ガターさんはPCR検査などで夜遅くまで居残る羽目になったらしい。コロナ陽性者も20名を越えているとか。

夕方の所属長会議で可愛いんだ理事長が「無料PCR検査に来て『遅い、いつまで待たせるんだ』とクレームを言ってきた人がいた」とのことで、その人に対して「何を言うか」と叱ったと聞いた。そんなことを言われては一生懸命頑張っている職員のモチベーションが下がってしまうとのことだった。

発熱などでPCR検査の人たちが50名以上、保健所からの濃厚接触者PCR検査依頼もそれくらいあり、無料PCR希望の人たちが多少待たされても仕方ない状況なのだ。そこで人数制限をせざるを得ないとのことだった。無料PCRは先着50名までが目途だ。青雲会病院は今までクラスター発生はおろか院内発生も1例もない。職員感染者も今月1例目が発生したがこれまではなかった。発熱、有症状患者への対応、入院患者、救急患者への徹底したPCR検査を行い、かように防いできたが今度のオミクロン株は感染力が半端ないのでどうなることか。

ただ相変わらず重症感のない患者が多い。18床まで増やしたコロナ病床もすでに13人は埋まってきているが重症はもちろんゼロで中等症もほぼいない。若者が多いからとかまだ油断ならないとか言われているが、オミクロン株に関しては肺炎まで行かない患者がほとんどで、となればここまで大騒ぎしなくてもとやはり思う。感染者が過去最高だぁ〜とマスコミ始め騒ぐけど扱いをもっと緩く出来ないものか。データ的にはオミクロンは重症化率はかなり低いと外国のデータがあるからとりあえずは基準を緩める決まり(たとえば感染症2類相当を5類に落とす)などすればいいのに「混乱する」とか「また元に戻す羽目になったら」とかで一向に出来ない。これって日本人の特性じゃないのか。

昔のベストセラー「日本人とユダヤ人」で日本人は昔からの法律を変えずに変化に対応しようとする習性があると大宝令が時代に合わなくなっても変えようとはしなかったケースを代表例として上げていた。それにとりあえずはやってみようじゃないかもなかなか出来ない。5類がまずければまた2類に戻せばいいじゃないかが出来ないのだ。だから憲法改正が日本人にはできないのだ。70年以上も前に出来て一部は時代に合わなくなっている箇所もいくつもあるというのに金科玉条のごとく変えようとしない。9条のことだけを言っているのではない。私は「憲法は10年に1回は必ず改正を検討する」という一文が末尾にでも記されていたら良かったのにとさえ思う。

イギリスは違うねえ。きちんとしたデータもあって、昨年7月19日には規制全面撤廃にしていたのをオミクロン株が蔓延してからは規制をやや強化したものの、1月20日には新型コロナウイルの感染拡大が落ち着いたとして、規制の多くを撤廃する決断ができた。科学的根拠があやふやなまま、まん延防止等重点措置に踏み切る日本とは大違いだ。そのあたりは1月23日にフライデーデジタルに出ていた「「1日の感染者数20万人超え」でも英国が規制強化しない納得理由」が面白かった。→https://friday.kodansha.co.jp/article/225786イギリス人には出来てなぜ日本人には出来ないのか。「それを阻んでいるのが、日本の集団主義です」と立正大学教授の小宮氏(犯罪学、社会学)は指摘している。“みんな一緒に”全会一致でないと物事が進まない。だから、コロナ対策でも後手後手になってしまったんだとのこと。
日本は良い国、進んだ国とまあ思っているが、今回のコロナ騒動では一考の余地ありと思わざるを得ない。

2022年1月23日日曜日

「マザー〜無償の愛〜」

一昨日の金曜日から韓ドラ「マザー〜無償の愛〜」を見始めた。このドラマ、2010年に松雪泰子、芦田愛菜主演で話題になった「マザー」の韓国リメイク版である。私はそのドラマを全く見ていなかったのでまっさらな状態で見ることが出来た。韓ドラ版の主演はイ・ボヨン。美人女優として15年以上活躍しており、2013年には同じくトップ俳優のチソンと結婚し現在二人の子持ちでもある。私が彼女を初めて見たのは2004年の韓ドラ「ラストダンスは私と一緒に」で、会長令嬢役のどちらかといえばイジメ役だった。その時の男性主人公がチソンで、劇中では記憶喪失になった(笑)彼が田舎娘のユジンを好きになってしまう設定だったが、一視聴者の私は「ずっとこっちの令嬢(イ・ボヨン)の方がいい女やん」と思っていた。劇中では大方の予想通り田舎娘と結ばれる結末だったが、現実世界ではチソンはイ・ボヨンを選んだってことで、私もそりゃそうだろうと思ったよ。

で、この「マザー」だが、見ようと思ったのは定期購読している韓ドラ雑誌の3年ほど前の韓国記者座談会で「見始めたら止まらないドラマ」と書かれてあったからだ。元々日本のオリジナルの「マザー」も数々の受賞をしたドラマらしくカールも「面白かったよ」と言っていた。ドラマの概要はほぼ日本版と同じらしく「幼い頃捨てられ周囲に心を閉ざして生きてきた主人公(イ・ボヨン/松雪泰子)が、勤めていた鳥類研究所が閉鎖され、小学校の非常勤教師として小学一年生を担当することになり、そこで他の児童とどこか違う少女(ホ・ユル/芦田愛菜)が気になる。少女が母親とその交際相手から虐待を受けていることを知った主人公は、少女がごみ袋に入れて捨てられているのを発見、少女を助けるために誘拐し、疑似親子として逃避行する」というものだ。警察や周囲から逃げるという設定がサスペンスを生み見始めたら止まらなく理由だ。そして母性愛と児童虐待という大きな二つのテーマについて考えさせられる仕組みである。

韓国版は全16話で日本版より長く1話の時間も長めなので実質2倍もあるため、話を膨らます必要があったか、途中主人公たちが命の危険にさらされる場面もある。子役のホ・ユルちゃんは400倍の競争率のオーディションを勝ち抜いただけあって演技がかなりのものだ。そんな場面でも監督や脚本の狙い通りに演技できていた。年齢設定が5才の愛菜ちゃんに対しホ・ユルちゃんは8才でやや上になっているおかげでいろいろな場面を多く設定出来たと思われる。

金曜に4話まで見た後、土曜に8話と半分まで消化し、今日は一気に最終16話まで見た。3日足らずで見終わるなんて久しぶりだよ。イ・ボヨンは完全にアラフォーの主人公になりきっていたし、子役のイ・ユルちゃんは表情、語りともにほとんど完璧だった。14話のラストシーンは特に印象的だった。主人公たちが離されている状況下(接見禁止処置にあっている)でユルちゃんが児童施設から電話をこっそりイ・ボヨンに掛ける。「お母さん、いつ迎えに来るの?」刑務所から出たって聞いたのに、自分はいつでも行けるよう荷造りもしているのに、お母さん(オンマー)、お母さん(オンマー)と呼びかける。イ・ボヨンは受話器を握りしめながら返事することが出来ず、鼻をぴくつかせ、涙が落ちるのを堪えきれない。そして次のユルちゃんの台詞に驚き、泣けた。

「もう1回・・・もう1回だけ私を誘拐して」
いかん、これを書いていてまた泣けてきた。「マザー」、リメイクとはいえ名作だったわー。

2022年1月22日土曜日

地震で結びつくこてる家

前夜、また床寝してしまい(それも『人をダメにするソファ』のせーだ)ぐーすかやっていたら、未明の1時過ぎに目が覚めた。けたたましい警告音のせいで覚醒したのだ。カールのスマホが「地震です!地震です!」と叫んでいる。ええ〜地震?そんなに揺れていないけどなぁと寝ぼけた頭で考えていたら揺れ始めた。確かに地震だ。6年前の熊本地震のちょっと軽いバージョン程度か。

それでTV付けてみたら大分、宮崎の沖合が震源地で震度5強と出ていた。鹿児島はというと震度4だ。へ?震度4はなかったでしょう、震度2かせいぜい3弱程度ぐらいにしか感じなかったぞ。「こてる家のLINE」にはテルから「めちゃくちゃ揺れた」との投降が。セージからはなくチッチからは心配する内容があり「自分のところは揺れはない」とあった。それに「ゲンちゃんは地震がきても寝てたのかな」と質問があったので、ゲンちゃんの家でぴくりともせず「寝ているよ」と教えてやった。↓は地震発生からぴったし1時間後のゲンちゃん。薄暗いけれど白黒ネコだから寝ていることがよく分かる。チッチは「相変わらずのゲンやなぁ」で一安心。
夜が明け、LINEを見たカールが「おはよう」のスタンプの後、「地震怖いね。建物崩壊津波に気をつけて下さいね!」でおしまい。新婚のセージからは何の反応もなかったがもしかして「こてる家のLINE」を外したのか・・な?ま、それはそれでいいことかもしれないがー。

2022年1月21日金曜日

コロナは増えていても

今日、病院のコロナ病棟が8床から18床に増えた。コロナ患者が急に増えステージが上がり県の要請があったからだ。昨日までのコロナ入院患者は満床の8人。今後残り10床が埋まるかは分からない。ただ言えるのはそうなるとコロナ病床を維持するための看護師らスタッフの数が足りなくなるということだ。今は担当看護師はたった5人、ドクターは2人だ。看護師に聞くと肺炎を起こし重症の患者は1人もいないとのこと。一般に言われるオミクロン株の特徴どおりだ。昨年のデルタ株の時は肺の末梢にスリガラス陰影が起きる肺炎患者が多かった。となると今のコロナウイルスに対する感染症の基準が入院勧告措置などが適用される2類相当ははたして妥当なのか。

インフルエンザと同等の5類への引き下げてはどうかなどマスコミなどでは盛んに言われるようになってきている。岸田総理は「今は(5類への引き下げは)考えていない」と言っていた。しかし1ヶ月前は各都道府県で数名の発生だった患者数が千人を越えるところも出てきていてこれだけ爆発的に増えてしまっては2類のままでは医療機関が対応できなくなるのは自明の理ではないか。諸外国はほぼ緩和の方向に向かっているのだがねえ。イギリスなんか日本よりまだずっと患者数など多いのにマスクなしでもOKだなんてすごいとさえ持ってしまう。

まあオミクロンの性状がすべて判明しているわけではないので早まって5類にするのはどうかと危惧するのも分かるが、今の(2類の)ままというのはコロナ以外の重症患者の治療がかなりやりにくくなっている。私の患者で鹿児島市内の専門病院に転院を図ろうとしたらそこで予期せぬコロナ患者の発生のせいですぐには対応出来ないと言われてしまった。報道では、あるお偉い教授が「感染拡大しても、命の面で危ないことにならなければいいと、割り切ることが必要だと思う。軽症者で病院や施設が埋まり、重症者が入れないのは本末転倒」と指摘していた。

一方、感染者の急増が続く現時点での見直しは、医療現場の混乱を招きかねないとの指摘もある。コロナ新薬は非常に高価で5類に下げればそれらが自己負担になったりする。また検査体制や療養先の決定など、大きな業務を保健所職員や県職員が手伝いをしてくれた。それが5類感染症になると一般の病院のみでやっていかなければいけない。「今の感染急拡大の中では指定変えをするという声は現実的ではない」と愛知県知事は言っていてそれは確かに肯ける。でも昨年11月12月のコロナが落ち着いていた頃にこのような事態を予想して分類見直しを検討していても良かったのではないか。イギリスの話だがジョンソン首相は夏の7月頃に「今緩和しなければ冬には(緩和)出来なくなる」として緩和政策に踏み切った。それがいいかは少々疑問に思ったが、先を見ていろいろ批判はあっても私の(首相の)責任でこうした政策をやるんだという姿勢はすごいし見習わなければと思った。

ここだけの話、「専門家の意見を聞いて」なんて言っていたら、専門家は学者だからはっきりした結論が出ないうちは絶対に慎重なことしか言えないものだ。全国で毎日3万4万のコロナ患者発生報道があるのに死者はそんなに増えいていないこの現状をみれば、どこかで政治的判断をすべきだろうと思うのだがねえ。あまり報道されていないが、諸外国からは「現在の日本への入国の制限が厳しすぎる」と結構非難されている。世界から見たら日本のコロナ対策は少しおかしいと見られていることを自覚しよう。

2022年1月20日木曜日

「極寒の中、禅修行に励む寺の兄弟」とは

うわっ!

何気に見ていた鹿児島MBCの毎日の帯番組「あの日のふるさと」に昭和52年放送の「極寒の中、禅修行に励む寺の兄弟」というのが出てきた。もうタイトルを見ただけで私にはピンと来た。「矢野のことやろ!」まさに大正解。鹿児島南林寺町の禅寺南州寺の兄弟の修行の様子を紹介していた。
小中高のクラスメート矢野元康君(現:矢野謙堂住職)についてはこれまで何度も日記に取り上げてきた。2016年8月17日「五山送り火」では彼をメインで取り上げ、2015年11月20日「北の湖と白鵬」では父親の矢野完道住職と好きな力士についての思い出を取り上げたりした。↓まさしく矢野の父ちゃん、いや完道住職だ。
矢野君は相撲が強くて小学時代は私もそこそこで彼をライバル視していたが、中学になると柔道部でならした彼には叶うわけがなかった。ただ甲東中時代、市の相撲大会には私も1、2年時参加し団体優勝に貢献出来た。矢野君は確か中2の時に個人優勝もしている。(↓私青丸、矢野黄丸)
そんな彼と3才年下の弟が実家では番組で紹介されたような修業をしていたとは知らなかった。完道和尚は息子たちを最初から僧侶にすべく鍛えていたんだな。弟は現在南州寺の住職をしている。私は20年以上前に寺を訪問して話をしたことがあって、住職は息子が跡を継ぐケースはそう多いことではないと言っていた。「兄は京都でえらくなって家族ともそう簡単には会えません」とも。
矢野君とは中学や高校の同窓生は気楽に会っている感じだが、京都仏教界ではかなりのお方なのだ。それも子どもの頃からの修業あってこそだったんだと番組を見ていて感じ入った。下の写真は相撲大会から約40年後の高校同窓会でのツーショット。お互い老けましたナ。
いや、45年も前の映像がこうして残されているなんて素晴らしいねえ。自分は高校時代は写真もそんなに残っていないし、ましてや動画など全くない。うらやましいわ。さっそく今日の「あの日のふるさと」は消去できないよう保護設定をした。MBCのホームページには紹介した画像が他にも出ている。参考までに→https://blogs.mbc.co.jp/anohi/14830/

2022年1月19日水曜日

風邪と癌ではどちらが重い病気ですか?

普通の高血圧の患者さん70才女性を診察した。普通に前回処方を出して終わりかと思いきや、「20年くらい前に風邪で青雲病院(現:青雲会病院)に来たら、こてる先生に『風邪よりもあなた、高血圧をちゃんとしなさい』と言われ・・」と語り出した。

風邪のきつさで来院はしたが、自分が高血圧とかは全く気づいていなかったという。当時常勤だった循環器内科のターボ先生を受診するよう私が指導したらしい。それから20年ずっとかかりつけになった。ターボ先生もその後非常勤で15年くらい来ていたからたっぷり血圧の指導も受けたはずだ。命拾いしたくらいのことを言われ感謝していたが、大げさではなく風邪ではまず死なないが高血圧放置は死につながるのだ。その女性は4種類の降圧剤を内服していてこれはほぼマックスの処方になり、内服なしだったら20年内にほぼなんらかの合併症で死ぬケースだ。私も15年くらい前のびろ〜ん先生の講演で「20年高血圧放置は死につながる」を聴いてから降圧剤を飲み始めた。

高血圧は頭が痛いとか気分不良になるといった症状があると思っている人が多い。だが「無症状」が一番多い症状なのだ。同じことは癌の早期にも言える。私は皮肉と警鐘の意味をこめて「人は風邪で病院には来るが癌では病院に来ない」と言っている。「風邪と癌でははどちらが重い病気ですか?」と質問すれば、皆まず「癌です」と答えるのに、ネ。

2022年1月18日火曜日

正しいマスクの着け方PART2

コロナ禍になってマスクを着けるのはもうデフォルト(=初期設定)で、着けないことの方がおかしい世の中になった。私は病院に着いて医局に入ると、そこに置かれているマスク入れからマスクを取ってすぐ隣の体温計で測定してから自分の机に向かう。そこでマスクを着けるのだが、病院のマスクは銘柄がちょくちょく変わるためその裏表にいつも迷う。ヒダの凹みが下に来るようにするのが正しいと以前内視鏡室のウラコさんに指摘され(2020年8月25日「正しいマスクの着け方」)そのようにしているが、今回のマスクはそうするとロゴマークが裏表示になるんだ。なんかおかしい。


上の写真は内視鏡検査の合間にアイマスク着けてノイズキャンセルイヤホンも着け仮眠をしていて、まさに見ざる聞かざる言わざるの三猿状態の私だ。ただそのマスクの「Singer」のロゴマークが裏返しなのが分かるだろう。

この問題について茶の里Nsがネットで調べ解決してくれた。実はマスクのシワの折り方には2種類があると知っておかねばならない。段々折りとΩ(オメガ)折りだ。

段々折りは私がいつも注意しているように折り目の谷間が下を向く面が外側で、空気中の浮遊物が溜まりにくいように、谷間が下を向いているのである。しかしΩ(オメガ)折りは折り目の山頂がまん中に位置するのが外側で、マスクに唇が付かないように口元が一番高くなっている。マスクの下側に文字やメーカーのロゴなどが印刷されているものがあり、そういった物は装着し相手から読める方向が正しいとのことだ。それとゴムひもが外側に着くのが基本正しい。
上の私の写真はΩ折りだったので裏表を間違っていた。ロゴはやはり正面から見て読めるように装着するのが正しし、ヒモは外側に着かねばならない。

茶の里Nsに言わせると「尾身会長も着け方を間違っていたんですよ。放送を見ていて私、気が気でなかったですぅー」だと。ううむ、日本を代表する御大も間違うくらいだから一般ピープルが間違うのも仕方ないか。でも、このブログを読んだ人はもう間違わないよ、な。

2022年1月17日月曜日

解放感

無事、朝礼スピーチは終わった。時間も10分ほどで過不足なく自分の言いたいことがアピール出来たと思う。それにみんなの受けも良かった。
最初1人だった子どもが次のスライドの年賀状になると2人になり、さらに次のスライドでは3人になっていて、クスクスという笑い声も聞こえて来た。1999年からはコラージュの面白さに加え、徐々に成長していく子どもたちの様子が興味深くなっていく。10年くらい前からは1人1人と子どもが県外に行ってしまい、ネコのゲンちゃんが目立ってくるようになり、ついには3年前子どもたちの写真が消えてしまう。そして今年の年賀状で久しぶりに家族5人がそろって登場、後でベテランのブルゾンNsが「家族愛のスピーチだったわね」と言ってくれたようにまさのこてる家のファミリーヒストリーだったな。

最後にお年玉年賀ハガキが4枚当たってそのうち2枚が職員からのものだったとスライドで紹介したらここでもクスクス笑い。「ちなみに今年の1等賞品は何か知ってますか?」と投げかけるとほとんどの職員は知らない様子で、「なんと現金30万円です」と教えて上げた。絶対、みんな今夜は年賀状のチェックをするはずね(笑)。

はあ、ともかくもスピーチが無事に終えられてほっとした。当直明けでもあったので夕方前には帰宅できた。で、案の定ぐーすかやってしまった。ぐーたらと思われてもいい、しばらくは解放感に浸りたい〜んだ。

2022年1月16日日曜日

朝礼スピーチスライド完成

今月は前半が忙しい。特に明日の朝礼スピーチまでが、だ。そして夕方から当直も入っていたため、自宅でそのスピーチスライドを完成させるべく取り組んだ。

今回はテーマを「年賀状」にすればいいとひらめくまでに時間がかかった。昨年末からああでもないこうでもないと悩んでいて、パッと頭に浮かんだのは1月4日に胃カメラをしている最中だった。モニター画面を見て胃の中に異常ないか見ているはずなのに頭の中では別のアイデアがひらめく。なんか面白いね。これがひらめいた時は嬉しかった。作るのもそんなに難しくなさそうだし、まずまず受けるだろうとの思いもあった。だって、この20年以上、毎年受けを狙って作って来たのが年賀状だ。それらを羅列していくだけでも興味を引くはずだから。

ただ、羅列だけではまとまりに欠けるので、話の枕はNHKの「チコちゃん」、そして中3時のケンキュウ先生とのやり取りを入れることで話が締まるはず。それに「家族馬」の画像が勝手に某ボウリング場の宣伝に使われたエピソードは絶対入れよう。ふむふむ。で、そろそろ病院に出かけなくてはという頃、カールが「はい、年賀状のお年玉抽選の結果よ」と4枚の当選ハガキを渡してきた。4枚とも3等切手シートで、うち2枚が青雲会病院の職員でマシだNsと事務のユタ狩りさんからのものだった。これは都合がいい。「この2枚を最後に見せよう」。枕がチコちゃんの「なんで年賀ハガキにはお年玉くじがついているの?」という質問で、最後がお年玉くじで終わるのはつじつまが合うしー。

↑2006年、某ボウリング場の宣伝に使われていた私の年賀状画像。
ネットで拾ってきたと作成した副支配人は言っていた。
現、こてる日記の背景にも使っている画像だ。

事前に済ませていたので、当直中にスライド作りや日記書きをせず済んだのは大きかった。17時半の引き継ぎ時は、大学から来ていた外科Drが顔面挫創の縫合中で、私は心不全患者の入院指示をすぐにでもしなくてはならなかった。この後も国分から脳出血&血液透析の患者さんを受け入れことになり、脳外科のカワゼンDrを呼んで指示出しをしてもらった。入院後は泌尿器科に透析の指示も出してもらわねばならないし、これは私の手に余るわ。

ネットではサブアラドDrがまた天鳳をやっていた。六段もポイントを落とし、そろそろ降段もチラつく位置にいたのに、なんと親で四暗刻をツモり、ダントツトップ。うーん、しばらくは落ちそうもないか。しぶといヤツや〜。

2022年1月15日土曜日

トンガからの津波

午前は土曜外来だった。そんなに忙しくはないはずが、例のオミクロンのせいで発熱外来の仕事がちょくちょくあった。コロナ病棟も8床がほぼ全部埋まってきていてそろそろ増床の依頼が県からありそうだ。ただ報道にもあるように重症者はほとんどおらず感染力は強いが重症化はしにくそうな印象だ。

午後からは今年始めてのリアル麻雀で相手はいつものメンバー、私は負けスタートになった。ネットでは絶不調のサブアラドDrが一番勝ち、腹出しDrも勝ち組、見せたまえDrは年末は久々の大勝のあとまた負けスタートになった。だが、まだまだ始まったばかり、いずれ勝ちまくるから待ってろよー!

麻雀終わって帰宅した頃、TVでは異変が生じていた。どのチャンネル、地上波、BSすべてが津波がにげろ!とトンガでの火山爆発からの津波が襲ってくる報道一色だったのだ。確かNHKではアナザーストーリーで羽生結弦の特集をやっていた。その続きが気になっていたのに全てが中断だ。いや、津波がくるのなら、あの東日本大震災を思えばそれくらい注意喚起しないと確かにいけない。この深夜、海岸近くに住んでいる人たちは大変だ。奄美には「3mの津波が到達するかも」なんて言われればどうしても避難するわ。私はまだ毎日のように東日本大震災の津波映像をYouTubeで見続けているので、後で避難しておけばと後悔はしたくない。結果大した津波が来なくてもそれはそれで良かったと思うようにしたい。

そのトンガの火山だけど、「フンガ・トンガ フンガ・ハアパイ」って言うんだそうな。最初の報道でアナウンサーがちょっと噛んでいた。確かに言いにくい。実は2つの島、フンガ・トンガ島とフンガ・ハアパイ島の間にある海底火山という意味だそうだ。海抜は約100mに過ぎないが、海底からの高さは約1.8km、幅は約20kmもある巨大火山なので、いざとなれば上の衛星写真でも分かるように相当大きくて激烈な噴火を起こす。写真の噴煙の大きさは北海道くらいあるんだとか。うわ、桜島の比じゃない。

その後、いくら待っても津波報道は終わらず、私は鹿児島市街地での100m以上の高台に家があるので避難することもないしその必要もない。画面を見ているうちに1日の疲れがどっと押し寄せ、津波ではなく睡魔の波に襲われてしまったのだった。

2022年1月14日金曜日

「ビートルズとインド」

NHKBSで昨日一昨日と「ビートルズとインド」というドキュメンタリー映画が前後半で放送され、今日鑑賞した。ビートルズがインド音楽や瞑想などに大きく影響を受けたというのはファンならずとも知られた事実だ。特にジョージ・ハリスンはアルバム「ラバーソウル」でのシタール演奏やその後もインド音楽風の曲を何曲も披露している。また1968年2月にビートルズの4人はそれぞれのパートナーを連れ、インドに赴き、マハリシ・ヨギに瞑想の指導を受ける体験を数週間に渡って受けている。この映画はそのあたりを当時の映像と関係者へのインタビューを交えて構成されていた。

まずインドといえばジョージ・ハリスンだが、彼の母親がジョージがお腹にいる時からラジオでインド音楽を聴くのが好きだったという事実は初めて知った。胎教まで受けていたからにはこれは運命だったんだな。映画はそのあたりを描いた前半より、後半のインド北部のリシケシュの道場でのエピソードが面白かった。今は廃墟みたくなってはいるもののかつてビートルズがそこで数週間過ごしたということで観光名所になっているそうだ。私も知識としてしか知らず初めて見た。リンゴ・スターがここでの生活に合わず10日ほどで帰国したのも食事が合わず小動物にも悩まされていたからだという。ジョン・レノンとジョージ・ハリスンは瞑想にはまり、それが曲作りにもかなり活かされた。アルバム「レットイットビー」に収録されているジョンの「アクロス・ザ・ユニバース」はそのものの曲でサビの部分の「ジャイ・グル・デヴァ」はこの道場での合い言葉になっていた。

それとビートルズ以外にビーチ・ボーイズのメンバー、マイク・ラブも参加していてこれはポール・マッカートニーのビーチ・ボーイズ風の曲「バック・イン・ザ・U.S.S.R.」に影響与えているし、女優ミア・ファローの妹プルーデンスが瞑想にはまりすぎて1日以上も部屋から出て来なかったことを曲にしたのがジョンの「ディア・プルーデンス」、トラ狩りに行って実際にトラを殺したエピソードを曲にしたのが「コンティニューイング・ストーリー・オブ・バンガロウ・ヒル」で、映像でそのトラも出てきた。

しかし指導者マハリシとの間にあつれきが生じてくる。特にマハリシが参加していた女性に性的関係を持っていたという噂が流れ、当の女性がそう証言したということでキャンプに最後まで残っていたジョンとジョージはマハリシと決別することになる。ところがこの噂はどうも濡れ衣だったようだ。アレクシス・マルダスという取り巻き(どうも似非科学者らしい)がビートルズとマハリシとの関係を断ってイギリスに早く帰国させようと女性に嘘の告発をさせたというのが真相らしい。これは初めて知った。当時ジョンは特に憤慨していてマハリシを批判した曲「セクシー・セディ」を作っていてそんなエピソードも曲作りには活かされている。マハリシとの決別の大きな原因は他にも彼がビートルズの許可なく映画作りを勝手に各社と進めたりして宣伝に使われていると分かったからであろう。

この他、ポールの「ブラック・バード」「アイ・ウィル」ジョンの「ジュリア」などもインドで作曲されておりこれらの大半がその年の秋に発売されたいわゆる2枚組の「ホワイトアルバム」に収録された。いろんな煩わしさから解放され、瞑想の他は曲作りしかやることがなかったため様々な名曲が誕生したということはビートルズファンならず人類にとってハッピーなことだった。そう言えるネ。

映像はないがこれらの話題をまとめたサイトがあるので興味ある人は→https://rollingstonejapan.com/articles/detail/28045/1/1/1をどうぞ。

2022年1月13日木曜日

騙される方が悪いのか、堺次男氏に学ぶ。

昨日は当直で久しぶりに縫合処置をした。隣町の病院に入院している患者さんが転倒して顎を2cmほど切ったが少し深いので依頼されたのだ。その際「(内科の)私でも縫えますか」と尋ねると「大丈夫と思います」と言われたヨ。相手はもと青雲会の老健にもいたDrだ。こちらの手の内を知っていやがったナ。

まあともかくも確かに私がやれる範囲での縫合処置だった。まあ手は覚えているもんだ。割とスムーズに処置出来た。うむ、満足。

再放送のNHKBSで「目撃!にっぽん『執念の法改正~悪徳商法VS71歳~』」という30分番組を見た。2021年に画期的な法律が改正された。日本の詐欺商法のやり口である“オーナー商法原則禁止”が法律に明文化」されたという話だ。あの豊田商事事件や和牛商法などは個別には禁止がなされたがオーナー商法そのものには規制がなかった。そのためにジャパンライフ被害など30年以上も野放しにされてきた。この法律はそれらの被害を無くすためにはかなり役に立つことが期待されている。

その改正の立役者として関係者が皆、声を揃えるのが弁護士でも政治家でもない普通の民間人で民間消費者団体「悪徳商法被害者対策委員会」の会長の堺次男さんという方である。
この人はジャパンライフ会長の山口隆祥(たかよし)が40年以上も前に起こしたマルチ商法被害の時から国会などで対峙し参考人として追及するなどしていた。自身もかなり若いころ1回だけその手の被害に遭い「まだ社会を経験しておらず自分がどうなるか不安定な若者の被害を出していけない」と誓う。さらに同様に17才の被害者で自殺してしまった高校生への思いがずっとあったという。

「世の中の人は自業自得だと言うが、騙すほうが悪い、放逐すべきだ」というのは堺さんの言葉である。そして「人間だれしも心の弱さというものがある。そこにつけ込む詐欺業者が悪いのだ」とも。確かに。ジャパンライフの山口隆祥は政治家や官僚、元警察関係者など自身の会社の顧問などに迎え、安倍首相の「桜を見る会」にも招待されたことなどを消費者にアピールし安心、信頼させ詐欺商法を30年以上にわたってやり続けた。番組でもコツコツ貯めた1700万円を預け結局全て失った老婦人が出てきたが「日本を代表する人(安倍首相)を信頼できなくては日本人じゃない」と思っていたそうだ。

堺さんは全くぶれていない。30年、40年も前から訴え続けて来たことなのだ。騙される方が悪いとは私たちもついそう思いがちになるが、ワルはやはり騙す方でそれに加担した方なんである。

2022年1月12日水曜日

どうぞこのまま

外来でのほっこりシーン。ある70代女性患者の先月のカルテにこう書かれてあった。

「処方は『どうぞこのまま』で」

前回と同じDo.処方という意味だ。これを見た西友Nsは??といった表情だった。

私はほらーと患者さんの名前を指さした。漢字では書けないがそこには「まるやまけいこ」の名が・・。しかし西友Nsはきょとん。そこに私と同じ年の不束Nsが通りかかった。「不束さん、『まるやまけいこ』って言えば・・」するとすかさず彼女は歌い出した。

「♪どうぞ〜このまま〜」

あはは、やっぱり同世代は知っているよねー。それくらい有名な歌なんだ。「昭和51年(1976)に流行った歌なんだ。歌ったのは丸山圭子っていう人で、ほら次の患者さんとおんなじ名前だよ」「へーえ、全然知らなかった」「西友さんはまだ生まれていなかった?」「2才ですから分かりませんよー」

そんなやり取りがあって、まるやまけいこさんを診察した。ほぼ終わった頃、彼女に私のノートパソコンでYouTubeにあった「どうぞこのまま」を聴かせると、恥ずかしがりながらも喜んでいた。ボサノバ調の今聴いてもなかなかの名曲です。ただ、サビの「どうぞこのまま〜」が出てくるまで2分以上かかる。→https://www.youtube.com/watch?v=Ik3a5qE18n4

この間の診察で、彼女がこの40年以上、名前が話題になるたびしょっちゅうこの歌のことを言われてきたと私は知っていた。診察も終わり、まるやまけいこさんは部屋を出て行こうとし、西友Nsはパソコンを指さし「先生、それ、もう消したら・・」と言いかけた。「え、そうかぁ、もっと聴きたいよなぁ。ねえ、まるやまさん」と私。

すると彼女「ええ、どうぞこのままで」

そう、私には聞こえたよ〜(⌒о⌒)。

2022年1月11日火曜日

23年ぶりの年賀状

3連休明けと同時に正月明けだったせいか、えらい忙しい日だった。

緊急で手術が必要と判断したある患者さんを当然うちの外科に持って行くも「今から手術が入ってるのでどうしても後回しになってしまう」と言われ、それは仕方ないと鹿児島市内のプーさん病院、今綺麗病院に転送依頼をするもどちらからもしばらく待った後に断られてしまった。どちらも手術が入っていて受け入れ困難ということだ。となれば一律病院か。ここもしばし検討をとのことで待つと「手術は若干遅れるが受け入れ可」となってようやく転送出来た。普段はプーさんも今綺麗も受け入れてくれることが多いのでよほど忙しかったとみえる。

また逆に近医のSayLoveClinicから患者を紹介され、その際に院長のおせち先生が電話で「午後2時にになっても食事も摂れない」とぼやくほどだった。他にも海原クリニックから出血性十二指腸潰瘍が紹介されたりと溜まっていた患者さんらが本日一気に放たれた感じ。本日外来の高齢の村鉱DrやママさんDrのコジロDrも14時過ぎても昼食をまだ摂れていなかった。連休があるのはうれしいが、医療側からすると休みのツケを払わされているようだ。

1月8日に話題にした1999年の我が家の年賀状、弟嫁のチエコンさんに頼んだら「よい片付けの機会になりました😆」と画像をLINEで送ってくれた。いやー助かるわぁ〜。久しぶり(23年ぶり)に目にしたコラージュ初挑戦の賀状を見て細部は結構忘れていたことに気づいた。
新築の家全体をハガキいっぱいに配置していたつもりだったが全然小さく、その他にも画像はあってカールと子どもたち写真や卯年の画像、チッチを肩車している写真などすっかり忘れていた。それに私のボウリングフォームの位置が右側過ぎてピンを手書きにしてしまっている。
確かこれは後から左側に移してピン画像を入れ直したはずだ。この頃は画像処理にまだ慣れていなくて2週間ほどかけ後になればなるほど満足のいく画像になっていった。チエコンさん宛のハガキは初期バージョンだったな。でも手許になかった画像が戻って実に有り難かった。上の画像、チッチが物干し竿にぶら下がっているのは今見ても本当にやっていそう。2階にいる3人もちょっと子どもたちが危ない姿勢だが自然な感じに見える。はは、なんか我ながら楽しい画像だ。これを作って以降、年賀状のコラージュにハマっていったのだった。

2022年1月10日月曜日

ハゲタカのえじきになったのは?

そうだった。麻雀ネタはこのこてる日記であまり人気ないのは分かっているが書いておかないといけなかった。昨年11月に六段降段していたが、昨日の夕方トップを取ってまた七段に復帰したのだ。1ヶ月と17日での復帰は、そんなに根詰めて打っていない割にはまあ早い方かも。逆にサブアラドDrは1月4日に七段から六段に降段していて、私と入れ替わりやな。はよ、上がっておいでよサブアラド六段。

そんなワケで今日、七段以上しか参加出来ない鳳凰卓での参戦となったところ、東3局であっという間に終了してしまった。私がリーチした後、対面の親が追っかけリーチした。そこで困ったのが上家の打ち手。どうにかしのいでいたが最後のツモになって困った。どれも危険牌なんだ。迷いに迷って打ち出したのが6ピン。しかしそれは最悪の選択だった。

「ロン!」冷酷にも親が上がり宣言。海底ロンの役も付き、しかもリーチ三色ドラドラ、あれれ裏ドラ3枚も付いて親の倍満2万4千点だった。持ち点2万1千点もあったのに一気にドボン終了で2位だった私は3位になった。まあ仕方ないがそれにしても可哀想なのは上家よ。

でも、上家の名前を見て納得したわ〜。「ハゲタカのえじき」だって(笑)。そのままじゃん!そんな名前を名乗るかねぇー。

特上卓では気楽に打てたが、この鳳凰卓、分かってはいたものの全く油断ならない世界だ。気を引き締めよっ!

2022年1月9日日曜日

そのチーム全盛時代

3連休の中日、巣ごもりをしていた。TV観戦は冬のスポーツ中継があちこちあり、ネットしつつ、ラグビー、サッカーなど見た。高校女子サッカーは鹿児島の神村学園が優勝候補で夏の総体に続いての優勝成るかが注目の的で、前半はちょっとやばいかな〜と私は見ていた。後半になっても・・と思ったところで、えー!何と私はユニフォームを間違って見ていた。白かと思ったら神村は赤の方で押し気味にゲームを進めていた側だった。なーんだ。

後半になってようやく攻撃が実り先制点を上げ、どうやら久しぶりの優勝(2005年以来)できそう。その後2点を入れ3ー0で優勝した。めでたしめでたし。
鹿児島代表は男子もこのところ神村学園がずっと出ているしまさに神村学園全盛や。それにしても鹿実はこの10年選手権には出ることすらかなわなくなった。なんで凋落したんだ。チッチがサッカーをやっていた頃はまだ鹿実も強かったが・・。

大学ラグビーもこのところ優勝出来ていなかった帝京が明治を一蹴し10回目の優勝を遂げた。一時期9連覇という凄まじい強さを発揮していたものの、この3年は明治や早稲田に優勝され凋落するのかと思っていたらまた復活してきよった。高校野球でもあのPL学園が凋落どころか野球部がなくなるほどになるとは誰が予想したろう。松山商も最近は甲子園に出ることすら出来なくなりセンバツ選考ではあやうく県の21世紀枠に入れられそうになった。公立校救済の意味合いの強い枠とはいえ、天下の松山商ならそれは拒否するくらいでないとー。公立でも選手を集めやすくする方法はあると思うがな。裁量枠と言って成績とは関係なくスポーツ等が優れていれば入れる静岡高(勉強でも優秀)みたいにはなれないんやろか。あそこは一般入試枠での部員は一人二人なんじゃないかな。

各スポーツの優勝校を見ていると時代とともに全盛期が変遷しているのが良く分かる。ついこの間高校サッカーで一時代を築いた長崎の小嶺監督が亡くなったと聞いた。国見高校を選手権6度の優勝に導くなどすごかったが小嶺監督が定年で勇退したらすぐに弱体化した。長崎での国体か何かあった時に2校選ばれるため国見があまりにも強すぎて、普通にトーナメントしたら国見と不幸にも当たったチームが上へは行けないので、国見は代表にしそれ以外のチームでトーナメントを行ったこともあった。長崎ではそれが当然という感じだったらしい。
今の高校サッカーは青森山田がこの6年で5回決勝に行くなどその全盛時代(現在、青森山田も県予選は準決勝から登場というスーパーシード)だが、これも10年20年続くとはとても思えない。国見は20年、あのPLですらせいぜい2、30年だった。高校バスケのあの能代工(現在は能代科学技術高)でさえも、今は県代表にやっとなれる程度で全国では勝てなくなった。

指導者の引退、学校の方針などで全盛時代はすぐにも消えてしまう。学生スポーツで全盛時代を長く続けるのは至難の業といえよう。

2022年1月8日土曜日

1999年の年賀状はいずこに

今日の土曜は休みで明日が成人の日、明後日も代休で3連休だ。しかし昼間は全く家から出ず、TVを見たりやネットをするなどして過ごした。

天鳳が現在六段で2285P、ということは七段まであと125Pともう一息というところまで来ている。山登りで言えば9合目あたりだ。しかし最初の半荘でラスを引き、少しこけた。六段坂はラスがマイナス120Pと大きく、これを取り戻すのにトップ75P、2位30Pしかもらえず手間が掛かる。その後トップ2回、2位2回取って盛り返すがまたラスになってダウン。なかなか頂上にはたどり着けず、今日の登頂はあきらめた。

1週間後に迫った朝礼スピーチのためにようやくスライドに手を付けた。まずはタイトルから。テーマは年賀状だ。私がこれまで作った年賀状の裏面を羅列するだけも半分は済んだようなものだが、それでは職員に「ためになる」話にはならない。ちょうど正月2日にNHKの「チコちゃんに叱られる新春拡大版スペシャル」で「なぜ年賀はがきにお年玉くじがついている?」との質問がチコちゃんからあった。

その際に年賀状の歴史がこれでもかと紹介され、初めて知る内容もあった。そのあたり日本人と年賀状の密接な関係を紹介しよう。私も1998年の暮れから年賀状に凝るようになり、毎年家族をコラージュした画像を作り続けた。「年賀状が楽しみ」「こてる先生の年賀状で初笑い」なんて言ってもらえるようにもなり、作りがいもあった。ただ少々苦痛でもあったがネ。そんなマイ年賀状の歴史の中で特に評判が良かったのが2002年と2006年の年賀状だった。その2つをそれを軸にし語ればまあまあ今年最初のスピーチとしては良い感じだ。

そうだ、1999年の年賀状もぜひ加えたい。新築した家に家族を遊ばせ、コラージュを取り入れた最初の年賀状で、その後の私の年賀状の規範になった。合成と分からない人からは、チッチが物干し竿にぶら下がる姿に「ちょっと危ないじゃない」とか、道路でボウリングする私に「ほんとか?」と聞かれたりもした。だが、その年賀状が手許にない。その頃はデジカメもなくデジタル画像保存をしていなかった。画像取り込みも馬鹿でかいスキャナーを大学内視鏡室の後輩Drから譲り受けてチマチマと作っていた。時間も掛かって2週間も掛かった。今なら1日で出来そう。送らなかった年賀ハガキが1枚でも残ってないかなと探したがなかった。あーあ。

で、ヒトミンチョにLINEで「年賀状を保存していないか」と尋ねてみたが「あら~去年全部捨てたような」との返事だ。ううむ、画像がないとスライドも楽しくない。もしかしたら医局に置いてある古いハードディスクに保存しているかも。なかったら親戚に保存していないか尋ねようか。もう残り1週間しかない、いやまだ1週間ある。探してみよう。

2022年1月7日金曜日

「血圧の薬、あれは治すものではないよ」と専門家が言う

いやー、年明け早々ってのに外来は忙しいわぁー。

おまけに救急搬入の依頼もあって本来ならピッピDrの担当枠だったんだけど、彼も亡くなってしまっているからね・・みんなで手分けして救急に当たっている。運転免許場で気分悪くなった高校生を診察したのはいいとして、しばらくして連絡あったのが、搬送する人の病状も年齢も性別も知らされない状況での「点滴の許可が欲しい」で、これには少し困った。看護師と代わって詳しく聞いてみると「刃物を自分で刺した人で・・すでにショック状態です」だって。即「点滴OK!」と返事をした。で「すでにドクターヘリを要請しています」だと。そりゃそうなるわ。いやはや。

入院になった患者も2人いた。どちらも高齢でしかも心不全だ。最近、この心不全の患者が多い。そりゃ長生きする人が増えれば心不全も増える。心臓って生まれてからずっと動き続けなのだ。力も衰えるだろうて。他にCT検査が必要な人や内視鏡に回した人などいて指示を出してふと時計を見たら、げっ、14時20分ってもう昼食時間もとっくに過ぎてるやないか。途中お腹が空いた時にオダユリNsがお菓子を2個持って来てくれ、それで少々空腹感が紛れていた。急いで上に上がり、食べ終えてまた下に降りた。

夕方にはどうにかヒマな時間帯になった。金曜日だけ勤務の循環器内科のアミヤンDrが挨拶に来て、色々話した中に「この間、別の救急病院当直でさ、すでに心肺停止の30代女性が運ばれて来たのよ」と生々しいケースがあった。運転中におそらく気分不良となって道路脇に駐車しそのまま意識不明になっていたそうだ。結局、その人は助からず、CTを撮ってみたらかなりの脳出血があったそうだ。生前の情報では20才くらいから高血圧を指摘されてはいたが特に治療は受けていなかった、と。

そこでアミヤンDrが力説する。「循環器学会などで70代の高血圧をどう対処するかなんて討論しているけど、オレに言わせりゃ、30代40代の若い高血圧の連中をいかに治療していくかが大事なんじゃないかな」「70代だとすでに動脈硬化もあって治療の甲斐があんましない。しかし若い連中はきちんと治療すれば20年後の高血圧合併症を防げるんだよ」と。確かに、私も同意する。人間ドックなどで指摘を受けて診察に来るその世代に、私も降圧薬内服を勧め「高血圧、治療するのは今でしょ」と林先生ばりに強調する。その世代の人たちは高血圧があっても基本、症状はない。しかし「症状ない」イコール「無治療でいい」は明らかに間違いだ。放置すれば気づかぬうちに病魔が巣くうのだ。

アミヤンDrは「高血圧の薬は『治る』薬ではない、あれは『保険』なんだ」と説明しているそうだ。なるほど。飲み続けた人とそうしなかった人では10年後20年後の合併症率、死亡率に明らかに差が出る。だから最初の診察で30分は掛けて内服を含めた治療が必要であることを丁寧に説明するんだとか。いっしょにたつやましたDrも聞いていたが、専門家の話は役に立つな。「で、アミヤン先生自身は高血圧とかないの?」と尋ねると「おれはさー、この年になっても血圧は110くらいなの。だから薬飲んだことないのよ」だって。へー、60代半ばなのに、見た目は役者の伊武雅刀みたくギラついた雰囲気もあるのに意外だ。
血圧高かったら例え若者であっても薬を飲むことに躊躇しない。先の30代女性もきちんと治療を受けていたらそんなに若くして亡くなることもなったろう。その無念さが分かるゆえ、専門家は血圧の治療の大事さを強調して止まないのであった。

2022年1月6日木曜日

動物園やサファリパークとはどういうところか

昨日、那須サファリパークで希少なベンガルトラが飼育員を襲うという事件が起きたそうだ。

「うわ、寅年だけにこんな事件が起きたのか」なーんて勝手に思ったが、肉食動物担当の女性飼育員26才を助けようと獣舎わきの飼育員通路へ20代の男女飼育員2人が助けようとするも、助成飼育員は頭部を噛まれて骨折するなど大けがを負い、同僚を助けようとした小動物担当の女性飼育員22才は右手首から先を失う重傷を負い、現在手術を無事に終えて容体は安定しているとのことで、笑えない一件になった。

襲ったトラは米俳優のジョン・トラボルタからボルタと名付けられていた。麻酔銃を撃ち込まれたボルタは、しばらくノロノロと動いたあとに眠ったという。現在は自室の獣舎におり、ほかの飼育員が経過観察しているとの報道で、これを知ったネット民からケガをした飼育員を心配するメールや電話などが数多く寄せられており、さらにボルタの処遇を気にする声も多いという。 《ボルタを殺処分しないでください》 《ボルタはどうなってしまうのか》と危惧しているそうだ。ボルタ↓。

しかし安心してほしい。葛原支配人は表情を変えずにこう話す。「人を襲ったからといってその動物を殺処分する動物園はどこにもないと思います。一般の方にはそんなイメージがあるのかもしれませんが、管理動物のやったことはみな人間の責任です。ボルタが殺処分されることはありません。管理している人間側の責任です」と。

かつて独特の語釈で有名だった新明解国語辞典の主筆見坊豪紀氏は「動物園」を「生態を公衆に見せ、かたわら保護を加えるためと称し、捕らえて来た多くの鳥獣・魚虫などに対し、狭い空間での生活を余儀無くし、飼い殺しにする,人間中心の施設。」とかなり批判的な観点から説明していた(新明解第四版まで)。しかしその後の版では「捕らえて来た動物を、人工的環境と規則的な給餌(きゅうじ)とにより野生から遊離し、動く標本として一般に見せる、啓蒙(けいもう)を兼ねた娯楽施設。」とマイルドなものに置き換えられている。

もし殺処分されたら、かつての新明解の語釈が的を射ていると言われてもしようがなかったろう。

2022年1月5日水曜日

オミクロンの中でカールピザを食べる

夕食はカール手作りのピザだった。

左2/3と右1/3が違う材料で出来ている。右の方はナッツと蜂蜜が乗っていて甘目だ。私好みで美味しい。これは以前太宰府のイタリアンレストランで出てきたものを参考にして作ってみたのだとか。美味しいレストランに行けば行くほどカールの腕前が上がるってことは・・これからもどんどん連れて行かなきゃな。あは!

オミクロン株が猛威を振るい始めている。今度の連休はちょいと旅行にでもと考えていたけれどこれは無理だ。ましてや沖縄なんてもう全然。あっという間に増えちゃって。今度の株は感染力がすごいな。11月の頃だったか、ある番組で4人の専門家にTV局が「第6波は来ると思いますか」質問したところ、全員が「来る」と予想していた。まだオミクロンという言葉はなくどうなるかははっきりしていなかったが、その時期も1月ごろには・・とまあ当たっていた。

どうやら重症度の方はさほど高くなさそうなのは幸いかもしれない。2月3月まではまだこの流行が続くのか?発信源である南アフリカの状況をみれば死者は増えずにすでにピークアウトしている。ならば2月には日本も落ち着く可能性は高いか。もし今後の流行株が感染力は強くなっても重症度が全然高くないものであれば、それはほとんど普通の風邪に近くなる。ふむ、さしもの新型コロナも収束(終息)に近づきつつあるかも。

2022年1月4日火曜日

今年最初の笑いは?

今日から仕事始めで、年始の朝礼があり可愛いんだ理事長が今年の総合目標をみんなに披露した。

去年は「コロナ禍にあっても云々・・」という文言があったが今年はない。「いろんな障害」という言葉に含めているようだ。「優柔不断は最悪の選択だ」というのが目を引く。確かに考え過ぎて結局行動しないあるいはしても遅すぎると、良い結果を生まないことはこれまでも経験してきている。まあともかくもこんな世の中だけれども、「大いに笑いましょうそして幸福を味わいましょう」とまとめていた↓。確かに!

今年最初の仕事は消化器内視鏡だった。年初でも人間ドックに来られる利用者はすごく多い。「まだ松の内ですよ」という文言はもはや死語やー。そして外来から「昨年末憩室出血だった人がまた下血して来ていまーす」にげんなりしてまた大腸内視鏡の指示を出したところ、今回4回目の大腸内視鏡で見事に出血源憩室を突き止めた。「うお!」見つけた瞬間、声を上げたヨ。実は前回もこの憩室は怪しいと観察したはずだったが、その時は確実な証拠(露出血管など)を見つけられなかった。↓今度はまぎれもない露出血管でこれが犯人だった!

きちんと内視鏡止血処置をしまた入院してもらった。患者さんも喜んでくれた。検査や入院する面倒さもあるが出血源原因がはっきり分かったことで安堵感が全然違う。

今年最初の笑いは大腸憩室出血源発見でした(⌒о⌒)。